150 / 260
第150話 伝説の魔王と勇者と神と
しおりを挟む
「……う…うん?」
目を薄っすらと開けると知らない天井が目に入り、ガルナローの意識が浮上してきた。
おもわず腹をさする。
そして横のベッドにガルナルーがいることを確認し、安堵の息を吐いた。
「助かった……のか?……ここは……」
見たことのない場所だ。
ガルナローは起き上がり、あたりを見回す。
ちょうどドアが開き、ナハムザートが入ってきた。
「おう、目が覚めたか。おまえ危なかったぞ。あとでエリスラーナ様にお礼を言っとけよ」
「っ!?……エリスラーナ様?…えっ?」
突然告げられた水の神様の名前にパニックになるガルナロー。
普通に生きていればたぶん一生かかわることはない、まさに遥か想像の上の存在だ。
英雄なんて目ではない。
「う、うん……ここは?」
そんなタイミングで隣のガルナルーも目を覚ました。
そしてガルナローを見て涙を流す。
「兄者!……よかった、助かったんだな…」
なぜか涙ぐむナハムザート。
相変わらず涙もろい。
そして伝説が降臨する。
極帝の魔王であるノアーナが様子を見に来た。
「ナハムザート、どうだ二人は……って、良かったな、大丈夫そうか?」
思わず固まる二人。
神よりもさらに上の存在に、思考回路が追い付かない。
そしてさらに勇者まで登場する。
「こ、ノアーナ様?どう二人は…よかった。大丈夫そうだね」
おさえていても140000オーバーの存在値を誇る茜。
二人が気絶するのは仕方のない事だろう。
※※※※※
俺は今執務室で事の顛末を聞いていた。
助けたドラゴニュートの兄弟が落ち着きなくキョロキョロしているが、まあこのメンツだ。
仕方がないのだろう。
何しろ魔王の俺と、勇者茜、水の神エリスラーナ、そして存在値1000越えのナハムザート、2000越えのネルが一堂に会しているのだ。
「茜、あのあたりの反応はどうだ」
俺は切り出し茜に問いかけた。
「うん。50体くらいは倒して浄化もしたから、多分しばらくは良いと思うよ。『奴』の気配はしなかったけど、何かしらの物をばら撒いたみたいだね」
「ありがとう。エリスもな。助かったよ」
「ん。問題ない。また手伝う」
「ああ、頼りにさせてもらう」
そして俺はキョロキョロしている兄弟へ問いかける。
「お前たちの集落での被害はまだそこまで酷くはないのだな?」
声を掛けられビクッとしたが、おそらくガルナルーという弟が口を開く。
「は、はい。まだ小さい怪我をするものがいるくらいです。まあ、回復魔法が弾かれるので、寝ているものが多いですが」
「そうか。ネル、リナーリアと俺と一緒に行くか。回復してやろう」
「はい、承知しました。この後出られますか?」
「ああ、いくつか質問を終えたら行こう。お前たちも一緒に行くとしよう。里の者も心配しているだろうからな。……その前に食事にするか。家の飯はうまいぞ。食べていくといい」
そしていくつか質問をし、皆で食堂へと移動した。
拠点の中が珍しいらしく二人はキョロキョロしていた。
そして食堂ではガロドナが待っていた。
「ガルナルー、久しぶりだ。……5年ぶりくらいだな」
ガルナルーの目が開かれ驚きの声を上げる。
「ガロドナ?……お前、生きて……」
実はこの二人はかつてともに冒険をしていた仲間だった。
5年ほど前にとてもかなわない魔物に襲われ、散り散りに逃げてそれから音信不通になっていた。
「ああ、あの後意識を失っていた俺を大将が拾ってくれたんだ。今じゃここで働かせてもらってる。おかげで俺も今のお前よりは強く成れたよ。お前の魔法のおかげだ。ありがとう」
そしてにっこりと笑う。
「ああ、ここの飯は最高だぞ?楽しんでくれ……大将、俺は見回りに戻ります。こいつらお願いします」
そう言って食堂から出ていった。
おもむろにナハムザートが声をかけた。
「そうか、お前があいつの恩人か。あいつはいつも言うんだよ。『大将は俺にとって英雄ですが、命の恩人は別にいるんです』ってな。全くこっぱずかしいから言うなと言っても、ことあるごとに言いやがる。まああいつは情の深い男だからな」
そしてガルナルーを見つめた。
「俺からも礼を言わせてくれ。ガロドナを助けてくれてありがとうな。お前の回復魔法がなけりゃあいつは死んでいただろうさ」
そして肩をポンと叩く。
その様子をガルナローはじっと見ていた。
決意を込めた目をしながら。
※※※※※
二人は大変気に入ったようで、がむしゃらに泣きながらリナーリア達の用意した食事を食べていた。
やっぱりドラゴニュートは涙もろいのだと俺は思ったものだ。
※※※※※
俺は一応魔国へ行くのでダラスリニアへ念話を送ったら、魔都へ行く必要もあるため合流する事となった。
今は到着を待っているところだ。
皆の準備は整っている。
「ダラスリニア様も来るのですか?」
ネルが俺に問いかける。
隣には準備が整った茜とリナーリアもいた。
「ああ、魔国の事だしな。魔国王にも顛末を伝えにゃならんし。あいつが治めている国だ。必要だろう」
「…そうですね……」
なぜかジト目のネル。
空間が軋み魔力があふれ出す。
ダラスリニアが転移してきた。
今日はちょっと上品な余所行き用のドレスを身に纏っている。
可愛らしいリボンで結った髪が美しい。
いつもダラスリニアはオシャレで可愛い。
「……お待たせしました………ノアーナ様」
「ああ、久しぶりだダニー。お前はいつも可愛いな」
顔を赤くするダラスリニア。
俺に体を寄せる。
俺は優しくハグをする。
とてもいい匂いだ。
「……あああ……すき♡」
ダラスリニアの目に欲情の色が浮かんだ。
「コホン」
「おっほん」
流れるような咳払いが起こるのだった。
俺は実はこの一連の流れが好きなのだ。
まあ、俺がクズな証だろう。
「よしそれじゃあ行くか」
そして転移して俺たちは町長を訪ねた。
転移したメンツに目を回していたが、どうにか話を済ませ怪我人をリナーリアが回復させ、茜があたりを浄化した。
一応予備で琥珀石を渡しておいた。
これで多少は対応できるだろう。
町長は頭がめり込むぐらい頭を下げていたが、どうにか受け取ってもらった。
「よし、それじゃあな。ガルナローだったな。この里を守ってやってくれ」
そう言って手を差し出すが、なぜか俺を真直ぐ見て手を握らずに懇願してきた。
「ノアーナ様!俺たちをグースワースで雇ってもらえませんか?一生懸命やります。お願いします」
弟のガルナルーも膝をつく。
「私からもお願いします。どうか、どうか」
俺は思わずため息をつく。
「だが、この里が困るだろうに。見たところおまえたちが一番強そうだ」
そして町長を見やる。
困った顔だ。
そして意外な人物が口を開いた。
「……魔国から人材……派遣する。……大丈夫」
ダラスリニアだ。
彼女がこういうことを言うのは珍しい。
「ダニー、どういうことだ?」
「……今回の事……魔国王の責任……私の責任」
「……国で面倒見る……当然の事」
力強く言い切る。
「ふう、そうか。……分かった。町長、そういうことだ。二人は預かる」
「「ありがとうございます」」
そして涙を流し喜ぶ二人。
家のドラゴニュート部隊が12人になったのだった。
※※※※※
二人は思った。
グースワースは化け物ぞろいだ。
でもきっといつか。
俺たちもその一員になってやると。
二人の目には決意の色が輝いていた。
彼らが英雄と呼ばれる日はきっと近づいた。
目を薄っすらと開けると知らない天井が目に入り、ガルナローの意識が浮上してきた。
おもわず腹をさする。
そして横のベッドにガルナルーがいることを確認し、安堵の息を吐いた。
「助かった……のか?……ここは……」
見たことのない場所だ。
ガルナローは起き上がり、あたりを見回す。
ちょうどドアが開き、ナハムザートが入ってきた。
