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38.呼び出しを受けて
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その後もこつこつと依頼をこなしながら気づけばラインにきて一か月が経過していた。
今日もソルアレスを出て傭兵ギルドへ、そこでネットワークに乗らないような生の宙賊情報を仕入れてから輸送ギルドに足を運んで事前に打ち合わせた依頼を引き受ける。
ある種ルーティーンのようになってきたこの流れ、ポーターさんは相変わらず文句ばかりだが依頼が片付くことでギルドにもお金が落ちるようになり前よりかは大人しくなっている気がする。
「それじゃあ今回はこの二つで」
「そろそろ長距離以来とか受けないの?」
「それは別の人がやるだろ?俺は近場を飛び回っているほうが性に合ってるんだ」
「ふーん、まぁ依頼を片付けてくれるならそれでいいんだけどさ。えーっと今回のは工業製品の移送と医薬品の追加要請。あれ?もう一つ別の依頼があるけど、どうする?」
「別?」
そんな話は朝のミーティングでは上がっていなかったけど、何かあるんだろうか。
うーむ、とりあえず聞くだけ聞いて後でアリスたちと話し合えばいいか。
「ライエル男爵からの指名依頼だね。内容は現地で直接伝えるって感じだけど、登録は輸送関係・・・なのかな?まぁ男爵の依頼なら間違いないし、報酬も期待できるからとりあえず受けといたら?」
「それでいいのかギルド職員」
「だってこの宙域を管理する偉い人の依頼だよ?断るほうが無理じゃない?」
「いや、いくら男爵とはいえ受けたくない依頼は受ける必要ないだろ。だって命令じゃないんだろ?」
「それはそうだけど・・・普通断る?」
それは報酬次第だと答えつつ、とりあえず依頼について話を聞いてソルアレスへ戻る。
事情を説明するとどうやら朝のミーティング後に送られた依頼だったらしい。
「どうされますか?」
「ポーターさんの前ではあぁ言ったけど、一応この宙域のトップだからなぁ。貸しがあるとはいえ心証を悪くする必要もないだろう。それに、男爵の依頼となれば報酬も多い、だろ?」
「内容について明かされていないのが気になるところですがマスターの言うことに間違いはありません。今日引き受けた依頼と航路は同じですし、まずはついでに話を聞く程度でいいのではないでしょうか」
「今日頂いたデータを加味しても例の小惑星群に宙賊は戻ってきていないみたいですね」
「まぁ毎回毎回倒してたら奴らも警戒するだろうし仕方ないだろう。一応俺達だってことはバレてないんだろ?」
「ネットワークを遮断してますので情報の流出は今の所確認できていません、ご安心ください」
傭兵ギルドの依頼も同時に引き受けながら輸送依頼を片付けていたので、近場の宙賊はほぼほぼ食い荒らした感じがある。
いくら正体がバレていなとしても仲間が打ち取られていることはわかっているだろうから、必然的にこの辺にヤバい奴がいるという話になるはずだ。
俺が宙賊ならそんなヤバい場所に近づきたくないしシマを変えてでも移動するだろう。
そんなわけで意図せず平和が訪れてしまったライン周辺、稼ぎのネタが無くなってしまった以上別の方法で稼がなければならなくなってしまったわけだ。
そんなわけで男爵からの依頼を引き受けることを決めた俺達はコロニーへの別依頼を同時に引き受けつつ物資を積み込み移動。
途中小惑星群を通過したが、情報通り宙賊の気配は一切なかった。
最近では一般の商人もこの航路を使い出したのでいずれ小惑星群も取り除かれたりするのだろうか。
ラインを出発して二日、予定通りコロニーへと到着した。
