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第141話 6人の秘密の想い2
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サキュバス族の私は、他の皆よりもきっと魔物寄りだ。
だからほかの子よりも覚悟はあったんだと思う。
だけど知らない怖い欲望と悪意が、わたしに襲い掛かった。
そしてどうしても間違った種族特性でとらえられ、あの場所で私は心を壊され続けた。
『淫乱なサキュバスめ!』
いつもそう言われて激しい暴力と、心と体を汚され続けた。
でも私の中の種族としてのプライドが、他の皆を少しでも守れているって、泣きながら力を使い続けたんだ。
いつもエルマが心配してくれていたっけ。
あの子も酷い事をされていたのに。
本当に涙が出るほど優しい子だ。
そしてあの日。
もうコントロールできなくなって、助けに来てくれたナハムザートさんにまで暴走した催淫で誘惑していた。
私の体はボロボロだった。
強いナハムザートさんに襲われたらきっと死んでいただろう。
でも私は助けに来てくれた優しい人に殺されたかったんだ。
最後に、狂ったとしても。
道具としてではなく『抱きたい』という気持ちに包まれたかったから。
だけどナハムザートさんの胸のあたりから温かい物が溢れてきて。
私は助けられた。
ノアーナ様はすごく優しい。
多分私は酷い事をされ過ぎておかしくなっていたのだろう。
この人に抱かれたいって初めから思っていたんだ。
だけどグースワースで皆がよくしてくれているうちに、皆の心が伝わってきた。
涙が止まらなった。
どうしてあんなに酷い事が出来るのか理解できなかった。
そして少しずつ心が軽くなっていって。
もっと怖くなった。
もしかしたらここの人たちも、わたしたちを裏切るんじゃないかって。
私は決心したんだ。
エルマに相談した。
エルマはどこか達観していて、多分もう信じていたみたい。
だからわたしのやろうとしている事を、背中を押してくれた。
ノアーナ様は、わたしたちと同じくらい、いやきっともっと苦しんでいた。
触れた時にもうわかっていた。
だけど私はもう一度抱き着いて確かめたんだ。
私はあんなに大きくて、温かくて、柔らかくて、そして悲しそうな心に触れたことがなかった。
私を見る彼の目が。
私の心を溶かしてくれた。
この人を悲しませてはいけない。
そしてみんなに告げたんだ。
私はノニイという名前を彼からもらった。
そしてきっと。
大切な名前を優しく呼んでもらう日を望む資格を得たことが。
私の大切な誇りになった。
※※※※※
私は気が狂い、何も分からないうちになんだかとても怖い魔王に『サラナ』と名付けられた。
自分では分からなかったが私の体の中には内臓の代わりに変な生き物が蠢いていたらしい。
気が狂っていたことに感謝する日が来るとは思っていなかったけど。
どのくらい経過したか分からないが、わたしは突然泣いて思い出した。
あの恐ろしい研究所にいたことを。
カナリアお母さんはいつも優しく私を拭いてくれた。
そして抱きしめてくれたんだ。
私の心は少しずつ回復していった。
リナーリアさんの美味しい料理と、優しいノアーナ様のまなざしに、わたしは嬉しくて、でも怖くて。
だって………きっとこの人たちもいつか私たちに酷い事をするのだから。
おかしいよね。
治れば治るほど怖くなるなんて。
私は多分、女の子の方が好きだと思う。
お仕事を手伝い始め、たまに私に触れるリナーリアさんに、ドキドキした。
ノアーナ様の彼女のネル様は、あれは神だ。
見るだけで心が浄化される気がした。
……ノアーナ様は格好いいとは思う。
だけど。
いつか裏切られるなら、早く殺してほしかった。
私は回復術が使える。
たいした腕じゃないから研究所でも誰も注目しなかったと思う。
私は狂っていたから、他の子より恐ろしさが実感できなかった。
だけど気が付いたら皆の怖さが伝わってきて私は耐えられずに大泣きしたんだ。
