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45.願いは無事に叶えられて
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「ハッ!」
ブラックアウトしていた視界が一気にはじけ、勢いよく上半身を起こして辺りを見回す。
横には衝立、下半身には毛布が掛けられている。
さっきまで感じていた苦しいほどの圧力は一切なく、立ち上がり見慣れたモニターに目を向けると見たこともない映像が流れていた。
「きん・・・いろ?」
「おはようございますマスター、ハイパーレーン内を飛行すると星の光がこういう風に見えるんです」
「という事は無事に間に合ったのか」
「私が今まで嘘を言いましたか?」
「言った」
「それは心外ですね、私は常に真実を述べています。因みに漏らしませんでしたのでそちらもご安心ください」
「聞いてないっての。でもよくやったありがとな」
アリスは俺の言葉に満足そうに微笑むと再びモニターの方へと視線を戻す。
モニターの端では何やら複雑な数式が流れているが、何かをいじくっているんだろう。
「あ!トウマ様おはようございます」
「イブさん、パトリシア様は?」
「今は静かに眠っておられます。本当は医療用ポッドがあるともっと楽になるんですけど、残念ながらそれは用意できなくて」
「速度優先だったんだから仕方がない。そうか、とりあえずまだ大丈夫か」
モニターの数字を見る限りシューティングスターが爆発的な加速を行ってからおよそ12時間、ハイパーレーン突入からはおよそ9時間が経過している。
アリスの頑張りにより本当に時間すれすれでハイパーレーンに突入出来た俺達だったが、後は時間に追われることもなく到着まで静かに待つことになる。
出来ることはすべてやった、ここから先はパトリシア様の頑張り次第だ。
そのままキャプテンシートに移動し、深々と腰かける。
「到着は15時間後か」
「正確には14時間と22分です。あれからハイパーレーンまで2時間22分でぶち抜きましたので」
「予定よりさらに38分も縮めるとか・・・エンジンは大丈夫なんだよな?」
「現在自己修復システムを実行中です、通常飛行はできますがしばらくはあのような飛び方はできないでしょう」
「そもそもするつもりもないけどな、もうあのGに潰されるのはこりごりだ」
首がむち打ちになるどころか意識が飛んでしまうぐらいの重力、金を積まれてももうあんなつらい事はしないだろう。
いや、マジでしんどかったんだって。
「イブ様は大丈夫でしたよね?」
「あれを大丈夫と言っていいかはわかりませんが、とりあえず意識は保っていました」
「つまりマスターの鍛え方が足りないという事です」
「そういう話じゃないと思うけどなぁ」
「時間もありますし今から鍛えますか?」
「いや、少しぐらい休ませてくれ。でもまぁ時間もあるし・・・そうだ、大規模討伐戦、はどうなったんだ?」
折角時間もあるんだし向こうの状況を確認しておきたい。
モニターに前と同じ宙域図を展開してもらったのだが、随分と見た目が変わっている。
「小惑星が・・・ない?」
「援軍に来た王立宇宙軍の大規模掃射の影響ですね、大型戦艦が二艦と超大型戦艦が一艦、その他錚々たる戦力でやってきた後一斉に大型レーザーを発射し小惑星諸共宙賊を吹き飛ばしました。残党もコルベットを含めた大量のバトルシップにより一隻残らず駆逐され、独立宣言をすることもなくすべての宙賊が駆除されております。」
「やることがエグすぎるだろ」
「因みに当初予定した航路を大型レーザーが通過、あそこを飛んでいたら宙賊ではなく王立宇宙軍により撃墜されていたことでしょう。パトリシア様が乗っていますので多少の問題にはなるでしょうが、必要な犠牲だったという事で片づけられたはずです」
「つまりあそこで強行していたらどちらにしろ命がなかったってことか」
「そうなりますね」
