39 / 49
最終章 帰る場所
39さようならを
しおりを挟む
城に戻ってすぐ、メルティアはガラスハウスに直行した。
倉庫を大きく開け放って、奥からすり鉢やら天日干し用のザルやらキノコの粉末やらを引っ張り出す。
「メルティア様?」
「ジーク、書くものない?」
「お持ちしますので少々お待ちください」
「ありがとう!」
メルティアは生えているハーブを毟りながら首だけ向けてそう答えた。
ジークがいない間もせかせかと手を動かす。少しでも時間が惜しかった。
少しでも多くの何かを、残したかった。
やがて、ジークが紙を持って戻ってくる。
「こちらでよろしいですか?」
「うんっ! ありがとう!」
お礼を言って、メルティアは早速ペンを走らせる。
しばらくしてペンを止めて、あれこれ頭を悩ませてはゴリゴリすり鉢ですり潰して、ハーブや花を採っては匂いを嗅ぐ。
何度も試作を繰り返して、納得いくまで何度も作り直して、納得いくいくものができたら最後にそれを紙にまとめる。
きゅっと最後の文字を書き終えて、メルティアは晴れやかな顔で振り返った。
「できたっ!」
メルティアはすぐにジークのところへ行った。
集中しているメルティアを邪魔しないようにと、ジークは静かに花の世話をしてくれていたのだ。
「ジーク! これっ」
ジークに紙を手渡す。
受け取ったジークは文字を眺めて不信そうに眉をひそめた。
メルティアはジークの隣に寄って、指で門司を示しながらレシピを簡単に説明する。
「一週間干して、蜂蜜……できたらティアナローズの蜜をかけて、それから……」
「……」
「あ、覚えられなくても大切なポイントとかもレシピに書いてあるから、その通りにしたら大丈夫だよ!」
黙って聞いていたジークが、怪訝そうにメルティアを見る。
「メルティア様のお茶のレシピですか?」
「うん。ジークが好きなのと、他にもいくつか作ったよ! みんなにも作れるように改良したから大丈夫だと思う!」
ジークはさらに眉をひそめた。
「いつものようにメルティア様が作ればよろしいのでは?」
それはもうできなくなるから、とは言わずに、メルティアは気持ちを押し隠して笑う。
「こっちの方が、いつでも飲めるから」
ジークはメルティアの顔をじっと見つめたまま黙り込んで、より一層眉間のシワを深くした。
そうして、レシピをそっと脇に置いて、真実を暴く鏡のごとくルティアの目を見る。
「何か、ありましたか?」
「……」
「メルティア様」
追求するような視線に耐えきれず、メルティアはふいと視線をそらした。
「何もないよ。何言ってるの?」
「うそをおっしゃらないでください」
「うそじゃないよ」
「見ていればわかります」
ジークがまっすぐにメルティアを見つめた。
「俺は、ずっと、あなたを見てきたんですから」
メルティアの心がピクリと反応した。
メルティアだって、ずっとジークを見てきた。
もっと一緒にいれると、そう思っていた。
だけど……。
鼻の奥がツンとして、まぶたの裏が熱くなる。
突然涙が溢れそうになって、メルティアは慌ててうつむいた。
「メルティア様」
ジークの靴が視界に映り込む。近づいてきたらしい。
メルティアは顔を見られないよう、さらに深くうつむいてやり過ごそうとした。
「何があったのですか」
「何もないよ」
「うそですね」
「ほんとだもん」
我慢していた涙がこぼれ落ちそうになって、くるりと後ろを向く。
「何があったのか言えないのですか?」
「何もないもん」
「メルティア様」
メルティアの肩をグッとジークがつかんだ。触れられるとは思わなくて、メルティアは驚いて顔を上げてしまう。
目を大きく見開いたジークと目が合った。
驚きで口も開いている。
メルティアは慌てて目をゴシゴシとぬぐった。ぬぐっても、ぬぐっても、溢れて止まらない。
ずっと、我慢していたのに。
行くと決めてから、泣かないようにしようと。
笑顔でこの国を出ていこうと、そう決めていたのに。
重苦しい沈黙のあと、ジークが静かに問いかけてくる。問いただすような、強い音で。
「……何があった?」
「……誰にも、言わないで」
「……」
「泣いてたって、誰にも言わないで。お願い、ジーク」
泣きながら敵国に行ったなんて知ったら、多くの人が気にしてしまう。
せめて、誰も気にしないように。
隣の国の人と結婚をするのだと、そう思われるように、幸せそうに国をあとにしなければいけないのに。
涙が、止まってくれない。
「ジーク、内緒にして。誰にも言わないで。お願い……」
ジークはしばらく黙り込んで、小さくうなずいてくれた。
「……あなたがそう望むのなら」
そうして、メルティアを隠すように抱きしめてくれる。
