塾と株の儲けで世界の美を再発見

ハリマオ65

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16話:株投資研究会の初会合

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 そして、こっから下で買い、こっから上で売れば儲かると、少し荒っぽいが、理論的なこと言うと、男子達が、なる程ねと、うなずいた。投資というものは会社の仕事が何か、その会社が儲かっているかどうかをROE、自己資本利益率、計算式は当期純利益を、自己資本で割って100をかける、つまり自己資本で、どれだけ稼いだかという数字が高いほど効率的に儲けてる優良企業。

 また株価が高いか安いのかを見るのがPER、株価収益率と言って株価を1株当たりの純利益で割ったもの。この数字が小さいと分母の株価が小さい、つまり割安株で買う対象になり大きいと高過ぎるから買っては駄目とわかる。最後にPBR、株価純資産倍率、株価を一株当たりの純資産で割ったもの、これもPERと同じで分子の株価が小さいと割安、大きいと割高となると説明すると、大きな歓声と、ため息がでた。

 つまり、「すげーな」と「難しいな」と言う意思表示だった。この説明を聞いて、男性達は、このボインのねーちゃん、よく知ってる、「もしかして儲けさせてくれるのと、ちゃう」と心をときめかせた。女性達は、「何よ、あんたなんかに負けないわよファイトを燃やした様だ」どっちにしろ宣伝効果は絶大で男性陣が、ねーちゃん、また、教えてくれよと言わんばかりだった。

 そして知り合いも知識がないから連れてきても良いかと言い、お茶、紅茶、珈琲とせんべい、団子があったら最高だけどなと言うと、人数が集まれば考えますと佐野が言った。初回の会合としてはケイトの説明は上出来で、メンバーの株投資へのやる気を十分に引き出してくれ、仲間も連れてきそうだと、佐野は内心、面白そうだと、ほくそ笑んだ。

 最後に佐野が、私もケイトほど理論的ではありませんが、1973年、早稲田大学理工学部電子工学を出て、ソニー本社で営業部に配属され業績を上げて、頑張りすぎて、身体を壊した。そして、1975年秋に退社し、1974年にはじめてソニー株を買い、その後6回の売買で十分儲けさせてもらったと言った。すると、ある男性から一番、最近はと聞かれ、1989年9400円で成り行きで売ったというと素晴らしいと言ってくれた。

 そうしてるうちに1時間が経って12時となり、解散となったが帰り際、最後に口を開いた男性が彼は本物だよと、みんなに言うと、驚いた様に、みんなが佐野の顔をじっと見つめた。佐野が株投資研究会は、どの位の間隔で開催した方が良いですかと聞くと月1回という人と2回という人に別れたが最後は多数決で月2回で会費が2千円と決まった。おもてなしは、お茶と紅茶、珈琲は、全て、自分でやることにした。

 用意するのは紙コップとポットに、お湯を沸かして、せんべいの大袋、饅頭、カステラ、羊羹を、大きな器に持っておけば十分と言った。開催は毎月、第一、第三金曜日の16時から50分、質疑応答形式で行う事になった。次回は来週4月6日、次4月20日と隔週開きますので友人を呼び、皆で、勉強しましょうと言った。それを聞き友人を連れてきても良いか、聞くので、大勢の方が楽しいからお願いしますと告げた。

 その後、進学塾は盛況で佐野さんの懐具合は良くて、そちらので儲けが多い様だ。しかし面白いという意味では株投資研究会の方が面白く4月6日に24人まで座れる様に長机で大きな長方形を作った。今回は金持ちそうな中年のおばさんが6人と佐野のことを誉めた紳士が友人を多く連れてきた。男性と女性12人ずつだった。最初に来た佐野を誉めた紳士が、会費は、最初に紙箱に入れて横に出席簿を書いてもらた。

 そして会費を支払った人が名前を丸するようにしたら事務局も手間がかからず良いだろうと提案し取り急ぎ佐野さんが名簿を見て早速書いた。全員が集まったところでお茶と紅茶と珈琲、どれが良いですかと聞くと、お茶が10人で紅茶が10人で珈琲が、4人で大きめの急須で、お茶を入れた。

 本田が紅茶と珈琲を耐熱硝子に入れて、コップに注いでメンバーに渡した。今回は、あの老紳士、斎藤勇さんが私は古い人間で。今迄、株価が下がると買い、あがると売るというやり方は一緒なのだが、大型株を中心に売買してると言い、その理由は、潰れる可能性がないからと答えた。
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