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第168話 暗躍する怪しいレイス
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(新星歴4818年10月15日)
「ねえルース、今日こそはあたしの魔法で『ぎゃふん』といわせてやるわ!覚悟なさい!」
ない胸を張りミルラナがいつもの宣言をする。
多分もう数えきれないくらい聞いているセリフだ。
二人がいる教会前の広場には、並べられた多くの椅子が太陽に照らされていた。
吹き抜ける風が少し冷たい。
「うん。いいけど…今日は薬草の勉強だよ?魔法使わないんじゃないかな」
ルースは白く光る髪をなびかせる。
今日は町の教会で行う子供教室の日だ。
教会からシスターが大きな籠に薬草らしきものを入れて運び出していた。
この町では週に二回、司祭様やシスターが町の子供に魔法や勉強を教えてくれていた。
つい最近、違う大陸で大きな戦争があり多くの命が失われた。
そのため各国では未来ある子供たちの教育を充実させることにした。
これは神々の指示だった。
モンテリオン王国でもこれは遵守され、春から教室が行われていた。
「うっ、そうだった。んー、じゃあさ、どっちがたくさん採れるか競争しよっ!」
ミルラナが目を輝かせる。
どういう形であれ勝負をしたいらしい。
「ねえミルラナちゃん。多分採取じゃなくて、判別だと思う」
「えっ?……ふ、ふん、じゃあ今日は引き分けでいいわ。感謝なさい」
「ハハハ、うん。ありがとう」
多くの子供が集まる中、やはりルースは異質だった。
教える司祭やシスターよりもはるか高いレベルですでに魔法を習得済みなのだ。
ミルラナ以外の子供たちが、遠慮がちにルースをちらりと見て椅子に座り始めた。
いつも父親であるラナドリクが、口酸っぱくルースに説いていた。
「ルースは特別頭がいい。でもな、同年代の友達は絶対に必要だ。だから子供教室には行きなさい。なあに、一応俺が領主だ。文句いう奴は俺が言うから、ルースは何も心配はいらないからな」
やめてほしい。
ルースはいつも思った。
父は完全な親ばかだ。
昔それが原因で酷い目にあったのだ。
「お父さま、大丈夫だから口出さないでね。絶対だからね?もし変なこと言うなら……ルミナラス先生に言いつけるからね!」
「なっ!?……ハハハ、ルースは冗談が上手だな」
「本気です」
「えっ」
「約束。お願い」
「うっ……はい」
「んっ♡パパ、大好き♡」
「あああ、ルースううううう」
こんな茶番がいつも繰り返されていた。
母はあきれ顔でいつも見ているが。
だからいつもしつこく絡んでくるが、ミルラナのこういう対応が実は大好きだった。
「はい、みんな集まって。今日は薬草の見分け方の勉強をしますね。危ないのでちゃんと説明聞いてくださいね。終わったらおやつあるから頑張りましょう」
「「「「「「はーい」」」」」」」
二人は青空の下に並べられた椅子に仲良く隣同士で座る。
そして約一刻にわたり勉強が行われた。
※※※※※
ミルラナはこの町の商会長の娘で、それなりの権力がある家に生まれた才能ある少女だった。
ヒューマンの彼女は今11歳。
ルースよりも1歳年上で、何かにつけて張り合う。
基礎魔法は習得し、体術も11歳にしてはかなりの腕だ。
そしてルースに勝ったことが一度もない。
「むうー、今日は勝負できなかったなあ。……次は3日後だね。よーし次こそ絶対に勝つんだから」
ミルラナは帰り道、ぶつぶつ言いながら歩いていた。
比較的治安のよい町だ。
子供教室はいつも午後1時から行われるため子供たちは大体自分で移動する。
町の大人たちも承知しているため、危険はほぼない。
だがこの日、彼女が家に帰ることはなかった。
※※※※※
ぴちょん
水滴が落ちる音が聞こえる。
ぴちょん
ミルラナは自分がなぜか縛られていることに気が付いた。
そして全然知らない暗い場所にいることにも気づき、底知れない恐怖に囚われた。
「えっ?……なに?……ひいっ」
背中に何かが入る気配に思わず声を上げた。
そして急に意識が遠くなる。
「あ、あ…な……に……」
そして気を失った。
目の前には………
白銀を纏う漆黒のレイスが佇んでいた。
※※※※※
「領主様!うちの娘が!!」
町に夜の帳がおり、夕食時突然玄関ドアが開けられ、町の商会長が家の中に飛び込んできた。
小さい町とはいえ領主だ。
これは正直いただけない。
ラナドリクは堅苦しいのは苦手だが家族の手前一応格好をつけてみた。
「騒がしいな。どうしたラドック。少し落ち着いたらどうだ」
しかしそんな思惑などお構いなしにラドックは縋りつく。
「うちの娘が帰ってこないんだ。もうこんなに暗いのに、お願いします。探してください」
余りの剣幕に思わずルースがおびえた。
ルイナラートがルースを抱きしめる。
祖母のスイネルが顔をしかめる。
「っ!?ミルラナが?」
「はい、お願いします。助けてやってください」
ラナドリクは肩に手を置いて語り掛ける。
「分かった。とりあえず詳しく話を聞こう、応接室へ移動しよう。ドレイシー、準備を頼む」
「かしこまりました」
いそいそと準備のためドレイシーがリビングを離れていく。
その様子にラドックは思わず周りを見回した。
「っ!?すみません。お願いします」
ラドックはスイネルへ頭を下げ、応接室へと移動していった。
ルースは心配そうに母を見上げる。
「お母さま、ミルラナちゃんが……心配です」
「ええ、でも大丈夫よ。あなたのお父様がきっと見つけてくださいますよ」
「……はい」
ルースはなぜか胸騒ぎがしていた。
※※※※※
急遽捜索隊が編成され、町中の捜索が行われた。
町の人たちも懸命に探してくれ、また情報も集まってくる。
明るく元気な子だ。
頭もよく皆に人気者のミルラナは多くの人に認知されている。
程なくして薬屋の次男坊が父親に連れられ領主宅を訪れた。
そして親子ともども土下座をし、午後にミルラナを連れ去ったことを話し始めたのだ。
「貴様っ!!」
思わず飛び掛かかろうとするラドックを押さえる。
事情を聴く前に気絶でもされたら目も当てられない。
「まて、話が先だ。……おいエラルド、まさか殺してはいないだろうな?」
薬屋のエラルドは床に頭をこすりつけはっきりと口にした。
「もちろんでございます。この度はうちの愚息が大変なご迷惑を……おい、おまえも謝るんだ」
エラルドは息子のボルナーの頭をつかみ床に押さえつけた。
「も、申し訳ありませんでした。はい、もちろん怪我もさせていません」
ラドックの体から力が抜けたのを確認してから大きくため息をついて犯人であろうボルナーに問いかけた。
「ボルナー、どういうことかちゃんと説明しろ。まずミルラナはどこにいるんだ」
そして威圧する。
これは必要なことだ。
「ひいっ、ご、ごめんなさい、ひいっ、こ、殺さないで」
失禁したのだろう。
ぬわっとした嫌な臭いが立ち込める。
「ふう、ちゃんと話せば殺しはしない。どこだ?それとも……まさか…」
「はずれ、ま、町はずれのぼろ屋の地下室です。ひいっ、く、くるな、くるなあああ」
突然暴れだすボルナー。
目が濁っている。
尋常じゃない様子は皆を不安にさせていった。
「っ!?ちっ、おい、眠らせろ。あとでたっぷり取り調べをする。あとは捜索隊に伝えろ、町はずれのぼろ屋の地下だ、早く行けっ」
暫くでたらめに暴れまわるボルナーだったが取り押さえられ眠りの魔法によりおとなしくなり、縛られ地下牢へと連行された。
「エラルド、おまえにも色々聞かにゃあならん。しばらくここにいろ」
「はい……申し訳ありません」
その様子をひっそりと怪しいレイスが見ていたことに誰も気付いてはいなかった。
※※※※※
程なくして町はずれの空き家の地下室でミルラナは発見された。
腕が縛られており少しすりむいていたが、大きなけがもなく命に別状はなかった。
だが何かしらの魔法の影響か意識が朦朧としているようで、呼びかけても返事をしない。
「おい、誰か司祭様を呼んでくれ、何かおかしい。あと領主様に報告してくれ」
「ああ、後何人かは現場の確保を頼む。何か証拠が残っているかもしれない」
暫くして来た司祭様に精神安定の魔法をかけてもらい、ひとまず領主宅へとミルラナは運ばれた。
魔法が効いているようでよく眠っていたため、取り敢えず客間で寝かせることにした。