「こちらソルアレス、ライエル男爵からの招聘を受けて来た」
「ようこそソルアレス、お話は伺っておりますので第一ハンガーへ着艦願います」
「こちらソルアレス、一番了解」
素敵な笑顔を向けるオペレーターに向かって表情を崩さぬよう冷静に返事をしつつ通信を切った。
仕事とはいえ35にもなるオッサンにニヤニヤされるのは慣れているだろうけど気持ちのいいもんじゃないだろう、相手を不快にさせないのも年長者に求められるスキルと言える。
「随分と慣れてきましたね」
「これだけやってると少しはな」
「可愛い方でしたしもう少し笑われると愛想がよくなりますよ」
「ヒューマノイドにそれを言われる日が来るとはなぁ」
「事実ですから」
別に愛想よくしなくても仕事はできるし、さっきも言ったように俺みたいなのを相手にするのは大変だろうから大人しくしているに限る。
オートパイロットにより静かに着艦、まずは依頼を終わらせてそれから男爵の所に顔を出そう。
「あれ?向こうから誰か来ますよ」
「黒服にはいい思い出は無いんだが、あれはちょっと違うのか?」
「あの服はライエル男爵の屋敷で働く方の制服ですね、胸元に男爵の紋章が書かれているようです」
「つまり仕事をする前にさっさと来いってことか」
「そうなりますね」
うーむ、世の中思っていた通りにはならないらしい。
俺が操縦していたわけじゃないので疲れてはいないけれども、少しは休憩させてほしいんだがなぁ。
そんなことを考えているうちに向こうからやってきた男性がソルアレスの前に立った。
「ライエル男爵の命によりお迎えに上がりました、トウマ様」
「あー、他の仕事も残っているんだがすぐに行かなきゃダメか?」
「男爵は皆様が到着されるのを首を長くしてお待ちになっておられます、急がれた方がよいかと。差し支えなければ物資の搬出などはこちらで行いますので資料をいただけますでしょうか」
「と、いう事らしいがどうする?」
「男爵家の方が納品してくださるのであればそれなりに高い値段をつけてくださるでしょう、ここはのっかってよろしいかと。どちらにせよ行かなければならないわけですから」
「それもそうだな」
俺みたいな平民の到着を首を長くして待ってくれているんだ、大事な上顧客様の為にもさっさと顔を出すとしよう。
金髪ロン毛のイケメン執事に連れられて前にも一度足を運んだ男爵の屋敷へ。
この間は薬を届けるだけだったが、今回は一体何をさせられるのやら。
「失礼します、トウマ様御一行到着されました」
「入ってくれ」
前回と同じ豪華な応接室、案内されるがまま中に入ると男爵が立ち上がり軽く頭を下げてきた。
それを見たアリスが深々と頭を下げ、少し遅れて俺とイブさんも頭を下げる。
「そんなにかしこまらないでもらいたい、さぁ座ってくれ」
「失礼致します、ライエル様」
「失礼します」
こういう儀礼的な物はさっぱりわからないからなぁ、こういう時ありすがいてくれると非常に心強い。
ひとまずふかふかのソファーに座り男爵と向かい合う。
さて何を話したらいいんだ?と考えていると、再び扉がノックされた。
「入りなさい」
男爵の返答に扉が開き、美しいブロンズヘアーの女性がやってきた。
病的に細い体つきだが出るところは出ており、初対面の俺達に向かってとてもやさしい表情を浮かべるその女性は静かに男爵の横までくると静かにその身をソファーに沈める。
「紹介しよう、妻のパトリシアだ」
「皆様初めまして、パトリシアと申します。この度は遠い所からお越しいただきありがとうございます」
改めて深々と頭を下げる奥様に俺達もあわてて頭を下げる。
普通こういう場に家族が、しかも奥様が出てくることなんて聞いたことないんだがいったい何が始まるんだ?
