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39.特別な依頼を打診されて
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頭を下げて固まること数十秒、長かった沈黙を男爵の咳払いが打ち払う。
ゆっくりと頭を上げるとパトリシア様が聖母のような微笑みを浮かべ俺達をみつめていた。
「知っての通り君たちが持ってきてくれた薬のおかげで妻は一命をとりとめた。また、宙賊がいなくなったことでコロニー内の物資も安定し穏やかな生活が送れるようになっている。君たちは妻だけでなく我が領民までもが助けられているわけだ。本当に感謝してもしきれない、ありがとう」
「我々はただ仕事をこなしたまでです、そんなにかしこまらないでください」
「驕るわけでもなく実直に仕事をこなす、他の者もこうであってほしいんだが・・・。話がそれたな、今回はそんな優秀な君たちに是非頼みたいことがある、聞いてもらえるか?」
「頼み、ですか」
「君達だからこそ頼みたい君たちにしかできない仕事だ。もちろんそれに見合った報酬を出すと我が家名にかけて約束しよう」
貴族が自らの家名に誓うなんてのはよっぽどの事、それを俺達に使うとか・・・あれか?宙賊基地にでも突入させられるのか?
色々な考えが頭を駆け巡るも男爵を待たせるわけにはいかない、とにかくまずは話を聞かなければ。
「・・・なにをすればよろしいのでしょうか」
「頼みというのは他でもない、妻をメディカルコロニーまで運んでほしいのだ」
「メディカルコロニー?」
「ここから宙域間高速移動帯を使って三日ほどの所にある別宙域、そこにある医療専門コロニーです。とはいえそこに行くだけであれば私達に頼まなくても・・・いえ、それが出来ないんでしたね」
「うむ。ハイパーレーンの途中で大規模な宙賊討伐先戦が行われておってな、現在利用が停止されているだけでなく同宙域での宙賊の動きも活発になっていて普通に移動することすらままならん。もちろん複数のハイパーレーンを経由する事で行けなくはないが、どうしても時間がかかってしまうのだ。体調が戻ったとはいえ根本治療をせねば妻の、パトリシアの余命はそう長くない。医者の見立てでは後10日、本来であれば十分間に合うはずがまさかこんなことになるとは・・・。どうか、どうか妻をもう一度救ってもらえないだろうか」
「無理なお願いをしているのは百も承知です。ですが、もう一度この人の隣で生きて生きたい、そう思わせてくださった皆様にもう一度お願いしようと話し合いました。どうか、もう一度夢を見させてもらえませんか?」
あー・・・うん、オッケーオッケー。
ちょっと深呼吸しよう。
とりあえず依頼内容はパトリシア様を複数宙域先のメディカルコロニーへの護衛、本来ハイパーレーンを使用すればすぐに到着するけど、ちょっとばかし問題が起きてるからそこを迂回して現地へ・・・というわけにはいかないらしい。
問題って言ってもちょっと宙賊が集まってドンパチしているだけ、そこへ向かって続々と宙賊が集まっているからそれを避けながら現地まで突っ走れば万事解決ってな感じだ。
何だ簡単じゃないか・・・ってなるかい!
いやいやいや、今一番ホットな話題、宙賊討伐戦が行われている近くを移動するとか自殺行為もいいとこだろう。
しかもアリスの話じゃ宙賊の士気が思った以上に高くてあまり戦況は良くないらしいじゃないか。
そんな場所にこんな偉い人を連れていくって?
