242 / 260
第242話 チート魔王の最期?
しおりを挟む
戦闘を開始しておよそ1刻が経過していた。
始まって暫くしてから茜が合流し、エリスラーナは力を使いすぎたため、今はギルガンギルの塔で休憩中だ。
一番の本命であるエルロは、存在値500万を超えているものの、いまだ静観を決め込んでいる。
どうやら何か魂胆があるようだ。
先ほどからチリチリと嫌な感じを受けている。
奴とともに来たおそらく精鋭であろう魔物たち4000は、そのほとんどが消滅していた。
残すはエルロを守るように展開する嫌な気配を纏っている漆黒のゴーレム100体くらいだ。
うん、俺達強すぎだな。
一番強い魔物は、どう言うカラクリか判らないが存在値80万近い者もいた。
しかし茜とナハムザートが瞬殺。
それ以下の魔物たちもカンジーロウとネルがそのほとんどを片付けていた。
予定通り、俺は殆どその力を維持したまま、最後の対峙が出来そうだ。
※※※※※
「エルロ、といったか。どうした?かかってこないのか」
「……このインチキ魔王め。……貴様、いったい何なんだよ!?……どうして俺の権能『デリート』が効かないんだよ!?……くそがっ、これじゃ、意味がないだろ!?」
ほう、コイツ俺の隠していた最後の権能である【デリート】を持っていたのか。
という事は、【破壊】や【荒廃】とかも使えるという事だろうな。
まあ、とっくにロックしたがな。
「お前、世界を滅ぼしたいんだって?……馬鹿なのか?」
「っ!?どうせ、全てを持っている貴様にはわかるまい。俺の、苦しみや、悔しさなど」
エルロの存在値が上がっていく。
感情で上下するタイプのようだな。
「分からないな。俺はお前ではないからな」
「ああそうかよ。じゃあ、死ねよっ!!!」
エルロの存在値が爆上がりし、1000万に届こうかという魔力を形成し俺に襲い掛かってくる。
まともに当たれば俺とてただでは済まない破壊力だ。
当たれば、だがな。
俺は片手でその力をいなし受け止める。
苦しみ?悲しみ?……甘えんな!!
俺の40万年はそんなに軽くない。
「なっ!?……貴様、何をしているんだ?ズルい、ズルいぞっ!!!くそおおおっ!!!」
エルロはおもむろに古代魔方陣を形成する。
どうやら周りのゴーレムの力を利用したようだ。
ゴーレムがそれぞれコアだけとなり、悍ましい極光を放ち変形していく。
どうやらパワードスーツのような物を作り、纏うようだ。
成程、確かにコイツは勤勉だ。
「はは、どうだ魔王。見ろ、これが俺の力だ。ひゃははは、もう泣いても許してやらねえよ?みじめに滅べよっ」
凄まじい力の奔流がエルロを中心に吹き上がる。
おそらくもう検知できないほど強大な存在値になっているのだろう。
だが。
それでは俺には届かない。
一方的な想いでは、数多くの想いを通わせた俺には絶対に届かない。
悪意すら受け入れた俺は。
すでに怖いものなどないのだから。
※※※※※
激しい戦闘の音が響き渡る。
漆黒を従え、極光を放ちながら禁呪レベルの魔法や理を乱発するエルロはきっと破壊神なのだろう。
涼しい顔をして相殺し避けるノアーナを究極の破壊を含む魔法がすり抜け、着弾するガルンシア島を崩壊させていく。
今ネルの結界と茜のチートスキルにより、カンジーロウ、ナハムザートたち4人は神話、伝承レベルである二人の戦いを見ていた。
※※※※※
「くそがっ!避けるんじゃねえよ!?この弱虫魔王が。当たりさえすれば、貴様なんて、一撃なのにっ!!!」
狂ったようにその存在値を上げながら、荒ぶるエルロ。
上限を超えたその力がエルロの精神を蝕んでいく。
「はあ。なんでわざわざ当たってやらないといけないんだ?痛いだろうが」
「っ!?くそがっ、ちょこまかと……ぐうう『黒核破砕砲極、世界崩壊!!!』」
エルロがかざした手のひらのすぐ先に、黒い光が収縮していく。
原子レベルでの互換のない強制転移を繰り返し、熱量を爆発的に増幅。
収縮していく空間が軋みを上げ湾曲していく。
崩壊を誘発しながら放射線をまき散らし始めた。
「があああああああああああっつつつ!!!!!!!死ねよっ!!!」
術式を構築したエルロの腕が物質としての限界を超え分解されていく。
ファルスーノルン星ごと滅ぼしかねない破壊力を秘めていた。
「ふむ。流石にこれをガルンシア島に当てさせるわけにはいかないか。……しょうがないな。ほら、当ててみろ。……受け止めて見せよう」
ノアーナは自身を纏っているすべての障壁を解除し生身で破壊の技に飲み込まれた。
可視できる色素がその意味をなくす。
時間や存在という物の理が捻じ曲げられ、まるで線画のように色をなくし情報のみとなるノアーナ。
エルロは勝ちを確信した。
遂に俺があの魔王を倒した。
これで世界が崩壊する。
あいつに、フェルトに、会いに行ける。
始まって暫くしてから茜が合流し、エリスラーナは力を使いすぎたため、今はギルガンギルの塔で休憩中だ。
一番の本命であるエルロは、存在値500万を超えているものの、いまだ静観を決め込んでいる。
どうやら何か魂胆があるようだ。
先ほどからチリチリと嫌な感じを受けている。
奴とともに来たおそらく精鋭であろう魔物たち4000は、そのほとんどが消滅していた。
