創造主である究極の魔王は自分が創造した異世界に再転生する~気付いた時にはハーレム状態?運命の人も勇者も神々も、俺の子を欲しがるのだが?~

たらふくごん

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第239話 それぞれの戦場1

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 ノアーナたちが出立してすぐ。
 グースワースではすべての武装の準備を整え、まさに臨戦態勢に突入していた。

 「ミュー、来るよ。……全く、どこに隠れていたのかな?……4万?はあ、めんどくさそう」

 リナーリアが思わず零してしまう。
 なぜかラミンデに引っ付いているが……
 無理もない。

 三つ首ドラゴンをはじめ、かつて襲い掛かってきたヒュドラとデュラハンが数十体単位で確認できてしまった。
 そしてリッチロード5体が、それぞれ部下と思われるアンデッドの大軍を率いてグースワースへと進軍を始めていた。

 呼応するように空を埋め尽くすワイバーンの大軍。
 どうやら魔竜族のアンデッドがその旗頭のようだ。

 グースワースの科学力で確認したその存在値は20万。
 以前なら全くかなわない相手だった。

 「えっと、アースノート様の軍勢を出します。グースワースの全砲門の指揮権をラミンデ様に移譲、サブをノニイとエルマに。……あー、これ私たちも乗れますね。『乗れるんです君mark15!?』……はは、存在値30万だそうです。何でも廉価版、いわゆる大量生産機で使い捨てでいいそうです。……はあ、神様ってノアーナ様と同じで……ちょっと感覚おかしいよね!?……これ1機で大国の年間予算の3倍くらいのコストだそうですけど……5機って」

 指揮権全般を掌握しているカリンは呆れ顔をしてしまう。
 ノニイとエルマも頷く。

 「ふふっ、サラナ、行くわよ!?……200年前のあの痛み、のし付けて返してやろうよ」
 「っ!?うんっ。ねえ、私とルイーナで先行してもいいかな?乗れるんです君で」

 200年前、真核ごと喰われて死んだルイーナとサラナ。
 あの時の痛みと悲しみは筆舌に尽くしがたいものだった。

 「なら、私も出るわね。……騙されて死んだ恨み、そしてマリンナの痛みを、万倍で返してやるわ」

 サイリスから黒いオーラが噴き出す。

 「う、うん。……その、やり過ぎないでね?……ほ、ほら、ムク執事長とかいるからね?」
 「ええ、問題ないわ。……ルイーナ、サラナ、行くよっ!!」
 「「うん」」

※※※※※

 敵にとっての絶望が解き放たれた。
 やっぱり神様、おかしいよね!?
 何あの異常な強さ!?

※※※※※

 乗れるんです君mark15はアースノートの叡智をとことん追求した、破壊に重きを置いた重爆特化の機体だ。
 本来ある程度の運動性を保つためのスラスターモジュールをカットし、大気圏内のみでの活動を想定して逆チューンナップし、可能な限り火力へと振った結果……
 避けるという概念を除去し耐える装甲を装填。
 そして何なら『撃たれる前に撃て』とのコンセプトの元、ノアーナが帰還した際に使うと想定していた漆黒の力を全振りした、まさに悪夢のような機体だった。

 基本スペックは存在値30万。

 常時結界を発動させる魔石を合計15か所に装着。
 超長距離砲を排除した代わりに連射特化のほぼ無限に打てるガトリング砲を標準装備。
 秒間最大240発というとんでもない連射能力を有していた。

 さらには研究の末たどり着いた反物質の質量を最小まで抑え込み実装した『消去砲』を放てる魔導ライフルを装備し、囲まれた時を想定した『全弾発射』は最大14万発の破壊を含む砲弾が解き放たれる仕様だ。

 さらには超振動ブレードをも格納し、弾切れとなっても戦えりように設計されていた。

 操作方法もすでにグースワースの住人に約50年間という長きにわたり秘密裏に睡眠学習を施していたことにより、全住人が乗れる仕様となっていた。

 そんな常識を逸脱した悪魔の機体が3機解き放たれた。

 魔竜族のアンデッドは、ルイーナに両腕を粉々になるまでガトリング砲で撃ち滅ぼされ、サラナに消去法の魔導ライフルでお腹に穴をあけられ、サイリスに何故か武装があるにもかかわらず超振動ブレードで細胞レベルまで分解され、何もできずにチリと化した。

 そして悪魔が次の獲物に狙いを定める。
 光を放つたびにまるで蚊トンボの様に落とされるワイバーンや伝説級の魔物たち。

 「うん、もうこれシューティングゲームだ」

 司令部で状況を見ていたリナーリアとカリンは思わず零す。

 「アハハ、アハハハハハハハハハハハッ!!!!!!これでえ、460体っ!」
 「ひゃっほう!455体目っ!!もっといくよ!?ねえ、もっと頂戴!?ねえええええええええっ!!」
 「471体撃墜。司令部?……ねえ、次は?……まさか終わりとか言わないわよね?……ねえってばあああああああ!!!!!」

 『ひいいっ!?』

 リナーリアとカリンは絶対にこの3人を怒らせないようにしようと、ミュールス、ノニイ、エルマ、ラミンデと共に誓うのであった。

 あっ、ムク執事長は涼しい顔で、逃げ惑うワイバーンや魔物たちを引き裂いておりました。
 何気に1000体近く倒しているとか……
 あの人も怖すぎる。

 因みに雑魚敵はアースノート様の軍勢がメチャクチャな勢いで殲滅していました。
 ラミンデ様とノニイとエルマもなんかぶつぶつ言いながらおびただしい数の敵を撃ち殺していたよ……