そりゃこのままここに居ても死を待つだけだから最後の希望にかけたいという気持ちはわかる、分かるんだがなんでそれを傭兵でもない一介の輸送業者に頼もうとするかなぁ。
それなら私兵でも何でも使って言った方が確実じゃないだろうか。
「あー・・・、ちょっと話し合っても構いませんか?」
「即断できないのはもちろんわかる。もちろん私達もそれを強制するつもりはないが・・・、領主ではなく一人の夫の願いとして考えてもらえないか」
「アナタ、行きましょう」
「あぁ、そうだな」
パトリシア様が俺の心情を組んで静かに立ち上がり、男爵と共に応接室を後にする。
パタンと扉が閉まった後、肺に溜まっていた空気をすべて吐き出した。
「はぁぁぁぁぁぁ」
「よく我慢しましたね、マスター」
「いや、そういうのいいから。マジでいいから」
「まさか奥様の命がかかっているなんて思いもしませんでした」
イブさんも驚き目を丸くしている様子、これならものすごく貴重な絵を運んでくれとかそういうものの方が何十倍もマシだ。
それがあろうことか男爵の奥様でしかも命がかかってるとか、勘弁してくれよ。
「なんでそんな依頼を俺にするんだよ、ただの輸送業者だぞ?」
「それは荷物も人も運ぶのは同じだからではないですか?」
「そりゃ運ぶという意味では同じかもしれないけど場所が悪すぎるだろ」
「大規模討伐が行われているんですよね、仮にそこを飛行するとして大丈夫なんですか?」
「戦況は王立宇宙軍がわずかに劣勢、宙賊連合の動きが思った以上に機敏で頼みの傭兵達もてをこまねいているのだとか。それを聞きつけ武勲を上げようと周りの宙賊が集まってきている、という感じの様です。大丈夫かと聞かれると極めて危険、運が良ければ見つからないでしょうけど十中八九気づかれるでしょう」
いや、気づかれちゃダメなんだって。
こちとら丸腰・・・ではないけど、まともなバトルシップじゃないんだから戦いのにも限界がある。
その点向こうは悪逆非道の宙賊様、わざわざ王立宇宙軍に喧嘩を売ろうっていう馬鹿野郎の集まりだ。
そんな奴らに見つかろうものなら速攻で撃墜されてしまうに違いない。
「ならなおの事私兵でも連れて移動した方がよくないか?」
「護衛を連れていけば真っ先に狙われるのは間違いありません。その点、輸送業者であれば見逃される可能性が僅かでも上がりますから」
「それほとんど変わらないって言ってるよな」
「0と1には大きな差がありますよ、マスター」
「そもそも見つかってる時点でアウトだろ」
「でも断ればパトリシア様の命は・・・」
「そういうのマジで勘弁してもらいたい、代替えの利く物なら最悪どうなってもいいが人の命がかかってるとか荷が重すぎる」
もし仮に失敗しようものなら男爵にどんな顔をして謝ればいいのかわからない。
しかも苦しみながら死んでいくパトリシア様を俺達だけで見送ることになるんだぞ?そんな事耐えられるはずがないだろうが。
「ですが前回はそれを達成されたではありませんか」
「ん?」
「パトリシア様の命がかかっている薬を無事に運び、こうしてお話しできるぐらいに回復させた。つまり一度は成し遂げた依頼です。一度できるのであれば二度出来るそう思いませんか?」
「なんでそんなポジティブに考えられるんだよ」
「マスターなら達成できると信じているからです」
いや、何を根拠にそんなことを。
こちとら輸送業界一か月の新人、しかも戦闘経験はほぼ皆無だ。
いくら万能なアリスや戦闘専門のイブさんがいるからと言って多勢に無勢、シールドだって無限じゃないんだ。
命あっての物種、そもそもそういう所に行かなければ死ぬ可能性はないわけだろ?
