【完結】相談する相手を、間違えました

ryon*

文字の大きさ
10 / 149

カラダの記憶①

しおりを挟む
 前を弄られている間はまだアルコールが体内に残っていた事もあり、正直気持ち良さが勝っていた。
 しかし彼が透明なローションを手に取り、そのまま指先が尻側に回されると、途端に恐怖が勝った。

「ちょ……早乙女くん、一旦落ち着こう!
 そこは、挿れるとこじゃない!」

 当たり前みたいに指を突っ込まれそうになり、慌てて防御に転じた。
 すると早乙女くんはプッと吹き出し、そのままやや乱暴に指先をねじ込んだ。

 普通ならばそんなの、絶対に痛いし不快に感じるはずなのに。
 既に快楽を知ってしまっているらしき僕のカラダは、嬉しそうにその指を咥え込み、物欲しそうにぎゅっと締め付けた。

 恥ずかしくて、目眩がする。
 ……なのに下腹部はずくんと疼き、僕のカラダははしたなく、もっと明確な刺激が欲しいと求めた。

「違わないだろ?こんなに、悦んどいて」

 ククッと意地悪く、彼の口角が上がる。
 しかしそんな表情すらも様になっていて、男の癖にやたらと色っぽい。

 感じている事を揶揄されて、カッと全身に火が灯ったように熱くなる。
 
「また締め付けが、強くなった。
 ほら、これ……好きだろ?」

 中で指を曲げられ、自分でも触れた事のない場所を節張った男らしい指でトントンとノックするみたいに突かれた。
 その度に僕のカラダはいやらしく跳ね上がり、敏感に反応を返す。

 嫌だし止めて欲しいはずなのに、彼の与える刺激は信じられないぐらい気持ちが良くて。
 なのにこれじゃ足りないと、全身が訴えているのを感じる。

 すがり付くものを求め、小さく震えながら彼の背中に腕を回すと、早乙女くんは満足そうに綺麗な口元を歪めてクスリと笑った。
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

「じゃあ、別れるか」

万年青二三歳
BL
 三十路を過ぎて未だ恋愛経験なし。平凡な御器谷の生活はひとまわり年下の優秀な部下、黒瀬によって破壊される。勤務中のキス、気を失うほどの快楽、甘やかされる週末。もう離れられない、と御器谷は自覚するが、一時の怒りで「じゃあ、別れるか」と言ってしまう。自分を甘やかし、望むことしかしない部下は別れを選ぶのだろうか。  期待の若手×中間管理職。年齢は一回り違い。年の差ラブ。  ケンカップル好きへ捧げます。  ムーンライトノベルズより転載(「多分、じゃない」より改題)。

お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた

やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。 俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。 独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。 好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け ムーンライトノベルズにも掲載しています。 挿絵をchat gptに作成してもらいました(*'▽'*)

政略結婚制度に怒っています

河野彰
BL
「政略結婚法」が施行されて十余年。政治家や俳優、高額納税者などの著名人は三十歳までに結婚をしなければならないという法律だ。  主人公末永遥(すえながはるか)はごく一般家庭に育った地味なサラリーマンだったが、ある日一通の通知が政府から届く。それは、高額納税者である久堂清継(くどうきよつぐ)との婚姻が成立したという決定通知だった。  男同士で結婚!? と驚く遥。間違いかと思い、すぐに異議申し立てをしに市役所へ行ったが、そこで事実だと告げられてしまう。トボトボと帰路につく遥の前に清継が現れて……。

βな俺は王太子に愛されてΩとなる

ふき
BL
王太子ユリウスの“運命”として幼い時から共にいるルカ。 けれど彼は、Ωではなくβだった。 それを知るのは、ユリウスただ一人。 真実を知りながら二人は、穏やかで、誰にも触れられない日々を過ごす。 だが、王太子としての責務が二人の運命を軋ませていく。 偽りとも言える関係の中で、それでも手を離さなかったのは―― 愛か、執着か。 ※性描写あり ※独自オメガバース設定あり ※ビッチングあり

結婚することになったんだけど、相手が死人でした

河野彰
BL
俺、里見ヒカル。  この度、「死人」の花嫁になることになりました。

大好きな婚約者を僕から自由にしてあげようと思った

こたま
BL
オメガの岡山智晴(ちはる)には婚約者がいる。祖父が友人同士であるアルファの香川大輝(だいき)だ。格好良くて優しい大輝には祖父同士が勝手に決めた相手より、自らで選んだ人と幸せになって欲しい。自分との婚約から解放して自由にしてあげようと思ったのだが…。ハッピーエンドオメガバースBLです。

両手で抱えきれないほどの愛を君に

まつぼっくり
BL
平和な王国アルヴェで生まれたユイリナは四歳の誕生日に時空間の歪みへ落ちてしまう。 落ちた先で優しい夫婦に拾われて、引き取られ、五十嵐 唯利(いがらし ゆいり)として生きていくが、両親の死をきっかけにアルヴェへと戻ってくる。 落ちるときに目の前にいた兄の親友×十二年ぶりに帰って来た子 ふんわり設定 全7話+1話 全話予約投稿済み 他サイトにも掲載中

たしかなこと

大波小波
BL
 白洲 沙穂(しらす さほ)は、カフェでアルバイトをする平凡なオメガだ。  ある日カフェに現れたアルファ男性・源 真輝(みなもと まさき)が体調不良を訴えた。  彼を介抱し見送った沙穂だったが、再び現れた真輝が大富豪だと知る。  そんな彼が言うことには。 「すでに私たちは、恋人同士なのだから」  僕なんかすぐに飽きるよね、と考えていた沙穂だったが、やがて二人は深い愛情で結ばれてゆく……。

処理中です...