1 / 107
プロローグ
しおりを挟む
「赤い。オレは赤い悪魔が怖い。どうして赤い悪魔をこんなに恐れるのか?それは、赤い悪魔が、オレのすべてを奪い去るからだ。・・・。こ、これは赤い悪魔の気配!?来る、来るぞ。来た~。これこそ、あの赤い悪魔だ!お、襲われる、うぎゃあああ~。」
即座に御曹司は自分の下半身に手をやった。
「ま、まさか。な、ないぞ?なくなったのか~!」
御曹司は両目がつぶれるぐらいに、顔をくしゃくしゃにして、絶望し喘いでいる。
「はっ。ゆ、夢か。また今日も赤い悪魔の洗礼を受けることになるのか。ううう。」
大きな屋敷の広いベッドで、『赤い悪魔』に怯える御曹司の顔色は、真っ青であった。
『ドタドタドタ!』
濃いピンク、つまり『どピンク』のナース服を着た、流線形を強く主張するボディの、若い女子が御曹司の部屋に、凄まじい勢いで、乱入してきた。同時に、白く長い台をガラガラと引っ張ってきた。
「上様、ご無事ですか?狼藉者はどこですか?今すぐ、おねいさんが退治しますから、こちらで横になってください。」
どピンクナースはそんな言葉を口にしながら、力感溢れる両腕で、御曹司を抱きかかえて、持ち込んだ白い台に、御曹司を移動させた。
「狼藉者とはお前のことだ、おかつ。こんな夜中にオレを手術台に乗せて、いったい何をするつもりだ。」
「あっ、これは失礼しました。上様の体調が思わしくないと診断しましたので、つい。」
「もはや、お医者さんごっこをする年齢じゃないだろう。変な夢を見ただけだから、もうここから出ていってくれ。」
「ははあ。上様の仰せのままに。」
どピンクナースはスゴスゴと退出した。
「チッ。いつか必ず解剖してやる。」
どピンクナースは、御曹司に届かないように小さな声で呟いた。
ここは街外れの、ひと気のない、小さな公園。ブランコひとつないのだから、子供も寄り付かない場所である。
赤いコスチュームの魔法少女が、魔法ステッキを震わせながら立っている。
『あわあわ。』
「コイツがモンスターか。オレにとっては、ふたりめだぜ。」
ラフな髪の学ラン男子。カラーを開き、第一ボタンを外している。ガムをクチャクチャしている、ちょっとヤンキーっぽい輩である。
一件普通の学生に見えるが、一点だけが他とは違う。目が黄金色に輝いているのである。
「ひっ。あ、あんたはプレイヤー?」
「プレイヤーだと?プレイしているのはたしかだが、『ウイッチモンスタージャッジ』と呼ばれているぜ。魔法少女モンスターを裁く裁判官だからさ。」
「オレはまだ武器を持ってないから、攻撃はこれだ。」
クチャクチャ男は無抵抗な魔法少女モンスターを殴る蹴るの、やりたい放題である。
「痛いよ~。もう限界だよ~。うわあ!」
魔法少女モンスターが悲鳴にも似た声を出すと、からだから小さな炎が出て、男のからだを焼いた。
「あちちち。やめてくれ~!」
『ピピピ。』
男の腕に付けられた黒いデジタル時計が鳴った。そこには『0』という数字が出ていた。
男時計に目をやると、眉間にシワを寄せた。
「ヤバい。ライフストックがなくなった。ゲームオーバーだ。」
男がそう言った時、魔法少女モンスターは、目の前から消えていた。
即座に御曹司は自分の下半身に手をやった。
「ま、まさか。な、ないぞ?なくなったのか~!」
御曹司は両目がつぶれるぐらいに、顔をくしゃくしゃにして、絶望し喘いでいる。
「はっ。ゆ、夢か。また今日も赤い悪魔の洗礼を受けることになるのか。ううう。」
大きな屋敷の広いベッドで、『赤い悪魔』に怯える御曹司の顔色は、真っ青であった。
『ドタドタドタ!』
濃いピンク、つまり『どピンク』のナース服を着た、流線形を強く主張するボディの、若い女子が御曹司の部屋に、凄まじい勢いで、乱入してきた。同時に、白く長い台をガラガラと引っ張ってきた。
「上様、ご無事ですか?狼藉者はどこですか?今すぐ、おねいさんが退治しますから、こちらで横になってください。」
どピンクナースはそんな言葉を口にしながら、力感溢れる両腕で、御曹司を抱きかかえて、持ち込んだ白い台に、御曹司を移動させた。
「狼藉者とはお前のことだ、おかつ。こんな夜中にオレを手術台に乗せて、いったい何をするつもりだ。」
