創造主である究極の魔王は自分が創造した異世界に再転生する~気付いた時にはハーレム状態?運命の人も勇者も神々も、俺の子を欲しがるのだが?~

たらふくごん

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第242話 チート魔王の最期?

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 戦闘を開始しておよそ1刻が経過していた。
 始まって暫くしてから茜が合流し、エリスラーナは力を使いすぎたため、今はギルガンギルの塔で休憩中だ。

 一番の本命であるエルロは、存在値500万を超えているものの、いまだ静観を決め込んでいる。
 どうやら何か魂胆があるようだ。
 先ほどからチリチリと嫌な感じを受けている。

 奴とともに来たおそらく精鋭であろう魔物たち4000は、そのほとんどが消滅していた。
 残すはエルロを守るように展開する嫌な気配を纏っている漆黒のゴーレム100体くらいだ。

 うん、俺達強すぎだな。

 一番強い魔物は、どう言うカラクリか判らないが存在値80万近い者もいた。
 しかし茜とナハムザートが瞬殺。

 それ以下の魔物たちもカンジーロウとネルがそのほとんどを片付けていた。
 予定通り、俺は殆どその力を維持したまま、最後の対峙が出来そうだ。

※※※※※

 「エルロ、といったか。どうした?かかってこないのか」
 「……このインチキ魔王め。……貴様、いったい何なんだよ!?……どうして俺の権能『デリート』が効かないんだよ!?……くそがっ、これじゃ、意味がないだろ!?」

 ほう、コイツ俺の隠していた最後の権能である【デリート】を持っていたのか。
 という事は、【破壊】や【荒廃】とかも使えるという事だろうな。

 まあ、とっくにロックしたがな。

 「お前、世界を滅ぼしたいんだって?……馬鹿なのか?」
 「っ!?どうせ、全てを持っている貴様にはわかるまい。俺の、苦しみや、悔しさなど」

 エルロの存在値が上がっていく。
 感情で上下するタイプのようだな。

 「分からないな。俺はお前ではないからな」
 「ああそうかよ。じゃあ、死ねよっ!!!」

 エルロの存在値が爆上がりし、1000万に届こうかという魔力を形成し俺に襲い掛かってくる。

 まともに当たれば俺とてただでは済まない破壊力だ。
 当たれば、だがな。

 俺は片手でその力をいなし受け止める。
 苦しみ?悲しみ?……甘えんな!!

 俺の40万年はそんなに軽くない。

 「なっ!?……貴様、何をしているんだ?ズルい、ズルいぞっ!!!くそおおおっ!!!」

 エルロはおもむろに古代魔方陣を形成する。
 どうやら周りのゴーレムの力を利用したようだ。

 ゴーレムがそれぞれコアだけとなり、悍ましい極光を放ち変形していく。
 どうやらパワードスーツのような物を作り、纏うようだ。

 成程、確かにコイツは勤勉だ。

 「はは、どうだ魔王。見ろ、これが俺の力だ。ひゃははは、もう泣いても許してやらねえよ?みじめに滅べよっ」

 凄まじい力の奔流がエルロを中心に吹き上がる。
 おそらくもう検知できないほど強大な存在値になっているのだろう。

 だが。
 それでは俺には届かない。

 一方的な想いでは、数多くの想いを通わせた俺には絶対に届かない。
 悪意すら受け入れた俺は。

 すでに怖いものなどないのだから。

※※※※※

 激しい戦闘の音が響き渡る。

 漆黒を従え、極光を放ちながら禁呪レベルの魔法や理を乱発するエルロはきっと破壊神なのだろう。

 涼しい顔をして相殺し避けるノアーナを究極の破壊を含む魔法がすり抜け、着弾するガルンシア島を崩壊させていく。

 今ネルの結界と茜のチートスキルにより、カンジーロウ、ナハムザートたち4人は神話、伝承レベルである二人の戦いを見ていた。

※※※※※

 「くそがっ!避けるんじゃねえよ!?この弱虫魔王が。当たりさえすれば、貴様なんて、一撃なのにっ!!!」

 狂ったようにその存在値を上げながら、荒ぶるエルロ。
 上限を超えたその力がエルロの精神を蝕んでいく。

 「はあ。なんでわざわざ当たってやらないといけないんだ?痛いだろうが」
 「っ!?くそがっ、ちょこまかと……ぐうう『黒核破砕砲極、世界崩壊エンドレジエンド!!!』」

 エルロがかざした手のひらのすぐ先に、黒い光が収縮していく。

 原子レベルでの互換のない強制転移を繰り返し、熱量を爆発的に増幅。
 収縮していく空間が軋みを上げ湾曲していく。
 崩壊を誘発しながら放射線をまき散らし始めた。

 「があああああああああああっつつつ!!!!!!!死ねよっ!!!」

 術式を構築したエルロの腕が物質としての限界を超え分解されていく。
 ファルスーノルン星ごと滅ぼしかねない破壊力を秘めていた。

 「ふむ。流石にこれをガルンシア島に当てさせるわけにはいかないか。……しょうがないな。ほら、当ててみろ。……受け止めて見せよう」

 ノアーナは自身を纏っているすべての障壁を解除し生身で破壊の技に飲み込まれた。

 可視できる色素がその意味をなくす。
 時間や存在という物の理が捻じ曲げられ、まるで線画のように色をなくし情報のみとなるノアーナ。
 エルロは勝ちを確信した。

 遂に俺があの魔王を倒した。
 これで世界が崩壊する。

 あいつに、フェルトに、会いに行ける。
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