「おう、目が覚めたか。おまえ危なかったぞ。あとでエリスラーナ様にお礼を言っとけよ」
「っ!?……エリスラーナ様?…えっ?」
突然告げられた水の神様の名前にパニックになるガルナロー。
普通に生きていればたぶん一生かかわることはない、まさに遥か想像の上の存在だ。
英雄なんて目ではない。
「う、うん……ここは?」
そんなタイミングで隣のガルナルーも目を覚ました。
そしてガルナローを見て涙を流す。
「兄者!……よかった、助かったんだな…」
なぜか涙ぐむナハムザート。
相変わらず涙もろい。
そして伝説が降臨する。
極帝の魔王であるノアーナが様子を見に来た。
「ナハムザート、どうだ二人は……って、良かったな、大丈夫そうか?」
思わず固まる二人。
神よりもさらに上の存在に、思考回路が追い付かない。
そしてさらに勇者まで登場する。
「こ、ノアーナ様?どう二人は…よかった。大丈夫そうだね」
おさえていても140000オーバーの存在値を誇る茜。
二人が気絶するのは仕方のない事だろう。
※※※※※
俺は今執務室で事の顛末を聞いていた。
助けたドラゴニュートの兄弟が落ち着きなくキョロキョロしているが、まあこのメンツだ。
仕方がないのだろう。
何しろ魔王の俺と、勇者茜、水の神エリスラーナ、そして存在値1000越えのナハムザート、2000越えのネルが一堂に会しているのだ。
「茜、あのあたりの反応はどうだ」
俺は切り出し茜に問いかけた。
「うん。50体くらいは倒して浄化もしたから、多分しばらくは良いと思うよ。『奴』の気配はしなかったけど、何かしらの物をばら撒いたみたいだね」
「ありがとう。エリスもな。助かったよ」
「ん。問題ない。また手伝う」
「ああ、頼りにさせてもらう」
そして俺はキョロキョロしている兄弟へ問いかける。
「お前たちの集落での被害はまだそこまで酷くはないのだな?」
声を掛けられビクッとしたが、おそらくガルナルーという弟が口を開く。
「は、はい。まだ小さい怪我をするものがいるくらいです。まあ、回復魔法が弾かれるので、寝ているものが多いですが」
「そうか。ネル、リナーリアと俺と一緒に行くか。回復してやろう」
「はい、承知しました。この後出られますか?」
「ああ、いくつか質問を終えたら行こう。お前たちも一緒に行くとしよう。里の者も心配しているだろうからな。……その前に食事にするか。家の飯はうまいぞ。食べていくといい」
そしていくつか質問をし、皆で食堂へと移動した。
拠点の中が珍しいらしく二人はキョロキョロしていた。
そして食堂ではガロドナが待っていた。
「ガルナルー、久しぶりだ。……5年ぶりくらいだな」
ガルナルーの目が開かれ驚きの声を上げる。
「ガロドナ?……お前、生きて……」
実はこの二人はかつてともに冒険をしていた仲間だった。
5年ほど前にとてもかなわない魔物に襲われ、散り散りに逃げてそれから音信不通になっていた。
「ああ、あの後意識を失っていた俺を大将が拾ってくれたんだ。今じゃここで働かせてもらってる。おかげで俺も今のお前よりは強く成れたよ。お前の魔法のおかげだ。ありがとう」
そしてにっこりと笑う。
「ああ、ここの飯は最高だぞ?楽しんでくれ……大将、俺は見回りに戻ります。こいつらお願いします」
そう言って食堂から出ていった。
おもむろにナハムザートが声をかけた。
「そうか、お前があいつの恩人か。あいつはいつも言うんだよ。『大将は俺にとって英雄ですが、命の恩人は別にいるんです』ってな。全くこっぱずかしいから言うなと言っても、ことあるごとに言いやがる。まああいつは情の深い男だからな」
そしてガルナルーを見つめた。
「俺からも礼を言わせてくれ。ガロドナを助けてくれてありがとうな。お前の回復魔法がなけりゃあいつは死んでいただろうさ」
そして肩をポンと叩く。
その様子をガルナローはじっと見ていた。
決意を込めた目をしながら。
※※※※※
