【完結】相談する相手を、間違えました

ryon*

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【遼河視点SS】運命①

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「そう言えば昨日、偶然史織に会ったよ」

 高校時代のクラスメイトにして、カラダの関係もありのオトモダチ・・・・・が、情事の後ベッドで笑って言った。
 軽い口調で発されたその言葉に、一瞬息が詰まる。

 すると彼女は俺が君下の事を忘れてしまっていると勘違いしたのか、楽しそうに笑って続けた。

「ほら、覚えてない?
 高校の時に同じクラスだった、君下 史織!
 あの子もうてっきり、大晴様と結婚してるもんだと思ったのに、まだ独身なんだよ。……なんか、意外」

 勝手に続けられた発言に驚き、彼女の肩を反射的に掴んだ。

「……それ、ホント?」

 あまりにも食い付きが良過ぎたのと、俺の負の感情が駄々漏れになってしまったせいだろう。
 女はちょっと怯えたように俺の顔を見上げ、答えた。

「うん。指輪してなかったから気になって、聞いてみたの。
 そしたらあの子、今は彼氏もいないって。
 それに大晴様とは幼なじみだから、付き合うとか想像も出来ないってゲラゲラ笑いながら話してたよ」

 なんだよ?それ……。
 ただアイツの幸せを願い、想いを伝える事すらないまま終わった、俺の最初で最後の恋。
 なのに君下とは、いまだにただの幼なじみのままとか……。

「あ、でもぉ。そう言えば、こうも言ってたよ?
 史織が30歳になるまで独身だったら、大晴様が仕方なくお嫁に貰ってくれるんだって!
 良いなぁ、結婚。私も、遼河くんと……」

 今度は媚びるような声でそう言うと、女は俺にしなだれ掛かってきた。
 甘ったるい香水の匂いが、不快感を増させていく。
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