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集まれ緑風荘 1
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真っ白な部屋だった。
どこか薬の独特の匂いと機械音。
部屋に一つのベッドを囲む俺達の方が多く、だけど狭く感じる事は一切なかった。
「……でね、修司。
孫のお前にだけど一つ最後のお願いをしたいの」
「最後だなんて言わないで!」
弱弱しく笑って見せるその瞳にはもうほとんど光を映してはいなく宙を見る目で申し訳なさそうに
「お前には迷惑をかけるけどアパートを修司に引き取ってもらいたいの」
本当に心から申し訳なさそうに謝るお婆ちゃんにこんな時だとは言え思わず顔が引きつってしまう。
なんせそのアパートは戦火を免れた昭和初期のアパートで、とにかく古く修繕をしないと住むこともできない場所もあるから。
よく庭の雑草取りを手伝った事があるそのアパートを引き取ってくれだなんて……
「もちろんずっとじゃなくていいの。
せめて、せめて今いる子達が無事卒業するまででいいから。
婆ちゃんの代わりに旅立つのを見送って欲しいの。
その後はあのアパートを引き払ってもいいし、土地ごと売りに出してもいいから…… げほっ、げほ……」
どこへと伸ばされた手はまるで必死にすがるように、そしてその後はお婆ちゃんに繋がれた機械が騒ぎ出してやってきた看護師さんに退出をうながされ、それがお婆ちゃんの最後の言葉になった。
俺が何か言う前に終わった会話はみんな憚るように口を閉ざし……
小さな骨壺に収められたお婆ちゃんを大切に抱える親父に
「悩んだとは思うが答えは出たか?」
きっと親父たちはずっとあのアパートについて俺が答えを出すのを待っていたのだろう。
「難しいこと考えなくてもいい。
手に負えないと思ったら契約を今年度で終わりにして更地にすればいいのだから」
つまりお婆ちゃんの言葉は真に受けなくていいという事だろう。
「父さんたちは婆さんの家だったり、他にしっかり受け取っているから。孫には修司だけだが……」
「まあ、従妹弟たちだって微妙な顔をするよね」
昭和レトロのいつ地震が来て崩壊するかわからないアパートはそれなりの田舎で住むにあたっても全面リフォームが必須。
さらに従妹弟ーーたちはまだ社会人ではないためにどうこうできるお金は当然なく、とはいえ俺だって新人どころか……
「ちょうどなんて言い方はいけないが、店も閉まって今暇なら少しあのアパートの面倒を見てあげれないだろうか」
就職して三年。
とある高級中華料理店で働いていたけどある日突然の閉店。そして無職になった俺を心配しての仕事の紹介だったのだろうか。
「まあ、まだ就活始めたばかりだしね」
その片手間でできるのだろうかと思うも……
「俺あのアパートのお婆ちゃんの部屋に住んでもいいのかな?」
「部屋は片付けないといけないが、今住んでいる所はどうするんだ?」
「部屋代がもったいないから引き払うよ。さすがに二拠点生活する余裕ないから」
「悪いな。なんか貧乏くじ引かせたみたいで」
「ははは……」
なんて笑ってごまかすけど
「いや、やるよ。
俺だってあのアパートの人達知らないわけじゃないから。
責任もって卒業まで見送るよ」
「悪いな」
そんな感じで俺はお婆ちゃんから引き継いだ緑風荘の管理人をすることになった。
アルバイトから続けていた中華料理店のフロアを正社員で働く事になり、たくさんのお客様に顔も覚えてもらってやりがいのある仕事だと思っていたのにある日突然店が差し押さえされていたのだ。
オーナー一家はトンずらしてて連絡はとれず。店の中に入る事も出来なかった俺達社員はただ唖然と差し押さえられたことが書かれた紙がドアに張られた文字をただなぞっていた。
アルバイト時代から7年働いた職場が前触れもなくなくなったことに俺はショックを受けてしばらくの間何もできなかった日があった。
それをお婆ちゃんは覚えていて、アパートの管理人と言う仕事を俺に与えてくれたのだろう。
大学の休みとかのあいだにも友人を連れてアパートの草取りとか木の枝打ちとかを手伝ったりしてたこともあって、お婆ちゃんは俺に託したのもなんとなく理解できた。
とはいえ、築100年越しの建物の管理、いくら何度か手入れしてあるとはいえものすごく無理を押し付けられ、受け容れてしまったけど……
俺は葬式が終わったその足で慣れた足取りでアパートへと向かった。
ゆるく長い坂道を上がった、街を見下ろすことのできる見晴らしの良い場所にアパートはあった。
俺が生まれる前に亡くなったひい爺さんがそれなりに資産家だったらしくいくつものの土地を持っていたらしい。それを今回親父たち兄弟と孫の俺がもらい受ける事になった。