二人は大変気に入ったようで、がむしゃらに泣きながらリナーリア達の用意した食事を食べていた。
やっぱりドラゴニュートは涙もろいのだと俺は思ったものだ。
※※※※※
俺は一応魔国へ行くのでダラスリニアへ念話を送ったら、魔都へ行く必要もあるため合流する事となった。
今は到着を待っているところだ。
皆の準備は整っている。
「ダラスリニア様も来るのですか?」
ネルが俺に問いかける。
隣には準備が整った茜とリナーリアもいた。
「ああ、魔国の事だしな。魔国王にも顛末を伝えにゃならんし。あいつが治めている国だ。必要だろう」
「…そうですね……」
なぜかジト目のネル。
空間が軋み魔力があふれ出す。
ダラスリニアが転移してきた。
今日はちょっと上品な余所行き用のドレスを身に纏っている。
可愛らしいリボンで結った髪が美しい。
いつもダラスリニアはオシャレで可愛い。
「……お待たせしました………ノアーナ様」
「ああ、久しぶりだダニー。お前はいつも可愛いな」
顔を赤くするダラスリニア。
俺に体を寄せる。
俺は優しくハグをする。
とてもいい匂いだ。
「……あああ……すき♡」
ダラスリニアの目に欲情の色が浮かんだ。
「コホン」
「おっほん」
流れるような咳払いが起こるのだった。
俺は実はこの一連の流れが好きなのだ。
まあ、俺がクズな証だろう。
「よしそれじゃあ行くか」
そして転移して俺たちは町長を訪ねた。
転移したメンツに目を回していたが、どうにか話を済ませ怪我人をリナーリアが回復させ、茜があたりを浄化した。
一応予備で琥珀石を渡しておいた。
これで多少は対応できるだろう。
町長は頭がめり込むぐらい頭を下げていたが、どうにか受け取ってもらった。
「よし、それじゃあな。ガルナローだったな。この里を守ってやってくれ」
そう言って手を差し出すが、なぜか俺を真直ぐ見て手を握らずに懇願してきた。
「ノアーナ様!俺たちをグースワースで雇ってもらえませんか?一生懸命やります。お願いします」
弟のガルナルーも膝をつく。
「私からもお願いします。どうか、どうか」
俺は思わずため息をつく。
「だが、この里が困るだろうに。見たところおまえたちが一番強そうだ」
そして町長を見やる。
困った顔だ。
そして意外な人物が口を開いた。
「……魔国から人材……派遣する。……大丈夫」
ダラスリニアだ。
彼女がこういうことを言うのは珍しい。
「ダニー、どういうことだ?」
「……今回の事……魔国王の責任……私の責任」
「……国で面倒見る……当然の事」
力強く言い切る。
「ふう、そうか。……分かった。町長、そういうことだ。二人は預かる」
「「ありがとうございます」」
そして涙を流し喜ぶ二人。
家のドラゴニュート部隊が12人になったのだった。
※※※※※
二人は思った。
グースワースは化け物ぞろいだ。
でもきっといつか。
俺たちもその一員になってやると。
二人の目には決意の色が輝いていた。
彼らが英雄と呼ばれる日はきっと近づいた。
0
あなたにおすすめの小説
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
転生したら遊び人だったが遊ばず修行をしていたら何故か最強の遊び人になっていた
ぐうのすけ
ファンタジー
カクヨムで先行投稿中。
遊戯遊太(25)は会社帰りにふらっとゲームセンターに入った。昔遊んだユーフォーキャッチャーを見つめながらつぶやく。
「遊んで暮らしたい」その瞬間に頭に声が響き時間が止まる。
「異世界転生に興味はありますか?」
こうして遊太は異世界転生を選択する。
異世界に転生すると最弱と言われるジョブ、遊び人に転生していた。
「最弱なんだから努力は必要だよな!」
こうして雄太は修行を開始するのだが……
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる