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第228話 カンジーロウの覚醒
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(新星歴5023年5月3日)
俺が再転生してファルスーノルン星にきて5日目の朝を迎えた。
もちろん隣にはかわいいネルと、今日はサイリスがいる。
散々いたした後、この二人とは延長戦を行ったからだ。
可愛い彼女たちとの行為は俺の力を増していく大切な儀式の様なものだ。
もちろん全力で楽しむ。
彼女たちは驚くほどかわいくて美しい。
少し思い出すだけで俺は臨戦態勢になってしまうくらいだ。
俺は可愛い寝息を立てているサイリスの髪を撫でる。
ピクリと反応し薄っすらと目を開ける。
ああ、本当に可愛い。
「ん……ノアーナ様……ん♡……もう、朝ですよ?」
俺は思わず抱きしめキスを落としていた。
柔らかくいい匂いの彼女はたまらない。
「おはようサリー。お前は本当に可愛いな」
「もう……嬉しすぎます♡」
イチャイチャしている俺を起きたネルが引っ張る。
凄く焼きもちを妬いている顔だ。
「もう、ノアーナ様。……わたくしも♡」
ああ、ここは天国だ。
俺は朝だというのにさらなる延長戦をこなした。
※※※※※
グースワースの執務室で俺はカンジーロウと向き合っていた。
コイツは俺がいない200年間、ずっと努力を続けてくれていた。
だが呪縛を解除していない状況ではカンジーロウの存在値はほとんど上がる事はなかった。
「カンジーロウ、俺はお前に謝らなくてはならない。お前の真核を治さず、封印を解除せずに消えてしまった。すまなかった」
「そ、そんな、頭を上げてください。俺は何も怒ってなどいません。むしろ感謝しています」
カンジーロウから想いが伝わってくる。
流石だな。
コイツは気づいていたようだ。
わざと解除しなかったことに。
「ノアーナ様、もしあのタイミングで解除されていたら俺きっと今いません。暴走し、死んでいたでしょう」
「……」
「だからこそ心の修行が出来ました。存在値は低いです。でも俺、何も後悔していません。俺一人で勝つ必要なんてない。皆で勝つ。そうですよね」
ああ、本当に成長してくれていた。
俺は嬉しくて涙が出てしまう。
「ああ、そうだな。だが俺はお前の真の姿が見たいんだ。この200年間のお前の努力、お前の真の姿にふさわしいものだ。……覚醒させてもいいだろうか?」
「っ!?……ノアーナ様、俺、変わってしまうのでしょうか?少し怖いです」
「ん?問題ないと思うぞ。何かあれば俺が押さえてやるさ」
カンジーロウの心拍数が上がっていく。
そうだよな、自身の真の力だ。
興味がないわけがない。
「よし、じゃあ訓練場に行くか。おそらくお前の力はすさまじいものだと俺は思っている。ここではちょっとな」
「は、はい。お願いします」
※※※※※
古来種である大妖。
九尾の末裔。
俺がかつて戯れで設定したいくつかの種族のうちの一つだ。
その力は星と共鳴し、大いなる災いを引き起こすほどだ。
だがその主はカンジーロウだ。
きっと抑え込み自身の力と出来るはずだ。
「よしカンジーロウ。今から真核を修復し封印を解く。心を落ち着かせろ。……もしいるのなら好きな女を思い浮かべろ」
「っ!?えっ?お、女ですか?」
「ああ、俺たち男にとって女はとても重要だぞ?……いないのか?……リナーリアは可愛いぞ?」
「ひうっ!?……な、な、なにを……お、俺は……」
「お前になら託せるのだがな。まあ今はいい。……行くぞ、腹の下に力を入れろよ!?……飲まれるなよっ、封印解除っ!!!」
カンジーロウの真核から凄まじい力があふれ出す。
訓練場の空間が軋みを上げる。
「くっ、まさか、ここまでとは……はっ、いかん、『空絶結界陣』展開、うおお、全開だ!!」
