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第2部
TAKE30 偽りの瞬間 後編
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◇◇◇◇
「ごめんな?いきなり呼び出して…」
千草公園で急遽《きゅうきょ》落ち合って、慶介はブランコに座る小夜にそう言った。
「いいよ。この公園に近いところにたまたまいたし。」
「でもなんか用事の途中だったんじゃ…」
「大丈夫!!気にしなくていいから。…で、聞いてほしいことって?」
その質問に慶介は微笑み、ゆっくりと小夜の隣のブランコに座った。
「小夜…」
「ん?どうかした?」
「俺らもう一度やり直せないか?」
「……え?」
小夜はポカンと慶介を見た。
「小夜と久々に会って、話して…俺やっぱ小夜のことが好きだ。」
「…でも私、」
「わかってる。小夜は記憶がないからやり直すって言っても戸惑うのは当たり前だよな…」
「…」
「だけど例え小夜に記憶がなくても、それも含めて俺が支えてやりたいって思ってる。」
「慶介くん…あの…」
「少しずつでもいい。一緒に…二人で頑張って、やっていかないか?」
小夜は思考がぐるぐる回って混乱した。
(これは私…告白されてる?え?やり直す?前の私に戻るために?)
何が起こっているのか理解できていない時に小夜のカバンの中が震えた。
スマホのバイブが鳴っている。
見ると亜門からの電話だった。
「えっと…ごめんね、慶介くん。ちょっと…」
そう言って電話に出ようとしたら、スマホを持った手を握られた。
「慶介…くん?」
「出ないで。」
ギュッと強まるその手と手の中でスマホは震え続ける。
小夜はそのスマホに視線を落として、一度息を吸い込んだ。
「慶介くん。」
「…何?」
「実は私…今好きな人がいるの。」
「…」
「そしてその人も多分…私のことが好き…だと思う。」
「…うん。」
「だからごめん。私、慶介くんの気持ちには答えられないや…。」
「…それって波古山亜門のこと?」
声にならないまま、小夜は顔を上げて慶介を見た。
一度止まったバイブがまた鳴り出した。
「小夜が言う好きな人って波古山亜門のことでしょ?」
「え…その……なんで亜門のこと知……」
「先週ね、二人が手を繋いで帰ってるの…たまたま見たんだ。」
「え?」
「小夜の捻挫が気になったから、小夜の学校の近くまで来たんだ。その時に繋いでる二人を見掛けた。」
慶介は強い瞳で小夜を見つめ続けた。
「それでね、こないだ小夜達がファミレスで一緒にいた女の子もその時たまたま通ったんだ。」
「…奈未ちゃん?」
「俺は気付かなかったけど、向こうは俺のこと覚えてたみたいで…『こんなところでどうしたんですか?』って声掛けられたんだ。それで二人が付き合うようになったってこともその子から聞いた。」
「知ってたんだ。じゃあ私の答えもわかるよね…」
「でもだからこそ、小夜に気持ち伝えようって決めたんだ!!」
「え?」
小夜は手を引かれ、ブランコから立ち上がらされ、慶介に抱き締められた。
小夜の手からスマホが落ちた。
「小夜!!俺ともう一度やり直してくれ!!」
「慶ッッ…」
「小夜に記憶がないからって遠慮してたけど、だからって小夜が他の誰かと付き合うなんて…俺は嫌だ!!」
驚いてそれ以上、声が出なかった。
亜門に抱き締められるそれとは全然違う。
「それに名前を聞いて…ビックリした。アイツ、不良で有名な奴だろ?」
「…え。」
「社長令嬢の小夜とそんな不良だなんて、そもそも釣り合わないと思わない?」
「……う、でも…」
「それに波古山って奴は前の小夜を知らないんだろ?そんな奴と一緒にいたって、今は良くてもいつか"小夜らしく"戻った時、うまくいきっこないよ?」
小夜は何も言えずに慶介の腕の中に包まれていた。
「ねぇ小夜?今は小夜は"好きになったつもり"でいるんだ。」
「…つ、つもり?」
「うん。小夜にとって大きな障害を抱えて、疲れてるところにたまたま一緒に協力してくれる人がいて、その人に気持ちが盛り上がってるだけなんだよ、きっと。」
「…」
「目を覚まして?俺なら絶対、そんないつかあるかもしれない壁や障害なんてないし、絶対小夜のこと幸せにしてあげれる。」
小夜は目を瞑って、自分自身の体の流れを感じた。
全然…ドキドキしない。
熱くならない。
冷たくならない。
息苦しくない。
痺れない。
悲しくならない。
嬉しくならない。
小夜は慶介の胸に手を置いて、慶介から少し体を離した。
「慶介くんはすごいね。私、そんな先のことまで考えもしなかった。」
小夜は慶介に向かって笑った。
答えはもう決まっているから。
