創造主である究極の魔王は自分が創造した異世界に再転生する~気付いた時にはハーレム状態?運命の人も勇者も神々も、俺の子を欲しがるのだが?~

たらふくごん

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第65話 無敵の最強科学軍団、一部没収?

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(新星歴4816年5月3日)

 あやしい小瓶に入ったおどろおどろしい色をした液体をアースノートは一気に煽り飲み干した。

 「ゲエ―――ップ」

 おっさんみたいなゲップをしながら、グルグル伊達メガネが怪しく光る。
 我らが誇る希望の頭脳は今日も今日とてノアーナ様の為に開発に明け暮れていた。

 「ゴシュジンサマ、オチャヲドウゾ」

 彼女が作成した「カジエモーン8号」がお茶を淹れてくれた。

 デスクの上のおびただしい数の怪しい小瓶を薙ぎ払い、アースノートはお茶を一気に飲み干す。
 ガチャンガチャンと小瓶の散らばる音がする。

 「ウイ―――ン」

 すかさず「お任せ掃じん11号」が奇麗に片づけを始めた。

 意外とアースノートはきれい好きだ。
 忙しくそっちに時間を回したくないためゴーレムを作って対応していた。

 頭が良すぎるためかなりの確率でやらかすアースノートだが、心の底から愛するノアーナのために今は安全第一で取り組んでいる。

 特に長年の募る想いを成就できた儀式では、ノアーナは誰よりも時間をかけてアースノートを愛してくれた。

 実に13刻もの間、正確には13刻と23分33秒。

 もちろんアースノートはすべてを保存してある。
 今はこれがあると思うだけでご飯3杯はイケる。

 実際に確認できないところが実に純情ちゃんではあるのだが。

 ……ごく少量の自作の『謹製媚薬』を使用したことは絶対に秘密だ。

 「くふ…くふふふ、くひひひいいい……ああああ♡」

 彼女は設計図を引いているときに快感を感じてしまう、ちょっと変態ちゃんだ。
 最近はさらに拍車がかかり、良すぎる頭が正確に再現するため、ほとんど一人で過ごしていた。

 「でも…はあ」

 儀式の前の、モレイスト地下大宮殿付近での事故未遂が頭をよぎる。

 暴走するが、普段ならちゃんと実証実験をこなしてから投入するのが自分のポリシーだ。
 あの時はあまりのノアーナへの熱い気持ちが暴走してしまい、うっかり星ごと滅ぼすところだった。

 『簡易式空間重複回路』を動力源として採用した、完全なオーバーテクノロジーだ。

 所謂原子に直接働きかけ、代替えのない転移による重複時のエネルギーを運用する仕組みを組み上げていた。

 魔力に頼れない圧倒的な殲滅力を発揮するため莫大なエンジンが必要だった。
 結果としてロックリザードもどきの殲滅はできた。

 しかしあの時アルテミリスが空間重複回路装置の異音に気づいていなければ…

 「ふうううううう……」

 同じ形式のゴーレムは悉くノアーナに没収された。

 当たり前だ。
 むしろ感謝している。

 アースノートはきょろきょろと当たりを見回す。
 着ぐるみを脱ぎ去って薄着になり、シートで覆っている謹製のマッサージ機に腰を下ろした。

 恐ろしいほどの試行回数を経て作り出した人工的に再現したノアーナの声がささやく。

 「俺の愛しい可愛いアート、お疲れ様。愛しているよ。ほら、俺に任せてくつろぐといい。今からお前を優しくマッサージしてあ・げ・る♡」

 突如椅子の横から、ノアーナそっくりの無駄に技術の粋を集めた本物に近い質感の温かい腕が生えてきて、アースノートを抱きしめる。

 「あん♡…ノアーナ様…やさしく…して♡」
 「ああ、可愛いアート。今日はどこが凝っているんだ?ん?ここか?それとも…」

 ゴーレムの腕がアースノートの細いウエストを強弱をつけマッサージする。

 「ああ、なんて柔らかいんだ…おれの〇×〇×はもう限界だ」

 何故かアースノートのお尻の下から温かい突起物が盛り上がってくる。
 そして徐々に、腕が上がり、アースノートの形の良い柔らかい胸に手が…

 「はあはあはあはあっはあ♡…はやくうう…じらさないでえ―――――」

 いきなり頭をシバかれ、椅子が消え、アースノートは地面にしりもちをついた。

 「???!!!っ…」

 鬼がこちらを睨んでいた。

 「ヒッ、ヒイ…」

 思わず蹲り、眼を閉じたアースノート。
 きっとすごく怒られる。

 突然まるで壊れるものを壊さないように優しく抱きしめられた。

 「?!!??……あ…」

 顔を上げると優しい顔のノアーナが真直ぐに見つめてくれていた。
 アースノートは顔を赤く染める。

 「馬鹿だなアートは。お前が望めばいつだって抱きしめてやるんだ。こんなものに可愛いお前を触らせたくないんだ…わかるな?」

 優しい声と愛おしいぬくもり。
 アースノートの顔が真っ赤に染まる。

 「お前が俺を想ってくれていることは、儀式のときに深く理解したんだよ。愛しているんだ。俺に変な嫉妬をさせないでくれ。いくらお前の自作でも、滅ぼしたくなってしまうぞ?」

 そういって今度は強く抱きしめてくれる。

 「ぐすっ…うん…ひっく…うん……すき♡」

 しばらく泣きながら抱きしめ続けてもらったのだった。

※※※※※

 アースノートがこの後作り出した、俺の魔力、いわゆる『悪意の籠った漆黒の魔力』を弾き無効化する、希少金属をこれでもかと使用して作られた抗魔鋼鉄騎士団は、200年前圧倒的に不利な状況を覆し、俺が逃げる時間と奴が休眠せざるを得ないほど事態をもたらした。

 そしてこれからの最終決戦でも。

 きっと希望の光となるだろう。

 ちょっと変態ちゃんのアースノートはまさに救済の女神だった。
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