まさに危機一髪、まぁこっちの選択肢も中々にハードだったけれど少なくとも命の危険を感じることはなかった。
なんにせよ間に合えば全てよし、のこり時間をのんびりと過ごすとしよう。
追われていると時間は早く過ぎるのにただ流れているのを待つだけだとかなりゆっくりに感じるのはなぜだろうか。
時間が進むにつれパトリシア様の病状は悪化、簡易モニターの表示を見る限りかなり脈が荒くなってきている。
「到着は?」
「あと五分後にハイパーレーンを抜けます。そうすればメディカルコロニーまで通常船速で五分という所でしょうか」
「つまりあと十分」
「そういうことです。パトリシア様、もう少しの辛抱ですよ」
「頑張りましょうね、パトリシア様!」
何もできないとはいえ声をかけ続けることはできる。
顔面蒼白、呼吸も荒く今にもヤバそうな感じはしているけれど、それでも俺達は希望を捨てていない。
ライエル男爵の、そしてこの方が命を賭してまで助けた六人の願い。
更には俺達も含めた多くの人がパトリシア様の無事を願っている。
これだけの人に背中を押されて間に合いませんでした、なんてことはない筈だ。
願えば叶う、そんな子供だましなことを言うような年ではないけれどそれでも今はそう信じている。
「ハイパーレーンから離脱、通常飛行に戻ります」
「あれがメディカルコロニー」
「デカいな」
金色の流れる景色が途絶え、目の前に真っ白いコロニーが姿を現した。
球体をしたコロニーの周りを何本ものリングが重なるようにつながっている。
国一番とまではいわないけれど、それに匹敵するほどの大きさを誇るらしい。
「こちらメディカルコントロール、聞いていた船とは形が違いますが・・・トウマ船長はおられますか?」
加速と同時に通信が入り、モニターに白衣を着た初老の男性が映し出される。
「こちらシューティングスターのトウマだ、予定通りパトリシア様を届けに来た」
「患者の容体は?」
「簡易ではありますがハイパーレーン突入後からおよそ24時間分のデータとなります」
「・・・なるほど、あまりいい状態ではなさそうだ」
アリスがデータを送信、それを受け取り先生がすぐに目を通していく。
「何とかなりそうか?」
「何とかしてみせる。実はライエルとパトリシアとは昔からの付き合いでね、二人の結婚式でスピーチをしたこともあるんだ。あの美しい花嫁姿は一生忘れることはないよ」
「つまり任せて大丈夫ってことだよな?」
「僕は医者だから絶対という言葉は使えない、それでも友人として絶対に助けてみせる」
友人として絶対に助けて見せるか、ここにきて一番聞きたかった言葉が聞けた気がする。
後はコロニーに着艦してパトリシア様を引き渡せば依頼は終了だ。
「先生!緊急ハンガーへの移動をお願いします!」
「というわけだから現地で会おう」
「よろしくお願いしますドクター」
「ジャックだ」
「よろしくお願いしますドクタージャック」
通信が切れると先ほどよりも大きくなったメディカルコロニーが視界に飛び込んできた。
その中に赤く光っているポイントがある、どうやらあそこが緊急用のハンガーらしい。
「緊急ハンガーまであと二分、接続シークエンス受託します」
「もう少しだ」
「頑張りましょうパトリシア様!ジャック先生が、ライエル男爵様が待ってますよ!」
パトリシア様の手を握り必死に声をかけるイブさん。
それからしばらくして微かな振動の後無事に船はコロニーへ到着、ハッチが開くと同時に白衣を着た先ほどの男性が飛び込んできた。
「パトリシアは!」
「そちらの仮眠室です、意識はありませんが弱いながらにも脈拍と呼吸はまだあります」
「それなら大丈夫だ、君達本当にありがとう」
「後はお任せします」
「エアストレッチャーを早く!メディカルルームに移動しながら処置を開始する、一秒も無駄にするな!」
「「「はい!」」」
一緒に入ってきた看護師と共にエアストレッチャーに乗ったパトリシア様があっという間に船から運び出されていった。
