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54.メディカルチェックの結果を確認して
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「ただの骨董品だと思ってたが、案外金になるんだな」
「今回の品物は古いだけでなくどれも状態の良い物ばかりでしたから、思っていた以上の値段で取引が出来ました」
「これで残ったのは例の手帳だけ、やっぱり復元は無理そうか?」
「いろいろ情報を仕入れてはいるものの、あそこまで朽ちていると中々難しいようです。例の写真もありますから何かしらの成果を得たかった所だけに残念です」
例の難破船から回収した品々は、一つ一つ丁寧に撮影された後星間ネットワーク上の取引サイトにアップされ、あっという間にすべてに買い手がついたそうだ。
古ぼけたグラス一個だけでも1万ヴェロスで取引されるんだから骨董品ってのはわからないもんだなぁ。
残ったのは白骨死体と例の手帳、流石に遺体を売るわけにもいかないし手帳も例の写真の手がかりがあるかもしれないので一応手元に残しておくことにした。
もしかしたら再生する方法が見つかるかもしれない、そんな一縷の望みにかけてとりあえず今は保管しておこう。
手帳の中から見つかった例の写真についてはあえてイブさんには何も伝えず、俺とアリスだけの中にとどめている。
隠し事をして申し訳ないが下手に伝えて面倒な事になっても困るし、それに伝えた所で何かが変わるわけではないのであえて言わないという結論に至った。
マジでイブさんって何者なんだろうなぁ。
「あ、お二人ともこんなところに」
「イブさん、どうかしたのか?」
「さっき私のところにジャック先生からメディカルチェックの結果が届いたのでトウマさんの所にもきてるかと思って」
「お!やっと出たのか」」
ライエル男爵と共に受けたメディカルチェック、体の隅々だけでなく遺伝子情報までチェックするという世界最高峰の検査を受けさせてもらったのだが、どうやら結果がでたらしい。
このご時世で結果が出るまでに一ヶ月って中々かかるもんなんだなぁ。
タブレットを起動してメッセージを確認、お!きてるきてる。
「如何ですか?」
「今目を通しているから・・・」
「どうしました?不治の病が?」
「おかげさんで健康優良だよ。遺伝子情報もオールクリア、食生活が変わったわりに筋肉量が増えているのはイブさんのおかげだな。」
「ふむふむなるほど。運動能力も含め全て平均値、ここまで整っているとある種の才能ですね」
「おま!勝手にメッセージをハッキングするなっての!」
俺が見せてくれないからか、勝手にメッセージをハッキングして自分の前に投影するアリス。
どうやら俺に個人情報保護という権利は存在していないらしい。
しかし絵に描いたような平均値、多少波はあるけれどならせば綺麗に真っ直ぐになりそうな感じがある。
昔から苦手の少ない器用貧乏なタイプだったが、それが医学的にも証明されてしまった。
やれやれだ。
「イブさんは如何でした?」
「私も病気とかそう言うのはありませんでした!」
「それは何よりだ、見ていいか?」
「マスター、いくらクルーとはいえデリカシーなさすぎだと思いますが」
「え、あ!そうか、悪い」
「見られて困るものはないですし、正直どれがいいかもわからないので見てください」
メディカルチェックには身長や体重、スリーサイズなんかも明記されている。
それを見せろだなんて、そりゃ起きられても仕方がない。
とhしえ本人は特に気にしている様子はないので改めて許可をとってから見せてもらうことに。
「「おぉ~~」」
「なんですか二人して」
「いえ、流石だなと思いまして。身体能力、反射神経、脳内シナプスの量も多く思考力もかなりのもの。イブ様がお強い理由がよくわかります」
「そりゃ俺如きが勝てるはずもないないな」
メディカルチェックに結果、イブさんにも病気的なものはなかった。
加えて運動能力のほか全ての項目に目を通してもどれも平均値以上、俺が平均を一つも超えられないのにイブさんは全てに項目でそれを超えていくんだから生まれ持ったセンスでここまで変わるもんなんだなぁ。
「そんなに持ち上げないでください」
「お二人ともメディカルナノマシンの接種も完了しているようですね。免疫系も問題なし、これで惑星に降りても大丈夫ですよ」
「ん?やっぱりよくわからない病気とかあるのか?」
「生態系が作られると既存のウイルスはそのサイクルに準じた進化を遂げます。コロニー内ではほぼほぼコントロールされていますが、稀に流行風邪が出るのも人間の体内で自己進化した結果、そう言ったイレギュラーに対処するのが体内のナノマシンというわけです。一度接種すると一生効果が続きますから、推奨はされているものもお高いこともあり普及率は5割と言うところでしょうか」
なるほど、生物の多い惑星に行く気ならそういう対処もしておけよってことか。
俺の中にもあるってことは接種してくれたんだろうけど、うちによくそんな金があったもんだなぁ。