「私は幸せになりたいんじゃなくてね、誰かと怒って泣いて笑っていたいんだ。」
それをより鮮やかに出来るのはただ一人。
「未来だけじゃなくて、過去も今も私には輝いて見えるんだ。亜門と一緒だと。」
慶介は何も言わずに小夜を見ていた。
「それに私らしいを決めるのも、『好き』を決めるのも私だよ?」
「…」
「例えその『らしさ』も『好き』も気の迷いや思い込みなのだとしても…私が望んでる思い込みだから…嘘でもニセモノでもいいの。」
『それでも俺がニセモノをちゃんと覚えとくよ!!』
『"お前"は"嘘"なんかじゃなかったって!!』
『ニセモノのお前もちゃんといた!!って俺が言ってやる!!』
世華中學校の帰り。
鯛焼きを二人で食べた放課後。
亜門がそう言ったことを思い出す。
触れてないのに、側にいないのに、それだけでキュッとなった。
小夜はもう一度笑った。
「嘘やニセモノと気付いても、それはなかったものでもないし、気付くなら自分で気付きたい。」
「…」
「色々心配もしてくれたのに…ごめん。例え"昔の私らしく"なくても、今は私…亜門のことが好きなんだ。」
小夜は慶介に深々と頭を下げて、改めて「ごめんなさい。」と断った。
小夜は今も尚、地面で時々震えていたスマホを拾おうとしゃがんで、手を伸ばした。
しかし靴が目の前にやってきた。
小夜のスマホが踏まれている。
慶介に。
一瞬、意味がわからなくて小夜は固まった。
そしてゆっくりと顔を上げた。
「……慶介くん?」
感情が読み取れない真顔で慶介は小夜を見下ろしていた。
「記憶がなくなったから、少しは性格変わったと思ったけど…所詮一緒なんだね?」
「…え?」
慶介の片手がゆっくり伸びてきて、小夜の首を掴んだ。
その手で無理矢理、顔の近くまで引き寄せられた。
締まる首に小夜は少し咳き込んだ。
「ケホ…慶介…くん?」
「君達はホント…似てるよね?……ムカつくぐらい。」
小夜の息はどんどん浅くなる。
(何が起こってるの?目の前にいる人は…誰?)
意識が遠のく前に慶介の手は離された。
小夜はその場で倒れこみ、空気を何度も吸い込んだ。
慶介は自分のスマホを取り出し、誰かに電話をし始めた。
「もしもし?うん、俺…うん。あれ、本当だったみたい。そうそう!!今、千草公園。…うん、うん、こっちは任せとけ。だから出来るだけ呼んどいて?はーい、じゃあね?」
慶介が電話を切ったのと、入れ替わったように慶介の足元で小夜のスマホが震えた。
慶介はしゃがんで、小夜のスマホを手に取った。
ゼーハーと呼吸を整える小夜に向かって、慶介はディスプレイを見せつけた。
そこには『あもん』の文字が映し出されている。
「君がこいつなんかを選ぶからだよ?」
慶介は爽やかにニッコリと微笑んだ。
しかしその笑顔を、もうまともに受け取ることが出来ない。
「こんな格好良い男から熱い抱擁されながら告白されたってのに…君の趣味を疑うよ。」
小夜はスマホを奪い取ろうとしたが、慶介の手が巧みに避けた。
小夜は両手で砂を握りしめながら慶介を睨んだ。
「慶介くん…一体どういうつもり?」
慶介はしゃがんだまま、小夜に視線を合わせてニコニコ笑った。
「やだな…なんだかその顔は前の君を思い出すよ。そんな睨まないで?俺って見た目通り優しい奴だからさ?」
そしてソッと声を落とした。
「だから君にもう一度チャンスをあげるよ。」
「…チャンス?」
遠くの方から連なるバイクのエンジン音が聞こえてきた。
それは少しずつこちらに向かってきている。
慶介はずっと鳴っている小夜のスマホの通話ボタンを押した。
「俺と波古山亜門。どっちと一緒にいるのがより"賢い"か…教えてあげる。」
「ごめんな?いきなり呼び出して…」
千草公園で急遽《きゅうきょ》落ち合って、慶介はブランコに座る小夜にそう言った。
「いいよ。この公園に近いところにたまたまいたし。」
「でもなんか用事の途中だったんじゃ…」
「大丈夫!!気にしなくていいから。…で、聞いてほしいことって?」
その質問に慶介は微笑み、ゆっくりと小夜の隣のブランコに座った。
「小夜…」
「ん?どうかした?」
「俺らもう一度やり直せないか?」
「……え?」
小夜はポカンと慶介を見た。
「小夜と久々に会って、話して…俺やっぱ小夜のことが好きだ。」
「…でも私、」
「わかってる。小夜は記憶がないからやり直すって言っても戸惑うのは当たり前だよな…」
「…」
「だけど例え小夜に記憶がなくても、それも含めて俺が支えてやりたいって思ってる。」
「慶介くん…あの…」
「少しずつでもいい。一緒に…二人で頑張って、やっていかないか?」
小夜は思考がぐるぐる回って混乱した。
(これは私…告白されてる?え?やり直す?前の私に戻るために?)
