創造主である究極の魔王は自分が創造した異世界に再転生する~気付いた時にはハーレム状態?運命の人も勇者も神々も、俺の子を欲しがるのだが?~

たらふくごん

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第161話 魔物との死闘2

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 ―グースワースでの戦闘が始まる少し前―

 準備が整い俺とネル、ムクは門の前に集合していた。

 俺はいつもの黒い軍服のような物にマントをはおり、ムクは特殊加工の執事服を身に纏っている。

 ネルは…
 ああ、マジ可愛い。

 藍色の美しい髪を結い上げ、特殊効果満載のサークレットを着用している。
 白いブレザータイプの強化スーツを青く煌めくミスリル銀でセンス良く要所を強化し、お腹周りを守る黒いコルセットタイプのアンダーとよく似合う。

 腰にマジックバックを装備し、ブレザーと同じデザインのパンツタイプの防具から長い足が黒のタイツに包まれすらりと伸びる。
 足元はかっこいい白のブーツタイプの防具だ。

 腰にサーベルタイプの聖剣を装着するその姿はマジで女神そのものだ。
 全体を覆う青い縁取りの白いマントが美しい。

 「ああ、ネルは何を着ても可愛いな」

 思わず口にしてしまう。
 ネルの顔が赤く染まる。

 「ノアーナ様も素敵です♡」

 そして俺の顔も染まる。
 見つめ合う二人。

 「おっほん。そろそろ参りますか」

 ムクの咳払いで我に返る二人。

 「!…ああ、そうだな。まずナハムザートの場所に飛ぼう。そのあとは本命に行くぞ」
 「はい」
 「はっ」

 俺たちはナハムザートの場所へ飛んだ。

※※※※※

 アズガイヤたちが合流し、総勢12名になったドラゴニュート隊は目の前の光景に立ち尽くしていた。

 森を進むと2㎞くらい広がっている荒野があるのだが…
 そこには絶望が広がっていた。
 見たことのない様な高レベルの魔物、そして…

 「あり得ないだろ……どうするんだこれ」

 思わず弱音を吐くナハムザート。
 隊に動揺が広がる。

 ナハムザートは現存しているドラゴニュートとしておそらく世界で一番強い。
 存在値は1600を超えたところだ。

 だが目の前には。

 存在値2500のヒュドラがどう見ても50体以上。
 さらには3000越えのキメラ、デュラハンまで奥に控えていた。

 そして見たことのない、悍ましいオーラを纏うローブに包まれたアンデットが3体、眼を赤く瞬かせ、こちらを見ていた。

 「くそっ……10000を超えてやがる。どうなっている?!…こんなのノアーナ様くらいしか…」

 空間がきしんだ。

 魔力があふれ出しノアーナとネル、ムクが転移してきた。
 思わず跪くドラゴニュート達。

 「お疲れだ皆。顔を上げてくれ。っ!?…どうやらただ事ではないな。…悪意ではない?」

 ノアーナはひしめき合う魔物を見て呟く。

 「ナハムザート、どうだ?戦えるか?」

 少しイジワルしてノアーナは問いかける。

 「……大将……命に代えれば…半分くらいなら……」

 俯くナハムザート。

 「すまない冗談だ……たまには俺に任せてもらう」

 俺はありったけの魔力を込める。
 マントをはためかせおもむろに呪文を紡ぎだす。

 『遥かなる静謐・換言なる黄泉の理・悉く閉鎖する鬼神の棺桶・極光の赤き嘶き・ザルガルヅ巨石生誕の秘術・絶闇遍く涅槃の導師・撹上は踊る光龍と闇の精・ここに顕現せよ!!・隔絶障壁流星魔弾!!!』

 ノアーナから漆黒の魔力が幾何学模様を構築しながら目の前の魔物の群れを十重二十重に覆う紅い監獄が顕現する。

 吹き上がる魔力が強大すぎて、思わず皆が蹲る。

 そして天が割れた。

 直径30メートルはある、赤く燃え滾る巨石が空一面に出現する。
 ごうごうと音を立て、魔物の群れを蹂躙。

 「皆、衝撃に備えろ!ネル、結界だ。範囲は狭くていい。最大で構築!!」
 「っ!?はい。……聖言・発動!!絶無結界構築!!!」

 ネルの深紅の魔力が金色を纏いながら美しい結界が顕現した。
 皆を守るように円形に構築される。

 同時に、あり得ない破壊の衝撃が魔物の群れに襲い掛かった。

 カッ!!!!!!
 ゴオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!
 ズガ―――――――――ン!!!!!!!

 激しい揺れと衝撃波が皆を襲う。
 魔力が強すぎて空間がねじれ悲鳴を上げる。

 オオオオオオオ―――ンン!!!!