ふわりと温かさに包まれて、メルティアはジークの服を握りしめて静かに泣いた。
大丈夫、大丈夫。
そう思っても、不安でいっぱいで。
何より、もう二度とジークとは会えないんだと思ったら、心の奥にぽっかりと穴が空く。
泣いて、泣いて、泣き腫らして。
腫れた目を冷やして落ち着いてから部屋に戻る。もうすっかり夜になってしまっていた。
部屋の前で、メルティアはジークを振り返る。
「ジーク、そこにしゃがんで?」
「いいですが……どうされました?」
膝をついたジークの服から、メルティアの騎士の証を抜き取る。
ピンク色の薔薇のバッジを手にして、メルティアはにこりと笑った。
「ジーク・フォン・ランスト。今日で騎士の任を解きます」
ピシッと、空気が固まった。
「今までありがとう、ジーク」
ジークが膝をついたまま固まっているのを見て、メルティアは目を細める。
心の中で「ごめんね」と謝って、ジークに背を向けて部屋の中に入った。すぐにガチャリと鍵をかける。
と、同時に、慌ただしく扉がノックされた。
「メルティア様! どういうことですかっ? メルティア様!」
扉を叩くジークをメルティアは無視した。
布団に潜り込んで、目を閉じる。ついでに耳も塞いだ。
しばらく扉は叩かれていたが、開ける気がないのがわかったのか、「また明日きます」と、そう告げる声が聞こえた。
バタンと扉が閉まる音が聞こえて、やがて静寂がやってくる。
メルティアはほっと息を吐いた。
もっと素早く追求されたらどうしようかと思っていた。
つかまって目を見て「なぜだ」と言われたら、全部話していたかもしれない。
「さようなら」
それを伝える機会も、もうないかもしれないけれど。
メルティアはピンクのバッジを握りしめて、静かに目を閉じた。
倉庫を大きく開け放って、奥からすり鉢やら天日干し用のザルやらキノコの粉末やらを引っ張り出す。
「メルティア様?」
「ジーク、書くものない?」
「お持ちしますので少々お待ちください」
「ありがとう!」
メルティアは生えているハーブを毟りながら首だけ向けてそう答えた。
ジークがいない間もせかせかと手を動かす。少しでも時間が惜しかった。
少しでも多くの何かを、残したかった。
やがて、ジークが紙を持って戻ってくる。
「こちらでよろしいですか?」
「うんっ! ありがとう!」
お礼を言って、メルティアは早速ペンを走らせる。
しばらくしてペンを止めて、あれこれ頭を悩ませてはゴリゴリすり鉢ですり潰して、ハーブや花を採っては匂いを嗅ぐ。
何度も試作を繰り返して、納得いくまで何度も作り直して、納得いくいくものができたら最後にそれを紙にまとめる。
きゅっと最後の文字を書き終えて、メルティアは晴れやかな顔で振り返った。
「できたっ!」
メルティアはすぐにジークのところへ行った。
集中しているメルティアを邪魔しないようにと、ジークは静かに花の世話をしてくれていたのだ。
「ジーク! これっ」
ジークに紙を手渡す。
受け取ったジークは文字を眺めて不信そうに眉をひそめた。
メルティアはジークの隣に寄って、指で門司を示しながらレシピを簡単に説明する。
「一週間干して、蜂蜜……できたらティアナローズの蜜をかけて、それから……」
「……」
「あ、覚えられなくても大切なポイントとかもレシピに書いてあるから、その通りにしたら大丈夫だよ!」
黙って聞いていたジークが、怪訝そうにメルティアを見る。
「メルティア様のお茶のレシピですか?」
「うん。ジークが好きなのと、他にもいくつか作ったよ! みんなにも作れるように改良したから大丈夫だと思う!」
ジークはさらに眉をひそめた。
「いつものようにメルティア様が作ればよろしいのでは?」
それはもうできなくなるから、とは言わずに、メルティアは気持ちを押し隠して笑う。
「こっちの方が、いつでも飲めるから」
ジークはメルティアの顔をじっと見つめたまま黙り込んで、より一層眉間のシワを深くした。
そうして、レシピをそっと脇に置いて、真実を暴く鏡のごとくルティアの目を見る。
「何か、ありましたか?」
「……」
「メルティア様」
追求するような視線に耐えきれず、メルティアはふいと視線をそらした。
「何もないよ。何言ってるの?」
「うそをおっしゃらないでください」
「うそじゃないよ」
「見ていればわかります」
ジークがまっすぐにメルティアを見つめた。
「俺は、ずっと、あなたを見てきたんですから」
メルティアの心がピクリと反応した。
メルティアだって、ずっとジークを見てきた。
もっと一緒にいれると、そう思っていた。
だけど……。
鼻の奥がツンとして、まぶたの裏が熱くなる。
突然涙が溢れそうになって、メルティアは慌ててうつむいた。
「メルティア様」
ジークの靴が視界に映り込む。近づいてきたらしい。
メルティアは顔を見られないよう、さらに深くうつむいてやり過ごそうとした。
「何があったのですか」
「何もないよ」
「うそですね」
「ほんとだもん」
我慢していた涙がこぼれ落ちそうになって、くるりと後ろを向く。
「何があったのか言えないのですか?」
「何もないもん」
「メルティア様」
メルティアの肩をグッとジークがつかんだ。触れられるとは思わなくて、メルティアは驚いて顔を上げてしまう。
目を大きく見開いたジークと目が合った。
驚きで口も開いている。
メルティアは慌てて目をゴシゴシとぬぐった。ぬぐっても、ぬぐっても、溢れて止まらない。
ずっと、我慢していたのに。
行くと決めてから、泣かないようにしようと。
笑顔でこの国を出ていこうと、そう決めていたのに。
重苦しい沈黙のあと、ジークが静かに問いかけてくる。問いただすような、強い音で。
「……何があった?」
「……誰にも、言わないで」
「……」
「泣いてたって、誰にも言わないで。お願い、ジーク」
泣きながら敵国に行ったなんて知ったら、多くの人が気にしてしまう。
せめて、誰も気にしないように。
隣の国の人と結婚をするのだと、そう思われるように、幸せそうに国をあとにしなければいけないのに。
涙が、止まってくれない。
「ジーク、内緒にして。誰にも言わないで。お願い……」
ジークはしばらく黙り込んで、小さくうなずいてくれた。
「……あなたがそう望むのなら」
そうして、メルティアを隠すように抱きしめてくれる。
ふわりと温かさに包まれて、メルティアはジークの服を握りしめて静かに泣いた。
大丈夫、大丈夫。
そう思っても、不安でいっぱいで。
何より、もう二度とジークとは会えないんだと思ったら、心の奥にぽっかりと穴が空く。
泣いて、泣いて、泣き腫らして。
腫れた目を冷やして落ち着いてから部屋に戻る。もうすっかり夜になってしまっていた。
部屋の前で、メルティアはジークを振り返る。
「ジーク、そこにしゃがんで?」
「いいですが……どうされました?」
膝をついたジークの服から、メルティアの騎士の証を抜き取る。
ピンク色の薔薇のバッジを手にして、メルティアはにこりと笑った。
「ジーク・フォン・ランスト。今日で騎士の任を解きます」
ピシッと、空気が固まった。
「今までありがとう、ジーク」
ジークが膝をついたまま固まっているのを見て、メルティアは目を細める。
心の中で「ごめんね」と謝って、ジークに背を向けて部屋の中に入った。すぐにガチャリと鍵をかける。
と、同時に、慌ただしく扉がノックされた。
「メルティア様! どういうことですかっ? メルティア様!」
扉を叩くジークをメルティアは無視した。
布団に潜り込んで、目を閉じる。ついでに耳も塞いだ。
しばらく扉は叩かれていたが、開ける気がないのがわかったのか、「また明日きます」と、そう告げる声が聞こえた。
バタンと扉が閉まる音が聞こえて、やがて静寂がやってくる。
メルティアはほっと息を吐いた。
もっと素早く追求されたらどうしようかと思っていた。
つかまって目を見て「なぜだ」と言われたら、全部話していたかもしれない。
「さようなら」
それを伝える機会も、もうないかもしれないけれど。
メルティアはピンクのバッジを握りしめて、静かに目を閉じた。
206
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
王太子は妃に二度逃げられる
たまこ
恋愛
デリンラード国の王太子アーネストは、幼い頃から非常に優秀で偉大な国王になることを期待されていた。
初恋を拗らせ、七年も相手に執着していたアーネストが漸く初恋に蹴りを付けたところで……。
恋愛方面にはポンコツな王太子とそんな彼をずっと支えていた公爵令嬢がすれ違っていくお話。
※『拗らせ王子と意地悪な婚約者』『先に求めたのは、』に出てくるアーネストのお話ですが、こちらだけでも楽しめるようになっております。
【完結】記憶が戻ったら〜孤独な妻は英雄夫の変わらぬ溺愛に溶かされる〜
凛蓮月@騎士の夫〜発売中です
恋愛
【完全完結しました。ご愛読頂きありがとうございます!】
公爵令嬢カトリーナ・オールディスは、王太子デーヴィドの婚約者であった。
だが、カトリーナを良く思っていなかったデーヴィドは真実の愛を見つけたと言って婚約破棄した上、カトリーナが最も嫌う醜悪伯爵──ディートリヒ・ランゲの元へ嫁げと命令した。
ディートリヒは『救国の英雄』として知られる王国騎士団副団長。だが、顔には数年前の戦で負った大きな傷があった為社交界では『醜悪伯爵』と侮蔑されていた。