一応シスターに調べてもらい大きなけがなどはないことが確認された。
取り敢えず一段落ついたのだった。
「ねえルース、今日こそはあたしの魔法で『ぎゃふん』といわせてやるわ!覚悟なさい!」
ない胸を張りミルラナがいつもの宣言をする。
多分もう数えきれないくらい聞いているセリフだ。
二人がいる教会前の広場には、並べられた多くの椅子が太陽に照らされていた。
吹き抜ける風が少し冷たい。
「うん。いいけど…今日は薬草の勉強だよ?魔法使わないんじゃないかな」
ルースは白く光る髪をなびかせる。
今日は町の教会で行う子供教室の日だ。
教会からシスターが大きな籠に薬草らしきものを入れて運び出していた。
この町では週に二回、司祭様やシスターが町の子供に魔法や勉強を教えてくれていた。
つい最近、違う大陸で大きな戦争があり多くの命が失われた。
そのため各国では未来ある子供たちの教育を充実させることにした。
これは神々の指示だった。
モンテリオン王国でもこれは遵守され、春から教室が行われていた。
「うっ、そうだった。んー、じゃあさ、どっちがたくさん採れるか競争しよっ!」
ミルラナが目を輝かせる。
どういう形であれ勝負をしたいらしい。
「ねえミルラナちゃん。多分採取じゃなくて、判別だと思う」
「えっ?……ふ、ふん、じゃあ今日は引き分けでいいわ。感謝なさい」
「ハハハ、うん。ありがとう」
多くの子供が集まる中、やはりルースは異質だった。
教える司祭やシスターよりもはるか高いレベルですでに魔法を習得済みなのだ。
ミルラナ以外の子供たちが、遠慮がちにルースをちらりと見て椅子に座り始めた。
いつも父親であるラナドリクが、口酸っぱくルースに説いていた。
「ルースは特別頭がいい。でもな、同年代の友達は絶対に必要だ。だから子供教室には行きなさい。なあに、一応俺が領主だ。文句いう奴は俺が言うから、ルースは何も心配はいらないからな」
やめてほしい。
ルースはいつも思った。
父は完全な親ばかだ。
昔それが原因で酷い目にあったのだ。
「お父さま、大丈夫だから口出さないでね。絶対だからね?もし変なこと言うなら……ルミナラス先生に言いつけるからね!」
「なっ!?……ハハハ、ルースは冗談が上手だな」
「本気です」
「えっ」
「約束。お願い」
「うっ……はい」
「んっ♡パパ、大好き♡」
「あああ、ルースううううう」
こんな茶番がいつも繰り返されていた。
母はあきれ顔でいつも見ているが。
だからいつもしつこく絡んでくるが、ミルラナのこういう対応が実は大好きだった。
「はい、みんな集まって。今日は薬草の見分け方の勉強をしますね。危ないのでちゃんと説明聞いてくださいね。終わったらおやつあるから頑張りましょう」
「「「「「「はーい」」」」」」」
二人は青空の下に並べられた椅子に仲良く隣同士で座る。
そして約一刻にわたり勉強が行われた。
※※※※※
ミルラナはこの町の商会長の娘で、それなりの権力がある家に生まれた才能ある少女だった。
ヒューマンの彼女は今11歳。
ルースよりも1歳年上で、何かにつけて張り合う。
基礎魔法は習得し、体術も11歳にしてはかなりの腕だ。
そしてルースに勝ったことが一度もない。
「むうー、今日は勝負できなかったなあ。……次は3日後だね。よーし次こそ絶対に勝つんだから」
ミルラナは帰り道、ぶつぶつ言いながら歩いていた。
比較的治安のよい町だ。
子供教室はいつも午後1時から行われるため子供たちは大体自分で移動する。
町の大人たちも承知しているため、危険はほぼない。
だがこの日、彼女が家に帰ることはなかった。
※※※※※
ぴちょん
水滴が落ちる音が聞こえる。
ぴちょん
ミルラナは自分がなぜか縛られていることに気が付いた。
そして全然知らない暗い場所にいることにも気づき、底知れない恐怖に囚われた。
「えっ?……なに?……ひいっ」
背中に何かが入る気配に思わず声を上げた。
そして急に意識が遠くなる。
「あ、あ…な……に……」
そして気を失った。
目の前には………
白銀を纏う漆黒のレイスが佇んでいた。
※※※※※
「領主様!うちの娘が!!」
町に夜の帳がおり、夕食時突然玄関ドアが開けられ、町の商会長が家の中に飛び込んできた。
