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第三章:【リメルトリア共和国】の危機編
第60話:コントロールルームで何とか作戦を遂行しようとする話
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ミランダからかけられたスパイ疑惑を何とか切り抜けた私だったが、ミッションを遂行する方法を思い付かずにいた。
そんなとき、メルヴィンが明日の夜勤の替わりを探していた。
「えーっ、オラの替わりをルシアールがぁ? 本当にええんかぁ?」
メルヴィンはニコッと笑って喜んだ。
「ええ、もちろんですよー。メルヴィンさんにはお世話になりましたし、私も色んな仕事を早く覚えたいですから……。願ったり叶ったりです」
私は笑顔を作ってそう言った。
これなら自然にコントロールルームに潜入できる。運が向いて来たぞ。
「そっか、そっか。じゃあ、今から兵士長に頼んでシフトの変更をしてもらいに行ってくるでよー」
「へっ」
メルヴィンの発言に私は変な声が出た。
「そりゃあ、常識的に考えて勝手に変更出来ねぇからなぁ。フィアナ兵士長に許可さ貰わにゃあダメだよー」
メルヴィンは当然という表情だった。
はぁ、そうなのか。当たり前っちゃ当たり前か。
「じゃっじゃあ私も付いていきます」
そんな訳で今日もフィアナの部屋に行くハメになってしまった。
「明日の夜勤の交代だと? ふーむ、そうだなぁ。仕事をルシアールに教える手間があるからなぁ……」
フィアナは腕を組ながらそう言った。
あちゃー、難しいかな……。
「仕方ないな。明日は私とルシアールの二人で夜勤に当たろう。貴様に手取り足取り仕事を教えてやるぞ! じゃあ、仮眠のために昼の仕事は早めに切り上げてやるからな。明日の夜は貴様と二人きりかぁ……。ふふっ」
フィアナは一人で盛り上がって、私の交代を許可した。
くっ、フィアナの監視つきは予想外だが……、何とかコントロールルームに入れるぞ!
私は少し安心して自分の部屋に戻った。
あとは、フィアナの監視を避けて黒い箱に赤い棒を挿入するだけだ……。
『ルシア……、ルシア……、応答して。あたしよ、フィリアよ』
んっ、フィリアの声が何処からか聞こえるな。
『ここよ、この虫型の通信装置で貴女に話しかけているの……』
小さなハエが私に話しかけていた。私は少し驚いた。
「こんなものまで作っていたのか。大変だよ、ラミアとグレイスが危ないんだ……」
私はミランダの件をフィリアに話そうとした。
『わかっているわ。ミランダが何をするかぐらい。安心なさい、既に二人は仕事を完了してあたし達と合流し、隠れているから……。後は貴女のミッションの成功を待つだけよ』
フィリアの報告に私はホッとした。
「そっそうか、それは良かった。私の方は明日の夜にコントロールルームに潜入できる算段が整った。何とか出来そうだ……。終わったらどうしたら良いんだ?」
私はその後の話を確認しようとした。
『そう、今日はその話をしに来たの。可能なら、貴女はミッションを成功した後も1日だけ、そのまま留まって何食わぬ顔で生活していてほしいの』
フィリアから難しい要求が伝えられた。
このままでいるのか?
『ええ、人質の救出は明後日の夜に実行するわ。その時、あたし達はコントロールルームの仕掛けを発動させる。貴女はそれを察知したらすぐにあたしの妹のフィアナを人質にして、ここの施設の入口であたし達と合流する。どう? フィアナは用心深い子で人質にするのは難しいから無理にとは言わないわ』
フィリアは妹を過大評価しているのか?
ふーむ、結構な無茶振りだが、何とかしよう。
『さすがね。こんなのオッケーもらえるなんて思わなかったわ。それじゃ、勘づかれる前に通信を切るわね。明後日の夜に会いましょう!』
フィリアがそういうと、ハエ型のカラクリはポトリと床に落ちた。
これはポケットに入れておくか。
――【ガガール基地】、潜入3日目、【兵士長室】――
「ルシアール、おっおはよう。今夜は二人きりだな/// いやあ、楽しみだ。さあ、仕事を頑張るぞー」
フィアナはニコニコしながらデスクワークに打ち込んでいた。
この人の目を盗んで、ミッションを遂行して、更に翌日人質にするのか……。
さすがにちょっと罪悪感があるな。
「今日は貴様の為にお弁当を作って来てやったんだぞ。後で一緒に食べよう!」
フィアナは大きな弁当箱を見せてそう言った。
いやっ、グレイスかよっ!