そしてもっともっと怖くなった。
心が折れそうだった。
そんな時ノニイが教えてくれたんだ。
『もう信じていいよ』って。
そして私は今日も。
リナーリアさんと一緒に仕事を頑張る。
最近ノアーナ様を見ると、なぜか顔が熱くなっちゃうけど。
きっともらった名前が好きになっただけだから。
私は……百合のはず。
………多分。
※※※※※
私はきっとみんなにズルいと思われるんだろう。
種族特性で両性を具有する私は、女性として汚される事はなかったから。
他の子たちはみんな可愛くて、あの悍ましい研究所で尊厳を全て奪われた。
助からなかった子たちもみんなひどい目にあわされていた。
私はたまたま最初攫われたときに男の子に擬態していた。
助かったんだ。
代わりに私は変な寄生生物の実験体にされた。
同じ実験に最初20人くらいの子たちがいた。
1回目で15人が死んだ。
そして5回目からは私しか残っていなかった。
いつまで続くか分からない地獄を、ノアーナ様達が助けてくれた。
私は種族特性で鼻が利く。
それは匂いだけではなく、実は感情も分かるものなんだ。
他の子たちはあまりにも酷い目にあわされ過ぎて、もう心が大変な事になっていた。
でも私は最初から、もうグースワースの皆を信じていたんだ。
本当にズルいと思った。
誰よりも自分が。
だけどやっぱり私だって心にダメージはあったのだろう。
なかなか素直には言えなかった。
1か月くらいしたときに、何故か皆の辛さが伝わってきた。
私はここに来て初めて悍ましさに吐いたんだ。
だけど私の隣にいたノニイの心が。
とても強い事に気が付いた。
皆ひどい目にあった。
比べられないくらい酷い。
でも多分一番ひどい目にあった彼女が前を向こうと藻掻いていたんだ。
私は彼女を尊敬し、力になりたいと思った。
多分生まれて初めて。
両性を具有する関係か、わたしには恋愛感情は少ないように思える。
だけどこのグースワースは。
本当に愛せる仲間たちがいる、わたしの宝物だ。
きっといつか。
皆で心から笑える日が来ることを。
ずるい私は言わないけど。
心から願ったんだ。
だからほかの子よりも覚悟はあったんだと思う。
だけど知らない怖い欲望と悪意が、わたしに襲い掛かった。
そしてどうしても間違った種族特性でとらえられ、あの場所で私は心を壊され続けた。
『淫乱なサキュバスめ!』
いつもそう言われて激しい暴力と、心と体を汚され続けた。
でも私の中の種族としてのプライドが、他の皆を少しでも守れているって、泣きながら力を使い続けたんだ。
いつもエルマが心配してくれていたっけ。
あの子も酷い事をされていたのに。
本当に涙が出るほど優しい子だ。
そしてあの日。
もうコントロールできなくなって、助けに来てくれたナハムザートさんにまで暴走した催淫で誘惑していた。
私の体はボロボロだった。
強いナハムザートさんに襲われたらきっと死んでいただろう。
でも私は助けに来てくれた優しい人に殺されたかったんだ。
最後に、狂ったとしても。
道具としてではなく『抱きたい』という気持ちに包まれたかったから。
だけどナハムザートさんの胸のあたりから温かい物が溢れてきて。
私は助けられた。
ノアーナ様はすごく優しい。
多分私は酷い事をされ過ぎておかしくなっていたのだろう。
この人に抱かれたいって初めから思っていたんだ。
だけどグースワースで皆がよくしてくれているうちに、皆の心が伝わってきた。
涙が止まらなった。
どうしてあんなに酷い事が出来るのか理解できなかった。
そして少しずつ心が軽くなっていって。
もっと怖くなった。
もしかしたらここの人たちも、わたしたちを裏切るんじゃないかって。
私は決心したんだ。
エルマに相談した。
エルマはどこか達観していて、多分もう信じていたみたい。
だからわたしのやろうとしている事を、背中を押してくれた。
ノアーナ様は、わたしたちと同じくらい、いやきっともっと苦しんでいた。
触れた時にもうわかっていた。
だけど私はもう一度抱き着いて確かめたんだ。