小さい町とはいえ領主だ。
これは正直いただけない。
ラナドリクは堅苦しいのは苦手だが家族の手前一応格好をつけてみた。
「騒がしいな。どうしたラドック。少し落ち着いたらどうだ」
しかしそんな思惑などお構いなしにラドックは縋りつく。
「うちの娘が帰ってこないんだ。もうこんなに暗いのに、お願いします。探してください」
余りの剣幕に思わずルースがおびえた。
ルイナラートがルースを抱きしめる。
祖母のスイネルが顔をしかめる。
「っ!?ミルラナが?」
「はい、お願いします。助けてやってください」
ラナドリクは肩に手を置いて語り掛ける。
「分かった。とりあえず詳しく話を聞こう、応接室へ移動しよう。ドレイシー、準備を頼む」
「かしこまりました」
いそいそと準備のためドレイシーがリビングを離れていく。
その様子にラドックは思わず周りを見回した。
「っ!?すみません。お願いします」
ラドックはスイネルへ頭を下げ、応接室へと移動していった。
ルースは心配そうに母を見上げる。
「お母さま、ミルラナちゃんが……心配です」
「ええ、でも大丈夫よ。あなたのお父様がきっと見つけてくださいますよ」
「……はい」
ルースはなぜか胸騒ぎがしていた。
※※※※※
急遽捜索隊が編成され、町中の捜索が行われた。
町の人たちも懸命に探してくれ、また情報も集まってくる。
明るく元気な子だ。
頭もよく皆に人気者のミルラナは多くの人に認知されている。
程なくして薬屋の次男坊が父親に連れられ領主宅を訪れた。
そして親子ともども土下座をし、午後にミルラナを連れ去ったことを話し始めたのだ。
「貴様っ!!」
思わず飛び掛かかろうとするラドックを押さえる。
事情を聴く前に気絶でもされたら目も当てられない。
「まて、話が先だ。……おいエラルド、まさか殺してはいないだろうな?」
薬屋のエラルドは床に頭をこすりつけはっきりと口にした。
「もちろんでございます。この度はうちの愚息が大変なご迷惑を……おい、おまえも謝るんだ」
エラルドは息子のボルナーの頭をつかみ床に押さえつけた。
「も、申し訳ありませんでした。はい、もちろん怪我もさせていません」
ラドックの体から力が抜けたのを確認してから大きくため息をついて犯人であろうボルナーに問いかけた。
「ボルナー、どういうことかちゃんと説明しろ。まずミルラナはどこにいるんだ」
そして威圧する。
これは必要なことだ。
「ひいっ、ご、ごめんなさい、ひいっ、こ、殺さないで」
失禁したのだろう。
ぬわっとした嫌な臭いが立ち込める。
「ふう、ちゃんと話せば殺しはしない。どこだ?それとも……まさか…」
「はずれ、ま、町はずれのぼろ屋の地下室です。ひいっ、く、くるな、くるなあああ」
突然暴れだすボルナー。
目が濁っている。
尋常じゃない様子は皆を不安にさせていった。
「っ!?ちっ、おい、眠らせろ。あとでたっぷり取り調べをする。あとは捜索隊に伝えろ、町はずれのぼろ屋の地下だ、早く行けっ」
暫くでたらめに暴れまわるボルナーだったが取り押さえられ眠りの魔法によりおとなしくなり、縛られ地下牢へと連行された。
「エラルド、おまえにも色々聞かにゃあならん。しばらくここにいろ」
「はい……申し訳ありません」
その様子をひっそりと怪しいレイスが見ていたことに誰も気付いてはいなかった。
※※※※※
程なくして町はずれの空き家の地下室でミルラナは発見された。
腕が縛られており少しすりむいていたが、大きなけがもなく命に別状はなかった。
だが何かしらの魔法の影響か意識が朦朧としているようで、呼びかけても返事をしない。
「おい、誰か司祭様を呼んでくれ、何かおかしい。あと領主様に報告してくれ」
「ああ、後何人かは現場の確保を頼む。何か証拠が残っているかもしれない」
暫くして来た司祭様に精神安定の魔法をかけてもらい、ひとまず領主宅へとミルラナは運ばれた。
魔法が効いているようでよく眠っていたため、取り敢えず客間で寝かせることにした。
一応シスターに調べてもらい大きなけがなどはないことが確認された。
取り敢えず一段落ついたのだった。
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