嫌がったカトリーナは逃げる途中階段で足を踏み外し転げ落ちる。
──目覚めたカトリーナは、一切の記憶を失っていた。
王太子命令による望まぬ婚姻ではあったが仲良くするカトリーナとディートリヒ。
カトリーナに想いを寄せていた彼にとってこの婚姻は一生に一度の奇跡だったのだ。
(記憶を取り戻したい)
(どうかこのままで……)
だが、それも長くは続かず──。
【HOTランキング1位頂きました。ありがとうございます!】
※このお話は、以前投稿したものを大幅に加筆修正したものです。
※中編版、短編版はpixivに移動させています。
※小説家になろう、ベリーズカフェでも掲載しています。
※ 魔法等は出てきませんが、作者独自の異世界のお話です。現実世界とは異なります。(異世界語を翻訳しているような感覚です)
本日、私の妹のことが好きな婚約者と結婚いたしました
音芽 心
恋愛
私は今日、幼い頃から大好きだった人と結婚式を挙げる。
____私の妹のことが昔から好きな婚約者と、だ。
だから私は決めている。
この白い結婚を一年で終わらせて、彼を解放してあげることを。
彼の気持ちを直接聞いたことはないけれど……きっとその方が、彼も喜ぶだろうから。
……これは、恋を諦めていた令嬢が、本当の幸せを掴むまでの物語。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
契約結婚の終わりの花が咲きます、旦那様
日室千種・ちぐ
恋愛
エブリスタ新星ファンタジーコンテストで佳作をいただいた作品を、講評を参考に全体的に手直ししました。
春を告げるラクサの花が咲いたら、この契約結婚は終わり。
夫は他の女性を追いかけて家に帰らない。私はそれに傷つきながらも、夫の弱みにつけ込んで結婚した罪悪感から、なかば諦めていた。体を弱らせながらも、寄り添ってくれる老医師に夫への想いを語り聞かせて、前を向こうとしていたのに。繰り返す女の悪夢に少しずつ壊れた私は、ついにある時、ラクサの花を咲かせてしまう――。
真実とは。老医師の決断とは。
愛する人に別れを告げられることを恐れる妻と、妻を愛していたのに契約結婚を申し出てしまった夫。悪しき魔女に掻き回された夫婦が絆を見つめ直すお話。
全十二話。完結しています。
【完結】私は本気の恋だった
キムラましゅろう
恋愛
ミルチアは語って聞かせる。
かつて身をやつした最初で最後の恋の話を。
はじめて愛した人は、嘘偽りで塗り固められた人。
騙されていたと知ったとき、ミルチアは全てを捧げ、そして全てを捨てて逃げ出した。
だけど嘘から出た誠とはよくいったもの。ミルチアは偽りの関係からかけがえのないものを得る。
そうしてミルチアは流れ着いた港町にて一人で子を生み育てていた。
このまま親子二人で穏やかに暮らせていけたらと、そんなささやかな望みを抱くことも許されないのだろうか。
なぜ探したのか、どうして会いにきたのか。
もう二度とその双眸を見ることはないと思っていたのに……。
ミルチアが綴る恋の物語に、あなたも耳を傾けてみませんか。
小説家になろうで開催された、氷雨そら先生主催のシークレットベビー企画参加作品です。
(すでに期間は終了しております)
誤字脱字……( *ˊꇴˋ)ゴメンネ!
すでに完結している作品ですが、感想欄の管理のために数話ずつ投稿します。
だいたい1回の投稿につき5話ずつくらいです。
よろしくお願いいたします🙏✨
今回もプロローグと最終話に感想欄を解放します(。uωu))ペコリ💕
婚約破棄されたので、もう誰の役にも立たないことにしました 〜静かな公爵家で、何もしない私の本当の人生が始まります〜
ふわふわ
恋愛
王太子の婚約者として、
完璧であることを求められ続けてきた令嬢エリシア。
だがある日、彼女は一方的に婚約を破棄される。
理由は簡単だった。
「君は役に立ちすぎた」から。
すべてを失ったはずの彼女が身を寄せたのは、
“静かな公爵”と呼ばれるアルトゥール・クロイツの屋敷。
そこで待っていたのは――
期待も、役割も、努力の強要もない日々だった。
前に出なくていい。
誰かのために壊れなくていい。
何もしなくても、ここにいていい。
「第二の人生……いえ、これからが本当の人生です」
婚約破棄ざまぁのその先で描かれる、
何者にもならなくていいヒロインの再生と、
放っておく優しさに満ちた静かな溺愛。
これは、
“役に立たなくなった”令嬢が、
ようやく自分として生き始める物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる