D○ZNとY○UTUBEとウ○イレでしかサッカーを知らない俺が女子エルフ代表の監督に就任した訳だが

米俵猫太朗

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第七章

ポリンちゃんの秘密はね

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「ポリン。もう一度言うけど君は悪くない。あとこれからも同じ事をやって良いけど、俺達の見てない所で怪我したらいけないので必ず誰かコーチについて貰うこと。良いね?」
 俺がそう言うとポリンちゃんは泣き腫らした目で俺を見上げて言った。
「え? 怒ってない? 本当に良いの?」
「良いよ。所で話は変わるけどさ、学校に通いつつサッカー選手になってみる気はない?」
「えっ!?」
 驚くポリンちゃんにナリンさんがタイミングを併せてスカラーシップの説明を始める。
 そう、ポリンちゃんもまた滅多にいない逸材だ。この年齢この練習期間であれだけのボールを蹴れるのだ、レイさんとはまた違った種類の天才ファンタジスタかもしれない。
 まして彼女は近場に住むデイエルフ。地元っ子ホームグロウンをチームに加えるメリットは計り知れない。
「それをしたらこれからもショーキチお兄ちゃんがサッカーを教えてくれるの?」
「もちろん。前よりもっと本格的に教えられるよ」
「じゃあ、する」
 即答だった。やったぜ! と俺はガッツポーズをしたが、またすぐにポリンちゃんの顔が曇った。
「あ、でもやってみたいけど……。ナリンちゃん、お母さんはなんて言うかな?」
「大丈夫よ、ナリンちゃ……私も叔母さんを説得するから」
 何度も繰り返されたからかナリンさんが口を滑らした。可愛い。いや、いま『オバさん』って言ったな?
「あれ? ナリンさんって、ポリンのお母さんと知り合いなんですか?」
「はい。私の母の姉です」
 ええ!?
「じゃあナリンさんとポリンって……従姉妹?」
「はい」
「うん、そうだよショーキチお兄ちゃん」
 そう言ってポリンちゃんは艶やかな短髪を揺らしつつ頷いた。長さは違うがナリンさんと同じような黒髪、泣いて少し腫れているが綺麗な切れ目と鼻筋、『ポリン』『ナリン』という名前……。
 それらを合わせてみれば気づかない方がどうかしてたわ。
「え~! 従姉妹にこんな才能がいるなら先に言ってよ~」
「いえ、私もポリンの才能知りませんでしたし!」
 少し責めるような口調になった俺にナリンさんも言い訳めいた返答をする。
「ショーキチお兄ちゃん、怒らないで。これからはポリンが直接お兄ちゃんにポリンの事を教えるから。お兄ちゃんもいっぱい教えてね?」
 ん? おおう、そうだな。
「怒ってないよ。そうだね、これから一緒に教え合おう」
「うん! ふつつかものですが、宜しくお願いします!」
 そう丁寧に頭を下げるポリンちゃんが可笑しくて、俺も思わず笑い声を出しながら頭を下げた。
「(これは危険な予感が! まさか親族だから好みが似てるというの!?でもポリンはまだ子供だし……)」
「ナリンさん?」
 俺は何か考え込むナリンさんに声をかけた。まあ親族が選手になるの、嬉しいような難しいような感じがするだろうなあ。
「あ、いえ! 良かったわね、ポリン」
「うん! ありがとうナリンちゃん!」
 とは言えやはり嬉しさの方が大きいようだ。俺は楽しそうに微笑みあう従姉妹同士を見て自分も嬉しい気持ちになっていた。
 スカラーシップ二例目だ。彼女もばっちり育て上げよう。

 その後、ポリンちゃんの件が落ち着いて改めてユイノさんの相談事を聴取してみると、元は同根だった。つまり『最近、リーシャに全く勝てなくなった』という悩みだ。
 ただでもFWからGKへの転向でもがいている日々に勝負の負けが込み、楽観的なユイノさんで珍しくさえ悩んでいたのだ。『自分には才能が無いのではないか? チームの足を引っ張ってしまうのではないか?』と。
 更に付け加えれば一瞬で解決したとは言え、ポリンちゃんにも余計な気苦労をかけた。結果として新たなスカラーシップ生を一名加える事になったので実はオーライだが。内緒だが。
 いずれにせよリーシャさんの罪は重い。故に翌日の夕食の席からリーシャさんのデザート抜き一ヶ月の刑が執行される事となり、俺もその場に立ち会う事になった。
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