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第10話 仲間たちとの顔合わせ
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(新星歴5023年4月29日)
鼻からの出血とともに気を失った俺は、ネルに介抱されながら何とか湯あみを済ませ、就寝した。
疲れもあり深く眠れた俺は目覚めたものの、ベッドでまどろんでいた。
魔刻計には「4月29日9時14分」と刻まれている。
そうこうしているうちに、ドアのノックとともにネルが部屋へ入ってきた。
「おはようございます。光喜様。よくお休みになられましたか?」
「おはようネル。うん、とてもよく眠れたよ」
ベッドから起き上がりネルを見る。
今日は髪の毛をリボンで縛り後ろに纏めている。
白いうなじがちらりと見える。
あまりの美しさに思わず見蕩れてしまった。
ネルはカーテンを開けるとおもむろに俺がいるベッドに腰かけ、たおやかな手で俺の頭をやさしくなで始めた。
「……寝癖が」
っ!?近い、近い、近いい!!
「あっ、ああ、ありがとう」
俺は顔に熱が集まるのを誤魔化そうと、横を向こうとするが、ネルの美しい手がそれを許さない。
頬にやさしく触れられ、至近距離で見つめあう格好になってしまった。
「動かないでくださいませ。寝癖が直せませんから」
俺は何も言えず、されるがままに、そしてネルの美しい顔をまじまじと見つめた。
ささやくたびにネルの可愛らしい魅力的な唇が動いている。
(小さい顔だ…なんて美しいんだ……)
ふと目が合う。
そして自然に、まるで子供にするような優しいキスを交わしたのだった。
※※※※※
今日はグースワースの皆を紹介されることになった。
ネルに促され、2階の南側に位置する執務室へ向かった。
初めに紹介されたのは執事長のムク・ラサッタ。
ムクは惚れ惚れするような深いお辞儀をすると、まっすぐに光喜に視線を合わせた。
見た目は身長180cmほどの40代前半のナイスミドル。
灰色の髪の毛はきっちりと揃えられており堀の深い顔立ちに目立つ青色がかった瞳。
高い鼻に、意志の強さを示すようなキリッと結ばれた口、その上に整えられた髭が上品だ。
鍛え抜かれたであろう体躯は、黒を基調とした執事服の上からでも日々の訓練をこなしている様がうかがえる。
「光喜様。おかえりなさいませ。しばらくは混乱も御有りと存じますが、わたくし共が全力でお力添えさせて頂きますゆえ、何かございましたら、お気軽にお申し付けくださいませ」
そう言って素敵な笑顔を見せてくれた。
うん、すごく格好いいね。
次に2メートルは超える巨漢が、陽気な笑顔でやってきた。
そして俺の顔を見るなり跪き、号泣し始めた。
「えっ?」
「ぐおおおおおおーん。ノアーナ様…いや、光喜様ああああああ」
山のような、見た目爬虫類に見える彼は近衛騎士団団長代理の双剣のナハムザート・レイオン。
「ぐっ、ヒグウ…お、おまぢしておりましたああ、ぐすっ」
なんか、すごく歓迎されていることが伝わってきたよ。
いいね、こういうのも。
…ちょっと照れくさいけど。
しばしの号泣の後、落ち着いた彼はバツの悪そうな顔をしながら頬をポリポリ掻き、今度はちゃんと挨拶をしてくれた。
「すいやせん。お恥ずかしいところを。俺は近衛騎士団団長代理のナハムザート・レイオンといいます。得物は2本の剣です。まあ見た目通りいかつい姿ですが、今後ともお見知りおきを」
握手を交わしながら彼を正面から見る。
見た目顔はドラゴン。
奇麗な赤みがかったオレンジ色の瞳をしている。
体は装飾の施された軽鎧に包まれ、がっしりとした人間のような格好だが肌は鱗がびっしりと覆っていた。
腰には左右に長さの違う剣を携えており、後ろに尾が覗いている。
「こちらこそよろしく。ナハムザートはドラゴンの血を引いているのかな?…なんか格好いいね。強そうだ」
そんなことを言うと、彼は嬉しそうに大きく笑った。
「ナハムザートはドラゴニュートという種族になります。わたくしが不在の折には彼が光喜様の直営に付きます。それなりの実力者です。ご安心ください」
ネルにそう言われると、照れくさそうにそっぽを向いた。
とても気が合いそうだ。
そして次に紹介されたのはコック長のミナト・イズミ。
優しい雰囲気の奇麗な金髪のお姉さんだ。
20歳を少し過ぎたような見た目をしている。
煌めく金髪を後ろでひとまとめにし、涼しげな水色のシュシュが目を引く。
優しげな、頭髪と同じ色の形の良い眉毛に、たれ目がちな大きな目にはエメラルドグリーンの瞳が煌めいている。
すっと通った鼻筋に、少しぷっくりとした健康そうな色艶の良い唇。
淡い色合いのチェック柄のワンピースに、可愛らしい猫の刺繍が施されたエプロンをしている。
身長は160cmくらい。
ゆったりとした着こなしで把握はしにくいが、非常に整ったプロポーションの持ち主だ。
「えっと、お、おかえりなさいませ。私はコック長を仰せつかっている、ミナト・イズミといいます。う、腕によりをかけて、おいしい料理作りますので、ぜひご期待ください」
「うん、よろしくね。昨日の料理もとてもおいしかったよ!」
握手を交わすとミナトは、昼食の準備へと向かった。
何か突然跪かれ号泣されたりもしたのだが、ネルを含めグースワースの皆は、俺がいなくなる前、およそ200年前からの部下らしい…
えっとどういう事なのでしょう?