それにしても、3日もかからない内にこの人の愛情がとてつもない重さになってきて少し怖いのだが……。
こりゃあ、全てがバレる時には死ぬほど恨まれるだろうなぁ。
宣言どおり手早く仕事を終わらせて、夕方前にはフィアナは全ての業務を終了した。
それから、夜まで仮眠を取ってコントロールルームで夜勤を開始することになった。
フィアナからは一緒に寝ようとかなり迫られたが、固辞を貫いた。
「きちんと睡眠は取ったか? 仕事中に居眠りをすることは許さんぞ」
コントロールルーム前でフィアナに釘を刺された。
「ええ、わかってますよ。ところで、中に入るときはこれをかざせば良いんですか?」
私は自分のIDカードを取り出してそう言った。
「そうだ! それでは、中に入って交代するぞ」
フィアナは自分のIDカードをかざしながら頷いた。
中には2人の兵士が業務をしており、引き継ぎの準備をしていた。
コントロールルームの中は、四角い箱のようなカラクリが幾つも置いてあった。
その中に一番大きな箱が今回の目的である黒い箱である。
「ルシアール!」
「ビクッ」
「んっ、どうした? ビクッとして? その箱が気になるのか?」
フィアナは黒い箱を触りながらそう言った。
「えっ、いやぁ、まぁ……」
私はしどろもどろになりながら頷いた。
「こいつは、この基地全体というより、この国全体の武力の核のようなものだ。私の姉のフィリアがその叡智の全てをつぎ込んで作った。だから、常にこうやって厳重に見張らねばならん。フィリアが最初に狙うのは此処に決まっているからな。まぁこいつが干渉していないカラクリは【ガーディアン】ぐらいだな」
フィアナは黒い箱の説明をした。フィリアの話をしている彼女の顔はどこか誇らしげだった。
「なるほど、それでは気合いを入れて見張らなくてはなりませんねー」
私は内心ビクビクしながら頷いた。
やっぱり、ここを狙うのはバレているんだな。
少なくとも1分はフィアナの目を反らさなくては……。
しかし、どうやって……。私は作戦を考えながら仕事をした。
作戦その1
踊り子スキルで眠って貰おう作戦!
「いやー、仮眠は取ったのですが少し眠気が襲って来ました……。体を動かしても良いですか?」
「ん、少しだったら構わんぞ」
「ええ、じゃあ少しだけ……」
ルシア→フィアナ
【踊り子スキル発動】
やすらぎのダンス
ワーンツースリー、チャチャチャ!
ワーンツースリー、チャチャチャ!
「ほーう、ルシアールよ貴様はダンスもお、ど、れ、る、の……zzzz」
フィアナは眠ってしまった。
チャーンス到来だっ!
今の内に赤い棒を……。
「ルシアール!」
「ギクッ」
なんと、フィアナはもう目覚めていた。
くっそー、魔王の血を引いているからなのか、状態異常の耐性が強いのかな?
作戦は失敗した……。
作戦その2
アオダイショウにこっそり赤い棒を突き刺して貰おう作戦!
私の手塩にかけたアオダイショウは実は頭がいい。
赤い棒を突き刺すぐらいお手のもののはずだ。
ルシア
【蛇使いスキル発動】
アオダイショウ召喚
「……」
アオダイショウはおじいちゃんの葬式があるからという理由で召喚できなかった。
くっそー、忌引きじゃ仕方ないか……。
作戦その3
スケコマシ作戦!
これだけはやりたくなかったが、仕方ないか……。
フィアナの好意を利用するのは申し訳なく思う。しかし、心を鬼にしよう!
「フィアナ兵士長、いや、フィアナ!」
私はフィアナの名を呼んだ。
「なっ、なっ、なんだ? ルシアール/// いきなり呼び捨てとは……。まぁ、嫌じゃないが……///」
フィアナは顔を真っ赤にして、私を見た。
「いや、夜だからかな? フィアナのことがとても魅力的に見えてしまってさ」
私はフィアナの手を握り、壁際まで連れていく。
――ドンッ
「君の銀髪は美しいな。フィアナ……」
私は壁に手をおいて、フィアナに顔を近づける。
よしっ、これで目隠しは出来たぞ!
「るっルシアール? 貴様、急にどうしたんだ///」
フィアナは突然のことに動揺していた。
今の内に……。
ルシア
【忍者スキル発動】
分身の術(2体)
私の分身はこっそりと黒い箱に近づく……。
うーん、目隠しにも限界があるか……。
こうなったら……。
「もっと顔をよく見せてくれ……、フィアナ……」
私はフィアナの顎を触る。
「んっ、ルシアール……、今日は積極的なんだな……///」
フィアナはうっとりとした表情で目を瞑った。
これが、ラストチャンスだ!