確かにパトリシア様の命は大事だけど、俺の命だって大事だ。
「・・・・・・」
「因みにライエル男爵様は辺境にも顔が効く有力貴族です、もしかすると未開拓惑星に関する情報をお持ちかもしれません。今は依頼を引き受ける前の段階ですし報酬に関しても未提示ですからこちらから話を持っていくこともできますよ」
「今その情報は卑怯じゃないか?」
「マスターの夢を叶えるのが私の役目ですから。あくまでも可能性の話ですが悪くない交渉材料だと思います」
「あの種を植えることが出来るかもしれませんね」
まさか身内に敵がいるとは思わなかったが、確かに悪くない提案だと思う。
やみくもに金を貯めるのも方法の一つだが、明確な情報も必要不可欠。
いくらアリスが星間ネットワークの情報を網羅していたとしても、権力であるとかそういうものを動かすことはできない。
自分の夢を選ぶか、それとも平穏な人生を選ぶのか。
そこででふと妻の顔が頭に浮かんだ。
ゆっくりと頭を上げるとパトリシア様が聖母のような微笑みを浮かべ俺達をみつめていた。
「知っての通り君たちが持ってきてくれた薬のおかげで妻は一命をとりとめた。また、宙賊がいなくなったことでコロニー内の物資も安定し穏やかな生活が送れるようになっている。君たちは妻だけでなく我が領民までもが助けられているわけだ。本当に感謝してもしきれない、ありがとう」
「我々はただ仕事をこなしたまでです、そんなにかしこまらないでください」
「驕るわけでもなく実直に仕事をこなす、他の者もこうであってほしいんだが・・・。話がそれたな、今回はそんな優秀な君たちに是非頼みたいことがある、聞いてもらえるか?」
「頼み、ですか」
「君達だからこそ頼みたい君たちにしかできない仕事だ。もちろんそれに見合った報酬を出すと我が家名にかけて約束しよう」
貴族が自らの家名に誓うなんてのはよっぽどの事、それを俺達に使うとか・・・あれか?宙賊基地にでも突入させられるのか?
色々な考えが頭を駆け巡るも男爵を待たせるわけにはいかない、とにかくまずは話を聞かなければ。
「・・・なにをすればよろしいのでしょうか」
「頼みというのは他でもない、妻をメディカルコロニーまで運んでほしいのだ」
「メディカルコロニー?」
「ここから宙域間高速移動帯を使って三日ほどの所にある別宙域、そこにある医療専門コロニーです。とはいえそこに行くだけであれば私達に頼まなくても・・・いえ、それが出来ないんでしたね」
「うむ。ハイパーレーンの途中で大規模な宙賊討伐先戦が行われておってな、現在利用が停止されているだけでなく同宙域での宙賊の動きも活発になっていて普通に移動することすらままならん。もちろん複数のハイパーレーンを経由する事で行けなくはないが、どうしても時間がかかってしまうのだ。体調が戻ったとはいえ根本治療をせねば妻の、パトリシアの余命はそう長くない。医者の見立てでは後10日、本来であれば十分間に合うはずがまさかこんなことになるとは・・・。どうか、どうか妻をもう一度救ってもらえないだろうか」
「無理なお願いをしているのは百も承知です。ですが、もう一度この人の隣で生きて生きたい、そう思わせてくださった皆様にもう一度お願いしようと話し合いました。どうか、もう一度夢を見させてもらえませんか?」
あー・・・うん、オッケーオッケー。
ちょっと深呼吸しよう。
とりあえず依頼内容はパトリシア様を複数宙域先のメディカルコロニーへの護衛、本来ハイパーレーンを使用すればすぐに到着するけど、ちょっとばかし問題が起きてるからそこを迂回して現地へ・・・というわけにはいかないらしい。
問題って言ってもちょっと宙賊が集まってドンパチしているだけ、そこへ向かって続々と宙賊が集まっているからそれを避けながら現地まで突っ走れば万事解決ってな感じだ。
何だ簡単じゃないか・・・ってなるかい!
いやいやいや、今一番ホットな話題、宙賊討伐戦が行われている近くを移動するとか自殺行為もいいとこだろう。
しかもアリスの話じゃ宙賊の士気が思った以上に高くてあまり戦況は良くないらしいじゃないか。
そんな場所にこんな偉い人を連れていくって?