「あっ、これは失礼しました。上様の体調が思わしくないと診断しましたので、つい。」
「もはや、お医者さんごっこをする年齢じゃないだろう。変な夢を見ただけだから、もうここから出ていってくれ。」
「ははあ。上様の仰せのままに。」
どピンクナースはスゴスゴと退出した。
「チッ。いつか必ず解剖してやる。」
どピンクナースは、御曹司に届かないように小さな声で呟いた。
ここは街外れの、ひと気のない、小さな公園。ブランコひとつないのだから、子供も寄り付かない場所である。
赤いコスチュームの魔法少女が、魔法ステッキを震わせながら立っている。
『あわあわ。』
「コイツがモンスターか。オレにとっては、ふたりめだぜ。」
ラフな髪の学ラン男子。カラーを開き、第一ボタンを外している。ガムをクチャクチャしている、ちょっとヤンキーっぽい輩である。
一件普通の学生に見えるが、一点だけが他とは違う。目が黄金色に輝いているのである。
「ひっ。あ、あんたはプレイヤー?」
「プレイヤーだと?プレイしているのはたしかだが、『ウイッチモンスタージャッジ』と呼ばれているぜ。魔法少女モンスターを裁く裁判官だからさ。」
「オレはまだ武器を持ってないから、攻撃はこれだ。」
クチャクチャ男は無抵抗な魔法少女モンスターを殴る蹴るの、やりたい放題である。
「痛いよ~。もう限界だよ~。うわあ!」
魔法少女モンスターが悲鳴にも似た声を出すと、からだから小さな炎が出て、男のからだを焼いた。
「あちちち。やめてくれ~!」
『ピピピ。』
男の腕に付けられた黒いデジタル時計が鳴った。そこには『0』という数字が出ていた。
男時計に目をやると、眉間にシワを寄せた。
「ヤバい。ライフストックがなくなった。ゲームオーバーだ。」
男がそう言った時、魔法少女モンスターは、目の前から消えていた。
0
あなたにおすすめの小説
【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!
しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
事務仕事しかできない無能?いいえ、空間支配スキルです。~勇者パーティの事務員として整理整頓していたら、いつの間にか銅像が立っていました~
水月
恋愛
「在庫整理しかできない無能は不要だ」
第一王子から、晩餐会の場で婚約破棄と国外追放を告げられた公爵令嬢ユズハ。
彼女のギフト【在庫整理】は、荷物の整理しかできないハズレスキルだと蔑まれていた。
だが、彼女は知っていた。
その真価は、指定空間内のあらゆる物質の最適化であることを。
追放先で出会った要領の悪い勇者パーティに対し、ユズハは事務的に、かつ冷徹に最適化を開始する。
「勇者様、右腕の筋肉配置を効率化しました」
「魔王の心臓、少し左にずらしておきましたね」
戦場を、兵站を、さらには魔王の命までをも在庫として処理し続けた結果、彼女はいつしか魔王討伐勇者パーティの一人として、威圧感溢れる銅像にまでなってしまう。
効率を愛する事務屋令嬢は、自分を捨てた国を不良債権として切り捨て、再出発する。
豚公子の逆襲蘇生
ヤネコ
ファンタジー
肥満体の公爵令息ポルコは婚約者の裏切りを目撃し、憤死で生涯を終えるはずだった。だが、憤怒の中に燃え尽きたはずのポルコの魂は、社内政争に敗れ命を落とした男武藤の魂と混じり合う。
アニメ化も決定した超人気ロマンスファンタジー『婚約者の豚公子に虐げられていましたが隣国皇子様から溺愛されています』を舞台に、『舞台装置』と『負け犬』落伍者達の魂は、徹底した自己管理と泥塗れの知略で再点火する。
※主人公の『原作知識』は断片的(広告バナーで見た一部分のみ)なものとなります。
己の努力と知略を武器に戦う、ハーレム・チート・聖人化無しの復讐ファンタジーです。
準備を重ねて牙を剥く、じっくり型主人公をお楽しみください。
【お知らせ】
第13話「愛の怪物」は2026/02/26 08:00より公開予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる