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2章 闇語り
34「異世界」
しおりを挟む・不明な場所について。
――――――――――――――――――――――――
お寺で修行している知り合いの話。
異世界ものが小説で流行しているが―――
霊界やら異質な世界へ行く話は、昔話・伝承でも
定番である。
実際にそちらへ行く下地や、似たような
状況はあったのではないか……
という話を同僚としていると、彼らの師が
話に入ってきた。
「知らない場所が、『異世界』というので
あれば―――
昔はもっと多かったんじゃねえかな」
現代のように電気も無く、夜になれば闇で、
それこそ『別世界』がすぐ近くにあったで
あろうと……
それは容易に想像出来た。
さらに自然も生活も過酷で―――
例えば漁で遭難して、アメリカやロシアまで
行ってしまった漁師もいるし、戦国時代は
硝石の代金として、人身売買が海外との間で
普通に行われていた。
「確かに、海外にでも行こうものなら―――
完全に異世界と思ってしまうでしょうね」
「まあそれだけとも限らんのだが」
師の話に全員がきょとんとし、その続きを
待っていると、
「……国内でも、天狗の里にいただの、
神様の小間使いをしていただの、
そういう話は残っているからなあ。
中には女しかいない村に連れて行かれたとか」
それを聞いて彼らは微妙な表情になったが、
「あんまりいいモンでも無かったと思うぞ?
その話は、痩せこけた男がフラフラになりながら
帰って来たが―――
すぐに死んじまったってオチだし」
そしてさらに全員が複雑な表情になり―――
彼も含めてみんな沈黙したという。
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