【完結】百怪

アンミン

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2章 闇語り

42「手続き」

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・方法や手段について

――――――――――――――――――――――――

お寺で修行している知り合いの話。

いわゆる呪いやお祓い、祈祷といったものが
あるが―――
たいていは決まった方法に沿って行われる。

人伝ひとづて口伝くでん、あるいは書類などで伝えられて
きたのだろうが……

「こういのって試行錯誤で生まれたんですかね?
 あるいは経験で―――」

発祥、もしくはオリジナルについて話し合って
いると、師匠が入ってきた。

「仏教の考えではないが」

と前置きした上で、師は語り始めた。

何でもある時、神社で関係者の人と雑談して
いたのだが、その時に妙な相談をしに来た
子供の話を聞いたのだという。

「女の子でな。
 今でいう虐待のような事を、義理の父親から
 受けていたらしいんだが……
 『こうすればいい』みたいな内容の書類が
 配達されたんだと」

しかしそれは、公共や治安関係といった
ものではなく―――

『その名前を書いてください』
『書類は2通用意してください』
『一通は北の方角の山へ埋め、もう一通は
川へ流すように』
と奇妙な指示が書かれていた。

その山の方角が神社の裏山であったため、
相談しに来たのだというが―――
とにかくこちらで引き受けるからと、
その書類を少女からもらい、然るべきところへ
連絡して彼女を保護してもらったのだという。

「呪術だが何だかの流れに沿った
 ものだったと言っていた」

女の子が保護された後、神社に残ったそれを
確認しに行った時―――
書類はボロボロで、土くれのように変わり果てて
いたとの事。

「だからまあ―――
 やけに具体的なモンは、『直接』
 教えてもらえる事もあるんじゃねえか?」

そのうち、電子メールでも教えてもらえる
かもな、と師匠は笑ったが、彼を含め誰も
笑わなかったという。


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