何が起こっているのか理解できていない時に小夜のカバンの中が震えた。
スマホのバイブが鳴っている。
見ると亜門からの電話だった。
「えっと…ごめんね、慶介くん。ちょっと…」
そう言って電話に出ようとしたら、スマホを持った手を握られた。
「慶介…くん?」
「出ないで。」
ギュッと強まるその手と手の中でスマホは震え続ける。
小夜はそのスマホに視線を落として、一度息を吸い込んだ。
「慶介くん。」
「…何?」
「実は私…今好きな人がいるの。」
「…」
「そしてその人も多分…私のことが好き…だと思う。」
「…うん。」
「だからごめん。私、慶介くんの気持ちには答えられないや…。」
「…それって波古山亜門のこと?」
声にならないまま、小夜は顔を上げて慶介を見た。
一度止まったバイブがまた鳴り出した。
「小夜が言う好きな人って波古山亜門のことでしょ?」
「え…その……なんで亜門のこと知……」
「先週ね、二人が手を繋いで帰ってるの…たまたま見たんだ。」
「え?」
「小夜の捻挫が気になったから、小夜の学校の近くまで来たんだ。その時に繋いでる二人を見掛けた。」
慶介は強い瞳で小夜を見つめ続けた。
「それでね、こないだ小夜達がファミレスで一緒にいた女の子もその時たまたま通ったんだ。」
「…奈未ちゃん?」
「俺は気付かなかったけど、向こうは俺のこと覚えてたみたいで…『こんなところでどうしたんですか?』って声掛けられたんだ。それで二人が付き合うようになったってこともその子から聞いた。」
「知ってたんだ。じゃあ私の答えもわかるよね…」
「でもだからこそ、小夜に気持ち伝えようって決めたんだ!!」
「え?」
小夜は手を引かれ、ブランコから立ち上がらされ、慶介に抱き締められた。
小夜の手からスマホが落ちた。
「小夜!!俺ともう一度やり直してくれ!!」
「慶ッッ…」
「小夜に記憶がないからって遠慮してたけど、だからって小夜が他の誰かと付き合うなんて…俺は嫌だ!!」
驚いてそれ以上、声が出なかった。
亜門に抱き締められるそれとは全然違う。
「それに名前を聞いて…ビックリした。アイツ、不良で有名な奴だろ?」
「…え。」
「社長令嬢の小夜とそんな不良だなんて、そもそも釣り合わないと思わない?」
「……う、でも…」
「それに波古山って奴は前の小夜を知らないんだろ?そんな奴と一緒にいたって、今は良くてもいつか"小夜らしく"戻った時、うまくいきっこないよ?」
小夜は何も言えずに慶介の腕の中に包まれていた。
「ねぇ小夜?今は小夜は"好きになったつもり"でいるんだ。」
「…つ、つもり?」
「うん。小夜にとって大きな障害を抱えて、疲れてるところにたまたま一緒に協力してくれる人がいて、その人に気持ちが盛り上がってるだけなんだよ、きっと。」
「…」
「目を覚まして?俺なら絶対、そんないつかあるかもしれない壁や障害なんてないし、絶対小夜のこと幸せにしてあげれる。」
小夜は目を瞑って、自分自身の体の流れを感じた。
全然…ドキドキしない。
熱くならない。
冷たくならない。
息苦しくない。
痺れない。
悲しくならない。
嬉しくならない。
小夜は慶介の胸に手を置いて、慶介から少し体を離した。
「慶介くんはすごいね。私、そんな先のことまで考えもしなかった。」
小夜は慶介に向かって笑った。
答えはもう決まっているから。
「私は幸せになりたいんじゃなくてね、誰かと怒って泣いて笑っていたいんだ。」
それをより鮮やかに出来るのはただ一人。
「未来だけじゃなくて、過去も今も私には輝いて見えるんだ。亜門と一緒だと。」
