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最終章 冒険の終わり
思い出と幻影と
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洞窟の中はひんやりとしていた。
たいまつを手にしてつばさは奥へと進む。幸い水が張っていたり、道が分かれていたりとかは今のところなかった。
主と対面する緊張より、旅の終わりが近いという言いしれぬ感情がつばさの心を占めていた。
わけもわからずこの世界にやってきて不安だったこと。
初めてみた障りや異形を一目見て、怖かったこと。
サギと、出会い旅したこと。彼女との旅で、これまでの自分がどれだけ怠け者で、嫉妬深い性格だと思い知った。そして知ることや体験することの楽しさも。
何より、彼女といた時間が宝石のように輝かしいものであったことを。
障りたちと接し、彼らのことをたくさん知れた。自分が何をできるか考えるようになった。そして話し合わないとわかり合えないことに気づいた
女王さまの深い愛を知った。
エドの気取らないかっこうよさや、チカプやキムニの大人としての背中にあこがれた。
彼らがいたから、自分が愚かな人間になろうとしていることに気づき、自分を見つめなおせた。それがなければきっと主と同じ道を歩んでいた。
主は間違いなくもう一人の自分だ。
その主と対面し、彼との交渉が決裂し、ヤマのクニに平和が訪れたときは達成感と寂しさを感じたこと。
そして世界の真相を知り、カイムとともに主を探し続けた。
長くてつらい旅だったけど、楽しいこともあった。
飲み水を探して、ようやく発見したとき。
砂とほこりまみれになった身体をきれいにできたとき。極寒の地で芽生える花を見たとき。
世の中には本当に些細な幸せで満ちていた。元の世界ではどうしてそれに気づかなかったのか
たくさんの障りと出会い、別れてきた。
そしてカイム。
一緒にいることが当たり前だった相棒。
この世界のさわりたちとの一期一会は、つばさの胸に刻まれている。
その思い出を忘れないためにも、つばさは元の世界に帰らなければらない。
決心したところで、つばさはきっと前を向き確かな意思を持って歩き続けた。
やがて少し開けた場所にたどり着く。そこには霧が深く立ちこめていた。
「さあ、もう一人のぼく。最後の決着をつけようか」
つばさは立ち止まって叫んだ。
この声を主が聞いているかわからない。
でも彼はもう一人の自分なのだ。
つばさがここに来たことを知っているはずだ。
「でてこいよ。世界を終わらせよう。夢から目を覚ますときだ」
つばさは彼から返答を待ち、耳をすませた。
「何をしに来た」
洞窟に自分の声が、いや主の声が響く。
「もちろん君を倒し、元の世界に帰るために」
つばさは答えた。
洞窟の中が、いや霧が震えているのが肌を通して感じられる。
主の返事はない。
代わりに霧が集まっていき、それは巨大な恐竜に姿を変えた。
小さな頃、見た映画で出てきた肉食恐竜。
テレビ越しで見ても迫力があって怖かった思い出がある。
そんな巨大な、ぬめぬめしたものがつばさの前に現れたのだ。
一口でつばさを飲み込んでしまいそうな大きな口を開き、するどい牙をむき出しにしている。
霧が集まったとは思えず、どう見ても本物のようであった。
帰れと言いたいのか。
ここでつばさを食って取りこんでやるという意思か。
つばさは杖を構えた。
大丈夫だ。どれほど大きくてもそれは主が生み出した幻影なのだ。
つばさはこれまでの旅で少なからず成長した。
主に心が遅れをとるなんてもうない。
恐竜が突進してくる。
つばさは大きく深呼吸して心を落ち着ける。
今までだって大きな生き物と戦ったことはある。
つばさは充分に引きつけると、後ろ足を蹴り、飛び込んでくる。
つばさはそのタイミングで地面を転がった。
間一髪で前足がつばさのわずか上を通り抜ける。
つばさは起き上がると、すぐさま背後からレントの杖で殴りかかった。
ただ打つためではない。
つばさの「おまえの脅しには負けない」という強い想いを伝えるためだ。
杖で打たれた恐竜は、その箇所から徐々に溶けていく。