 数秒後。

 目の前には、深さが見えないような巨大な大穴が口を開いていた。
 超高温で、表面がガラスのように変質している。

 「ふう、何とかなったな。ん?どうした皆?……大丈夫か?」

 あっけらかんととんでもないことをしでかしたノアーナ。
 何でもないように口を開いた。

 「な、な、な……すごい……これが……」

 思わず零すナハムザート。
 なぜか涙を流し感動しているムク。

 「流石我が主。まさに至高!!」

 ドラゴニュート隊は皆ポカーンとしている。
 ネルは目を輝かせ俺を見つめた。

 「すごいです。さすがノアーナ様です。大好き♡」

 興奮したのだろう。
 可愛いセリフを口にし、俺に抱き着いてくる美しいネル。

 ああ、マジで天使だ。

 「ネルの結界もすごかったよ。頑張ってくれていて俺も嬉しい」

 そしてそっと抱きしめる。
 ああ、本当に可愛い。
 戦場なのにいい匂いがする。

 「うん♡……頑張りました」

 ピンクのオーラを形成し始める。
 そしてそれを破るナハムザートの叫び声。

 「大将っ!!あれっ!!」

 せっかくのいい雰囲気をナハムザートが遮りやがった。
 そして俺の感知が仕事をした。

 「ちっ、打ち漏らしがいたか…リッチロードか」

 大穴の中から、眼をぎらつかせ、怒りのオーラを纏ったリッチロードが2体、浮遊魔法でこちらへと近づいて来た。

 そしておもむろに魔法を構築、こちらへ放つ。
 リッチロードの体からおびただしい魔力が放出される!!

 「:pさ、f;xまえgbr;、Z?>¥/eem」g,pe}SZd:あ」

 古代魔神語だ。
 かなりの上位魔法が紡がれる。

 空間が揺らぎ、超高熱の黒炎が俺たちに襲い掛かってきた。

 「絶封の概念!!食らいやがれ!!リフレクション!!」

 着弾直前に強固な障壁が形成される。
 表面に組み込んだ反射の術式が悲鳴を上げながら、周りの地面を蒸発させるほどの超高熱魔法をリッチロードへとはじき返した。

 「グギャアアアアアアアアアアアアアアア―――――――!!!!???」

 自らの紡いだ魔術に焼かれ、1体は消滅。
 そしてダメージを受けながらも何とか躱したもう1体が、極大の召還陣を顕現させた。

 そこへバフをかけたナハムザートとムクがとびかかる。

 「大将だけに美味しいところを持ってかれちゃあな!」
 「ええ、配下たるもの、ある程度の力はなくてはいけませんからね」

 二人に気づいたリッチロードが召還陣を破棄し、とっさに風の魔法を紡ぎ出す。
 リッチロードに青い魔力が形成され、激しい突風が顕現する、その直前!!

 「させないっ!」

 魔法陣を止めるために紡いだ阻害魔法の術理を変更し、ネルが叩きつけた!!
 リッチロードの魔力生成によどみが出た。

 「!?」

 そのコンマ数秒が明暗を分ける。

 「うおおおおおおおおおおっ!!!!!!」
 「はああああああああああ!!!!!」

 リッチロードをナハムザートの二本の刃とムクの青いオーラを纏う拳が貫いた!!

 ズシャアアア―――――!!!!
 ズドオオオオオ―――ンン!!!!

 「グギャアアアアアアアアアアア―――――!!!??」

 リッチロードが切られた個所と殴られた場所から青白い魔力に侵食され消滅していく。

 格上のリッチロードを、ネル、ムク、ナハムザートが打ち取った瞬間だった。
 ドラゴニュート隊から歓声が上がる。

 一方俺はネルを見つめる。

 「ふう、間に合いました」

 ネルがほっと溜息をつく。
 俺はネルを抱き寄せ、頭に軽くキスを落とした。

 「流石だな。……惚れなおしてしまいそうだ」
 「はい、ノアーナ様もカッコよかったです♡」

 二人見つめ合い、思わず笑い合った。
 指を絡め合い恋人つなぎをし、頭と頭をこつんとぶつける。

 ああ、本当に可愛い。
 二人をピンクのオーラが包み込む。

 そしてそれを遠くから見ている主役の二人は。

 「…なあムクよ、俺たち倒したんだよな?」
 「ええ、まあ。……仕方ありませんな」

 なぜかため息を吐いて、うなだれていた。

 俺は見なかったことにした。
 うん。
 ネルが尊いのがいけないと思うんだ。

※※※※※

 「よし、じゃあ皆はここから東へ移動しつつ、クリートホープ方面へ移動し、打ち漏らしの討伐を行え。無理そうなやつがいたら足止めを優先。分かったな」

 「はっ」

 ナハムザートが代表して答える。
 俺はナハムザートを見やり、話を続ける。

 「俺はネルとムクの3人で奈落の大穴へ向かう。気になる反応があるからな。良いか、絶対に皆でもう一度会うぞ。一人でも欠けることは許さん」

 そして俺たちは転移した。
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