皆さん、長生き過ぎませんかね!?
ほかの者たちに関しては、職務中とのこともあり昼食時に紹介されることになった。
何でも俺のために歓迎の宴を開催してくるのだそうだ。
一段落し、ネルはこの世界の現状をかいつまんで説明してくれた。
かつて俺が定めた戒律により、おおむね皆が幸せに暮らしている事。
様々な種族が暮らしているが、見た目は人間のように見える種族が多い事。
(基本羽や尻尾などは固有スキルで補うらしい。魔素で再現するのだとか)
俺が創造した神々のうち、一人の眷属が勝手に神を名乗り、権能(いわゆるチートスキル)をカサにやりたい放題している事。
他の神々は静観している事。
国が滅ぶような戦争はなかったが、それなりの衝突はあちらこちらで起こっている事。
俺をだまし討ちし、滅ぼしたのは、光神を名乗ったものであるという事。
俺が滅ぼされた200年前の詳細などは、非常にややこしい話らしく、今の俺では能力が復元できていない状況で認識できないらしい。
ある程度俺の能力が復元された後に説明してくれるとの事だ。
鼻からの出血とともに気を失った俺は、ネルに介抱されながら何とか湯あみを済ませ、就寝した。
疲れもあり深く眠れた俺は目覚めたものの、ベッドでまどろんでいた。
魔刻計には「4月29日9時14分」と刻まれている。
そうこうしているうちに、ドアのノックとともにネルが部屋へ入ってきた。
「おはようございます。光喜様。よくお休みになられましたか?」
「おはようネル。うん、とてもよく眠れたよ」
ベッドから起き上がりネルを見る。
今日は髪の毛をリボンで縛り後ろに纏めている。
白いうなじがちらりと見える。
あまりの美しさに思わず見蕩れてしまった。
ネルはカーテンを開けるとおもむろに俺がいるベッドに腰かけ、たおやかな手で俺の頭をやさしくなで始めた。
「……寝癖が」
っ!?近い、近い、近いい!!