霧に戻っているのだ。
身体が分解していき、その部分が霧になっていく。
足全体が霧になったところで、恐竜の身体は一気に崩壊した。
代わりに霧の中から、たくさんの昆虫が生まれてくる。
昆虫はセミやクワガタですらつばさは苦手だった。
そのグロテスクな外見がだめだったのだ。
だけど今は違う。
たくさんの虫やミミズがはいずりまわる沼を歩いたこともあるし、昆虫のような障りとも友達になったりした。
つばさは静かに杖を構えた。
服の隙間から虫が這い上がってくる不快感を、肌中に感じながらも落ち着いていた。
無数の虫がつばさの周囲を飛び回り、やがてつばさはその中心にある存在に気づく。
つばさはその中心が近づいてきた時を見計らい、杖を突き上げた。
たちまち虫は霧に変わっていく。
つばさの手足や顔にくっついていたものもすべて。
それから霧は何度もつばさを襲ってきた。
かつて怖かったり、苦手だったものに姿を変えて。
だが今となってはそんなものでつばさの心は揺れなかった。
打ち破るたびに霧は小さくなっていった。
小さくなった霧は、やがて白いフクロウに姿を変える。
先ほど別れたばかりの親友の姿に。
「つばさや、もういいじゃろう」
霧が初めて声をあげる。聞き慣れた優しい声で。
「もう主に力はない。おまえさんの旅は終わったんじゃ」
「ああ、カイム」
笑顔で答え、つばさは杖を振り上げた。
「な、何をするんじゃつばさ」
カイムの声で慌てる。
それは本当にカイムのようであった。
だけど気にせずつばさは杖を振るった。
逃げようとするカイムに杖が振り下ろされる。
生身の肉体をたたく感触が、つばさの手に伝わる。
でもそれは一瞬だけ。カイムは霧になり、消えた。
「本当にカイムだとしてもぼくは杖を振るったよ。なぜなら旅は終わるんじゃあない。始まるんだから。それこそが君の一番の望みだってぼくは知っているから」
姿形をまねようとも、つばさが知るカイムと、主のそれは違う。
互いにわかり合えているつばさからすれば、主の幻影は姿をまねているだけに過ぎないなんてすぐにわかるのだ
「さあ出て来い、主」
つばさは低い声で、彼に呼びかけた。
たいまつを手にしてつばさは奥へと進む。幸い水が張っていたり、道が分かれていたりとかは今のところなかった。
主と対面する緊張より、旅の終わりが近いという言いしれぬ感情がつばさの心を占めていた。
わけもわからずこの世界にやってきて不安だったこと。
初めてみた障りや異形を一目見て、怖かったこと。
サギと、出会い旅したこと。彼女との旅で、これまでの自分がどれだけ怠け者で、嫉妬深い性格だと思い知った。そして知ることや体験することの楽しさも。
何より、彼女といた時間が宝石のように輝かしいものであったことを。
障りたちと接し、彼らのことをたくさん知れた。自分が何をできるか考えるようになった。そして話し合わないとわかり合えないことに気づいた
女王さまの深い愛を知った。
エドの気取らないかっこうよさや、チカプやキムニの大人としての背中にあこがれた。
彼らがいたから、自分が愚かな人間になろうとしていることに気づき、自分を見つめなおせた。それがなければきっと主と同じ道を歩んでいた。
主は間違いなくもう一人の自分だ。
その主と対面し、彼との交渉が決裂し、ヤマのクニに平和が訪れたときは達成感と寂しさを感じたこと。
そして世界の真相を知り、カイムとともに主を探し続けた。
長くてつらい旅だったけど、楽しいこともあった。
飲み水を探して、ようやく発見したとき。
砂とほこりまみれになった身体をきれいにできたとき。極寒の地で芽生える花を見たとき。
世の中には本当に些細な幸せで満ちていた。元の世界ではどうしてそれに気づかなかったのか
たくさんの障りと出会い、別れてきた。
そしてカイム。
一緒にいることが当たり前だった相棒。
この世界のさわりたちとの一期一会は、つばさの胸に刻まれている。
その思い出を忘れないためにも、つばさは元の世界に帰らなければらない。
決心したところで、つばさはきっと前を向き確かな意思を持って歩き続けた。
やがて少し開けた場所にたどり着く。そこには霧が深く立ちこめていた。
