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三毛猫みぃ 家族になった日 1
しおりを挟む三毛猫は母親のことを覚えていません。生まれたのは暑い日のことで、気がついた時には、身体中は真っ黒に汚れていて、ボサボサのガリガリで、とにかく暑くて、お腹が空いて、苦しかったこと。
ふらふらしているところを、人間の母ちゃんに拾ってもらいました。その日から三毛猫は母ちゃんのことが大好きになりました。
母ちゃんは、四人の子どもたちと、犬のリッキーと庭のある二階建てのお家で暮らしています。子どもと言っても、もう大きくて、母ちゃんの言うことを全く聞かない四人でしたから、母ちゃんは少々子育てに疲れていました。
そんな時に小さな小さな三毛猫がやってきたものですから、母ちゃんはそれはそれは三毛猫を大切にし、文字通り猫可愛がりしました。
母ちゃんは、子どもたちに相談することなく、三毛猫に「みぃ」と名付けました。母ちゃんは、三毛猫みぃを本当の娘のように、もしかしたら本当の娘たち以上に大事に育てました。
母ちゃんは、日に何度も優しく「みぃ」と名前を呼んで、抱き上げて、たくさん撫でてくれました。美味しいごはんを必ず準備してくれていました。
みぃはボロ雑巾のようだったけれど、すぐに綺麗な毛並みの、ぽかぽか太陽の匂いのする、可愛らしい猫になりました。母ちゃんも、子どもたちも、お客さんだって「かわいいね」って毎日褒めてくれます。
だけど、みぃは毎日満たされない気持ちでいました。
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