創造主である究極の魔王は自分が創造した異世界に再転生する~気付いた時にはハーレム状態?運命の人も勇者も神々も、俺の子を欲しがるのだが?~

たらふくごん

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第81話 勇者を作ろう1

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(新星歴4816年9月10日)

 あれからノアーナは、ネルと二人でグースワースへ行く時間を少し減らした。

 ダラスリニアも回復し、以前のような交流も戻りつつあり、エリスラーナも何となくだが元気になったように見えてきた。

 ただ相変わらずノアーナとネルは仲が良く、茜はつい嫉妬してしまうがネルの気持ちを聞いた以上、感情を爆発させることもできずにモヤモヤしていた。

 「はあああああああああああああああああああああああああああああああ……」

 会議室に茜の特大のため息が炸裂する。

 他の神々と違い、どうしても受け入れられない茜は必要以上に光喜に絡んでしまい、先ほども説教を食らってしまっていた。

 「アルテミリスさん、あれは酷くない?あんな言い方しなくたって…光喜さんなんかもう嫌いだ」

 自分でそう言うが自然に涙がにじんでくる。

 「しょうがありません。今ノアーナ様は少し落ち着いたとはいえ、まだまだ過去最高に浮かれておられるのです。茜だってネルの決意を聞いたのでしょう?しばらくは放っておいてあげましょう。…そうだ、アースノートがあなたを探していましたよ」

 「ぐす…え?…アースノートさん?」
 「ええ、なんでも『すげーもん開発しましたですわ』とか言ってましたけど」

 魔法少女の悲劇が脳裏に浮かぶ。

 「…イヤな予感しかしないんだけど?」
 「とりあえず顔を出してみたらどうです?いい気分転換になりますよ」

 「うん……ありがとうアルテミリスさん」

 「………………………」

 突然アルテミリスから表情が消える。
 そしてなぜか物凄い圧を感じる。

 「え?…ああー…アルテママ?」

 メチャクチャ蕩けるようなまぶしい笑顔全開になるアルテミリス。

 「ええ、いってらっしゃい。茜。気を付けるのですよ」
 「ハハハハハ…ハハ………」

 何かいけない扉を開いてしまった気がする茜なのであった。

※※※※※

 気を取り直し茜は研究所へ飛んだ。

 因みにフリーパスでどこへでも飛べるのはノアーナと茜だけだ。
 人見知りのアースノートは神々ですら自分のテリトリーには入れないように様々な改造をしてある。
 もちろんノアーナの許可はとってあるが。

 「アースノートさん、わたしを探して…えっ!?」

 目の前には、眼の下に驚くほど大きなクマを刻み付け、理由は分からないが髪の毛が爆発し、いつものグルグルメガネがずり落ち、焦点の定まらない目で、小さな剣を持ち奇声を発して怪しい踊りを踊っているアースノートがいた。

 思わず固まる茜。

 ピタリと茜に目を合わすアースノート。
 ギギギギと音が聞こえるような、ぎこちない笑顔を向けてきた。

 「っ!!!し、失礼しました!!!」

 慌てて転移を発動する茜。
 ……あれ?!!
 …え?!

 …発動しない?!

 ゆらりと立ち上がるアースノート。
 何故か不気味な笑みを浮かべてこちらへ近づいてくる。

 「ふへ…ふへへへ…あーかーねーちゃ―――――ん…ぐひ、ぶべらっ!?」
 「いや―――――――――――――――!!!!????」

 茜の平手打ちがアースノートの左頬にクリーンヒット!

 会心の一撃!
 変態ちゃんは倒された。
 100万ポイントの経験値を得た。
 茜は物凄くレベルが上がった……って、ちがーう!

※※※※※

 「いやー、ごめんですわ。凄い物が出来たので、少し我を忘れたみたいですわ♡」

 わたしたちは研究室の応接コーナーで向き合って座っている。
 (なんだか判らない物をアースノートさんが薙ぎ倒し場所を作った)
 (落ちた物からなんか変な声が聞こえたけど気付かない振りしよう)

 「…………少し?」
 「ハイですわ♡」

 なんかこの人変……頭のいい人って……うわあ…
 取り敢えず愛想笑いをする茜だった。

 「アハハハ。…そ、それで、わたしに用事ってアルテミリスさんから聞いたけど」

 突如アースノートの目が光る。

 「ヒイイイイイイ」

 思わず声を上げる!完全に逃げ腰だ。

 「そうだよ茜っち。すんごい武器ができたんだよ!うん、もう最高なの!!うわーあたし天才かも。ねえねえ茜ちゃんもそう思うよねえ、ねっねっ♡」

 興奮して話し方がメチャクチャだ。
 ……ふう…なんかすごく疲れたよ……

 「ア、ハハハ…そう…ですね?」

 突然手をつかまれた?
 瞬間移動?
 …手が汗でぬるぬるしてる…うわあ…

 「これで君を、最強にしようじゃあないか。任せてくれ給えよベイビー」

 ホントに誰なんですか貴方?……もうヤダ…
 タスケテ!アルテママ!!!

 やっぱりアースノートさんの相手は私ごときでは10000年早かった。
 意識が遠のく茜なのであった。

※※※※※

 アースノートさんが私に託したのは、転生時にポシェットの中に入っていた刃が短いナイフのような物を改良したものだった。

 光喜さんでも解らなかった原理を解き明かし、さらに改良。
 安全性と性能をとことん突き詰めて完成した、マジもんの聖剣だとか。

 「茜、魔力を流してくださいな。最初は何も考えずにね」
 「はい」

 剣の柄の部分は30cm位で、わたしが握ると吸い付くようにぴったりと収まる。
 小さな魔石が3つ、柄に埋め込まれている。
 全く重さを感じない。

 言われた通り魔力を流すと『キ―――ン』と透き通った音とともに、光輝く琥珀色に包まれた刃渡り1m位の剣が圧倒的な存在感を纏って現れた。

 「すごい…」

 普段冒険の時には私は弓しか使ったことがない。
 でもこれは……きっと私は剣の方があっているんだ。

 「柄についている魔石が、茜の魔力を吸いながら魔素を吸収・回復しますわ。永久機関のようなものですわね。さらに常時防御力が上がって万能障壁が自動で包み込みますの。オート回復と威力増強も組み込んでありますわ♡」

 おもむろにアースノートが2mはありそうな、通常よりはるかに威力の高い青い炎魔術を放ってきた。

 ズガアア―――ンン!!!

 「っ!!!……???」

 瞬間わたしは半円形の結界に守られた。
 びっくりして固まったけど…何ともない?!

 「ちなみに今の威力だと、中級のドラゴン位なら蒸発していますわ」

 えっ?
 ここ部屋だよね?
 何か色々と飛び火して燃えてますけど?

 アースノートが何事か呟くと、燃えていたものの火が消えた。
 はあ…

 「次は、想いを乗せてみて。誰かを守りたいって思ってくださいまし」
 「は、はい」

 すると柄の前に縦2m、横1メートルの緑に包まれた白銀のタワーシールドが展開された。

 「すご……」
 「うん。良いですわね。さすが茜ですわ。多分さっきの10倍くらいは耐えましてよ」

 何それ……凄すぎる。

 本当に聖剣、いや『茜専用の伝説の武具』が誕生した瞬間だった
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