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第一部 王立宮廷大学を目指そう!
11. 本の世界へ
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兄は帰ってくるたびに、私に気を遣い、必ずお土産を持ってきてくれた。
私は、宝石や貴金属には興味を示さなかったため、兄は、私の気持ちを探るように、毎回異なるものをお土産として持ってきていた。
私が13歳のある日、兄から、お土産について尋ねられた。
「カテリーナは、何か欲しいものはないのかい?」
「ありませんわ。お兄さまが無事に帰ってきてくださることが、何よりのお土産ですから」
アレクシオスは目にうっすらと涙を浮かべ、ぎゅっとカテリーナを抱きしめるのだった。
――ギギギッ!
――この姿を見られたら、義妹たちはギギギという音でも出すのかな?
熱い抱擁が終わり、兄から離れると、カテリーナは視線を感じたため、ふと横を見た。
すると、義妹たちが、歯を食いしばって睨んでいるのが見えた。
――え、あっ? いつからいたの!? うわぁ、本当にギギギという音が聞こえてきそう……
――ギギギギギギッ!
兄との熱い抱擁を睨まれ続けることを避けるため、私は思わず欲しいものを答えてしまった。
「あ、あの……お兄さま、私、欲しいものが……何か、世界の事を知れるものをいただけたら」
もしかしたら、カテリーナは義母カリスタからの教育から逃げたかったため、無意識に外の世界にあるものを、求めてしまったのかも知れない。
「分かったよ、カテリーナ。楽しみにしておいて」
義妹たちの視線の強さに、気付いているのかどうかは分からなかったが、兄は優しい笑顔のまま、私のおでこにキスをした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
次に兄が帰宅した際、新しいお土産の品がプレゼントされた。
「開けてごらん」
ニコニコして、やさしく微笑む兄の笑顔の前で、私は「一体、何だろう?」という少しワクワクした気持ちで、包みの布を外した。
そこから出てきたものは、丁寧に製本された美しい本だった。
紙が普及する前は、羊の皮や木の皮、さらには木の板などに文章が書かれていた。
しかし、紙が発明されると、瞬く間に世界中へと広がり、巻き紙から紙の束へ、紙の束から本へと発展していった。
その中でも製本された本は、かなりの高級品だった。
そのため、貴族や裕福な商人、教会や国の図書館などでしか、所持は難しかった。
当時の私は、本が高級品だったことを全く知らなかった。
しかし、この本をきっかけに、私は毎回本のお土産が欲しいと、兄にお願いするようになってしまった。
それくらい、私は本に魅せられてしまったのだ。
本を開いてみると、そこには全く別の世界が広がっていた。
まず内扉に描かれていた絵が、カラフルで、非常に美しかった。
「うわぁ、きれい!」
私は思わず感嘆の声を上げてしまった。
目を輝かせながらページをめくり、私はすぐに本の世界へと入り込んでしまった。
その本は、神々による創世記について描かれている本だった。
私は、宝石や貴金属には興味を示さなかったため、兄は、私の気持ちを探るように、毎回異なるものをお土産として持ってきていた。
私が13歳のある日、兄から、お土産について尋ねられた。
「カテリーナは、何か欲しいものはないのかい?」
「ありませんわ。お兄さまが無事に帰ってきてくださることが、何よりのお土産ですから」
アレクシオスは目にうっすらと涙を浮かべ、ぎゅっとカテリーナを抱きしめるのだった。
――ギギギッ!
――この姿を見られたら、義妹たちはギギギという音でも出すのかな?
熱い抱擁が終わり、兄から離れると、カテリーナは視線を感じたため、ふと横を見た。
すると、義妹たちが、歯を食いしばって睨んでいるのが見えた。
――え、あっ? いつからいたの!? うわぁ、本当にギギギという音が聞こえてきそう……
――ギギギギギギッ!
兄との熱い抱擁を睨まれ続けることを避けるため、私は思わず欲しいものを答えてしまった。
「あ、あの……お兄さま、私、欲しいものが……何か、世界の事を知れるものをいただけたら」
もしかしたら、カテリーナは義母カリスタからの教育から逃げたかったため、無意識に外の世界にあるものを、求めてしまったのかも知れない。
「分かったよ、カテリーナ。楽しみにしておいて」
義妹たちの視線の強さに、気付いているのかどうかは分からなかったが、兄は優しい笑顔のまま、私のおでこにキスをした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
次に兄が帰宅した際、新しいお土産の品がプレゼントされた。
「開けてごらん」
ニコニコして、やさしく微笑む兄の笑顔の前で、私は「一体、何だろう?」という少しワクワクした気持ちで、包みの布を外した。
そこから出てきたものは、丁寧に製本された美しい本だった。
紙が普及する前は、羊の皮や木の皮、さらには木の板などに文章が書かれていた。
しかし、紙が発明されると、瞬く間に世界中へと広がり、巻き紙から紙の束へ、紙の束から本へと発展していった。
その中でも製本された本は、かなりの高級品だった。
そのため、貴族や裕福な商人、教会や国の図書館などでしか、所持は難しかった。
当時の私は、本が高級品だったことを全く知らなかった。
しかし、この本をきっかけに、私は毎回本のお土産が欲しいと、兄にお願いするようになってしまった。
それくらい、私は本に魅せられてしまったのだ。
本を開いてみると、そこには全く別の世界が広がっていた。
まず内扉に描かれていた絵が、カラフルで、非常に美しかった。
「うわぁ、きれい!」
私は思わず感嘆の声を上げてしまった。
目を輝かせながらページをめくり、私はすぐに本の世界へと入り込んでしまった。
その本は、神々による創世記について描かれている本だった。
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