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21.荷物をすべてさばき終えて
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「依頼料が70万、そこに宙族の討伐報酬が3割増しで65万合わせて135万ヴェロスの支払いだ、間違いないな?」
「確かに」
「ったく、何がただの輸送業者だ。あとでエドガーに文句を言わなきゃならねぇ」
不貞腐れた傭兵ギルドの職員から報酬を受け取りデバイスをポケットに仕舞う。
ただの輸送業者だから討伐なんておまけ、そう言いながら結局出てきたのを全部倒したらそりゃ文句も言われるだろう。
しかも前々からコロニーを悩ませていた奴らなのでかけられていた懸賞金もそれなりにあったらしく、蓋を開ければ基本報酬に迫る金額になっていた。
「あの人とは知り合いなのか?」
「知り合いっていうか腐れ縁だな、昔は一緒の船に乗ってたが向こうは出世して俺はここで落ちぶれてるって訳だ」
「だがコロニーの危機となればこうやって手を貸してくれる訳だろ?」
「おかげでうちの財政は火の車、まぁコレに関してはライエル様直々の依頼だから補填はあるだろうけど、傭兵でもないような奴がこう何度も宙族を仕留めたんじゃ俺たちの顔がたたねぇなぁ」
本来宙族の討伐は傭兵の仕事、それをただの輸送業者が二度もしかも懸賞金の高い厄介なやつを仕留めたとなれば何をやってるんだと言われても仕方がない。
こっちとしては不可抗力なんだが、今後はあまり派手なことはしない方が良さそうだ。
「それに関しては申し訳ない」
「あんたが傭兵に登録してくれれば話は早いんだが、その気は無いんだろ?」
「基本は輸送業者なんでね、それにあまり傭兵として名をあげすぎると宙族に恨まれるだろ?余計なことはしないに限る」
「これだけのことをやらかしておいて今さらだと思うがな」
そんな気もするがコレはもう終わった話だ。
もらうものはもらったのでさっさとお暇するとしよう。
依頼料だけでもかなりの額だが今回はコレに加えてもう一つのお楽しみが待っている。
疲れているがもうひと頑張りといこうじゃないか。
「さっきの話ですが」
「ん?」
「マスターが宙族に知られている事実はありません。安心していただいても大丈夫ですよ」
「あぁ、そう言うことか。それなら心配してない」
「そうなのですか?」
「あの時はエンジンも止まっていたし奴らの前で名前も出してない。この船だって登録はしてあるものの完璧なオリジナル、誰が乗っているかを追求するのは難しいし何より全員仕留めたんだから広がりようもない。死人に口無しって奴だな」
どうやら俺のことを気にかけてくれたようだけど、全て仕留めれば問題ない話だし、仮に誰かが連絡したとしてもアリスのことだから事前にそれを察知して内容を書き換えるぐらいのことをしそうなのでそこまで心配していなかった。
「それでしたら結構です」
「ありがとな」
「別に心配した訳ではありませんので」
「ふふ、アリスさんが照れてます」
「照れてなんていません、我々ヒューマノイドにそんな感情はインプットされていませんから」
「そう言うことにしておこう。で、次はどこに向かうんだ?」
あまり揶揄うとヘソを曲げてしまうのでこのぐらいにして話題を変えておく方がいい。
アリスがコロニーの上に向かって何か呟いたかと思ったら、デバイスに地図データダウンロードされる。
「次は商業ギルドへ参ります。どうやら一部物資を除き話し合いのほぼほぼ終わったようです」
「一部?」
「最後に買い付けたアレです」
「マジか、冗談で言ったのに」
「マスターの読みが当たったのを喜ぶべきなんでしょうけど、正直私も意外でした」
コロニーに運ぶ物資を買い付けていた時、ふと目にしたものを追加で買い付けることにした。
それはずばりお菓子。
タバコや酒などの嗜好品はリストの中に入っていたけれど、お菓子のような物は案外見逃される傾向にありちょうど目の前に山のように積まれていたのを買い付けて目録の中に追加してもらった。
価格はたったの1万ヴェロス、それがなんと10万ヴェロスもの価格で競り合っているというんだから驚きだ。
物資が不足して困っている時こそそういう嗜好品が欲しくなる、でもまぁ問題の宙賊も片付いたわけだしすぐに元の価格に戻るだろう。
「世の中どんな需要があるかわからないもんだなぁ」
「そうですね、ネットワーク上にもそういう要望は上がっていませんでしたから潜在的な物だったと思われます」
「心が疲れているときって甘いものが欲しくなりますよね」
「イブさんは甘いものが好きなのか?」
「好きだった、と思います」
だった、自分が記憶喪失だという事に見た感じはそこまで気にしている様子はないけれど、それでも過去の自分がどんな存在だったのかわからないというのは不安にもなる。
それを俺達がどうこうすることはできないけれど、一緒にいる限り明るい気持ちでいてほしいものだ。
「折角ここまで来たわけですし、物資の引き渡しが終わりましたら甘いものでも食べに行きましょうか」
「そりゃいいな、良い感じの店をリストアップしておいてくれ」
「お任せください。イブさん、おなかの空き具合はいかがですか?」
「結構ペコペコです」
「それは何より。それではさっさと仕事を終わらせてコロニーの甘味ツアーと参りましょう。マスターもよろしいですね?」
「甘いのは嫌いじゃないんだ、かかってこい」
どうやらアリスも同じ気持ちだったようで、お互いにうなずき合い急遽甘味ツアーを行うことが決定。
本来の目的だった物資の販売なんてのは二の次で、いかに美味しい店を見つけるかが重要になる。
早速アリスにコロニー内のショップリストを送ってもらい、よさげな店に印をつけていく。
物資不足でも少しぐらいはそういう店が残っているだろう。
甘味は心の栄養、いかにコロニーが物資不足にあえいでいても飢餓状態じゃないんだから多少の余裕ぐらいあるはずだ。
「こんなにもたくさんの物資を運んでいただき、更にはあの面倒な宙賊も討伐してくださったとか。コロニー内の住民を代表しお礼申し上げます、本当にありがとうございました」
「喜んでもらえて何よりだ、今後もいい取引ができることを期待している」
「それはもう、精いっぱい頑張らせていただきます」
商業ギルドへ向かった俺達だが、それはもうものすごい歓迎ぶりでそこら中から割れんばかりの拍手で出迎えられた。
そのまま高そうな応接室へ移動、同席した中で一番偉そうな感じの人が恭しい感じでお礼を言っているけれども、ぶっちゃけ次の用事が決まっているだけに早々に切り上げたい。
お礼を言われても儲けが増えるわけじゃないし、それならここで買い付ける物資を安くしてもらえる方が何倍も価値がある。
「さて、皆様もお忙しいでしょうし各々物資を受け取りましたら口座に振り込みをお願いします、マスターもそれでよろしいですね?」
「問題ない」
「まとめてでなくてもよろしいのですか?」
「目録は渡していますので未払いがあればすぐにわかりますから」
「ライエル男爵のおひざ元だぞ、まさかあの顔に泥を塗るような商人はいないだろう」
「それもそうですね」
いちいち売上金をまとめていたら時間がかかって仕方がない、とはいえ先に物資を渡している状態なので個別にすると未払いのまま逃げようとするやつもいるかもしれない。
そうならないよう男爵の名前を出してくぎを刺しておきつつ、早々に引き上げる準備をする。
「そうならないようこちらもしっかり管理させていただきます」
「そうしてくれ。そうだ、話は違うんだがここで甘いものを食べるのならどこに行けばいい?」
「甘い物、ですか?」
「仲間がそれを楽しみにしていてね良い店があるのなら紹介してもらいたい。宙賊も居なくなったし人気が出れば買いに来る人もが増えるかもしれないだろ?」
「なるほど、そういう事でしたらぴったりのお店がございます」
「期待していいんだよな?」
「もちろんですとも」
物資を買ってばかりだとお金ばかり出て行ってしまうが、ここで買い物をしてくれればその分お金が戻ってくる。
更にそれが新たな儲けを生んでくれるのならばやる気にならない商人はいないだろう。
俺達としても空荷でラインに戻るのなら少なからず金になる物を持って帰りたいところ、物資不足とはいえ輸出する物は残っているだろうからお互いに利のある話の筈だ。
こうして持ってきた物資は別の物に生まれ変わりソルアレスのカーゴを満たしたのだった。
「確かに」
「ったく、何がただの輸送業者だ。あとでエドガーに文句を言わなきゃならねぇ」
不貞腐れた傭兵ギルドの職員から報酬を受け取りデバイスをポケットに仕舞う。
ただの輸送業者だから討伐なんておまけ、そう言いながら結局出てきたのを全部倒したらそりゃ文句も言われるだろう。
しかも前々からコロニーを悩ませていた奴らなのでかけられていた懸賞金もそれなりにあったらしく、蓋を開ければ基本報酬に迫る金額になっていた。
「あの人とは知り合いなのか?」
「知り合いっていうか腐れ縁だな、昔は一緒の船に乗ってたが向こうは出世して俺はここで落ちぶれてるって訳だ」
「だがコロニーの危機となればこうやって手を貸してくれる訳だろ?」
「おかげでうちの財政は火の車、まぁコレに関してはライエル様直々の依頼だから補填はあるだろうけど、傭兵でもないような奴がこう何度も宙族を仕留めたんじゃ俺たちの顔がたたねぇなぁ」
本来宙族の討伐は傭兵の仕事、それをただの輸送業者が二度もしかも懸賞金の高い厄介なやつを仕留めたとなれば何をやってるんだと言われても仕方がない。
こっちとしては不可抗力なんだが、今後はあまり派手なことはしない方が良さそうだ。
「それに関しては申し訳ない」
「あんたが傭兵に登録してくれれば話は早いんだが、その気は無いんだろ?」
「基本は輸送業者なんでね、それにあまり傭兵として名をあげすぎると宙族に恨まれるだろ?余計なことはしないに限る」
「これだけのことをやらかしておいて今さらだと思うがな」
そんな気もするがコレはもう終わった話だ。
もらうものはもらったのでさっさとお暇するとしよう。
依頼料だけでもかなりの額だが今回はコレに加えてもう一つのお楽しみが待っている。
疲れているがもうひと頑張りといこうじゃないか。
「さっきの話ですが」
「ん?」
「マスターが宙族に知られている事実はありません。安心していただいても大丈夫ですよ」
「あぁ、そう言うことか。それなら心配してない」
「そうなのですか?」
「あの時はエンジンも止まっていたし奴らの前で名前も出してない。この船だって登録はしてあるものの完璧なオリジナル、誰が乗っているかを追求するのは難しいし何より全員仕留めたんだから広がりようもない。死人に口無しって奴だな」
どうやら俺のことを気にかけてくれたようだけど、全て仕留めれば問題ない話だし、仮に誰かが連絡したとしてもアリスのことだから事前にそれを察知して内容を書き換えるぐらいのことをしそうなのでそこまで心配していなかった。
「それでしたら結構です」
「ありがとな」
「別に心配した訳ではありませんので」
「ふふ、アリスさんが照れてます」
「照れてなんていません、我々ヒューマノイドにそんな感情はインプットされていませんから」
「そう言うことにしておこう。で、次はどこに向かうんだ?」
あまり揶揄うとヘソを曲げてしまうのでこのぐらいにして話題を変えておく方がいい。
アリスがコロニーの上に向かって何か呟いたかと思ったら、デバイスに地図データダウンロードされる。
「次は商業ギルドへ参ります。どうやら一部物資を除き話し合いのほぼほぼ終わったようです」
「一部?」
「最後に買い付けたアレです」
「マジか、冗談で言ったのに」
「マスターの読みが当たったのを喜ぶべきなんでしょうけど、正直私も意外でした」
コロニーに運ぶ物資を買い付けていた時、ふと目にしたものを追加で買い付けることにした。
それはずばりお菓子。
タバコや酒などの嗜好品はリストの中に入っていたけれど、お菓子のような物は案外見逃される傾向にありちょうど目の前に山のように積まれていたのを買い付けて目録の中に追加してもらった。
価格はたったの1万ヴェロス、それがなんと10万ヴェロスもの価格で競り合っているというんだから驚きだ。
物資が不足して困っている時こそそういう嗜好品が欲しくなる、でもまぁ問題の宙賊も片付いたわけだしすぐに元の価格に戻るだろう。
「世の中どんな需要があるかわからないもんだなぁ」
「そうですね、ネットワーク上にもそういう要望は上がっていませんでしたから潜在的な物だったと思われます」
「心が疲れているときって甘いものが欲しくなりますよね」
「イブさんは甘いものが好きなのか?」
「好きだった、と思います」
だった、自分が記憶喪失だという事に見た感じはそこまで気にしている様子はないけれど、それでも過去の自分がどんな存在だったのかわからないというのは不安にもなる。
それを俺達がどうこうすることはできないけれど、一緒にいる限り明るい気持ちでいてほしいものだ。
「折角ここまで来たわけですし、物資の引き渡しが終わりましたら甘いものでも食べに行きましょうか」
「そりゃいいな、良い感じの店をリストアップしておいてくれ」
「お任せください。イブさん、おなかの空き具合はいかがですか?」
「結構ペコペコです」
「それは何より。それではさっさと仕事を終わらせてコロニーの甘味ツアーと参りましょう。マスターもよろしいですね?」
「甘いのは嫌いじゃないんだ、かかってこい」
どうやらアリスも同じ気持ちだったようで、お互いにうなずき合い急遽甘味ツアーを行うことが決定。
本来の目的だった物資の販売なんてのは二の次で、いかに美味しい店を見つけるかが重要になる。
早速アリスにコロニー内のショップリストを送ってもらい、よさげな店に印をつけていく。
物資不足でも少しぐらいはそういう店が残っているだろう。
甘味は心の栄養、いかにコロニーが物資不足にあえいでいても飢餓状態じゃないんだから多少の余裕ぐらいあるはずだ。
「こんなにもたくさんの物資を運んでいただき、更にはあの面倒な宙賊も討伐してくださったとか。コロニー内の住民を代表しお礼申し上げます、本当にありがとうございました」
「喜んでもらえて何よりだ、今後もいい取引ができることを期待している」
「それはもう、精いっぱい頑張らせていただきます」
商業ギルドへ向かった俺達だが、それはもうものすごい歓迎ぶりでそこら中から割れんばかりの拍手で出迎えられた。
そのまま高そうな応接室へ移動、同席した中で一番偉そうな感じの人が恭しい感じでお礼を言っているけれども、ぶっちゃけ次の用事が決まっているだけに早々に切り上げたい。
お礼を言われても儲けが増えるわけじゃないし、それならここで買い付ける物資を安くしてもらえる方が何倍も価値がある。
「さて、皆様もお忙しいでしょうし各々物資を受け取りましたら口座に振り込みをお願いします、マスターもそれでよろしいですね?」
「問題ない」
「まとめてでなくてもよろしいのですか?」
「目録は渡していますので未払いがあればすぐにわかりますから」
「ライエル男爵のおひざ元だぞ、まさかあの顔に泥を塗るような商人はいないだろう」
「それもそうですね」
いちいち売上金をまとめていたら時間がかかって仕方がない、とはいえ先に物資を渡している状態なので個別にすると未払いのまま逃げようとするやつもいるかもしれない。
そうならないよう男爵の名前を出してくぎを刺しておきつつ、早々に引き上げる準備をする。
「そうならないようこちらもしっかり管理させていただきます」
「そうしてくれ。そうだ、話は違うんだがここで甘いものを食べるのならどこに行けばいい?」
「甘い物、ですか?」
「仲間がそれを楽しみにしていてね良い店があるのなら紹介してもらいたい。宙賊も居なくなったし人気が出れば買いに来る人もが増えるかもしれないだろ?」
「なるほど、そういう事でしたらぴったりのお店がございます」
「期待していいんだよな?」
「もちろんですとも」
物資を買ってばかりだとお金ばかり出て行ってしまうが、ここで買い物をしてくれればその分お金が戻ってくる。
更にそれが新たな儲けを生んでくれるのならばやる気にならない商人はいないだろう。
俺達としても空荷でラインに戻るのなら少なからず金になる物を持って帰りたいところ、物資不足とはいえ輸出する物は残っているだろうからお互いに利のある話の筈だ。
こうして持ってきた物資は別の物に生まれ変わりソルアレスのカーゴを満たしたのだった。
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