そんなとき、メルヴィンが明日の夜勤の替わりを探していた。
「えーっ、オラの替わりをルシアールがぁ? 本当にええんかぁ?」
メルヴィンはニコッと笑って喜んだ。
「ええ、もちろんですよー。メルヴィンさんにはお世話になりましたし、私も色んな仕事を早く覚えたいですから……。願ったり叶ったりです」
私は笑顔を作ってそう言った。
これなら自然にコントロールルームに潜入できる。運が向いて来たぞ。
「そっか、そっか。じゃあ、今から兵士長に頼んでシフトの変更をしてもらいに行ってくるでよー」
「へっ」
メルヴィンの発言に私は変な声が出た。
「そりゃあ、常識的に考えて勝手に変更出来ねぇからなぁ。フィアナ兵士長に許可さ貰わにゃあダメだよー」
メルヴィンは当然という表情だった。
はぁ、そうなのか。当たり前っちゃ当たり前か。
「じゃっじゃあ私も付いていきます」
そんな訳で今日もフィアナの部屋に行くハメになってしまった。
「明日の夜勤の交代だと? ふーむ、そうだなぁ。仕事をルシアールに教える手間があるからなぁ……」
フィアナは腕を組ながらそう言った。
あちゃー、難しいかな……。
「仕方ないな。明日は私とルシアールの二人で夜勤に当たろう。貴様に手取り足取り仕事を教えてやるぞ! じゃあ、仮眠のために昼の仕事は早めに切り上げてやるからな。明日の夜は貴様と二人きりかぁ……。ふふっ」
フィアナは一人で盛り上がって、私の交代を許可した。
くっ、フィアナの監視つきは予想外だが……、何とかコントロールルームに入れるぞ!
私は少し安心して自分の部屋に戻った。
あとは、フィアナの監視を避けて黒い箱に赤い棒を挿入するだけだ……。
『ルシア……、ルシア……、応答して。あたしよ、フィリアよ』
んっ、フィリアの声が何処からか聞こえるな。
『ここよ、この虫型の通信装置で貴女に話しかけているの……』
小さなハエが私に話しかけていた。私は少し驚いた。
「こんなものまで作っていたのか。大変だよ、ラミアとグレイスが危ないんだ……」
私はミランダの件をフィリアに話そうとした。
『わかっているわ。ミランダが何をするかぐらい。安心なさい、既に二人は仕事を完了してあたし達と合流し、隠れているから……。後は貴女のミッションの成功を待つだけよ』
フィリアの報告に私はホッとした。
「そっそうか、それは良かった。私の方は明日の夜にコントロールルームに潜入できる算段が整った。何とか出来そうだ……。終わったらどうしたら良いんだ?」
私はその後の話を確認しようとした。
『そう、今日はその話をしに来たの。可能なら、貴女はミッションを成功した後も1日だけ、そのまま留まって何食わぬ顔で生活していてほしいの』
フィリアから難しい要求が伝えられた。
このままでいるのか?
『ええ、人質の救出は明後日の夜に実行するわ。その時、あたし達はコントロールルームの仕掛けを発動させる。貴女はそれを察知したらすぐにあたしの妹のフィアナを人質にして、ここの施設の入口であたし達と合流する。どう? フィアナは用心深い子で人質にするのは難しいから無理にとは言わないわ』
フィリアは妹を過大評価しているのか?
ふーむ、結構な無茶振りだが、何とかしよう。
『さすがね。こんなのオッケーもらえるなんて思わなかったわ。それじゃ、勘づかれる前に通信を切るわね。明後日の夜に会いましょう!』
フィリアがそういうと、ハエ型のカラクリはポトリと床に落ちた。
これはポケットに入れておくか。
――【ガガール基地】、潜入3日目、【兵士長室】――
「ルシアール、おっおはよう。今夜は二人きりだな/// いやあ、楽しみだ。さあ、仕事を頑張るぞー」
フィアナはニコニコしながらデスクワークに打ち込んでいた。
この人の目を盗んで、ミッションを遂行して、更に翌日人質にするのか……。
さすがにちょっと罪悪感があるな。
「今日は貴様の為にお弁当を作って来てやったんだぞ。後で一緒に食べよう!」
フィアナは大きな弁当箱を見せてそう言った。
いやっ、グレイスかよっ!