私はあんなに大きくて、温かくて、柔らかくて、そして悲しそうな心に触れたことがなかった。
私を見る彼の目が。
私の心を溶かしてくれた。
この人を悲しませてはいけない。
そしてみんなに告げたんだ。
私はノニイという名前を彼からもらった。
そしてきっと。
大切な名前を優しく呼んでもらう日を望む資格を得たことが。
私の大切な誇りになった。
※※※※※
私は気が狂い、何も分からないうちになんだかとても怖い魔王に『サラナ』と名付けられた。
自分では分からなかったが私の体の中には内臓の代わりに変な生き物が蠢いていたらしい。
気が狂っていたことに感謝する日が来るとは思っていなかったけど。
どのくらい経過したか分からないが、わたしは突然泣いて思い出した。
あの恐ろしい研究所にいたことを。
カナリアお母さんはいつも優しく私を拭いてくれた。
そして抱きしめてくれたんだ。
私の心は少しずつ回復していった。
リナーリアさんの美味しい料理と、優しいノアーナ様のまなざしに、わたしは嬉しくて、でも怖くて。
だって………きっとこの人たちもいつか私たちに酷い事をするのだから。
おかしいよね。
治れば治るほど怖くなるなんて。
私は多分、女の子の方が好きだと思う。
お仕事を手伝い始め、たまに私に触れるリナーリアさんに、ドキドキした。
ノアーナ様の彼女のネル様は、あれは神だ。
見るだけで心が浄化される気がした。
……ノアーナ様は格好いいとは思う。
だけど。
いつか裏切られるなら、早く殺してほしかった。
私は回復術が使える。
たいした腕じゃないから研究所でも誰も注目しなかったと思う。
私は狂っていたから、他の子より恐ろしさが実感できなかった。
だけど気が付いたら皆の怖さが伝わってきて私は耐えられずに大泣きしたんだ。
そしてもっともっと怖くなった。
心が折れそうだった。
そんな時ノニイが教えてくれたんだ。
『もう信じていいよ』って。
そして私は今日も。
リナーリアさんと一緒に仕事を頑張る。
最近ノアーナ様を見ると、なぜか顔が熱くなっちゃうけど。
きっともらった名前が好きになっただけだから。
私は……百合のはず。
………多分。
※※※※※
私はきっとみんなにズルいと思われるんだろう。
種族特性で両性を具有する私は、女性として汚される事はなかったから。
他の子たちはみんな可愛くて、あの悍ましい研究所で尊厳を全て奪われた。
助からなかった子たちもみんなひどい目にあわされていた。
私はたまたま最初攫われたときに男の子に擬態していた。
助かったんだ。
代わりに私は変な寄生生物の実験体にされた。
同じ実験に最初20人くらいの子たちがいた。
1回目で15人が死んだ。
そして5回目からは私しか残っていなかった。
いつまで続くか分からない地獄を、ノアーナ様達が助けてくれた。
私は種族特性で鼻が利く。
それは匂いだけではなく、実は感情も分かるものなんだ。
他の子たちはあまりにも酷い目にあわされ過ぎて、もう心が大変な事になっていた。
でも私は最初から、もうグースワースの皆を信じていたんだ。
本当にズルいと思った。
誰よりも自分が。
だけどやっぱり私だって心にダメージはあったのだろう。
なかなか素直には言えなかった。
1か月くらいしたときに、何故か皆の辛さが伝わってきた。
私はここに来て初めて悍ましさに吐いたんだ。
だけど私の隣にいたノニイの心が。
とても強い事に気が付いた。
皆ひどい目にあった。
比べられないくらい酷い。
でも多分一番ひどい目にあった彼女が前を向こうと藻掻いていたんだ。
私は彼女を尊敬し、力になりたいと思った。
多分生まれて初めて。
両性を具有する関係か、わたしには恋愛感情は少ないように思える。
だけどこのグースワースは。
本当に愛せる仲間たちがいる、わたしの宝物だ。
きっといつか。
皆で心から笑える日が来ることを。
ずるい私は言わないけど。
心から願ったんだ。
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