慶介は何も言わずに小夜を見ていた。
「それに私らしいを決めるのも、『好き』を決めるのも私だよ?」
「…」
「例えその『らしさ』も『好き』も気の迷いや思い込みなのだとしても…私が望んでる思い込みだから…嘘でもニセモノでもいいの。」
『それでも俺がニセモノをちゃんと覚えとくよ!!』
『"お前"は"嘘"なんかじゃなかったって!!』
『ニセモノのお前もちゃんといた!!って俺が言ってやる!!』
世華中學校の帰り。
鯛焼きを二人で食べた放課後。
亜門がそう言ったことを思い出す。
触れてないのに、側にいないのに、それだけでキュッとなった。
小夜はもう一度笑った。
「嘘やニセモノと気付いても、それはなかったものでもないし、気付くなら自分で気付きたい。」
「…」
「色々心配もしてくれたのに…ごめん。例え"昔の私らしく"なくても、今は私…亜門のことが好きなんだ。」
小夜は慶介に深々と頭を下げて、改めて「ごめんなさい。」と断った。
小夜は今も尚、地面で時々震えていたスマホを拾おうとしゃがんで、手を伸ばした。
しかし靴が目の前にやってきた。
小夜のスマホが踏まれている。
慶介に。
一瞬、意味がわからなくて小夜は固まった。
そしてゆっくりと顔を上げた。
「……慶介くん?」
感情が読み取れない真顔で慶介は小夜を見下ろしていた。
「記憶がなくなったから、少しは性格変わったと思ったけど…所詮一緒なんだね?」
「…え?」
慶介の片手がゆっくり伸びてきて、小夜の首を掴んだ。
その手で無理矢理、顔の近くまで引き寄せられた。
締まる首に小夜は少し咳き込んだ。
「ケホ…慶介…くん?」
「君達はホント…似てるよね?……ムカつくぐらい。」
小夜の息はどんどん浅くなる。
(何が起こってるの?目の前にいる人は…誰?)
意識が遠のく前に慶介の手は離された。
小夜はその場で倒れこみ、空気を何度も吸い込んだ。
慶介は自分のスマホを取り出し、誰かに電話をし始めた。
「もしもし?うん、俺…うん。あれ、本当だったみたい。そうそう!!今、千草公園。…うん、うん、こっちは任せとけ。だから出来るだけ呼んどいて?はーい、じゃあね?」
慶介が電話を切ったのと、入れ替わったように慶介の足元で小夜のスマホが震えた。
慶介はしゃがんで、小夜のスマホを手に取った。
ゼーハーと呼吸を整える小夜に向かって、慶介はディスプレイを見せつけた。
そこには『あもん』の文字が映し出されている。
「君がこいつなんかを選ぶからだよ?」
慶介は爽やかにニッコリと微笑んだ。
しかしその笑顔を、もうまともに受け取ることが出来ない。
「こんな格好良い男から熱い抱擁されながら告白されたってのに…君の趣味を疑うよ。」
小夜はスマホを奪い取ろうとしたが、慶介の手が巧みに避けた。
小夜は両手で砂を握りしめながら慶介を睨んだ。
「慶介くん…一体どういうつもり?」
慶介はしゃがんだまま、小夜に視線を合わせてニコニコ笑った。
「やだな…なんだかその顔は前の君を思い出すよ。そんな睨まないで?俺って見た目通り優しい奴だからさ?」
そしてソッと声を落とした。
「だから君にもう一度チャンスをあげるよ。」
「…チャンス?」
遠くの方から連なるバイクのエンジン音が聞こえてきた。
それは少しずつこちらに向かってきている。
慶介はずっと鳴っている小夜のスマホの通話ボタンを押した。
「俺と波古山亜門。どっちと一緒にいるのがより"賢い"か…教えてあげる。」
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