連合艦隊司令長官、井上成美

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終戦へ向けて

1945年度ヴェルサイユ条約

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核攻撃を受けたアメリカ、イギリス両国の厭戦気分は最高潮に達していた。
とくに王室を失ったイギリスは深刻でありウェールズやスコットランドで独立機運が高まり連合王国は崩壊の危機に瀕していた。
そこに追い打ちをかける様にドイツ軍がドーバーに上陸を果たした。
普段ならロイヤルネイビーが厳重な守りを敷いていたが核攻撃の混乱でその守りがおろそかとなっていた。
この隙をドイツ軍は見逃さなかった。
ドイツ軍は温存してた水上艦艇を全て投入した。


ドーバー上陸支援艦隊
司令官:エーリッヒ・レーダー元帥
空母:グラーフ・ツェッペリン
戦艦:ティルピッツ、シャルンホルスト、グナイゼナウ
重巡洋艦:ドイッチュラント、アドミラル・シェーア、アドミラル・グラーフ・シューペー、アドミラル・ヒッパー、プリンツオイゲン、ザイドリッツ、リュッツオウ
以下30隻。


このほとんどが激戦を潜り抜けてきた猛者であり次々とドーバーに砲撃を行った。
またもしものためにUボートもドーバー海峡の両端に展開されておりロイヤルネイビーが出てきた際には通報と攻撃を行うこととされていた。
だが結局Uボートの出番はなくドイツ軍先遣隊の3万人がドーバーへの上陸に成功した。
その後はフランスの電撃戦を再現するかのようだった。
昨年の夏の終わり作戦で大打撃を負った連合軍は今だ立ち直っておらずドイツが誇る戦車隊に蹂躙されていった。
また空に関してもMe262が数に勝る連合軍航空隊に対して互角の戦いを繰り広げており地上部隊は敵地上軍との戦いに集中することができた。
ドイツ軍は順調に進撃し4月11日に廃墟と化したロンドンが陥落しイギリス政府はついにドイツに降伏したのだった。


イギリス降伏の報を聞いたルーズベルト大統領は衝撃のあままり倒れこみそのまま翌日に亡くなった。
そしてルーズベルト大統領の跡を引き継いだトルーマン大統領は中立国のスイスを通じて枢軸国に講和を打診した。


講和会議はドイツ占領下のヴェルサイユ宮殿で行われた。
これはゲッベルスは熱望したからであり、30年前の屈辱の復讐でもあった。
そのこともあり講和会議の結果は連合国にとって耐えがたいものとなった。
ドイツは西欧を支配下に置き各地に国家弁務官区を設置。
イギリスはウェールズとスコットランドが独立しイングランドにはエドワード8世が国王に即位した。
エリザベス王女はカナダに亡命中である。
イタリアは地中海を支配下に置き正式にローマ帝国の後継国家であることを宣言した。
日本はハワイまでの各諸島を併合しパナマ運河を獲得。
その他のアジア植民地も独立政府が置かれ大東亜共栄圏の理想は完遂された。
アメリカは枢軸各国に莫大な賠償金を払うことになり、また艦隊戦力の接収、軍備の制限などのまさに1919年のヴェルサイユ条約でドイツが受けた仕打ちを皮肉にもこの処置に唯一反対していた国家が受けることになった。
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