カンジーロウの魔力と俺の構築した結界が弾きあいけたたましい音を奏でる。
拮抗している魔力が存在感を持ち大妖のオーラが空間を埋め尽くしていく。
「ぐがあああああああああああああああ―――――!!!!!!」
膨れ上がっていくカンジーロウの魔力と存在値。
俺の想定をはるかに超えるソレはカンジーロウの体を破壊していく。
「クソ、強すぎる……カンジーロウ、心を強く持て、ぐっ、まずいな、……おい、リナーリアとエッチしたいだろっ!?」
「っ!?ぐうう、あああ、り、リナーリア……あああ、好きだ、リナーリアが……欲しいですっ!……ぐうう、このっ、俺の力になってくれええええええ!!!!!!!」
苦しみながらもコントロールを行うカンジーロウ。
しかしあまりの力の奔流に徐々にその体が崩壊を始めた。
「くっ、しょうがない。奥の手を使うか………ああ、訓練場だ、来てくれ」
俺は奥の手を切った。
上手くいくといいがな。
「ぐうっ、くそっ、うあ、ま、まずい……うああああああ―――――」
「この馬鹿ちん!!私と付き合いたいなら根性見せなさいよねっ!!」
「えっ!?」
突然出現したリナーリア。
顔が真っ赤だ。
そしてカンジーロウ、おい、いまだにお前の真の力猛り狂っているけど……まあ、うん。
「な、な、あう、り、リナーリア?……お、俺……」
あっ、天井消し飛んじゃった。
うわー、凄いものも召喚されているぞ?おーい。
「もう。わたしノアーナさま大好きなのに……カンジーロウも、そ、その、かっこいいなって……うう、恥ずかしい♡」
突然すべての魔力が霧散する。
訓練場が静寂に包まれた。
「えっ?……おれ、かっこいい?……うあ、え、そ、その、り、リナーリア?」
そしてそっと寄り添う二人。
うん、まあ、青春だな。
俺が言う資格ないけどなっ!!
見つめ合う二人。
実は俺はネルから相談を受けていたんだよね。
リナーリア、実はカンジーロウの事、好きなんじゃないかってな。
カンジーロウがリナーリアの事を好きなのは実は200年前から俺は知っていた。
まあそのうえで俺は抱いたわけだが。
うん、クズだな。
でもちゃんとチャンスはやったぞ?
数年間俺は手を出さなかったんだからな。
何はともあれ純情ちゃんのカンジーロウは秘めた想いを墓場まで持って行く勢いだったから今回俺は仕組んだよ。
だってな。
俺は仲間には幸せになってもらいたいからな。
俺のお古とか失礼なことは言うなよ?
俺はガチで心の底からリナーリアを愛していた。
だけどな。
それでも俺はカンジーロウに幸せになってほしいんだよ。
俺は絶対者だ。
文句は言わせんさ。
後は二人の選択次第だ。
※※※※※
何はともあれカンジーロウの覚醒は成功した。
驚くべき存在値は37万。
何とネルをも凌駕していた。
たしか設定では20万程度だったはずだが……
まあ過去の俺のしでかしたことだ。
勘弁していただこう。
それで若い?二人だが……
※※※※※
俺とネルが二人見守る中、カンジーロウとリナーリアが二人テーブルで見つめ合い、顔を赤らめていた。
ネルさんや、あなたどうしてそんなに興奮していらっしゃるのでしょうか?
鼻息荒いとか……
残念美人臭がしてしまいますよ?
「あ、あの、り、リア……そ、その‥…」
「う、うん……え、えっと……」
ふう、見ているこっちが恥ずかしくなる。
何故かネルはガン見だけどな!?
そんな中リナーリアがため息をつきカンジーロウに話しかける。
「ふう、ねえカンジーロウ。わたし……もう、その、処女じゃないよ?……いいの?」
「っ!?……関係ない……おれ、お前が……好きだ」
「ひうっ……ほ、ほんとに?……だって私、百合だし……その、ノアーナ様に……いっぱい……エッチな事……されたよ?」
うぐっ、まあそうだが。
……顔を赤らめてそういうこと言う?
ほら、カンジーロウ俺を睨んでるし?
ていうかネルまで俺にジト目とか!?
