【完結】相談する相手を、間違えました

ryon*

文字の大きさ
39 / 149

欲情連鎖⑥

しおりを挟む
 ぐったりと、弛緩しようとする体。
 だけど彼は僕をそのまま四つん這いにさせ、後ろから覆い被さって来た。

「無理。ちょっと、休ませてよ……」

 息を乱しながら訴えたけれど、早乙女くんはクスクスとまた楽しそうに笑い、耳元で囁いた。

「こっちが、無理。ほら、もっとケツ上げろって」

 グッ、と無理矢理体を起こされ、達したばかりの僕を彼は一気に貫いた。

「んっ……、くぅっ……!」

 今はもう無理だと、本気で思っていた。
 なのに早乙女くんが律動を開始すると、僕の中は貪欲に収縮し、再び快楽を貪ろうとして彼のモノ締め付けるのを感じた。

「うん、いい子。そのままお前は、ただ感じてたら良いからね?」

 ちゅっ、と優しく頬に口付けられた。
 室内にはただぐちゅぐちゅという水音と、僕らの浅く荒い息遣いだけが響く。

 そうなると僕はやっぱり、気持ちいいっていう事しかもう分からなくて。
 心も体もめちゃくちゃに蕩けさせられて、彼が与えてくれる熱に溺れた。

「もう完全に、抱かれる快感を覚えたみたいだな?
 そのうち前を触んなくても、逝けるようにしてやるよ」

 そんなの、冗談じゃない!
 だけど反論しようとした唇はキスで塞がれ、わずかに残っていた理性すらもすべて奪われてしまった。

「ほら、気持ちいいんだよな?
 ここガン突きしてやるから、また逝けよ」

 ちょっぴり上擦った、いつも以上にセクシーな彼の声。

「ん……、逝く。逝くから、早乙女くんも……!」

 シーツをぎゅっと握り締めたまま、一緒が良いと必死に訴える。
 すると彼はククッと笑い、告げた。

「うん、良いよ。一緒に逝こっか?
 でもこれで終わりじゃないから、まだ堕ちんなよ」

 腰を強く、掴まれて。
 さっきまでよりも一層激しく突かれながら、今度はほぼ同時に、ふたりで果てた。

 そして結局、この夜も。
 ……前回同様彼に何度も抱かれ、逝かされ続けた。
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

「じゃあ、別れるか」

万年青二三歳
BL
 三十路を過ぎて未だ恋愛経験なし。平凡な御器谷の生活はひとまわり年下の優秀な部下、黒瀬によって破壊される。勤務中のキス、気を失うほどの快楽、甘やかされる週末。もう離れられない、と御器谷は自覚するが、一時の怒りで「じゃあ、別れるか」と言ってしまう。自分を甘やかし、望むことしかしない部下は別れを選ぶのだろうか。  期待の若手×中間管理職。年齢は一回り違い。年の差ラブ。  ケンカップル好きへ捧げます。  ムーンライトノベルズより転載(「多分、じゃない」より改題)。

お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた

やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。 俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。 独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。 好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け ムーンライトノベルズにも掲載しています。 挿絵をchat gptに作成してもらいました(*'▽'*)

政略結婚制度に怒っています

河野彰
BL
「政略結婚法」が施行されて十余年。政治家や俳優、高額納税者などの著名人は三十歳までに結婚をしなければならないという法律だ。  主人公末永遥(すえながはるか)はごく一般家庭に育った地味なサラリーマンだったが、ある日一通の通知が政府から届く。それは、高額納税者である久堂清継(くどうきよつぐ)との婚姻が成立したという決定通知だった。  男同士で結婚!? と驚く遥。間違いかと思い、すぐに異議申し立てをしに市役所へ行ったが、そこで事実だと告げられてしまう。トボトボと帰路につく遥の前に清継が現れて……。

結婚することになったんだけど、相手が死人でした

河野彰
BL
俺、里見ヒカル。  この度、「死人」の花嫁になることになりました。

βな俺は王太子に愛されてΩとなる

ふき
BL
王太子ユリウスの“運命”として幼い時から共にいるルカ。 けれど彼は、Ωではなくβだった。 それを知るのは、ユリウスただ一人。 真実を知りながら二人は、穏やかで、誰にも触れられない日々を過ごす。 だが、王太子としての責務が二人の運命を軋ませていく。 偽りとも言える関係の中で、それでも手を離さなかったのは―― 愛か、執着か。 ※性描写あり ※独自オメガバース設定あり ※ビッチングあり

大好きな婚約者を僕から自由にしてあげようと思った

こたま
BL
オメガの岡山智晴(ちはる)には婚約者がいる。祖父が友人同士であるアルファの香川大輝(だいき)だ。格好良くて優しい大輝には祖父同士が勝手に決めた相手より、自らで選んだ人と幸せになって欲しい。自分との婚約から解放して自由にしてあげようと思ったのだが…。ハッピーエンドオメガバースBLです。

両手で抱えきれないほどの愛を君に

まつぼっくり
BL
平和な王国アルヴェで生まれたユイリナは四歳の誕生日に時空間の歪みへ落ちてしまう。 落ちた先で優しい夫婦に拾われて、引き取られ、五十嵐 唯利(いがらし ゆいり)として生きていくが、両親の死をきっかけにアルヴェへと戻ってくる。 落ちるときに目の前にいた兄の親友×十二年ぶりに帰って来た子 ふんわり設定 全7話+1話 全話予約投稿済み 他サイトにも掲載中

たしかなこと

大波小波
BL
 白洲 沙穂(しらす さほ)は、カフェでアルバイトをする平凡なオメガだ。  ある日カフェに現れたアルファ男性・源 真輝(みなもと まさき)が体調不良を訴えた。  彼を介抱し見送った沙穂だったが、再び現れた真輝が大富豪だと知る。  そんな彼が言うことには。 「すでに私たちは、恋人同士なのだから」  僕なんかすぐに飽きるよね、と考えていた沙穂だったが、やがて二人は深い愛情で結ばれてゆく……。

処理中です...