残すはエルロを守るように展開する嫌な気配を纏っている漆黒のゴーレム100体くらいだ。
うん、俺達強すぎだな。
一番強い魔物は、どう言うカラクリか判らないが存在値80万近い者もいた。
しかし茜とナハムザートが瞬殺。
それ以下の魔物たちもカンジーロウとネルがそのほとんどを片付けていた。
予定通り、俺は殆どその力を維持したまま、最後の対峙が出来そうだ。
※※※※※
「エルロ、といったか。どうした?かかってこないのか」
「……このインチキ魔王め。……貴様、いったい何なんだよ!?……どうして俺の権能『デリート』が効かないんだよ!?……くそがっ、これじゃ、意味がないだろ!?」
ほう、コイツ俺の隠していた最後の権能である【デリート】を持っていたのか。
という事は、【破壊】や【荒廃】とかも使えるという事だろうな。
まあ、とっくにロックしたがな。
「お前、世界を滅ぼしたいんだって?……馬鹿なのか?」
「っ!?どうせ、全てを持っている貴様にはわかるまい。俺の、苦しみや、悔しさなど」
エルロの存在値が上がっていく。
感情で上下するタイプのようだな。
「分からないな。俺はお前ではないからな」
「ああそうかよ。じゃあ、死ねよっ!!!」
エルロの存在値が爆上がりし、1000万に届こうかという魔力を形成し俺に襲い掛かってくる。
まともに当たれば俺とてただでは済まない破壊力だ。
当たれば、だがな。
俺は片手でその力をいなし受け止める。
苦しみ?悲しみ?……甘えんな!!
俺の40万年はそんなに軽くない。
「なっ!?……貴様、何をしているんだ?ズルい、ズルいぞっ!!!くそおおおっ!!!」
エルロはおもむろに古代魔方陣を形成する。
どうやら周りのゴーレムの力を利用したようだ。
ゴーレムがそれぞれコアだけとなり、悍ましい極光を放ち変形していく。
どうやらパワードスーツのような物を作り、纏うようだ。
成程、確かにコイツは勤勉だ。
「はは、どうだ魔王。見ろ、これが俺の力だ。ひゃははは、もう泣いても許してやらねえよ?みじめに滅べよっ」
凄まじい力の奔流がエルロを中心に吹き上がる。
おそらくもう検知できないほど強大な存在値になっているのだろう。
だが。
それでは俺には届かない。
一方的な想いでは、数多くの想いを通わせた俺には絶対に届かない。
悪意すら受け入れた俺は。
すでに怖いものなどないのだから。
※※※※※
激しい戦闘の音が響き渡る。
漆黒を従え、極光を放ちながら禁呪レベルの魔法や理を乱発するエルロはきっと破壊神なのだろう。
涼しい顔をして相殺し避けるノアーナを究極の破壊を含む魔法がすり抜け、着弾するガルンシア島を崩壊させていく。
今ネルの結界と茜のチートスキルにより、カンジーロウ、ナハムザートたち4人は神話、伝承レベルである二人の戦いを見ていた。
※※※※※
「くそがっ!避けるんじゃねえよ!?この弱虫魔王が。当たりさえすれば、貴様なんて、一撃なのにっ!!!」
狂ったようにその存在値を上げながら、荒ぶるエルロ。
上限を超えたその力がエルロの精神を蝕んでいく。
「はあ。なんでわざわざ当たってやらないといけないんだ?痛いだろうが」
「っ!?くそがっ、ちょこまかと……ぐうう『黒核破砕砲極、世界崩壊!!!』」
エルロがかざした手のひらのすぐ先に、黒い光が収縮していく。
原子レベルでの互換のない強制転移を繰り返し、熱量を爆発的に増幅。
収縮していく空間が軋みを上げ湾曲していく。
崩壊を誘発しながら放射線をまき散らし始めた。
「があああああああああああっつつつ!!!!!!!死ねよっ!!!」
術式を構築したエルロの腕が物質としての限界を超え分解されていく。
ファルスーノルン星ごと滅ぼしかねない破壊力を秘めていた。
「ふむ。流石にこれをガルンシア島に当てさせるわけにはいかないか。……しょうがないな。ほら、当ててみろ。……受け止めて見せよう」
ノアーナは自身を纏っているすべての障壁を解除し生身で破壊の技に飲み込まれた。
可視できる色素がその意味をなくす。
時間や存在という物の理が捻じ曲げられ、まるで線画のように色をなくし情報のみとなるノアーナ。
エルロは勝ちを確信した。
遂に俺があの魔王を倒した。
これで世界が崩壊する。
あいつに、フェルトに、会いに行ける。
0
あなたにおすすめの小説
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
転生したら遊び人だったが遊ばず修行をしていたら何故か最強の遊び人になっていた
ぐうのすけ
ファンタジー
カクヨムで先行投稿中。
遊戯遊太(25)は会社帰りにふらっとゲームセンターに入った。昔遊んだユーフォーキャッチャーを見つめながらつぶやく。
「遊んで暮らしたい」その瞬間に頭に声が響き時間が止まる。
「異世界転生に興味はありますか?」
こうして遊太は異世界転生を選択する。
異世界に転生すると最弱と言われるジョブ、遊び人に転生していた。
「最弱なんだから努力は必要だよな!」
こうして雄太は修行を開始するのだが……
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる