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37.持ち主を探して
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「えーっと、住所からするとこの辺なんですけど・・・」
ディジーの案内でライン内を移動、普段はショップの並ぶ大通りを歩いているけれどこういった住宅街を歩くことは殆ど無い。
向こうは対外的な作りになっているけれど、この辺は地元民しか来ないからかそれなりに汚れているしある意味なじみのある雰囲気になっている。
前のコロニーでもこんな所に住んでいたっけか。
「空き地、だな」
「ですね」
たどり着いた先はマンション群の一角、1m四方ぐらいの小さな空き地に手紙に書かれていた番地札が置かれていた。
空き地と言っても土ではなくただの鉄板、ここに見つけた種を植えろという感じではない。
人が住むにも木を植えるにも狭い空間、そこからこの手紙が出されたっていう事らしいけどなんだかなぁ。
「コロニー内で空き地があること自体が珍しいと思うんだが、大きさ的に家ではなさそうだな」
「ですねぇ、倉庫にしては狭いですしわざわざこの空間を作った理由がなんとも」
「住所は間違いないんだよな?」
「札に書いてある通りです、アリスさんに送ってもらった画像を見ても間違いありません」
差出人は不明、でも住所はここ。
返却したコンテナの履歴から出荷されたのはおよそ五年前という所まではわかっているけれど、それ以上の情報は一切ない。
筆跡鑑定的なものをアリスに頼んでみたけれどデータ上にそういう画像は見当たらなかったそうだ。
そもそも手紙なんてものを出すのは暇人ぐらいなもの、ボタン一つでいくつもの宙域を越えて相手に届くっていうのにわざわざ物体を送る理由は一体何なんだろうか。
この辺の感覚が俺にはさっぱりわからんなぁ。
「あの~、トウマさん」
「ん?」
「この人がその空き地について知ってるそうですよ」
「マジか!」
イブさんに声を掛けられ慌てて後ろを振り向くとそこに居たのは結構な年配の男性。
よぼよぼ、とまではいかないけれどそれなりの年齢を感じさせる腰の角度になっている。
しかしよくこの人が知ってるってわかったな、どういう流れでそうなったんだろうか。
「あんたらこの土地に興味があるのかい?」
「興味っていうか調べ物をしていたら今住所にたどり着いたんだ、コロニーに空き地なんて珍しいし何か意味があるのかと思ってな」
「そこは昔大きな樹が立っとったんじゃ」
「樹!?樹ってあの樹ですか!?」
「他にどの樹があるのか教えてほしいが、こんな鉄板の上に生えるもんなのか?」
「そこは昔本物の土で覆われておってのそこに鮮やかな緑色をした木が生えておったんじゃ。それはそれは見事な樹でなぁ、たまに上から小さな実を落として子供がそれを拾っておった。」
「コロニー内に樹が生えていたなんて、私知りませんでした」
いや、普通コロニー内に本物の木が生えているなんて誰も考えないだろう。
惑星や惑星に近いコロニーならともかくこんな離れたコロニーに天然物を置くとかどんな金持ちだよ。
しかもそれが誰でも見られる場所に生えていてしかも盗まれないって?
にわかには信じられない話だ。
基本的にコロニー内に存在する物質の99%は人工物、合成器などで加工されたものを使い効率的に組み上げられたのがコロニーという存在だ。
稀に金持ちが私物として天然物を持ち込むことはあっても、それは私物出会って公の場所に置かれることはない。
理由は単純に高いから。
ほんの小さな髪留め一つで1万ヴェロスを超えるし、家具などになったらそれこそ100万を超えて来るんじゃないだろうか。
その原料となる本物の樹が普通に生えているなんてそんなことが本当にあっていいのか?
「それは楕円形のようなものでしたか?」
「そうそう、よく知っておるのぉ」
「それで、その樹はどうなったの?」
「ある日、忽然と姿を消したんじゃ。まるで初めからそこになかったかのようにすっぱりとな」
「切り倒されたとかでもなく?」
「うむ、切り株も掘り起こしたような跡もない。気づけば忽然と姿を消しその空き地だけが残ったんじゃ。皆ひどく悲しんでのぉ、それを忘れまいとそうやって土地を残して鉄板で蓋をしておる。気になるのなら動かしてみるといい」
ふむ、なんとも不思議な感じだが木の実の形も一致するし嘘を言っているようには思えない。
とはいえ突然物が無くなるなんてことはないだろうから途中で話が歪曲していった感じなんだろうか。
爺さんの話を聞いたイブさんが鉄板に近づいたかと思うとその場にしゃがみ勢いよくそれを押した。
いやいや、そんな分厚い鉄板いくらイブさんとはいえ・・・って動いてるし!
「あ、本物の土!」
「こりゃ驚いた、こんなのがあるならそりゃ隠しておきたくもなるな」
鉄板の下から顔を出したのは茶色いさらさらとした物体、映像では何度も見たことがあるけれどまさか本物をこの目で見る日が来るなんて。
「これが本物の土、惑星に行くとこれがあるんですね」
「そうじゃ、見上げるほどの緑の樹が何本も生えておる。もっとも、ワシは見たことないがな」
「ないんかい!」
「このコロニーに生まれこのコロニーで死ぬ、昔はあちこち飛び回ったが結局ここに戻ってきてしまうんじゃ」
「じゃあおじいちゃんの代わりに私が本物の樹を見てきてあげるね」
「ほっほっほ、そりゃいい。ワシの代わりにしっかり見てきておくれ」
まるで孫に言われたかのように喜ぶ爺さん、ディジーの年齢を考えると祖父と孫ぐらいの関係なんだろうけど・・・まぁここで変ことを言うのも野暮ってもんだ。
鉄板をもとの位置に戻してひとまず傭兵ギルドへ、そこにはソルアレスにいるはずのアリスの姿があった。
「おかえりなさいませ、何か見つかりましたか?」
「眉唾物ではあるが一応な」
「聞いてください!コロニーに本物の樹があったそうですよ!」
「はぁ?そんな話聞いたことないぞ」
「それが五年前に忽然と姿を消したそうです。ですがそれまでは先ほどの種子のようなものが時々落ちてきたとか」
「おいおい、その話信じたのか?」
「俺も本物の土を見るまでは信じてなかったさ」
爺の世迷言、普通に聞けばそんな感じだろうけどあの茶色い土を見た後ではそうも言えない。
何故あったのかとかどこに行ったのか、考えれば考えるほどおかしな話だとおもう。
だが、そういうのをすべて無視して信じたくなる何かがそこにはあった。
まぁ、ヒューマノイド憲章を知らない生意気なヒューマノイドがいるぐらいだし、そういう不思議があってもおかしくないだろう。
世の中は不思議でいっぱいだ、どれだけ技術が進んでも解明できないことがあってもいいじゃないか。
あまりにも色々ありすぎて最近はそういう考え方に変わってきた。
「では先ほどのは植物の種子で間違いなさそうですね」
「おそらくな。証明したけりゃ生育できそうな惑星に降りて埋めるしかない」
「埋めましょう!」
「埋めるってどこにだよ」
「惑星を買って植えるんですよ!そしたらいずれ樹がいっぱい生えて、それを売って大儲けできるじゃないですか!」
確かに本物の木材であればかなりの値が付くのは間違いない、実際そういう風に稼いでいる惑星もあるらしいしディジーが行っていることはおかしなことではないけれども・・・。
「あのなぁ、樹ってのはそんな簡単にでかくなるもんじゃねぇんだよ。何年、何十年経ってやっと大きくなるんだ。それを売って大儲けする頃にはとっくの昔に婆になってるぞ」
「えー!そうなんですか!?」
「詳しいじゃないか」
「昔同じようなことを考えたバカがいたんだよ。現実を教えてやったらそれでもかまわないって行っちまったなぁ」
「今はどうしてるんだ?」
「植えるのは諦めたが加工する方に目覚めたらしい、確か有名な職人になったって話だが・・・忘れた」
木工職人ともなれば超高給取りじゃないか。
そんな友人がいるとは思えないんだが、まぁこの人にも色々あるんだろう。
「でも、見つけた以上植えたいですよね」
「ですよね!」
「なら夢がかなった暁にはそれを植えてみるか」
「素敵な夢だと思います、仮に時間がかかったとしても私が見守りますのでご安心を」
「まずは惑星を買う所からだけどな。そしてそれを叶えるためにはしかるべき報酬を貰わないといけないわけだが・・・、アリス交渉は終わったか?」
「もちろんです」
そう言ってどや顔をするアリスの後ろでエドガーさんが疲れたような顔をしている。
どうやら随分とやり合ったらしい。
もちろんその程度で惑星が買えるほどもうかるとは思えないが、小さなことからコツコツとってね。
もし本当に夢がかなうのならあの種を植えよう、夢がより具体的になる発見だった。
ディジーの案内でライン内を移動、普段はショップの並ぶ大通りを歩いているけれどこういった住宅街を歩くことは殆ど無い。
向こうは対外的な作りになっているけれど、この辺は地元民しか来ないからかそれなりに汚れているしある意味なじみのある雰囲気になっている。
前のコロニーでもこんな所に住んでいたっけか。
「空き地、だな」
「ですね」
たどり着いた先はマンション群の一角、1m四方ぐらいの小さな空き地に手紙に書かれていた番地札が置かれていた。
空き地と言っても土ではなくただの鉄板、ここに見つけた種を植えろという感じではない。
人が住むにも木を植えるにも狭い空間、そこからこの手紙が出されたっていう事らしいけどなんだかなぁ。
「コロニー内で空き地があること自体が珍しいと思うんだが、大きさ的に家ではなさそうだな」
「ですねぇ、倉庫にしては狭いですしわざわざこの空間を作った理由がなんとも」
「住所は間違いないんだよな?」
「札に書いてある通りです、アリスさんに送ってもらった画像を見ても間違いありません」
差出人は不明、でも住所はここ。
返却したコンテナの履歴から出荷されたのはおよそ五年前という所まではわかっているけれど、それ以上の情報は一切ない。
筆跡鑑定的なものをアリスに頼んでみたけれどデータ上にそういう画像は見当たらなかったそうだ。
そもそも手紙なんてものを出すのは暇人ぐらいなもの、ボタン一つでいくつもの宙域を越えて相手に届くっていうのにわざわざ物体を送る理由は一体何なんだろうか。
この辺の感覚が俺にはさっぱりわからんなぁ。
「あの~、トウマさん」
「ん?」
「この人がその空き地について知ってるそうですよ」
「マジか!」
イブさんに声を掛けられ慌てて後ろを振り向くとそこに居たのは結構な年配の男性。
よぼよぼ、とまではいかないけれどそれなりの年齢を感じさせる腰の角度になっている。
しかしよくこの人が知ってるってわかったな、どういう流れでそうなったんだろうか。
「あんたらこの土地に興味があるのかい?」
「興味っていうか調べ物をしていたら今住所にたどり着いたんだ、コロニーに空き地なんて珍しいし何か意味があるのかと思ってな」
「そこは昔大きな樹が立っとったんじゃ」
「樹!?樹ってあの樹ですか!?」
「他にどの樹があるのか教えてほしいが、こんな鉄板の上に生えるもんなのか?」
「そこは昔本物の土で覆われておってのそこに鮮やかな緑色をした木が生えておったんじゃ。それはそれは見事な樹でなぁ、たまに上から小さな実を落として子供がそれを拾っておった。」
「コロニー内に樹が生えていたなんて、私知りませんでした」
いや、普通コロニー内に本物の木が生えているなんて誰も考えないだろう。
惑星や惑星に近いコロニーならともかくこんな離れたコロニーに天然物を置くとかどんな金持ちだよ。
しかもそれが誰でも見られる場所に生えていてしかも盗まれないって?
にわかには信じられない話だ。
基本的にコロニー内に存在する物質の99%は人工物、合成器などで加工されたものを使い効率的に組み上げられたのがコロニーという存在だ。
稀に金持ちが私物として天然物を持ち込むことはあっても、それは私物出会って公の場所に置かれることはない。
理由は単純に高いから。
ほんの小さな髪留め一つで1万ヴェロスを超えるし、家具などになったらそれこそ100万を超えて来るんじゃないだろうか。
その原料となる本物の樹が普通に生えているなんてそんなことが本当にあっていいのか?
「それは楕円形のようなものでしたか?」
「そうそう、よく知っておるのぉ」
「それで、その樹はどうなったの?」
「ある日、忽然と姿を消したんじゃ。まるで初めからそこになかったかのようにすっぱりとな」
「切り倒されたとかでもなく?」
「うむ、切り株も掘り起こしたような跡もない。気づけば忽然と姿を消しその空き地だけが残ったんじゃ。皆ひどく悲しんでのぉ、それを忘れまいとそうやって土地を残して鉄板で蓋をしておる。気になるのなら動かしてみるといい」
ふむ、なんとも不思議な感じだが木の実の形も一致するし嘘を言っているようには思えない。
とはいえ突然物が無くなるなんてことはないだろうから途中で話が歪曲していった感じなんだろうか。
爺さんの話を聞いたイブさんが鉄板に近づいたかと思うとその場にしゃがみ勢いよくそれを押した。
いやいや、そんな分厚い鉄板いくらイブさんとはいえ・・・って動いてるし!
