超量産艦隊

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三一六計画

一試単座爆撃機

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「単座急降下爆撃機は必ず将来的に化けます!」
和田からそう言われた山本は頷き、本格的にこの単座急降下爆撃機の開発を命令した。
ただ、単座急降下爆撃機がなんら問題ないわけではない。
そもそも、艦爆が複座なのは航法を分担するためであり、これが単座だとかなりの負担になる。
この解決策もすでに和田は研究しており、山本も”あいつならやってのけるに違いない!”と考えていたが一応の懸念としては存在していた。


この時期、日本軍は新型戦闘機である九六式戦闘機の制式化に踏み切っていた。


九六式戦闘機(陸海共通)
最高速度:時速440㎞
武装:12.7㎜機銃2挺
翼面荷重:118㎏/㎡
プロペラ:直径3.42mが3枚
搭乗数:1人
航続距離:時速250㎞で700海里
全長:9.16m
全幅:9.50m(折り畳み時7.52m)


陸海に関わらず初めての全金属単葉機である九六式戦闘機はその武装に7.7㎜では飽き足らず12.7㎜を搭載した。
それでも速力は時速440㎞を確保しており日本にとっては最有力の戦闘機であるのは間違いなかった。
この戦闘機はすぐに艦載機であったり陸上に充当されていくが、重要なのは実はそこではなかった。
九六式戦闘機は三菱の堀越技師の会心の作であったが実は試作機は制式化された機体より良好であった。
試作機は逆ガル翼を採用し速力も時速460㎞を超えていた。
量産面の観点から九六式戦闘機では直線を基調とした翼となったが、件の試作機はまだ”研究のために”海軍航空本部にあった。
(これを単座急降下爆撃機に改造できないだろうか…?)
和田はそう思い立ち、山本にその旨を打診。
山本は二つ返事で了承した。


改造と言ってもそこまで大層なことはしない。
まずは、機体をそれなりに強化し爆弾を取り付けて飛行性能がどれほど変わるかを検証する。
装備したのは250㎏のコンクリート爆弾だ。
この試作機の場合は速力が時速にして60㎞ほど遅くなったが現在運用中の艦爆よりは断然優速であった。
また、急降下時は逆ガル翼であったことが功を奏し下方視界が確保されており、搭乗員からも”この機体は急降下爆撃に向いている”と太鼓判を押された。
だが、問題点もある。
それは急降下時に速度が乗りすぎることだ。
折角爆弾を投下できたとしても海面ないし地面に激突してしまっては元も子もない。
そこでドイツで開発されていたタイドブレーキを導入することとした。
ただ、原理はほぼフラップと同じであるため、この試作単座急降下爆撃機はフラップと併用されることになる。
こうして単座急降下爆撃機の試作一号機は1936年8月3日に完成した。
エンジンに不調は残るものの、試験飛行は難なく突破した。
山本はこれを見てすぐの制式化は難しいと感じたが”一試単座爆撃機”の計画名を与えて研究を続行させることとした。
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