それにしても、3日もかからない内にこの人の愛情がとてつもない重さになってきて少し怖いのだが……。
こりゃあ、全てがバレる時には死ぬほど恨まれるだろうなぁ。
宣言どおり手早く仕事を終わらせて、夕方前にはフィアナは全ての業務を終了した。
それから、夜まで仮眠を取ってコントロールルームで夜勤を開始することになった。
フィアナからは一緒に寝ようとかなり迫られたが、固辞を貫いた。
「きちんと睡眠は取ったか? 仕事中に居眠りをすることは許さんぞ」
コントロールルーム前でフィアナに釘を刺された。
「ええ、わかってますよ。ところで、中に入るときはこれをかざせば良いんですか?」
私は自分のIDカードを取り出してそう言った。
「そうだ! それでは、中に入って交代するぞ」
フィアナは自分のIDカードをかざしながら頷いた。
中には2人の兵士が業務をしており、引き継ぎの準備をしていた。
コントロールルームの中は、四角い箱のようなカラクリが幾つも置いてあった。
その中に一番大きな箱が今回の目的である黒い箱である。
「ルシアール!」
「ビクッ」
「んっ、どうした? ビクッとして? その箱が気になるのか?」
フィアナは黒い箱を触りながらそう言った。
「えっ、いやぁ、まぁ……」
私はしどろもどろになりながら頷いた。
「こいつは、この基地全体というより、この国全体の武力の核のようなものだ。私の姉のフィリアがその叡智の全てをつぎ込んで作った。だから、常にこうやって厳重に見張らねばならん。フィリアが最初に狙うのは此処に決まっているからな。まぁこいつが干渉していないカラクリは【ガーディアン】ぐらいだな」
フィアナは黒い箱の説明をした。フィリアの話をしている彼女の顔はどこか誇らしげだった。
「なるほど、それでは気合いを入れて見張らなくてはなりませんねー」
私は内心ビクビクしながら頷いた。
やっぱり、ここを狙うのはバレているんだな。
少なくとも1分はフィアナの目を反らさなくては……。
しかし、どうやって……。私は作戦を考えながら仕事をした。
作戦その1
踊り子スキルで眠って貰おう作戦!
「いやー、仮眠は取ったのですが少し眠気が襲って来ました……。体を動かしても良いですか?」
「ん、少しだったら構わんぞ」
「ええ、じゃあ少しだけ……」
ルシア→フィアナ
【踊り子スキル発動】
やすらぎのダンス
ワーンツースリー、チャチャチャ!
ワーンツースリー、チャチャチャ!
「ほーう、ルシアールよ貴様はダンスもお、ど、れ、る、の……zzzz」
フィアナは眠ってしまった。
チャーンス到来だっ!
今の内に赤い棒を……。
「ルシアール!」
「ギクッ」
なんと、フィアナはもう目覚めていた。
くっそー、魔王の血を引いているからなのか、状態異常の耐性が強いのかな?
作戦は失敗した……。
作戦その2
アオダイショウにこっそり赤い棒を突き刺して貰おう作戦!
私の手塩にかけたアオダイショウは実は頭がいい。
赤い棒を突き刺すぐらいお手のもののはずだ。
ルシア
【蛇使いスキル発動】
アオダイショウ召喚
「……」
アオダイショウはおじいちゃんの葬式があるからという理由で召喚できなかった。
くっそー、忌引きじゃ仕方ないか……。
作戦その3
スケコマシ作戦!
これだけはやりたくなかったが、仕方ないか……。
フィアナの好意を利用するのは申し訳なく思う。しかし、心を鬼にしよう!
「フィアナ兵士長、いや、フィアナ!」
私はフィアナの名を呼んだ。
「なっ、なっ、なんだ? ルシアール/// いきなり呼び捨てとは……。まぁ、嫌じゃないが……///」
フィアナは顔を真っ赤にして、私を見た。
「いや、夜だからかな? フィアナのことがとても魅力的に見えてしまってさ」
私はフィアナの手を握り、壁際まで連れていく。
――ドンッ
「君の銀髪は美しいな。フィアナ……」
私は壁に手をおいて、フィアナに顔を近づける。
よしっ、これで目隠しは出来たぞ!
「るっルシアール? 貴様、急にどうしたんだ///」
フィアナは突然のことに動揺していた。
今の内に……。
ルシア
【忍者スキル発動】
分身の術(2体)
私の分身はこっそりと黒い箱に近づく……。
うーん、目隠しにも限界があるか……。
こうなったら……。
「もっと顔をよく見せてくれ……、フィアナ……」
私はフィアナの顎を触る。
「んっ、ルシアール……、今日は積極的なんだな……///」
フィアナはうっとりとした表情で目を瞑った。
これが、ラストチャンスだ!
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