まあ、他にも土地はあったらしいけど売り払ってしまったとかなんとか。
そこの所親父たち兄弟の結婚のお祝いとか家を建てる時の資金の一部とかにも婆ちゃん曰く平等に使ったというので誰も突っ込まなかったけど……
だからだろうね。
その点誰も何もあえて口に出さなかったのってたぶん相当いろいろ買ってもらってるんだという事を察してしまう。
俺だって腐っても社会人をやっていたのだ。
大体の給料ぐらい想定できるようになったし、物の値段を考えれば想像もつく。
俺でそうなのだから、兄弟の間柄ならもっと詳しく理解しているのだろうことも想像と言うより確定レベルで知っているのだろう。
だからこそ最後に譲られた財産が今までの融通した金額からの平均的な分配という事も理解できた。
長男の親父が一番立地の良い本宅をもらったのは、他の兄弟たちがそれなりに甘え上手だったという事と思っておく。
「にしてもなんで俺にまで財産分与が来るかなー」
何度考えても繰り返すこの疑問。
だけどお袋はしょうがない子ね、という様に言う。
「あのアパートの草刈とかメンテナンス。
修司が一生懸命に手伝ってくれたからよ。
生前お婆ちゃんは修司に譲りたいってずっと言ってたのよ。
ありがたく受け取っておきなさい」
そんな話……
「生きてる時に聞きたかった」
この疑問には母さんの言葉とこのボヤキまでがセットだけど……
「まあ、受け取った以上頑張りますか」
季節はまだ暦上の春。
ちらつく雪に吐く息は白い。
見上げる建物は昭和レトロな感じがぬぐえなく、広い敷地に植えられた木々もまだまだ寒々しい。
ぐるりとブロック塀で囲まれた敷地はとにかく広く……
「緑風荘」
かつてお婆ちゃんが嫁入りした時の家だった場所。
居間みたいに住宅地に囲まれていたわけでもないここは本当に緑豊かな山で、後に今の便利な場所に引っ越した時にここの見晴らしは素晴らしいからと近くの大学の学生さんの為にアパートに作り変えたそんな由来。
晩年バリアフリーの家を捨ててまでここに移り住んだのは……
「お婆ちゃん、お爺ちゃんとの思い出が詰まったここを守るから。
いつまで何て約束はできないけど、頑張るから見守っていて」
学生さんも帰省して人の気配のない緑風荘の隣に立つさらに古めかしい管理人の家に、かつてお婆ちゃんが嫁入りしたアパートよりも年季の入った家へと足を向けるのだった。
どこか薬の独特の匂いと機械音。
部屋に一つのベッドを囲む俺達の方が多く、だけど狭く感じる事は一切なかった。
「……でね、修司。
孫のお前にだけど一つ最後のお願いをしたいの」
「最後だなんて言わないで!」
弱弱しく笑って見せるその瞳にはもうほとんど光を映してはいなく宙を見る目で申し訳なさそうに
「お前には迷惑をかけるけどアパートを修司に引き取ってもらいたいの」
本当に心から申し訳なさそうに謝るお婆ちゃんにこんな時だとは言え思わず顔が引きつってしまう。
なんせそのアパートは戦火を免れた昭和初期のアパートで、とにかく古く修繕をしないと住むこともできない場所もあるから。
よく庭の雑草取りを手伝った事があるそのアパートを引き取ってくれだなんて……
「もちろんずっとじゃなくていいの。
せめて、せめて今いる子達が無事卒業するまででいいから。
婆ちゃんの代わりに旅立つのを見送って欲しいの。
その後はあのアパートを引き払ってもいいし、土地ごと売りに出してもいいから…… げほっ、げほ……」
どこへと伸ばされた手はまるで必死にすがるように、そしてその後はお婆ちゃんに繋がれた機械が騒ぎ出してやってきた看護師さんに退出をうながされ、それがお婆ちゃんの最後の言葉になった。
俺が何か言う前に終わった会話はみんな憚るように口を閉ざし……
小さな骨壺に収められたお婆ちゃんを大切に抱える親父に
「悩んだとは思うが答えは出たか?」
きっと親父たちはずっとあのアパートについて俺が答えを出すのを待っていたのだろう。
「難しいこと考えなくてもいい。
手に負えないと思ったら契約を今年度で終わりにして更地にすればいいのだから」
つまりお婆ちゃんの言葉は真に受けなくていいという事だろう。
「父さんたちは婆さんの家だったり、他にしっかり受け取っているから。孫には修司だけだが……」
「まあ、従妹弟たちだって微妙な顔をするよね」
昭和レトロのいつ地震が来て崩壊するかわからないアパートはそれなりの田舎で住むにあたっても全面リフォームが必須。
さらに従妹弟ーーたちはまだ社会人ではないためにどうこうできるお金は当然なく、とはいえ俺だって新人どころか……
「ちょうどなんて言い方はいけないが、店も閉まって今暇なら少しあのアパートの面倒を見てあげれないだろうか」