「さあ、もう一人のぼく。最後の決着をつけようか」
つばさは立ち止まって叫んだ。
この声を主が聞いているかわからない。
でも彼はもう一人の自分なのだ。
つばさがここに来たことを知っているはずだ。
「でてこいよ。世界を終わらせよう。夢から目を覚ますときだ」
つばさは彼から返答を待ち、耳をすませた。
「何をしに来た」
洞窟に自分の声が、いや主の声が響く。
「もちろん君を倒し、元の世界に帰るために」
つばさは答えた。
洞窟の中が、いや霧が震えているのが肌を通して感じられる。
主の返事はない。
代わりに霧が集まっていき、それは巨大な恐竜に姿を変えた。
小さな頃、見た映画で出てきた肉食恐竜。
テレビ越しで見ても迫力があって怖かった思い出がある。
そんな巨大な、ぬめぬめしたものがつばさの前に現れたのだ。
一口でつばさを飲み込んでしまいそうな大きな口を開き、するどい牙をむき出しにしている。
霧が集まったとは思えず、どう見ても本物のようであった。
帰れと言いたいのか。
ここでつばさを食って取りこんでやるという意思か。
つばさは杖を構えた。
大丈夫だ。どれほど大きくてもそれは主が生み出した幻影なのだ。
つばさはこれまでの旅で少なからず成長した。
主に心が遅れをとるなんてもうない。
恐竜が突進してくる。
つばさは大きく深呼吸して心を落ち着ける。
今までだって大きな生き物と戦ったことはある。
つばさは充分に引きつけると、後ろ足を蹴り、飛び込んでくる。
つばさはそのタイミングで地面を転がった。
間一髪で前足がつばさのわずか上を通り抜ける。
つばさは起き上がると、すぐさま背後からレントの杖で殴りかかった。
ただ打つためではない。
つばさの「おまえの脅しには負けない」という強い想いを伝えるためだ。
杖で打たれた恐竜は、その箇所から徐々に溶けていく。
霧に戻っているのだ。
身体が分解していき、その部分が霧になっていく。
足全体が霧になったところで、恐竜の身体は一気に崩壊した。
代わりに霧の中から、たくさんの昆虫が生まれてくる。
昆虫はセミやクワガタですらつばさは苦手だった。
そのグロテスクな外見がだめだったのだ。
だけど今は違う。
たくさんの虫やミミズがはいずりまわる沼を歩いたこともあるし、昆虫のような障りとも友達になったりした。
つばさは静かに杖を構えた。
服の隙間から虫が這い上がってくる不快感を、肌中に感じながらも落ち着いていた。
無数の虫がつばさの周囲を飛び回り、やがてつばさはその中心にある存在に気づく。
つばさはその中心が近づいてきた時を見計らい、杖を突き上げた。
たちまち虫は霧に変わっていく。
つばさの手足や顔にくっついていたものもすべて。
それから霧は何度もつばさを襲ってきた。
かつて怖かったり、苦手だったものに姿を変えて。
だが今となってはそんなものでつばさの心は揺れなかった。
打ち破るたびに霧は小さくなっていった。
小さくなった霧は、やがて白いフクロウに姿を変える。
先ほど別れたばかりの親友の姿に。
「つばさや、もういいじゃろう」
霧が初めて声をあげる。聞き慣れた優しい声で。
「もう主に力はない。おまえさんの旅は終わったんじゃ」
「ああ、カイム」
笑顔で答え、つばさは杖を振り上げた。
「な、何をするんじゃつばさ」
カイムの声で慌てる。
それは本当にカイムのようであった。
だけど気にせずつばさは杖を振るった。
逃げようとするカイムに杖が振り下ろされる。
生身の肉体をたたく感触が、つばさの手に伝わる。
でもそれは一瞬だけ。カイムは霧になり、消えた。
「本当にカイムだとしてもぼくは杖を振るったよ。なぜなら旅は終わるんじゃあない。始まるんだから。それこそが君の一番の望みだってぼくは知っているから」
姿形をまねようとも、つばさが知るカイムと、主のそれは違う。
互いにわかり合えているつばさからすれば、主の幻影は姿をまねているだけに過ぎないなんてすぐにわかるのだ
「さあ出て来い、主」
つばさは低い声で、彼に呼びかけた。
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