「初めましてパトリシア様。こちらはソルアレスの船長トウマ、私は使えておりますヒューマノイドのアリスと申します」
「初めまして、船長のトウマと申します」
「イブと申します」
「皆様とお会いするのは初めてですが、お話は夫からよく聞いております。私の命を救うためあの小惑星群を飛び越え、更には悪さをしていた宙賊まで倒してくださったそうですね。おかげで私も、そしえコロニーの民も穏やかな生活を取り戻しております。こうしてこの場に居られるのも皆様のおかげ、改めてお礼を言わせてください、本当にありがとうございました。」
そういうとパトリシア様は深々と頭を下げた。
だから、なんでこんな偉い人が俺達に何度も頭を下げるんだよ。
そりゃ薬のおかげで命が助かったってのはわかるけれども男爵の立場から考えて平民である俺達に頭を下げるなんてのは普通はあり得ないこと、にもかかわらずそんなイレギュラーを容認しているのは紛れもない男爵だ。
なんだろう嫌な予感しかしないんだが・・・。
そんな何とも言えない違和感に震えながらパトリシア様に合わせ頭を下げ続けた。
今日もソルアレスを出て傭兵ギルドへ、そこでネットワークに乗らないような生の宙賊情報を仕入れてから輸送ギルドに足を運んで事前に打ち合わせた依頼を引き受ける。
ある種ルーティーンのようになってきたこの流れ、ポーターさんは相変わらず文句ばかりだが依頼が片付くことでギルドにもお金が落ちるようになり前よりかは大人しくなっている気がする。
「それじゃあ今回はこの二つで」
「そろそろ長距離以来とか受けないの?」
「それは別の人がやるだろ?俺は近場を飛び回っているほうが性に合ってるんだ」
「ふーん、まぁ依頼を片付けてくれるならそれでいいんだけどさ。えーっと今回のは工業製品の移送と医薬品の追加要請。あれ?もう一つ別の依頼があるけど、どうする?」
「別?」
そんな話は朝のミーティングでは上がっていなかったけど、何かあるんだろうか。
うーむ、とりあえず聞くだけ聞いて後でアリスたちと話し合えばいいか。
「ライエル男爵からの指名依頼だね。内容は現地で直接伝えるって感じだけど、登録は輸送関係・・・なのかな?まぁ男爵の依頼なら間違いないし、報酬も期待できるからとりあえず受けといたら?」
「それでいいのかギルド職員」
「だってこの宙域を管理する偉い人の依頼だよ?断るほうが無理じゃない?」
「いや、いくら男爵とはいえ受けたくない依頼は受ける必要ないだろ。だって命令じゃないんだろ?」
「それはそうだけど・・・普通断る?」
それは報酬次第だと答えつつ、とりあえず依頼について話を聞いてソルアレスへ戻る。
事情を説明するとどうやら朝のミーティング後に送られた依頼だったらしい。
「どうされますか?」
「ポーターさんの前ではあぁ言ったけど、一応この宙域のトップだからなぁ。貸しがあるとはいえ心証を悪くする必要もないだろう。それに、男爵の依頼となれば報酬も多い、だろ?」
「内容について明かされていないのが気になるところですがマスターの言うことに間違いはありません。今日引き受けた依頼と航路は同じですし、まずはついでに話を聞く程度でいいのではないでしょうか」
「今日頂いたデータを加味しても例の小惑星群に宙賊は戻ってきていないみたいですね」
「まぁ毎回毎回倒してたら奴らも警戒するだろうし仕方ないだろう。一応俺達だってことはバレてないんだろ?」
「ネットワークを遮断してますので情報の流出は今の所確認できていません、ご安心ください」
傭兵ギルドの依頼も同時に引き受けながら輸送依頼を片付けていたので、近場の宙賊はほぼほぼ食い荒らした感じがある。
いくら正体がバレていなとしても仲間が打ち取られていることはわかっているだろうから、必然的にこの辺にヤバい奴がいるという話になるはずだ。
俺が宙賊ならそんなヤバい場所に近づきたくないしシマを変えてでも移動するだろう。
そんなわけで意図せず平和が訪れてしまったライン周辺、稼ぎのネタが無くなってしまった以上別の方法で稼がなければならなくなってしまったわけだ。
そんなわけで男爵からの依頼を引き受けることを決めた俺達はコロニーへの別依頼を同時に引き受けつつ物資を積み込み移動。
途中小惑星群を通過したが、情報通り宙賊の気配は一切なかった。
最近では一般の商人もこの航路を使い出したのでいずれ小惑星群も取り除かれたりするのだろうか。
ラインを出発して二日、予定通りコロニーへと到着した。
「こちらソルアレス、ライエル男爵からの招聘を受けて来た」
「ようこそソルアレス、お話は伺っておりますので第一ハンガーへ着艦願います」