そりゃこのままここに居ても死を待つだけだから最後の希望にかけたいという気持ちはわかる、分かるんだがなんでそれを傭兵でもない一介の輸送業者に頼もうとするかなぁ。
それなら私兵でも何でも使って言った方が確実じゃないだろうか。
「あー・・・、ちょっと話し合っても構いませんか?」
「即断できないのはもちろんわかる。もちろん私達もそれを強制するつもりはないが・・・、領主ではなく一人の夫の願いとして考えてもらえないか」
「アナタ、行きましょう」
「あぁ、そうだな」
パトリシア様が俺の心情を組んで静かに立ち上がり、男爵と共に応接室を後にする。
パタンと扉が閉まった後、肺に溜まっていた空気をすべて吐き出した。
「はぁぁぁぁぁぁ」
「よく我慢しましたね、マスター」
「いや、そういうのいいから。マジでいいから」
「まさか奥様の命がかかっているなんて思いもしませんでした」
イブさんも驚き目を丸くしている様子、これならものすごく貴重な絵を運んでくれとかそういうものの方が何十倍もマシだ。
それがあろうことか男爵の奥様でしかも命がかかってるとか、勘弁してくれよ。
「なんでそんな依頼を俺にするんだよ、ただの輸送業者だぞ?」
「それは荷物も人も運ぶのは同じだからではないですか?」
「そりゃ運ぶという意味では同じかもしれないけど場所が悪すぎるだろ」
「大規模討伐が行われているんですよね、仮にそこを飛行するとして大丈夫なんですか?」
「戦況は王立宇宙軍がわずかに劣勢、宙賊連合の動きが思った以上に機敏で頼みの傭兵達もてをこまねいているのだとか。それを聞きつけ武勲を上げようと周りの宙賊が集まってきている、という感じの様です。大丈夫かと聞かれると極めて危険、運が良ければ見つからないでしょうけど十中八九気づかれるでしょう」
いや、気づかれちゃダメなんだって。
こちとら丸腰・・・ではないけど、まともなバトルシップじゃないんだから戦いのにも限界がある。
その点向こうは悪逆非道の宙賊様、わざわざ王立宇宙軍に喧嘩を売ろうっていう馬鹿野郎の集まりだ。
そんな奴らに見つかろうものなら速攻で撃墜されてしまうに違いない。
「ならなおの事私兵でも連れて移動した方がよくないか?」
「護衛を連れていけば真っ先に狙われるのは間違いありません。その点、輸送業者であれば見逃される可能性が僅かでも上がりますから」
「それほとんど変わらないって言ってるよな」
「0と1には大きな差がありますよ、マスター」
「そもそも見つかってる時点でアウトだろ」
「でも断ればパトリシア様の命は・・・」
「そういうのマジで勘弁してもらいたい、代替えの利く物なら最悪どうなってもいいが人の命がかかってるとか荷が重すぎる」
もし仮に失敗しようものなら男爵にどんな顔をして謝ればいいのかわからない。
しかも苦しみながら死んでいくパトリシア様を俺達だけで見送ることになるんだぞ?そんな事耐えられるはずがないだろうが。
「ですが前回はそれを達成されたではありませんか」
「ん?」
「パトリシア様の命がかかっている薬を無事に運び、こうしてお話しできるぐらいに回復させた。つまり一度は成し遂げた依頼です。一度できるのであれば二度出来るそう思いませんか?」
「なんでそんなポジティブに考えられるんだよ」
「マスターなら達成できると信じているからです」
いや、何を根拠にそんなことを。
こちとら輸送業界一か月の新人、しかも戦闘経験はほぼ皆無だ。
いくら万能なアリスや戦闘専門のイブさんがいるからと言って多勢に無勢、シールドだって無限じゃないんだ。
命あっての物種、そもそもそういう所に行かなければ死ぬ可能性はないわけだろ?
確かにパトリシア様の命は大事だけど、俺の命だって大事だ。
「・・・・・・」
「因みにライエル男爵様は辺境にも顔が効く有力貴族です、もしかすると未開拓惑星に関する情報をお持ちかもしれません。今は依頼を引き受ける前の段階ですし報酬に関しても未提示ですからこちらから話を持っていくこともできますよ」
「今その情報は卑怯じゃないか?」
「マスターの夢を叶えるのが私の役目ですから。あくまでも可能性の話ですが悪くない交渉材料だと思います」
「あの種を植えることが出来るかもしれませんね」
まさか身内に敵がいるとは思わなかったが、確かに悪くない提案だと思う。
やみくもに金を貯めるのも方法の一つだが、明確な情報も必要不可欠。
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