空母伊吹大戦録

ypaaaaaaa

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習熟訓練

訓練

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訓練は3時間に渡って続く。
雷撃訓練や爆撃訓練は模擬魚雷や模擬爆弾を補給ができない都合上、攻撃隊形への転換や的艦への突入の仕方などが主な訓練となる。
対して、戦闘機隊は格闘戦や偏差射撃を身につける必要があり、艦爆や艦攻より訓練は苛烈であった。
熟練兵から新兵への教育は多岐に渡り、編隊行動などもその一つである。
これは集団戦を想定してのことである。
大西は“これからの戦争は集団戦が基本になってくる”と考えていた。
現在、日本海軍では格闘戦が重んじられて“個”の戦闘が基本とされて来た。
なるほど、それは搭乗員の練度が高かった支那事変初期には大戦果をもたらしたが、新兵が大量に配属されるようになると劣勢に立たされる場面が多くなった。
大西は大陸での航空戦を経験しており、これを強く意識していた。
なので、新兵もしっかり戦える集団戦の訓練を施したのである。


搭乗員らはメキメキとその技量を上げていった。
1ヶ月もすると、一人前の飛行機乗りに全員が成長した。
これは筑波でも同様で、大西はその報告も兼ねて桂島に出向くことになったのである。
「GFの旗艦もこの長門からついに変わるのですね」
大西は出し抜けに言うが、相対している人物はいつもの事のように流す。
「そうなることになる。だが、それは来年のことだ」
そう言ってこの長門の主人である連合艦隊司令長官の山本五十六は大西に席を勧める。
「六航戦はどうだ」
「問題ありません。搭乗員連中は訓練に励み、実戦通用でも十二分に通用すると自信をもって言えます!」
これに山本は大きく頷いた。
「ミッドウェーを攻略するにはどうしても航空戦力が必要だ。お前ならしっかりやってくれると安心しておる」
これに大西は頭を掻きながらも頭を下げる。
「そういえば、マル急計画で建造中の雲龍型6隻はどうなっているのですか?」
大西の問いに山本は言葉をはぐらかさず、真正面から答えた。
「来年の頭に竣工する見通しだ。搭乗員たちについては鳳翔や春日丸、そして瑞鳳と祥鳳を使って頑張って増やしている所だ」
雲龍型空母と言うのはマル急計画において建造されていた改飛龍型空母の事である。
艦載機数や速力、果ては安定性まで文句なしの出来であった。
6隻の雲龍型空母は竣工したと同時に第二艦隊に編入。
そして第二艦隊を第二航空艦隊として再編する見通しとなっていた。
「これで、開戦劈頭の有利は固まりましたね」
大西はしみじみと言った。
「あぁ。だが、アメリカは2年もすれば我々に伍する戦力を揃えてくるに違いない。あと2年が勝負だ」
山本は荒れ狂う太平洋を見ていた。
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