就職して三年。
とある高級中華料理店で働いていたけどある日突然の閉店。そして無職になった俺を心配しての仕事の紹介だったのだろうか。
「まあ、まだ就活始めたばかりだしね」
その片手間でできるのだろうかと思うも……
「俺あのアパートのお婆ちゃんの部屋に住んでもいいのかな?」
「部屋は片付けないといけないが、今住んでいる所はどうするんだ?」
「部屋代がもったいないから引き払うよ。さすがに二拠点生活する余裕ないから」
「悪いな。なんか貧乏くじ引かせたみたいで」
「ははは……」
なんて笑ってごまかすけど
「いや、やるよ。
俺だってあのアパートの人達知らないわけじゃないから。
責任もって卒業まで見送るよ」
「悪いな」
そんな感じで俺はお婆ちゃんから引き継いだ緑風荘の管理人をすることになった。
アルバイトから続けていた中華料理店のフロアを正社員で働く事になり、たくさんのお客様に顔も覚えてもらってやりがいのある仕事だと思っていたのにある日突然店が差し押さえされていたのだ。
オーナー一家はトンずらしてて連絡はとれず。店の中に入る事も出来なかった俺達社員はただ唖然と差し押さえられたことが書かれた紙がドアに張られた文字をただなぞっていた。
アルバイト時代から7年働いた職場が前触れもなくなくなったことに俺はショックを受けてしばらくの間何もできなかった日があった。
それをお婆ちゃんは覚えていて、アパートの管理人と言う仕事を俺に与えてくれたのだろう。
大学の休みとかのあいだにも友人を連れてアパートの草取りとか木の枝打ちとかを手伝ったりしてたこともあって、お婆ちゃんは俺に託したのもなんとなく理解できた。
とはいえ、築100年越しの建物の管理、いくら何度か手入れしてあるとはいえものすごく無理を押し付けられ、受け容れてしまったけど……
俺は葬式が終わったその足で慣れた足取りでアパートへと向かった。
ゆるく長い坂道を上がった、街を見下ろすことのできる見晴らしの良い場所にアパートはあった。
俺が生まれる前に亡くなったひい爺さんがそれなりに資産家だったらしくいくつものの土地を持っていたらしい。それを今回親父たち兄弟と孫の俺がもらい受ける事になった。
まあ、他にも土地はあったらしいけど売り払ってしまったとかなんとか。
そこの所親父たち兄弟の結婚のお祝いとか家を建てる時の資金の一部とかにも婆ちゃん曰く平等に使ったというので誰も突っ込まなかったけど……
だからだろうね。
その点誰も何もあえて口に出さなかったのってたぶん相当いろいろ買ってもらってるんだという事を察してしまう。
俺だって腐っても社会人をやっていたのだ。
大体の給料ぐらい想定できるようになったし、物の値段を考えれば想像もつく。
俺でそうなのだから、兄弟の間柄ならもっと詳しく理解しているのだろうことも想像と言うより確定レベルで知っているのだろう。
だからこそ最後に譲られた財産が今までの融通した金額からの平均的な分配という事も理解できた。
長男の親父が一番立地の良い本宅をもらったのは、他の兄弟たちがそれなりに甘え上手だったという事と思っておく。
「にしてもなんで俺にまで財産分与が来るかなー」
何度考えても繰り返すこの疑問。
だけどお袋はしょうがない子ね、という様に言う。
「あのアパートの草刈とかメンテナンス。
修司が一生懸命に手伝ってくれたからよ。
生前お婆ちゃんは修司に譲りたいってずっと言ってたのよ。
ありがたく受け取っておきなさい」
そんな話……
「生きてる時に聞きたかった」
この疑問には母さんの言葉とこのボヤキまでがセットだけど……
「まあ、受け取った以上頑張りますか」
季節はまだ暦上の春。
ちらつく雪に吐く息は白い。
見上げる建物は昭和レトロな感じがぬぐえなく、広い敷地に植えられた木々もまだまだ寒々しい。
ぐるりとブロック塀で囲まれた敷地はとにかく広く……
「緑風荘」
かつてお婆ちゃんが嫁入りした時の家だった場所。
居間みたいに住宅地に囲まれていたわけでもないここは本当に緑豊かな山で、後に今の便利な場所に引っ越した時にここの見晴らしは素晴らしいからと近くの大学の学生さんの為にアパートに作り変えたそんな由来。
晩年バリアフリーの家を捨ててまでここに移り住んだのは……
「お婆ちゃん、お爺ちゃんとの思い出が詰まったここを守るから。
いつまで何て約束はできないけど、頑張るから見守っていて」
学生さんも帰省して人の気配のない緑風荘の隣に立つさらに古めかしい管理人の家に、かつてお婆ちゃんが嫁入りしたアパートよりも年季の入った家へと足を向けるのだった。
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