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19.小惑星群を飛び越えて
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「あの隕石の裏か」
「そのようです。エンジンを落としている以上レーダーも使えないでしょうからこちらの存在には気づいていないはず、襲撃するなら今ですがどうしますか?」
「襲撃するって誰がだよ」
「わたしですか?」
シャワーを浴びて着替えてきたイブさんが、やる気十分という感じでこちらを見て来る。
なんでそんなに戦いたんだこの人は。
「いや、装備もない丸腰で行かせるのは自殺行為だ。この距離でも遠隔で操作はできないんだよな?」
「電源が入っていない以上遠隔では難しいかと」
「ふむ、となると後はスキャンしてから考えるか。どうすればいい?」
「ドローンを飛ばせば確認ができます、準備しますので少しお待ちください」
「ドローン?」
「こういうこともあろうかと準備しておきました」
どういうシーンを想定していたのかはわからないが、ドヤ顔でイブさんよりも小さい胸を剃っているのでとりあえず頭を撫でておいた。
ここでスルーすると後で大変なことになるからな、俺も少しは学習したんだ。
しばらくしてソルアレスの側面から探査用ドローンが射出され、静かに宙賊の船へと接近。
なんであいつらは装甲に落書きしないと気が済まないんだろうか。
放送禁止用語オンパレードの薄汚れた装甲はエンジンを止めているせいか白く凍り始めている。
「スキャンを開始、続いて有線にて内部システムへアクセスを開始します」
「ん?」
「アクセスできないんじゃなかったのか?」
「遠隔ではとお伝えしました」
「そういうことは先に行ってもらると助かるんだがなぁ」
「それは失礼を致しました」
有線でもシステムを掌握できるのならイブさんが襲撃するとかいう話にもならなかったはず、まったくその辺の情報共有はしっかりしてもらいたい。
「スキャン完了。内部に四名、いずれも宙賊のみです。続いてアクセスを開始・・・内部リモートカメラを発見、内部映像出ます」
「おー、寒そう寒そう。」
「無理やり何枚も着込んでいますが耐えきれなくなるのも時間の問題ですね」
モニターに映し出されたのは、何枚もの半そでを着こみそれを体に巻き付けながら震え上がる宙賊四人組、体を寄せ合い何とか体温を維持としている物のその顔色は白く我慢の限界はすぐそこまで来ている。
エンジンをつけて追われるのを取るか、それとも我慢して凍死するか。
「船の断熱性を過信したな。もしくはエンジンの熱を暖房に使っていたか、どちらにせよ遠慮する必要はなくなったわけだ。やっちゃってくれ」
「よろしいのですか?」
「宙賊を救う理由はない、だろ?ここで逃して誰かが被害にあうのならその連鎖を断てばこの航路を使える人も出て来るだろ。とはいえ折角無事に船を手に入れられるならそれに越したことはない。行きは無理でも帰りに曳航するぐらいはできるはず、トラクタービームは積んでるのか?」
「積んで・・・いません」
積んでいたら汚い船でも多少は金になったはず、でもそれがないのなら残す理由はない。
震えながら死ぬぐらいなら一瞬で死ぬ方が奴らの慈悲にもなるだろう。
「じゃあいいや、好きにしてくれ」
「めんどくさくなりましたね」
「まぁな」
「では内部よりエンジンを起動、そのまま臨界まで稼働させて爆破させます。震えることなく眠れることをありがたく思いなさい」
「アリスさんかっこいい!」
「これも映画の受け売りです。」
「タイトルは忘れたが大昔のサスペンス映画だったな。使い方は違うけど、まぁ震えないことに変わりはない」
別にものすごく映画好きというわけではないんだけど、今のアリスにはそれがブームらしい。
ドローンによる有線ハッキングで宙賊の船が強制起動、内部映像を見ると大慌てで止めようとしているもののどうにもならない状態が良くわかる。
船を動かそうにもロックがかかってるのか、エンジンだけが回転数を上げ続けているようだ。
「基本OSを削除しましたので船を動かすことはできません。あと五分程で爆発しますので今のうちに最後の船を探しましょう」
「破片に巻き込まれるのもバカらしいしな」
至近距離で爆発した衝撃で近くのデブリや岩が一斉にはじけ飛ぶのは間違いない、いくらシールドがあるとはいえそれにわざわざ巻き込まれるのもバカらしいのでさっさと移動するとしよう。
「ドローンを回収、次へ向かいます」
「よし、サクッと終わらせて美味い酒でも飲むか」
「いいですね!」
「お、イブさんもいける口か」
「多分飲めます。」
「多分かよ」
「えへへ、すみません」
記憶喪失だったってことを忘れさせてくれるこの笑顔、飲める飲めないに関わらず一緒になって盛り上がってくれるのが嬉しいので飲めなければそれはそれで構わない。
35のオッサンがこんな可愛い子と一緒に酒を飲めるだけありがたい話じゃないか。
船を移動させてしばらくしてモニターから先ほどの船が消え、衝撃がソルアレスを揺らした。
移動していたので被害はなし、だがそれを察知したのかさっきまで隠れていた最後の一隻が慌ててエンジンを起動させた。
「お、逃げることにしたか」
「コロニー方向へ移動、ちょうどいいのでそのまま監視しつつ距離を取って追いかけましょう」
「最後の仕上げはイブさんに任せた」
「お任せください!」
わざわざ的になってくれるのならばありがたい話だ。
一定の距離を保ちながら絶妙な操船技術で小惑星群を突破、真っ黒な宇宙をバックに正面に目的のコロニーが視認できる。
近くまで来ていたので追跡しながらスキャンを実行、やはり遠隔が楽なようだ。
「スキャン完了、宙賊が3名のみです」
「よし、遠慮なくやっちゃってくれ」
「あ!急激に加速、ブースターを積んでいるみたいですね」
「イブさん行けるか?」
「やってみます!」
一足先に銃座で待機していたイブさんから心強い通信が返ってくる。
ものすごい速度で加速し距離を開ける宙賊の船、あっという間に肉眼で確認できるかどうかという所まで離れてしまったが、それを追いかけるように二本のレーザーが発射されはるか先でオレンジ色の花を咲かせた。
「命中を確認、流石ですイブさん」
「これで美味しいお酒が飲めますね!」
「だな。とりあえずお疲れ様、準備が出来たら戻ってきてくれ」
「わかりました。あの、シャワー浴びてから行きますね」
「どうぞごゆっくり」
流石に同じ轍は二度踏まないようだ。
残念ではあるけれどアリスの機嫌もあるので何も言わないでおこう。
「残骸から使える物資を回収しますか?」
「いや、カーゴもいっぱいだし地点だけマークして残ってたらでいいんじゃないか?っていうかそんなにいい物を載せてたのなら教えてくれよ」
「聞かれませんでしたので」
「はぁ、因みに何を載せてたんだ?」
「非合法の薬、それとお酒ですね」
「やばい物ばかりじゃねぇか、パスだパス」
そんな物拾ってコロニーに入ろうものなら仕事を終える前につかまるっての。
だからこそ言わなかったのかもしれないけど、それとこれとは話が別だ。
「ではコロニーに針路を向けます。到着予想時刻は4時間後、それまでゆっくりお休みください。おつかれさまでした」
全部終わったと思うとどっと疲れが出てくるのが分かる。
とりあえず4時間することはないしゆっくりさせてもらうとしよう。
こうして小惑星群を越えた俺達は目的のコロニーへと向かうのだった。
「そのようです。エンジンを落としている以上レーダーも使えないでしょうからこちらの存在には気づいていないはず、襲撃するなら今ですがどうしますか?」
「襲撃するって誰がだよ」
「わたしですか?」
シャワーを浴びて着替えてきたイブさんが、やる気十分という感じでこちらを見て来る。
なんでそんなに戦いたんだこの人は。
「いや、装備もない丸腰で行かせるのは自殺行為だ。この距離でも遠隔で操作はできないんだよな?」
「電源が入っていない以上遠隔では難しいかと」
「ふむ、となると後はスキャンしてから考えるか。どうすればいい?」
「ドローンを飛ばせば確認ができます、準備しますので少しお待ちください」
「ドローン?」
「こういうこともあろうかと準備しておきました」
どういうシーンを想定していたのかはわからないが、ドヤ顔でイブさんよりも小さい胸を剃っているのでとりあえず頭を撫でておいた。
ここでスルーすると後で大変なことになるからな、俺も少しは学習したんだ。
しばらくしてソルアレスの側面から探査用ドローンが射出され、静かに宙賊の船へと接近。
なんであいつらは装甲に落書きしないと気が済まないんだろうか。
放送禁止用語オンパレードの薄汚れた装甲はエンジンを止めているせいか白く凍り始めている。
「スキャンを開始、続いて有線にて内部システムへアクセスを開始します」
「ん?」
「アクセスできないんじゃなかったのか?」
「遠隔ではとお伝えしました」
「そういうことは先に行ってもらると助かるんだがなぁ」
「それは失礼を致しました」
有線でもシステムを掌握できるのならイブさんが襲撃するとかいう話にもならなかったはず、まったくその辺の情報共有はしっかりしてもらいたい。
「スキャン完了。内部に四名、いずれも宙賊のみです。続いてアクセスを開始・・・内部リモートカメラを発見、内部映像出ます」
「おー、寒そう寒そう。」
「無理やり何枚も着込んでいますが耐えきれなくなるのも時間の問題ですね」
モニターに映し出されたのは、何枚もの半そでを着こみそれを体に巻き付けながら震え上がる宙賊四人組、体を寄せ合い何とか体温を維持としている物のその顔色は白く我慢の限界はすぐそこまで来ている。
エンジンをつけて追われるのを取るか、それとも我慢して凍死するか。
「船の断熱性を過信したな。もしくはエンジンの熱を暖房に使っていたか、どちらにせよ遠慮する必要はなくなったわけだ。やっちゃってくれ」
「よろしいのですか?」
「宙賊を救う理由はない、だろ?ここで逃して誰かが被害にあうのならその連鎖を断てばこの航路を使える人も出て来るだろ。とはいえ折角無事に船を手に入れられるならそれに越したことはない。行きは無理でも帰りに曳航するぐらいはできるはず、トラクタービームは積んでるのか?」
「積んで・・・いません」
積んでいたら汚い船でも多少は金になったはず、でもそれがないのなら残す理由はない。
震えながら死ぬぐらいなら一瞬で死ぬ方が奴らの慈悲にもなるだろう。
「じゃあいいや、好きにしてくれ」
「めんどくさくなりましたね」
「まぁな」
「では内部よりエンジンを起動、そのまま臨界まで稼働させて爆破させます。震えることなく眠れることをありがたく思いなさい」
「アリスさんかっこいい!」
「これも映画の受け売りです。」
「タイトルは忘れたが大昔のサスペンス映画だったな。使い方は違うけど、まぁ震えないことに変わりはない」
別にものすごく映画好きというわけではないんだけど、今のアリスにはそれがブームらしい。
ドローンによる有線ハッキングで宙賊の船が強制起動、内部映像を見ると大慌てで止めようとしているもののどうにもならない状態が良くわかる。
船を動かそうにもロックがかかってるのか、エンジンだけが回転数を上げ続けているようだ。
「基本OSを削除しましたので船を動かすことはできません。あと五分程で爆発しますので今のうちに最後の船を探しましょう」
「破片に巻き込まれるのもバカらしいしな」
至近距離で爆発した衝撃で近くのデブリや岩が一斉にはじけ飛ぶのは間違いない、いくらシールドがあるとはいえそれにわざわざ巻き込まれるのもバカらしいのでさっさと移動するとしよう。
「ドローンを回収、次へ向かいます」
「よし、サクッと終わらせて美味い酒でも飲むか」
「いいですね!」
「お、イブさんもいける口か」
「多分飲めます。」
「多分かよ」
「えへへ、すみません」
記憶喪失だったってことを忘れさせてくれるこの笑顔、飲める飲めないに関わらず一緒になって盛り上がってくれるのが嬉しいので飲めなければそれはそれで構わない。
35のオッサンがこんな可愛い子と一緒に酒を飲めるだけありがたい話じゃないか。
船を移動させてしばらくしてモニターから先ほどの船が消え、衝撃がソルアレスを揺らした。
移動していたので被害はなし、だがそれを察知したのかさっきまで隠れていた最後の一隻が慌ててエンジンを起動させた。
「お、逃げることにしたか」
「コロニー方向へ移動、ちょうどいいのでそのまま監視しつつ距離を取って追いかけましょう」
「最後の仕上げはイブさんに任せた」
「お任せください!」
わざわざ的になってくれるのならばありがたい話だ。
一定の距離を保ちながら絶妙な操船技術で小惑星群を突破、真っ黒な宇宙をバックに正面に目的のコロニーが視認できる。
近くまで来ていたので追跡しながらスキャンを実行、やはり遠隔が楽なようだ。
「スキャン完了、宙賊が3名のみです」
「よし、遠慮なくやっちゃってくれ」
「あ!急激に加速、ブースターを積んでいるみたいですね」
「イブさん行けるか?」
「やってみます!」
一足先に銃座で待機していたイブさんから心強い通信が返ってくる。
ものすごい速度で加速し距離を開ける宙賊の船、あっという間に肉眼で確認できるかどうかという所まで離れてしまったが、それを追いかけるように二本のレーザーが発射されはるか先でオレンジ色の花を咲かせた。
「命中を確認、流石ですイブさん」
「これで美味しいお酒が飲めますね!」
「だな。とりあえずお疲れ様、準備が出来たら戻ってきてくれ」
「わかりました。あの、シャワー浴びてから行きますね」
「どうぞごゆっくり」
流石に同じ轍は二度踏まないようだ。
残念ではあるけれどアリスの機嫌もあるので何も言わないでおこう。
「残骸から使える物資を回収しますか?」
「いや、カーゴもいっぱいだし地点だけマークして残ってたらでいいんじゃないか?っていうかそんなにいい物を載せてたのなら教えてくれよ」
「聞かれませんでしたので」
「はぁ、因みに何を載せてたんだ?」
「非合法の薬、それとお酒ですね」
「やばい物ばかりじゃねぇか、パスだパス」
そんな物拾ってコロニーに入ろうものなら仕事を終える前につかまるっての。
だからこそ言わなかったのかもしれないけど、それとこれとは話が別だ。
「ではコロニーに針路を向けます。到着予想時刻は4時間後、それまでゆっくりお休みください。おつかれさまでした」
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