残されたのは俺達三人、それぞれの顔を見ながら力強く拳を突き上げる。
願いは無事にかなえられた。
ブラックアウトしていた視界が一気にはじけ、勢いよく上半身を起こして辺りを見回す。
横には衝立、下半身には毛布が掛けられている。
さっきまで感じていた苦しいほどの圧力は一切なく、立ち上がり見慣れたモニターに目を向けると見たこともない映像が流れていた。
「きん・・・いろ?」
「おはようございますマスター、ハイパーレーン内を飛行すると星の光がこういう風に見えるんです」
「という事は無事に間に合ったのか」
「私が今まで嘘を言いましたか?」
「言った」
「それは心外ですね、私は常に真実を述べています。因みに漏らしませんでしたのでそちらもご安心ください」
「聞いてないっての。でもよくやったありがとな」
アリスは俺の言葉に満足そうに微笑むと再びモニターの方へと視線を戻す。
モニターの端では何やら複雑な数式が流れているが、何かをいじくっているんだろう。
「あ!トウマ様おはようございます」
「イブさん、パトリシア様は?」
「今は静かに眠っておられます。本当は医療用ポッドがあるともっと楽になるんですけど、残念ながらそれは用意できなくて」
「速度優先だったんだから仕方がない。そうか、とりあえずまだ大丈夫か」
モニターの数字を見る限りシューティングスターが爆発的な加速を行ってからおよそ12時間、ハイパーレーン突入からはおよそ9時間が経過している。
アリスの頑張りにより本当に時間すれすれでハイパーレーンに突入出来た俺達だったが、後は時間に追われることもなく到着まで静かに待つことになる。
出来ることはすべてやった、ここから先はパトリシア様の頑張り次第だ。
そのままキャプテンシートに移動し、深々と腰かける。
「到着は15時間後か」
「正確には14時間と22分です。あれからハイパーレーンまで2時間22分でぶち抜きましたので」
「予定よりさらに38分も縮めるとか・・・エンジンは大丈夫なんだよな?」
「現在自己修復システムを実行中です、通常飛行はできますがしばらくはあのような飛び方はできないでしょう」
「そもそもするつもりもないけどな、もうあのGに潰されるのはこりごりだ」
首がむち打ちになるどころか意識が飛んでしまうぐらいの重力、金を積まれてももうあんなつらい事はしないだろう。
いや、マジでしんどかったんだって。
「イブ様は大丈夫でしたよね?」
「あれを大丈夫と言っていいかはわかりませんが、とりあえず意識は保っていました」
「つまりマスターの鍛え方が足りないという事です」
「そういう話じゃないと思うけどなぁ」
「時間もありますし今から鍛えますか?」
「いや、少しぐらい休ませてくれ。でもまぁ時間もあるし・・・そうだ、大規模討伐戦、はどうなったんだ?」
折角時間もあるんだし向こうの状況を確認しておきたい。
モニターに前と同じ宙域図を展開してもらったのだが、随分と見た目が変わっている。
「小惑星が・・・ない?」
「援軍に来た王立宇宙軍の大規模掃射の影響ですね、大型戦艦が二艦と超大型戦艦が一艦、その他錚々たる戦力でやってきた後一斉に大型レーザーを発射し小惑星諸共宙賊を吹き飛ばしました。残党もコルベットを含めた大量のバトルシップにより一隻残らず駆逐され、独立宣言をすることもなくすべての宙賊が駆除されております。」
「やることがエグすぎるだろ」
「因みに当初予定した航路を大型レーザーが通過、あそこを飛んでいたら宙賊ではなく王立宇宙軍により撃墜されていたことでしょう。パトリシア様が乗っていますので多少の問題にはなるでしょうが、必要な犠牲だったという事で片づけられたはずです」
「つまりあそこで強行していたらどちらにしろ命がなかったってことか」
「そうなりますね」
まさに危機一髪、まぁこっちの選択肢も中々にハードだったけれど少なくとも命の危険を感じることはなかった。
なんにせよ間に合えば全てよし、のこり時間をのんびりと過ごすとしよう。