あまり裕福だった記憶はないんだがそこは素直に親父に感謝だ。
「つまり惑星に行っても大丈夫ということですね?」
「よほどの感染症が蔓延しているとかでなければ大丈夫です。折角ですから今度行ってみますか?」
「『行ってみますか?』で行けるような場所じゃないだろ」
「お金さえ出せば安心安全に惑星に降りられますよ。一番お安いものですと『弾丸滞在時間三時間惑星ツアー』っていうのがありますね。一人たったの200万ヴェロスだそうです」
「何がたったの、なんだよ。三時間だぞ三時間、馬鹿にしてるのか?」
「宣伝は至って真面目ですね、この三時間で人生が変わるとまで言い切っています。基本的に降下できるような惑星というのは誰かしらに管理されているものですから、お高いのは致し方ありません」
「それにも限度ってもんがあるだろ」
二百万ヴェロスを稼ぐのにいったいどれだけ働かなければならないのか。
それこそ数年休まず働いてやっと半分という程度、金がかかるとわかっていてもこの金額には驚きを隠せない。
世の中にはボロい商売もあるもんだなぁ。
「自分も同じことしようかと思いましたね、マスター」
「当たり前だろ、準備含めておよそ半日で200万だぞ?船のチャーター代に保険とか色々考えても一人頭100万は儲かるはず、一隻10人として1000万。100回やれば10億稼げるんだ、後は利益を生み出し続ける最高の商売になる」
「問題はそんな辺境にお客様が来てくださるかというところですね、往来のあるハイパーレーン圏内だからこそのあの値段、辺境になればその価値は十分の一まで落ちるかと」
それでも10万は儲かるのか、そんなふうに考えることもできる。
もっとも、それは降下できる惑星を買ったらの話であって先立つものがなければそもそも買うことすらできない。
世の中ままならないものだ。
「ま、なんにせよ惑星に降りられることが分かったそれでいいじゃないか」
「ツアーへの参加はよろしいのですか?」
「あのなぁ一人200万だぞ?つまり三人で600万、そんな金どこに・・・あるな」
「ありますね」
「いやいや、あれは未来への投資だ。商売するのにも金はかかるんだししっかり貯めておかないと」
「わかりました、そしてありがとうございます」
「ん?何をだ?」
「なんでもありません」
突然アリスにお礼を言われてしまったんだが、この短いやり取りのどこにその要素があったのだろうか。
首を傾げる俺と対照的にイブさんはそれが分かったようで何度も強く頷いている。
わざわざ聞き直すのもあれだけど・・・まぁ、本人が嬉しそうならいいか。
惑星。
俺の夢であり一度はおり立ってみたい場所。
いつかその時が来るまでとりあえず今は我慢しておこう。
「今回の品物は古いだけでなくどれも状態の良い物ばかりでしたから、思っていた以上の値段で取引が出来ました」
「これで残ったのは例の手帳だけ、やっぱり復元は無理そうか?」
「いろいろ情報を仕入れてはいるものの、あそこまで朽ちていると中々難しいようです。例の写真もありますから何かしらの成果を得たかった所だけに残念です」
例の難破船から回収した品々は、一つ一つ丁寧に撮影された後星間ネットワーク上の取引サイトにアップされ、あっという間にすべてに買い手がついたそうだ。
古ぼけたグラス一個だけでも1万ヴェロスで取引されるんだから骨董品ってのはわからないもんだなぁ。
残ったのは白骨死体と例の手帳、流石に遺体を売るわけにもいかないし手帳も例の写真の手がかりがあるかもしれないので一応手元に残しておくことにした。
もしかしたら再生する方法が見つかるかもしれない、そんな一縷の望みにかけてとりあえず今は保管しておこう。
手帳の中から見つかった例の写真についてはあえてイブさんには何も伝えず、俺とアリスだけの中にとどめている。
隠し事をして申し訳ないが下手に伝えて面倒な事になっても困るし、それに伝えた所で何かが変わるわけではないのであえて言わないという結論に至った。
マジでイブさんって何者なんだろうなぁ。
「あ、お二人ともこんなところに」
「イブさん、どうかしたのか?」
「さっき私のところにジャック先生からメディカルチェックの結果が届いたのでトウマさんの所にもきてるかと思って」
「お!やっと出たのか」」
ライエル男爵と共に受けたメディカルチェック、体の隅々だけでなく遺伝子情報までチェックするという世界最高峰の検査を受けさせてもらったのだが、どうやら結果がでたらしい。
このご時世で結果が出るまでに一ヶ月って中々かかるもんなんだなぁ。
タブレットを起動してメッセージを確認、お!きてるきてる。
「如何ですか?」
「今目を通しているから・・・」
「どうしました?不治の病が?」
「おかげさんで健康優良だよ。遺伝子情報もオールクリア、食生活が変わったわりに筋肉量が増えているのはイブさんのおかげだな。」
「ふむふむなるほど。運動能力も含め全て平均値、ここまで整っているとある種の才能ですね」
「おま!勝手にメッセージをハッキングするなっての!」