「あっ、ああ、ありがとう」
俺は顔に熱が集まるのを誤魔化そうと、横を向こうとするが、ネルの美しい手がそれを許さない。
頬にやさしく触れられ、至近距離で見つめあう格好になってしまった。
「動かないでくださいませ。寝癖が直せませんから」
俺は何も言えず、されるがままに、そしてネルの美しい顔をまじまじと見つめた。
ささやくたびにネルの可愛らしい魅力的な唇が動いている。
(小さい顔だ…なんて美しいんだ……)
ふと目が合う。
そして自然に、まるで子供にするような優しいキスを交わしたのだった。
※※※※※
今日はグースワースの皆を紹介されることになった。
ネルに促され、2階の南側に位置する執務室へ向かった。
初めに紹介されたのは執事長のムク・ラサッタ。
ムクは惚れ惚れするような深いお辞儀をすると、まっすぐに光喜に視線を合わせた。
見た目は身長180cmほどの40代前半のナイスミドル。
灰色の髪の毛はきっちりと揃えられており堀の深い顔立ちに目立つ青色がかった瞳。
高い鼻に、意志の強さを示すようなキリッと結ばれた口、その上に整えられた髭が上品だ。
鍛え抜かれたであろう体躯は、黒を基調とした執事服の上からでも日々の訓練をこなしている様がうかがえる。
「光喜様。おかえりなさいませ。しばらくは混乱も御有りと存じますが、わたくし共が全力でお力添えさせて頂きますゆえ、何かございましたら、お気軽にお申し付けくださいませ」
そう言って素敵な笑顔を見せてくれた。
うん、すごく格好いいね。
次に2メートルは超える巨漢が、陽気な笑顔でやってきた。
そして俺の顔を見るなり跪き、号泣し始めた。
「えっ?」
「ぐおおおおおおーん。ノアーナ様…いや、光喜様ああああああ」
山のような、見た目爬虫類に見える彼は近衛騎士団団長代理の双剣のナハムザート・レイオン。
「ぐっ、ヒグウ…お、おまぢしておりましたああ、ぐすっ」
なんか、すごく歓迎されていることが伝わってきたよ。
いいね、こういうのも。
…ちょっと照れくさいけど。
しばしの号泣の後、落ち着いた彼はバツの悪そうな顔をしながら頬をポリポリ掻き、今度はちゃんと挨拶をしてくれた。
「すいやせん。お恥ずかしいところを。俺は近衛騎士団団長代理のナハムザート・レイオンといいます。得物は2本の剣です。まあ見た目通りいかつい姿ですが、今後ともお見知りおきを」
握手を交わしながら彼を正面から見る。
見た目顔はドラゴン。
奇麗な赤みがかったオレンジ色の瞳をしている。
体は装飾の施された軽鎧に包まれ、がっしりとした人間のような格好だが肌は鱗がびっしりと覆っていた。
腰には左右に長さの違う剣を携えており、後ろに尾が覗いている。
「こちらこそよろしく。ナハムザートはドラゴンの血を引いているのかな?…なんか格好いいね。強そうだ」
そんなことを言うと、彼は嬉しそうに大きく笑った。
「ナハムザートはドラゴニュートという種族になります。わたくしが不在の折には彼が光喜様の直営に付きます。それなりの実力者です。ご安心ください」
ネルにそう言われると、照れくさそうにそっぽを向いた。
とても気が合いそうだ。
そして次に紹介されたのはコック長のミナト・イズミ。
優しい雰囲気の奇麗な金髪のお姉さんだ。
20歳を少し過ぎたような見た目をしている。
煌めく金髪を後ろでひとまとめにし、涼しげな水色のシュシュが目を引く。
優しげな、頭髪と同じ色の形の良い眉毛に、たれ目がちな大きな目にはエメラルドグリーンの瞳が煌めいている。
すっと通った鼻筋に、少しぷっくりとした健康そうな色艶の良い唇。
淡い色合いのチェック柄のワンピースに、可愛らしい猫の刺繍が施されたエプロンをしている。
身長は160cmくらい。
ゆったりとした着こなしで把握はしにくいが、非常に整ったプロポーションの持ち主だ。
「えっと、お、おかえりなさいませ。私はコック長を仰せつかっている、ミナト・イズミといいます。う、腕によりをかけて、おいしい料理作りますので、ぜひご期待ください」
「うん、よろしくね。昨日の料理もとてもおいしかったよ!」
握手を交わすとミナトは、昼食の準備へと向かった。
何か突然跪かれ号泣されたりもしたのだが、ネルを含めグースワースの皆は、俺がいなくなる前、およそ200年前からの部下らしい…
えっとどういう事なのでしょう?
皆さん、長生き過ぎませんかね!?
ほかの者たちに関しては、職務中とのこともあり昼食時に紹介されることになった。
何でも俺のために歓迎の宴を開催してくるのだそうだ。
一段落し、ネルはこの世界の現状をかいつまんで説明してくれた。
かつて俺が定めた戒律により、おおむね皆が幸せに暮らしている事。
様々な種族が暮らしているが、見た目は人間のように見える種族が多い事。
(基本羽や尻尾などは固有スキルで補うらしい。魔素で再現するのだとか)
俺が創造した神々のうち、一人の眷属が勝手に神を名乗り、権能(いわゆるチートスキル)をカサにやりたい放題している事。
他の神々は静観している事。
国が滅ぶような戦争はなかったが、それなりの衝突はあちらこちらで起こっている事。
俺をだまし討ちし、滅ぼしたのは、光神を名乗ったものであるという事。
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