「あ、本物の土!」
「こりゃ驚いた、こんなのがあるならそりゃ隠しておきたくもなるな」
鉄板の下から顔を出したのは茶色いさらさらとした物体、映像では何度も見たことがあるけれどまさか本物をこの目で見る日が来るなんて。
「これが本物の土、惑星に行くとこれがあるんですね」
「そうじゃ、見上げるほどの緑の樹が何本も生えておる。もっとも、ワシは見たことないがな」
「ないんかい!」
「このコロニーに生まれこのコロニーで死ぬ、昔はあちこち飛び回ったが結局ここに戻ってきてしまうんじゃ」
「じゃあおじいちゃんの代わりに私が本物の樹を見てきてあげるね」
「ほっほっほ、そりゃいい。ワシの代わりにしっかり見てきておくれ」
まるで孫に言われたかのように喜ぶ爺さん、ディジーの年齢を考えると祖父と孫ぐらいの関係なんだろうけど・・・まぁここで変ことを言うのも野暮ってもんだ。
鉄板をもとの位置に戻してひとまず傭兵ギルドへ、そこにはソルアレスにいるはずのアリスの姿があった。
「おかえりなさいませ、何か見つかりましたか?」
「眉唾物ではあるが一応な」
「聞いてください!コロニーに本物の樹があったそうですよ!」
「はぁ?そんな話聞いたことないぞ」
「それが五年前に忽然と姿を消したそうです。ですがそれまでは先ほどの種子のようなものが時々落ちてきたとか」
「おいおい、その話信じたのか?」
「俺も本物の土を見るまでは信じてなかったさ」
爺の世迷言、普通に聞けばそんな感じだろうけどあの茶色い土を見た後ではそうも言えない。
何故あったのかとかどこに行ったのか、考えれば考えるほどおかしな話だとおもう。
だが、そういうのをすべて無視して信じたくなる何かがそこにはあった。
まぁ、ヒューマノイド憲章を知らない生意気なヒューマノイドがいるぐらいだし、そういう不思議があってもおかしくないだろう。
世の中は不思議でいっぱいだ、どれだけ技術が進んでも解明できないことがあってもいいじゃないか。
あまりにも色々ありすぎて最近はそういう考え方に変わってきた。
「では先ほどのは植物の種子で間違いなさそうですね」
「おそらくな。証明したけりゃ生育できそうな惑星に降りて埋めるしかない」
「埋めましょう!」
「埋めるってどこにだよ」
「惑星を買って植えるんですよ!そしたらいずれ樹がいっぱい生えて、それを売って大儲けできるじゃないですか!」
確かに本物の木材であればかなりの値が付くのは間違いない、実際そういう風に稼いでいる惑星もあるらしいしディジーが行っていることはおかしなことではないけれども・・・。
「あのなぁ、樹ってのはそんな簡単にでかくなるもんじゃねぇんだよ。何年、何十年経ってやっと大きくなるんだ。それを売って大儲けする頃にはとっくの昔に婆になってるぞ」
「えー!そうなんですか!?」
「詳しいじゃないか」
「昔同じようなことを考えたバカがいたんだよ。現実を教えてやったらそれでもかまわないって行っちまったなぁ」
「今はどうしてるんだ?」
「植えるのは諦めたが加工する方に目覚めたらしい、確か有名な職人になったって話だが・・・忘れた」
木工職人ともなれば超高給取りじゃないか。
そんな友人がいるとは思えないんだが、まぁこの人にも色々あるんだろう。
「でも、見つけた以上植えたいですよね」
「ですよね!」
「なら夢がかなった暁にはそれを植えてみるか」
「素敵な夢だと思います、仮に時間がかかったとしても私が見守りますのでご安心を」
「まずは惑星を買う所からだけどな。そしてそれを叶えるためにはしかるべき報酬を貰わないといけないわけだが・・・、アリス交渉は終わったか?」
「もちろんです」
そう言ってどや顔をするアリスの後ろでエドガーさんが疲れたような顔をしている。
どうやら随分とやり合ったらしい。
もちろんその程度で惑星が買えるほどもうかるとは思えないが、小さなことからコツコツとってね。
もし本当に夢がかなうのならあの種を植えよう、夢がより具体的になる発見だった。
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