俺が見せてくれないからか、勝手にメッセージをハッキングして自分の前に投影するアリス。
どうやら俺に個人情報保護という権利は存在していないらしい。
しかし絵に描いたような平均値、多少波はあるけれどならせば綺麗に真っ直ぐになりそうな感じがある。
昔から苦手の少ない器用貧乏なタイプだったが、それが医学的にも証明されてしまった。
やれやれだ。
「イブさんは如何でした?」
「私も病気とかそう言うのはありませんでした!」
「それは何よりだ、見ていいか?」
「マスター、いくらクルーとはいえデリカシーなさすぎだと思いますが」
「え、あ!そうか、悪い」
「見られて困るものはないですし、正直どれがいいかもわからないので見てください」
メディカルチェックには身長や体重、スリーサイズなんかも明記されている。
それを見せろだなんて、そりゃ起きられても仕方がない。
とhしえ本人は特に気にしている様子はないので改めて許可をとってから見せてもらうことに。
「「おぉ~~」」
「なんですか二人して」
「いえ、流石だなと思いまして。身体能力、反射神経、脳内シナプスの量も多く思考力もかなりのもの。イブ様がお強い理由がよくわかります」
「そりゃ俺如きが勝てるはずもないないな」
メディカルチェックに結果、イブさんにも病気的なものはなかった。
加えて運動能力のほか全ての項目に目を通してもどれも平均値以上、俺が平均を一つも超えられないのにイブさんは全てに項目でそれを超えていくんだから生まれ持ったセンスでここまで変わるもんなんだなぁ。
「そんなに持ち上げないでください」
「お二人ともメディカルナノマシンの接種も完了しているようですね。免疫系も問題なし、これで惑星に降りても大丈夫ですよ」
「ん?やっぱりよくわからない病気とかあるのか?」
「生態系が作られると既存のウイルスはそのサイクルに準じた進化を遂げます。コロニー内ではほぼほぼコントロールされていますが、稀に流行風邪が出るのも人間の体内で自己進化した結果、そう言ったイレギュラーに対処するのが体内のナノマシンというわけです。一度接種すると一生効果が続きますから、推奨はされているものもお高いこともあり普及率は5割と言うところでしょうか」
なるほど、生物の多い惑星に行く気ならそういう対処もしておけよってことか。
俺の中にもあるってことは接種してくれたんだろうけど、うちによくそんな金があったもんだなぁ。
あまり裕福だった記憶はないんだがそこは素直に親父に感謝だ。
「つまり惑星に行っても大丈夫ということですね?」
「よほどの感染症が蔓延しているとかでなければ大丈夫です。折角ですから今度行ってみますか?」
「『行ってみますか?』で行けるような場所じゃないだろ」
「お金さえ出せば安心安全に惑星に降りられますよ。一番お安いものですと『弾丸滞在時間三時間惑星ツアー』っていうのがありますね。一人たったの200万ヴェロスだそうです」
「何がたったの、なんだよ。三時間だぞ三時間、馬鹿にしてるのか?」
「宣伝は至って真面目ですね、この三時間で人生が変わるとまで言い切っています。基本的に降下できるような惑星というのは誰かしらに管理されているものですから、お高いのは致し方ありません」
「それにも限度ってもんがあるだろ」
二百万ヴェロスを稼ぐのにいったいどれだけ働かなければならないのか。
それこそ数年休まず働いてやっと半分という程度、金がかかるとわかっていてもこの金額には驚きを隠せない。
世の中にはボロい商売もあるもんだなぁ。
「自分も同じことしようかと思いましたね、マスター」
「当たり前だろ、準備含めておよそ半日で200万だぞ?船のチャーター代に保険とか色々考えても一人頭100万は儲かるはず、一隻10人として1000万。100回やれば10億稼げるんだ、後は利益を生み出し続ける最高の商売になる」
「問題はそんな辺境にお客様が来てくださるかというところですね、往来のあるハイパーレーン圏内だからこそのあの値段、辺境になればその価値は十分の一まで落ちるかと」
それでも10万は儲かるのか、そんなふうに考えることもできる。
もっとも、それは降下できる惑星を買ったらの話であって先立つものがなければそもそも買うことすらできない。
世の中ままならないものだ。
「ま、なんにせよ惑星に降りられることが分かったそれでいいじゃないか」
「ツアーへの参加はよろしいのですか?」
「あのなぁ一人200万だぞ?つまり三人で600万、そんな金どこに・・・あるな」
「ありますね」
「いやいや、あれは未来への投資だ。商売するのにも金はかかるんだししっかり貯めておかないと」
「わかりました、そしてありがとうございます」
「ん?何をだ?」
「なんでもありません」
突然アリスにお礼を言われてしまったんだが、この短いやり取りのどこにその要素があったのだろうか。
首を傾げる俺と対照的にイブさんはそれが分かったようで何度も強く頷いている。
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