「こちらソルアレス、一番了解」
素敵な笑顔を向けるオペレーターに向かって表情を崩さぬよう冷静に返事をしつつ通信を切った。
仕事とはいえ35にもなるオッサンにニヤニヤされるのは慣れているだろうけど気持ちのいいもんじゃないだろう、相手を不快にさせないのも年長者に求められるスキルと言える。
「随分と慣れてきましたね」
「これだけやってると少しはな」
「可愛い方でしたしもう少し笑われると愛想がよくなりますよ」
「ヒューマノイドにそれを言われる日が来るとはなぁ」
「事実ですから」
別に愛想よくしなくても仕事はできるし、さっきも言ったように俺みたいなのを相手にするのは大変だろうから大人しくしているに限る。
オートパイロットにより静かに着艦、まずは依頼を終わらせてそれから男爵の所に顔を出そう。
「あれ?向こうから誰か来ますよ」
「黒服にはいい思い出は無いんだが、あれはちょっと違うのか?」
「あの服はライエル男爵の屋敷で働く方の制服ですね、胸元に男爵の紋章が書かれているようです」
「つまり仕事をする前にさっさと来いってことか」
「そうなりますね」
うーむ、世の中思っていた通りにはならないらしい。
俺が操縦していたわけじゃないので疲れてはいないけれども、少しは休憩させてほしいんだがなぁ。
そんなことを考えているうちに向こうからやってきた男性がソルアレスの前に立った。
「ライエル男爵の命によりお迎えに上がりました、トウマ様」
「あー、他の仕事も残っているんだがすぐに行かなきゃダメか?」
「男爵は皆様が到着されるのを首を長くしてお待ちになっておられます、急がれた方がよいかと。差し支えなければ物資の搬出などはこちらで行いますので資料をいただけますでしょうか」
「と、いう事らしいがどうする?」
「男爵家の方が納品してくださるのであればそれなりに高い値段をつけてくださるでしょう、ここはのっかってよろしいかと。どちらにせよ行かなければならないわけですから」
「それもそうだな」
俺みたいな平民の到着を首を長くして待ってくれているんだ、大事な上顧客様の為にもさっさと顔を出すとしよう。
金髪ロン毛のイケメン執事に連れられて前にも一度足を運んだ男爵の屋敷へ。
この間は薬を届けるだけだったが、今回は一体何をさせられるのやら。
「失礼します、トウマ様御一行到着されました」
「入ってくれ」
前回と同じ豪華な応接室、案内されるがまま中に入ると男爵が立ち上がり軽く頭を下げてきた。
それを見たアリスが深々と頭を下げ、少し遅れて俺とイブさんも頭を下げる。
「そんなにかしこまらないでもらいたい、さぁ座ってくれ」
「失礼致します、ライエル様」
「失礼します」
こういう儀礼的な物はさっぱりわからないからなぁ、こういう時ありすがいてくれると非常に心強い。
ひとまずふかふかのソファーに座り男爵と向かい合う。
さて何を話したらいいんだ?と考えていると、再び扉がノックされた。
「入りなさい」
男爵の返答に扉が開き、美しいブロンズヘアーの女性がやってきた。
病的に細い体つきだが出るところは出ており、初対面の俺達に向かってとてもやさしい表情を浮かべるその女性は静かに男爵の横までくると静かにその身をソファーに沈める。
「紹介しよう、妻のパトリシアだ」
「皆様初めまして、パトリシアと申します。この度は遠い所からお越しいただきありがとうございます」
改めて深々と頭を下げる奥様に俺達もあわてて頭を下げる。
普通こういう場に家族が、しかも奥様が出てくることなんて聞いたことないんだがいったい何が始まるんだ?
「初めましてパトリシア様。こちらはソルアレスの船長トウマ、私は使えておりますヒューマノイドのアリスと申します」
「初めまして、船長のトウマと申します」
「イブと申します」
「皆様とお会いするのは初めてですが、お話は夫からよく聞いております。私の命を救うためあの小惑星群を飛び越え、更には悪さをしていた宙賊まで倒してくださったそうですね。おかげで私も、そしえコロニーの民も穏やかな生活を取り戻しております。こうしてこの場に居られるのも皆様のおかげ、改めてお礼を言わせてください、本当にありがとうございました。」
そういうとパトリシア様は深々と頭を下げた。
だから、なんでこんな偉い人が俺達に何度も頭を下げるんだよ。
そりゃ薬のおかげで命が助かったってのはわかるけれども男爵の立場から考えて平民である俺達に頭を下げるなんてのは普通はあり得ないこと、にもかかわらずそんなイレギュラーを容認しているのは紛れもない男爵だ。
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