追われていると時間は早く過ぎるのにただ流れているのを待つだけだとかなりゆっくりに感じるのはなぜだろうか。
時間が進むにつれパトリシア様の病状は悪化、簡易モニターの表示を見る限りかなり脈が荒くなってきている。
「到着は?」
「あと五分後にハイパーレーンを抜けます。そうすればメディカルコロニーまで通常船速で五分という所でしょうか」
「つまりあと十分」
「そういうことです。パトリシア様、もう少しの辛抱ですよ」
「頑張りましょうね、パトリシア様!」
何もできないとはいえ声をかけ続けることはできる。
顔面蒼白、呼吸も荒く今にもヤバそうな感じはしているけれど、それでも俺達は希望を捨てていない。
ライエル男爵の、そしてこの方が命を賭してまで助けた六人の願い。
更には俺達も含めた多くの人がパトリシア様の無事を願っている。
これだけの人に背中を押されて間に合いませんでした、なんてことはない筈だ。
願えば叶う、そんな子供だましなことを言うような年ではないけれどそれでも今はそう信じている。
「ハイパーレーンから離脱、通常飛行に戻ります」
「あれがメディカルコロニー」
「デカいな」
金色の流れる景色が途絶え、目の前に真っ白いコロニーが姿を現した。
球体をしたコロニーの周りを何本ものリングが重なるようにつながっている。
国一番とまではいわないけれど、それに匹敵するほどの大きさを誇るらしい。
「こちらメディカルコントロール、聞いていた船とは形が違いますが・・・トウマ船長はおられますか?」
加速と同時に通信が入り、モニターに白衣を着た初老の男性が映し出される。
「こちらシューティングスターのトウマだ、予定通りパトリシア様を届けに来た」
「患者の容体は?」
「簡易ではありますがハイパーレーン突入後からおよそ24時間分のデータとなります」
「・・・なるほど、あまりいい状態ではなさそうだ」
アリスがデータを送信、それを受け取り先生がすぐに目を通していく。
「何とかなりそうか?」
「何とかしてみせる。実はライエルとパトリシアとは昔からの付き合いでね、二人の結婚式でスピーチをしたこともあるんだ。あの美しい花嫁姿は一生忘れることはないよ」
「つまり任せて大丈夫ってことだよな?」
「僕は医者だから絶対という言葉は使えない、それでも友人として絶対に助けてみせる」
友人として絶対に助けて見せるか、ここにきて一番聞きたかった言葉が聞けた気がする。
後はコロニーに着艦してパトリシア様を引き渡せば依頼は終了だ。
「先生!緊急ハンガーへの移動をお願いします!」
「というわけだから現地で会おう」
「よろしくお願いしますドクター」
「ジャックだ」
「よろしくお願いしますドクタージャック」
通信が切れると先ほどよりも大きくなったメディカルコロニーが視界に飛び込んできた。
その中に赤く光っているポイントがある、どうやらあそこが緊急用のハンガーらしい。
「緊急ハンガーまであと二分、接続シークエンス受託します」
「もう少しだ」
「頑張りましょうパトリシア様!ジャック先生が、ライエル男爵様が待ってますよ!」
パトリシア様の手を握り必死に声をかけるイブさん。
それからしばらくして微かな振動の後無事に船はコロニーへ到着、ハッチが開くと同時に白衣を着た先ほどの男性が飛び込んできた。
「パトリシアは!」
「そちらの仮眠室です、意識はありませんが弱いながらにも脈拍と呼吸はまだあります」
「それなら大丈夫だ、君達本当にありがとう」
「後はお任せします」
「エアストレッチャーを早く!メディカルルームに移動しながら処置を開始する、一秒も無駄にするな!」
「「「はい!」」」
一緒に入ってきた看護師と共にエアストレッチャーに乗ったパトリシア様があっという間に船から運び出されていった。
残されたのは俺達三人、それぞれの顔を見ながら力強く拳を突き上げる。
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