「関係ない。……俺がヘタレだっただけだ。ノアーナ様、チャンスくれていた。……お前抱かれるまで2年以上あったんだ。……好きだったのに……俺が言えなかっただけだ」
「……そうだね……うん、あんた、ほんとヘタレだよ。……ねえ、何で今なの?……教えて欲しい」
「怖くなったんだ」
「え?」
「俺今回覚醒するときに、恐くなった。そしたらお前が浮かんだんだ。一緒に生きていきたいって思ったんだ」
「……うん」
カンジーロウは立ち上がり、リナーリアを抱きしめた。
「俺と付き合ってほしい。俺お前が欲しい。愛してる」
「っ!?……ごめん。いま、うんって私言えないよ?」
「うぐっ、そう、だよな……」
「でも……嬉しいよ?ねえ、友達から始めない?」
「えっ?それって……」
リナーリアはカンジーロウから離れてにっこり微笑む。
「私もあなたが好き。でも待って。わたしノアーナ様のこと本当に好きなの。少し整理したい。……だから、待ってくれるかな?」
「う、うん。わかった、待つよ、俺、もう200年以上待ったんだから……待つ」
「ありがと。……ノアーナ様」
おっと、ここは間違えないように、だな。
俺はネルと頷きそしてリナーリアを見る。
「ノアーナ様、わたしノアーナ様のこと本当に愛しています。赤ちゃんも欲しい。でも……きっと私カンジーロウのこと好きになる。だから……ノアーナ様」
俺はそっとリナーリアを抱きしめる。
そして見つめた。
「ああ、俺もお前が愛おしいよ?でもな、お前の考えを俺は尊重したいと思う。考えるといい。俺は受け入れよう」
「はい。ありがとうございます。……しばらく、寂しいけど、私、抱かれません。……いいですか?」
「ああ、残念だがな。お前は美しく可愛いからな」
「っ!?もう、決意が消えちゃいます。……大好きでした、ノアーナ様」
俺からそっと離れるリナーリア。
ああ、そうだな。
ありがとう、リナーリア。
「ねえカンジーロウ?お話ししよっ。それじゃあノアーナ様、失礼します」
「ああ、楽しむといい」
「はい」
二人が去り俺とネルが残った。
俺は小さくため息をつく。
「振られちゃいましたね。ノアーナ様」
「ああそうだな。でもこれで良いのかもしれないな。俺の愛したリナーリアだ。俺はあいつの幸せを願うだけさ」
「ふふっ、振られたくせにカッコいいです♡」
「酷いな!?……慰めてくれるのだろう?」
「もちろんです♡」
※※※※※
これで俺の愛する女たちは19人か。
ははっ、相変わらず頭のおかしい人数だな。
おそらく後2人、減るのだろうな。
それもまたいい事だろ?
※※※※※※よ。
……ああ、そうか。
理解したよ。
全てを終えた後のエクストラミッション。
あんたがいたんだな。
待っていてくれ。
俺はたどり着くからな。
俺が再転生してファルスーノルン星にきて5日目の朝を迎えた。
もちろん隣にはかわいいネルと、今日はサイリスがいる。
散々いたした後、この二人とは延長戦を行ったからだ。
可愛い彼女たちとの行為は俺の力を増していく大切な儀式の様なものだ。
もちろん全力で楽しむ。
彼女たちは驚くほどかわいくて美しい。
少し思い出すだけで俺は臨戦態勢になってしまうくらいだ。
俺は可愛い寝息を立てているサイリスの髪を撫でる。
ピクリと反応し薄っすらと目を開ける。
ああ、本当に可愛い。
「ん……ノアーナ様……ん♡……もう、朝ですよ?」
俺は思わず抱きしめキスを落としていた。
柔らかくいい匂いの彼女はたまらない。
「おはようサリー。お前は本当に可愛いな」
「もう……嬉しすぎます♡」
イチャイチャしている俺を起きたネルが引っ張る。
凄く焼きもちを妬いている顔だ。
「もう、ノアーナ様。……わたくしも♡」
ああ、ここは天国だ。
俺は朝だというのにさらなる延長戦をこなした。
※※※※※
グースワースの執務室で俺はカンジーロウと向き合っていた。
コイツは俺がいない200年間、ずっと努力を続けてくれていた。
だが呪縛を解除していない状況ではカンジーロウの存在値はほとんど上がる事はなかった。
「カンジーロウ、俺はお前に謝らなくてはならない。お前の真核を治さず、封印を解除せずに消えてしまった。すまなかった」
「そ、そんな、頭を上げてください。俺は何も怒ってなどいません。むしろ感謝しています」
カンジーロウから想いが伝わってくる。
流石だな。
コイツは気づいていたようだ。
わざと解除しなかったことに。
「ノアーナ様、もしあのタイミングで解除されていたら俺きっと今いません。暴走し、死んでいたでしょう」
「……」
「だからこそ心の修行が出来ました。存在値は低いです。でも俺、何も後悔していません。俺一人で勝つ必要なんてない。皆で勝つ。そうですよね」
ああ、本当に成長してくれていた。
俺は嬉しくて涙が出てしまう。
「ああ、そうだな。だが俺はお前の真の姿が見たいんだ。この200年間のお前の努力、お前の真の姿にふさわしいものだ。……覚醒させてもいいだろうか?」
「っ!?……ノアーナ様、俺、変わってしまうのでしょうか?少し怖いです」
「ん?問題ないと思うぞ。何かあれば俺が押さえてやるさ」
カンジーロウの心拍数が上がっていく。
そうだよな、自身の真の力だ。
興味がないわけがない。
「よし、じゃあ訓練場に行くか。おそらくお前の力はすさまじいものだと俺は思っている。ここではちょっとな」
「は、はい。お願いします」
※※※※※
古来種である大妖。
九尾の末裔。
俺がかつて戯れで設定したいくつかの種族のうちの一つだ。
その力は星と共鳴し、大いなる災いを引き起こすほどだ。
だがその主はカンジーロウだ。
きっと抑え込み自身の力と出来るはずだ。
「よしカンジーロウ。今から真核を修復し封印を解く。心を落ち着かせろ。……もしいるのなら好きな女を思い浮かべろ」
「っ!?えっ?お、女ですか?」
「ああ、俺たち男にとって女はとても重要だぞ?……いないのか?……リナーリアは可愛いぞ?」
「ひうっ!?……な、な、なにを……お、俺は……」
「お前になら託せるのだがな。まあ今はいい。……行くぞ、腹の下に力を入れろよ!?……飲まれるなよっ、封印解除っ!!!」
カンジーロウの真核から凄まじい力があふれ出す。
訓練場の空間が軋みを上げる。
「くっ、まさか、ここまでとは……はっ、いかん、『空絶結界陣』展開、うおお、全開だ!!」
カンジーロウの魔力と俺の構築した結界が弾きあいけたたましい音を奏でる。
拮抗している魔力が存在感を持ち大妖のオーラが空間を埋め尽くしていく。
「ぐがあああああああああああああああ―――――!!!!!!」
膨れ上がっていくカンジーロウの魔力と存在値。
俺の想定をはるかに超えるソレはカンジーロウの体を破壊していく。
「クソ、強すぎる……カンジーロウ、心を強く持て、ぐっ、まずいな、……おい、リナーリアとエッチしたいだろっ!?」
「っ!?ぐうう、あああ、り、リナーリア……あああ、好きだ、リナーリアが……欲しいですっ!……ぐうう、このっ、俺の力になってくれええええええ!!!!!!!」
苦しみながらもコントロールを行うカンジーロウ。
しかしあまりの力の奔流に徐々にその体が崩壊を始めた。
「くっ、しょうがない。奥の手を使うか………ああ、訓練場だ、来てくれ」
俺は奥の手を切った。
上手くいくといいがな。
「ぐうっ、くそっ、うあ、ま、まずい……うああああああ―――――」
「この馬鹿ちん!!私と付き合いたいなら根性見せなさいよねっ!!」
「えっ!?」
突然出現したリナーリア。
顔が真っ赤だ。
そしてカンジーロウ、おい、いまだにお前の真の力猛り狂っているけど……まあ、うん。
「な、な、あう、り、リナーリア?……お、俺……」
あっ、天井消し飛んじゃった。
うわー、凄いものも召喚されているぞ?おーい。
「もう。わたしノアーナさま大好きなのに……カンジーロウも、そ、その、かっこいいなって……うう、恥ずかしい♡」
突然すべての魔力が霧散する。
訓練場が静寂に包まれた。
「えっ?……おれ、かっこいい?……うあ、え、そ、その、り、リナーリア?」
そしてそっと寄り添う二人。
うん、まあ、青春だな。
俺が言う資格ないけどなっ!!
見つめ合う二人。
実は俺はネルから相談を受けていたんだよね。
リナーリア、実はカンジーロウの事、好きなんじゃないかってな。
カンジーロウがリナーリアの事を好きなのは実は200年前から俺は知っていた。
まあそのうえで俺は抱いたわけだが。
うん、クズだな。
でもちゃんとチャンスはやったぞ?
数年間俺は手を出さなかったんだからな。
何はともあれ純情ちゃんのカンジーロウは秘めた想いを墓場まで持って行く勢いだったから今回俺は仕組んだよ。
だってな。
俺は仲間には幸せになってもらいたいからな。
俺のお古とか失礼なことは言うなよ?
俺はガチで心の底からリナーリアを愛していた。
だけどな。
それでも俺はカンジーロウに幸せになってほしいんだよ。
俺は絶対者だ。
文句は言わせんさ。
後は二人の選択次第だ。
※※※※※
何はともあれカンジーロウの覚醒は成功した。
驚くべき存在値は37万。
何とネルをも凌駕していた。
たしか設定では20万程度だったはずだが……
まあ過去の俺のしでかしたことだ。
勘弁していただこう。
それで若い?二人だが……
※※※※※
俺とネルが二人見守る中、カンジーロウとリナーリアが二人テーブルで見つめ合い、顔を赤らめていた。
ネルさんや、あなたどうしてそんなに興奮していらっしゃるのでしょうか?
鼻息荒いとか……
残念美人臭がしてしまいますよ?
「あ、あの、り、リア……そ、その‥…」
「う、うん……え、えっと……」
ふう、見ているこっちが恥ずかしくなる。
何故かネルはガン見だけどな!?
そんな中リナーリアがため息をつきカンジーロウに話しかける。
「ふう、ねえカンジーロウ。わたし……もう、その、処女じゃないよ?……いいの?」
「っ!?……関係ない……おれ、お前が……好きだ」
「ひうっ……ほ、ほんとに?……だって私、百合だし……その、ノアーナ様に……いっぱい……エッチな事……されたよ?」
うぐっ、まあそうだが。
……顔を赤らめてそういうこと言う?
ほら、カンジーロウ俺を睨んでるし?
ていうかネルまで俺にジト目とか!?
「関係ない。……俺がヘタレだっただけだ。ノアーナ様、チャンスくれていた。……お前抱かれるまで2年以上あったんだ。……好きだったのに……俺が言えなかっただけだ」
「……そうだね……うん、あんた、ほんとヘタレだよ。……ねえ、何で今なの?……教えて欲しい」
「怖くなったんだ」
「え?」
「俺今回覚醒するときに、恐くなった。そしたらお前が浮かんだんだ。一緒に生きていきたいって思ったんだ」
「……うん」
カンジーロウは立ち上がり、リナーリアを抱きしめた。
「俺と付き合ってほしい。俺お前が欲しい。愛してる」
「っ!?……ごめん。いま、うんって私言えないよ?」
「うぐっ、そう、だよな……」
「でも……嬉しいよ?ねえ、友達から始めない?」
「えっ?それって……」
リナーリアはカンジーロウから離れてにっこり微笑む。
「私もあなたが好き。でも待って。わたしノアーナ様のこと本当に好きなの。少し整理したい。……だから、待ってくれるかな?」
「う、うん。わかった、待つよ、俺、もう200年以上待ったんだから……待つ」
「ありがと。……ノアーナ様」
おっと、ここは間違えないように、だな。
俺はネルと頷きそしてリナーリアを見る。
「ノアーナ様、わたしノアーナ様のこと本当に愛しています。赤ちゃんも欲しい。でも……きっと私カンジーロウのこと好きになる。だから……ノアーナ様」
俺はそっとリナーリアを抱きしめる。
そして見つめた。
「ああ、俺もお前が愛おしいよ?でもな、お前の考えを俺は尊重したいと思う。考えるといい。俺は受け入れよう」
「はい。ありがとうございます。……しばらく、寂しいけど、私、抱かれません。……いいですか?」
「ああ、残念だがな。お前は美しく可愛いからな」
「っ!?もう、決意が消えちゃいます。……大好きでした、ノアーナ様」
俺からそっと離れるリナーリア。
ああ、そうだな。
ありがとう、リナーリア。
「ねえカンジーロウ?お話ししよっ。それじゃあノアーナ様、失礼します」
「ああ、楽しむといい」
「はい」
二人が去り俺とネルが残った。
俺は小さくため息をつく。
「振られちゃいましたね。ノアーナ様」
「ああそうだな。でもこれで良いのかもしれないな。俺の愛したリナーリアだ。俺はあいつの幸せを願うだけさ」
「ふふっ、振られたくせにカッコいいです♡」
「酷いな!?……慰めてくれるのだろう?」
「もちろんです♡」
※※※※※
これで俺の愛する女たちは19人か。
ははっ、相変わらず頭のおかしい人数だな。
おそらく後2人、減るのだろうな。
それもまたいい事だろ?
※※※※※※よ。
……ああ、そうか。
理解したよ。
全てを終えた後のエクストラミッション。
あんたがいたんだな。
待っていてくれ。
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