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スイーツよりも好きなもの〜Side清雅〜①
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水曜の帰宅後。いつものように、家に着くなりパソコンの画面を開いた。
いつもはただよだれを垂らして動画を見ているだけだが、今日は違う。
だって俺には、佐藤の母親が作ってくれたサブレがあるのだ。
ほくほく気分で袋を開けて、中身を皿の上に1種類ずつわけて取り出す。
普段の俺は根ががさつだから、こんなことは絶対にしない。
だけどわざわざ3種類、味を分けてくれているのだ。
きっと味とか香りの違いを堪能してねという、佐藤のお母さんの配慮に違いない。
それが分かったから、月曜と火曜も同じようにきっちり分けていただいた。
うっかりすると危うくすべて食べきりそうなほどうまかったから、全種類ちゃんと残しておいた俺、グッジョブ!
せっかくだから元々家にある、おふくろが買った英国産のうまい紅茶とともにいただくとしよう。
お湯を沸かして、タイマーをセットして。
ティーポットを使い、丁寧に紅茶をいれる。
これも普段ならあまりしないことだが、推しであるりとる君のレシピで作られた激ウマなサブレがあるのだ。
ティーパックを使って安い紅茶を雑にいれるのは、失礼にあたるというものだ。
そんな気持ちの悪いこだわりを遺憾無く発揮させながら、いそいそとティーセットを用意する。
こうして準備を万端に整えてから、今日の午後3時に配信されたばかりの、りとる君の新作動画を開いた。
『今日は以前配信して好評だったレシピの、アレンジバージョン。抹茶味のサブレを、作っていきたいと思います!』
一般的な男と比べたら、やや高めの澄んだ声。
それはとても穏やかで、耳に心地いい。
だけど緊張したり、あわてたり。興奮したりした時は、途端に早口になってしまう。
それすらもなんだか可愛くて、いつもついクスクスと笑いながら見ているわけだが。
いつもはただよだれを垂らして動画を見ているだけだが、今日は違う。
だって俺には、佐藤の母親が作ってくれたサブレがあるのだ。
ほくほく気分で袋を開けて、中身を皿の上に1種類ずつわけて取り出す。
普段の俺は根ががさつだから、こんなことは絶対にしない。
だけどわざわざ3種類、味を分けてくれているのだ。
きっと味とか香りの違いを堪能してねという、佐藤のお母さんの配慮に違いない。
それが分かったから、月曜と火曜も同じようにきっちり分けていただいた。
うっかりすると危うくすべて食べきりそうなほどうまかったから、全種類ちゃんと残しておいた俺、グッジョブ!
せっかくだから元々家にある、おふくろが買った英国産のうまい紅茶とともにいただくとしよう。
お湯を沸かして、タイマーをセットして。
ティーポットを使い、丁寧に紅茶をいれる。
これも普段ならあまりしないことだが、推しであるりとる君のレシピで作られた激ウマなサブレがあるのだ。
ティーパックを使って安い紅茶を雑にいれるのは、失礼にあたるというものだ。
そんな気持ちの悪いこだわりを遺憾無く発揮させながら、いそいそとティーセットを用意する。
こうして準備を万端に整えてから、今日の午後3時に配信されたばかりの、りとる君の新作動画を開いた。
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一般的な男と比べたら、やや高めの澄んだ声。
それはとても穏やかで、耳に心地いい。
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それすらもなんだか可愛くて、いつもついクスクスと笑いながら見ているわけだが。
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