創造主である究極の魔王は自分が創造した異世界に再転生する~気付いた時にはハーレム状態?運命の人も勇者も神々も、俺の子を欲しがるのだが?~

たらふくごん

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第243話 お前バカだろ!?

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 「ひゃははあ、こいつ、マジで阿呆だな!?俺様の世界崩壊エンドレジエンドは防御不可能の技だ。そのまま塵となるがいい。……ぐうっ、力を使いすぎた……まあいい。これで、やっとお前に会いに行ける…フェルト………俺はお前だけいれば……それでよかったんだ……」

 眼前で繰り広げられる圧倒的破壊と消滅の様子を見つめ、エルロはすべての力を解除した。
 後は自ら滅ぶのみだ。

 「……おかしい……なんだ?……何故時が刻まれない!?」

 もちろん今までこの技を使用したことなどない。
 まさに世界を滅ぼしうる究極の力だ。

 目的を果たす前に滅んでは意味がない。
 だが、一瞬で終わる分解消去がいつまでも終わらない。

 そしてまさに消滅しようとしているノアーナから黄金を纏い虹色の魔力があふれ出す。

※※※※※

 「ふう。まったく、ノアーナ様はやっぱり真正のドMさんなのですね。あんなおかしい技を受け止めるだなんて」
 「だがあれは放置できないだろ?……たぶん星もたないぞ?」

 エルロの必殺の技がノアーナを飲み込んだ。
 激しい破壊の波に飲み込まれ存在を著しく揺らすノアーナ。
 ネルの根源魔法と勇者渾身の結界に包まれながら見ている4人は確信していた。

 「まったく、光喜さん、なんか楽しんでない?……あっ、やばいって思い始めたみたいだけど」
 「……とんでもないな。………あの人、やっぱりやばい人だな」

 茜の問いかけに思わず本音が出てしまうカンジーロウ。

 「でも、これで終わりですね」
 「うん。私たちの勝ちだね。……これでいよいよ次のステージに進めるんだね」
 「ええ。……茜?わたくしが最初に赤ちゃんいただきますからね?」
 「何言ってるのかなネル。私が先だもんね」

 「おい、まだ終わってないと思うが……」
 「はあ。ナハムザートさん、終わってるみたいだぞ?女性陣の中では」
 「ううむ」

 実はもう臨戦態勢を解いている二人。
 色々言う物の、この二人こそが一番にノアーナの事を信じていた。

※※※※※

 「っ!?」

 気付けばノアーナのただのビンタがエルロの頬を捉えていた。

 「ぐあっ!?」

 よろりと崩れ落ちるエルロ。
 それを冷めた目でノアーナが睨み付けていた。

※※※※※

 技を受けた直後。

 ノアーナは運命の女神であるナツキ、つまり姉にSOSを打診していた。
 エルロの技はまともではなかった。

 実にノアーナは5回くらいこの一瞬で死んでいた。
 そしてそのたび、繋がったときに姉に渡していた真核を何度もやり取りをしていたのだった。

 「はあ、あんたマジでドMなんだね。……なんで受けるのさ?馬鹿なの?」
 「しょうがないだろ?ファルスーノルン星は俺が作った。あいつ、ザルガルーナの干渉していない唯一の星だぞ?……壊すわけにはいかない」
 「……まったく。姉ちゃんは女だからさ、あんたら男の意地ってわかんないんだよね。まあ、しょうがないから協力くらいはしてやるけどさ」
 「ああ、助かるよ。……今度ガリガリ君奢るわ」
 「っ!?……もう、バカだね。……気づいたの?」
 「まあね。……おっと。そろそろいいかな、じゃあな姉ちゃん」
 「うん。……負けるなよ?」

※※※※※

 「な、な、なんで、お前……ひいっ」

 ノアーナはしっかりとした足取りでエルロにせまり、胸ぐらをつかみ引きずり起こし、さらにビンタを見舞う。
 パチーンといい音が響き渡る。

 「ぶはあっ、くっ、な、何を……は、放せよ!?……い、痛いじゃないか……???…痛い?…俺が?!」

 「おい」
 「っ!?」
 「お前やっぱりバカだろ。なんだあの技。頭おかしいよなお前。マジで滅びそうだったぞ」

 ガチでやばかった。

 コイツ何気に頭がいい。
 何で異世界なのに核融合とか反応とかにたどり着くんだよ?
 俺も40万年以上いたし、何ならアースノートが似たような物開発してたけど…

 ふつう使わないよね!?

 コイツには一から教育が必要のようだな。
 まずは幸せを味あわせてやるとするか。

 俺はエルロを再び胸ぐらをつかみ俺の目の前に顔を近づかせ睨み付ける。
 挙動不審になるエルロ。

 やっぱりな。

 コイツまるっきり『ガキ』だ。

 「な、なんだよ?こ、殺せばいいだろ?……俺はもう何もできない。……お前だってわかるだろ?もう真核が……えっ?」

 エルロが放った技は対価が必要だった。
 強力すぎる故、個人で賄うことなどできないその対価の為、コイツは増幅させまくった真核を払っていた。

 ただ愛する女と結ばれるためだけに全てを投げ打っていた。
 歪んではいるが俺とは対極の究極の個人への愛だ。

 「馬鹿が。治したに決まってるだろうが。で?……女の遺体はどこだ」
 「っ!?」

 俺は大げさにため息をつく。
 コイツは馬鹿ではない。
 そして究極の阿呆だ。

 どうやら殺した女にあり得ない呪詛を孕んだ転生術を仕込んでいたようだ。

 何時になるか分からない、因果の果てで再会を果たすために。
 確実性などこれっぽっちもない賭けに出ようとしていた。

 「俺は魔王だ。そして創造主だ。……この星で生まれたお前だって、俺の大切な子供だ。やり直させてやる。まあ、死んだほうがましなくらい辛いとは思うがな」

 呆然と立ち尽くすエルロ。
 すでにこいつに力は残っていない。
 存在値も250程度のただのエルフだ。

 「ほら、聞こえなかったのか?お前の大切な女の遺体だよ。…まさか食ったとか言わないよな!?」
 「なっ!?……そんなことするかっ!……彼女の遺体は、この星の周りを周回する隠れ家で保存してある。……でも、俺が殺した。もう生き返らない。……呪ったんだよ……うう、うああ…うあああああああああああ………」

 俺は泣き崩れるエルロの肩に手を触れた。
 コイツの記憶を同化させるために。

 「っ!?…………ふう、確かにこれは酷いかもな。………だが、お前だけじゃなかったはずだぞ?……もっと別の道もあったのだろうな。……うん?この女………」

 エルロの記憶にある女。
 俺の200年前の記憶が刺激された。

 「そうか……そういう事か。くそっ、結局俺のせいじゃねーか」

 どうやらやっぱりすべての原因は俺にあったようだ。
 結局俺は最後まで自分せいで酷い目に合う宿命のようだった。

 「なら、けじめつけないとな」

 俺はため息交じりに独り言ちる。

 この瞬間、ファルスーノルン星の危機はその脅威の幕を引いた。
 戦闘の観点で見れば。

 俺達の完全勝利に終わった。
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