 うう、みんな目が怖い。

※※※※※

 一方大穴方面からくる魔物を殲滅しながら進むレーランたち古龍と、これに伴う形のガルナロー達。

 道中問題はなくすでに数千体の魔物を屠っていたが、荒野あたりまでくるとその様相が変わっていく。

 先ほどまでは強くても存在値数千程度だった魔物たちが、変異種が増えその力を増してきていた。
 遂に存在値4万越えの異形キメラの攻撃で、リルガーノが怪我を負った。

 「くっ、だいぶ強くなってきたな。……真龍化するか」
 「そうだね、って、うぐああっ!!」

 一瞬のスキを突かれ今度はデレイドが吹き飛ばされ、大木に叩きつけられた。
 ガルナローの真核の魔力が吹き上がり、存在値を上げていく。

 「待ちなさい。ロー。……ここは私たち古龍に任せなさい」
 「っ!?……まさか」

 真龍化は確かに存在値を増す。
 しかしドラゴニュートの彼らのそれはまさに諸刃の剣だ。
 どうしても純然たる竜種とは格が違う。

 レーランは娘の愛する男を死なすわけにはいかなかった。

 「ロロン、コロン。……私達に見せてくれるかしら?私が到達できなかった高みを」
 「「うん」」

 ガルナローを心配そうに見ていたロロンの表情が切り替わる。
 そして決意の魔力が吹き上がった。

 「コロン、合わせて」
 「うん。……はあああああああああっ!!!!!」

 二人の真核がリンクしていく。
 膨大な破壊のエネルギーが生成され、激しい魔力の奔流により嵐が巻き起こる。
 そして顕現する白銀の美しい真龍魔。

 「す、すごい……ああ、なんて美しい……」

 感動に震えるドラゴニュート達。

 「……ふう。あなた、見えますか?……この子たち、最強よ!……私とあなたの子供。……ありがとうライノルト。……私は新しい恋に生きるわ。許してくれるかしら」

 レーランは目の前の真龍魔コロラアーノを優しいまなざしで見つめていた。

 破壊の嵐が吹き荒れる。
 紙屑みたいに引き裂かれていく存在値数万越えの敵の魔物たち。

 「……いくらなんでもこれはないわね。……強過ぎでしょ!?」

 戦場はあっという間に収束へと向かっていった。

※※リザルト※※

 グースワース陣営…死者:0名
          軽傷:2名(リルガーノ、デレイド)
          損壊:アースノートの戦闘ゴーレム13機・魔導砲3門

 敵陣営…死者多数(確認できた死体、おそらく25000程度。あとはチリとなり確認できない)
     生存:なし

 完璧な勝利を勝ち取っていた。

※※※※※

 魔国にも紋様のある魔物をはじめ、多くの魔物の群れが溢れかえっていた。

 しかし準備は万端。
 負ける要素すらない。

 「「「「「「焼灼獄顕閃光魔弾っ!!!」」」」」」

 魔国の実力者たちのレギオンクラスの究極魔法が魔物の群れを蹂躙する。
 凄まじい熱量を伴う閃光が、一瞬であたりを地獄の業火で包み込んだ。

 余りの高温に空間が悲鳴を上げ、一瞬で大気を消費した反動で大爆発が巻き起こる。

 ドゴオオオオオオオオオ―――――ンンン!!!!!!

 空気が振動し、あたりに爆発の余波である熱と衝撃波が破壊の限りを尽くしていく。
 しかし一部レジストした魔物の上位種たちの進軍は止まらない。

 爆心地を避けるように回り込みながら目前に迫ってきた。

 「……ゾルナルダグ……薙ぎ払えっ!!」

 予測していたダラスリニアの檄が飛ぶ。

 「くそっ、後で贄を要求するっ!!」
 「……うるさい。……むう、分かった。……倒した魔物食べていい」
 「クカカっ。ならご馳走だな。……委細承知!!」

 ゾルナルダグの大鎌が紋様のある魔物を薙ぎ払う。
 わざととどめを刺さない当たり、喰う気満々だ。

 続いて魔国の戦闘に特化した軍属たちで編成した攻撃2名・ガード1名・補助魔法1名・回復1名の5名で編成された小隊が指示を復唱しながら突っ込んでいく。

 「良いかお前ら、『命大事に、頑張ったら神の投げキッス』だぞ!!いくぞー!!」
 「命大事に!!頑張ったら神の投げキッス!!!!」
 「うおおー、蹴散らせ――――!!!!」

 最高の戦意高揚術に思わず顔を赤らめるダラスリニア。
 魔国王であるバルザードに昨日土下座され、渋々承諾していた事だった。

 「ふはは、凄まじいですな。……どれ、私も少し楽しませてもらおう。封印解除っ!!」

 ギルアデスの存在値が膨れ上がる。
 瞬間しか使用できない禁呪を、彼もまた到達し習得していた。
 一瞬で敵陣営の真ん中に出現し、まさに鬼神のごとく敵を薙ぎ払う。

 「…ふふっ……おじ様、楽しそう」

 瞬間とはいえその存在値は10万を超える。
 ここにいる魔物では対応すらできない強さだ。

 その様子に、セルディアが姉であり神であるダラスリニアに進言する。

 「姉上、いえ、ダラスリニア様……僕も良いかな?」
 「!?……もう、セル。……いいよ。頑張ったもんね」
 「う、うん。ありがとう姉上。よし、いくぞおおおおっ!!!」

 膨れ上がる存在値。
 ミューズスフィアに遊ばれつくした魔国の英雄が猛る。

※※※※※

 魔国の魔物たちは半刻もしないうちに沈黙した。

 「……ノアーナ様……ご褒美、期待♡」

 もちろん神であるダラスリニアの投げキッスで、多くの魔国の民が違う意味で戦闘不能に陥ったのはここだけの秘密だ。
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