超量産艦隊

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三一六計画

海軍内の対立

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三一六計画は①計画により始動したが、これに強く反対する勢力があった。
それは陸軍ではなく、はたまた世論ではない。
海軍、航空畑の人間たちであった。
「戦艦は近いうちに時代遅れとなる!そんなものに金をかけては国防が成り立たない!」
もっとも威勢よく叫ぶのは山本五十六海軍航空本部長であった。
軍令部はこの声の対処に苦慮していた。
山本は政治力に長けており、その影響力は海軍内でもかなり大きなものであった。
そんな人物をよもや更迭など出来ない。
また声を封殺することも難しかった。
加えて現在の軍令部次長はかつて山本の上司であった高橋三吉である。
軍令部の面々は何もできなかった。


航空畑が提示した改三一六計画とも言える二二四計画は以下の通りである。


二二四計画
空母:改翔鶴型15隻
軽巡:球磨型8隻
以下補助艦多数


この二二四計画は空母と軽巡の2艦種を24隻ずつそろえることからそう呼称されている。
完了年は1939年と試算され、費用も三一六計画に比べると半分に抑えられていた。
これとは別に航空機の開発や調達の費用もあるが、それを加えてもなお三一六計画よりはるかに安価であった。
ただ流石に戦艦を1隻も建造しないと言うのは大砲屋を刺激した。
「航空機は海戦で偵察以外にまともに働いた試しがない!やはり巨砲こそ海戦で勝利するのに必要なのだ!」
確かに戦艦はこれまでの実績があるのに対して空母は新兵器でありため実績が無かった。
ここで間に入ったのが伏見宮であった。
「双方の言い分は分かった…では、こうしよう。三一六計画はそのまま進展させるが、完了期限は1945年まで延長する。空母に関しては適宜追加する形だ」
総長であり皇族でもある伏見宮の鶴の一声に誰も抗うことは出来なかった。
こうして日本海軍の建艦計画は見直された。


海軍内での争いが起こっていた間も①計画だけは順調に進んでいた。
久々の大型艦建造と言うこともあり、各造船所は活気に満ちている。
またこのころには三一六計画完了を見据えて、海兵の大量募集が始まった。
同様に海軍大学校も定員を増やして将来、建造される艦の艦長となる人材の育成に奔走する。
海軍の建艦計画は民間経済にかなりの恩恵を与えるのだ。
航空機も負けていない。
平賀式設計を航空機に適用したことで、初の民間旅客機である日の丸号が開発された。
日の丸号は流線形を基調として500馬力のエンジンを2基持ち、東京から平壌、パラオまで無補給で飛行できた。
この日の丸号はエンジンを換装し、少しの改造を行えば陸攻として運用することが出来たのである。
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