塩対応の婚約者を置いて旅に出たら、捨てたはずの王子がついてきた

のじか

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「え、エリアス様っ……!」

 唇が離れて、ルーチェは非難とも同意ともつかないような中途半端な声をあげた。

「よしよしなでなでだけのはずでは……っ」
「もう、元気になった。というより、最初から元気だけど。……寝不足なのは、君が一緒にいるからだ。滋養強壮剤なんて飲んだら、それこそ大変なことになる」

 ムラムラを押さえるのに必死で眠れなかったと婉曲的に言われていたことに気が付いて、ルーチェの顔が赤くなる。

「駄目だったら、すぐやめる」
「……もう……」

 ──これも全部、エリアス様の作戦のうちなのかも……。

 ルーチェの方でも、もしかすると自分こそが『エリアスルート』の攻略者なのかもしれない、と思い始めてしまうと、今までの決心が全部どこかへ行って、この機会を逃してはいけない、そんな気持ちになってくる。

 向かい合ったまま、ルーチェはエリアスの首に手を絡めた。

 再びエリアスの唇が軽く重なり、離れて、また吸いつく。呼吸が混ざり合い、唇が湿り気をおびるほどに、ルーチェの身体は少しずつ熱を持っていく。

「ルーチェ……」

 名前を呼ばれるたび、口づけが深くなる。ルーチェは頭がくらくらするのを感じながら、抵抗もできずにエリアスの口づけを受け入れてしまう。

 そうすると、体についた火は止まらないもので──気づけばエリアスの手は胸元へと伸びていき、ルーチェの柔らかな膨らみが包まれ、優しく揉まれる。

「ふぁ……やっ、ちょ、ちょっと……」

 やさしい刺激に、ルーチェの中心がじんわりと疼き始める。

「っ……あ、や……だ……ひゃうっ」

 下着越しにエリアスの指先がくりくりと先端を弄ると、思わず腰が浮いた。

「……ここ、好きだよね」
「ひあっ……だ、だめですっ……」

 ルーチェはエリアスの上で羞恥に震えた。スカートで隠れてはいるが、自分の中から抑えきれない欲望が実体を持って滲んでくるのをはっきりと感じていた。

「本当にダメかどうか、見せて?」
「……っ」
「スカートを……めくって?」

 まるで魔法の呪文に操られたようにルーチェは小さく頷き、震える手でスカートをたくし上げる。すでに下着はぐっしょりと濡れて、肌に貼りついているのがエリアスの目にあらわになった。

 指でそっと擦られると、蜜が下着越しにエリアスの指を濡らす。

「んんっ……」

 かりかりと優しく擦られると小さい稲妻のような快感が背中をつきぬけていく。

 ルーチェがこらえきれずに腰を落とすと、固いものがぬるりと触れた。何に触れたかなんて、考えなくてもわかる。

「……っ、エリアス様、ほんとうに、元気、なんですね……っ」
「もっと気持ちよく……させてくれる?」

 エリアスの声に、ルーチェの理性がどろどろに溶けていく。

 ルーチェは乞われるまま、脚を開いて彼のものを挟み込んだ。ぴくぴくと震える熱が膣口に触れるたび、ルーチェの中から蜜が溢れ出す。

「んっ……ふぁ……」

 真っ昼間から、どうしてこんなことをしているのか。
 
 自分から腰を押しつけていることの羞恥にどうにかなりそうなのに、体は少しずつ動いてしまう。

「……は、恥ずかしい……っ」

 言葉とは裏腹に、ルーチェの身体はエリアスが触れるたびにぴくりと跳ねてしまう。

「昼間なのに……っ」

 震える胸が上下するたび、エリアスの唇がふくらみに吸い寄せられる。甘えるように口に含み、ちゅっ、と吸い上げられれば、より一層快感が高まっていく。

「見えてないよ。もっと乱れていいんだ」
「はぁ……んっ……んっ……んぅっ」

 吐息がかかる距離で、熱い先端がルーチェの割れ目を何度も擦り上げてくる。そのたびに、中へと迎え入れたい欲求がルーチェの中で強くなってしまう。

 そしてとうとう、エリアスの肉槍が、熱くてぬるんだルーチェの膣口にあてがわれて、ひだを少しかき分けた。

「んぁっ……」

 くちゅっ、と音を立てながら、エリアスはルーチェの腰を掴んで、ゆっくりと下に沈めていく。

「んっ、あ……っ、ふぅ……っ」

 与えられる刺激で頭の中がいっぱいで、ルーチェは拒否の言葉を口にできない。 

「力、抜いて」
「だって、こんなにいっぱ……ひゃんっ!」

 エリアスの指が膨らんだつぼみを押して、ルーチェの体が弛緩する。それと同時に体を突き上げられて、ルーチェの体は再び、エリアスのものを全て飲み込んでしまう。

 ──しかも、今度は、自分が上になって……。

「ああっ……」
「……動かすね、ルーチェ」

 囁きとともに、エリアスが腰を突き上げはじめた。膣壁を擦られるたび、下腹のあたりから快感がわきあがってくる。

「あっ……っ、ふぁっ、んっ……!」

 最奥に打ち込まれて、鋭い快感が走る。

「……ここがいいんだね」
「やっ……やぁっ、あっ、あっ、だめ、そんなに……っ、壊れちゃう……!」

 ルーチェは必死にエリアスの首に腕を回し、細い体をしがみつかせた。

 エリアスの腰の動きは執着をそのまま形にしたように激しさを増していき、ルーチェは喘ぎながら、ただひたすらに彼を受け入れるしかない。

「エリアス様っ……もう、わ、わたしっ……!」
「イっていいよ、ルーチェ。僕の中で……ぜんぶ、見せて。壊れるくらい、感じて……」

 その言葉が合図だった。ルーチェの身体が、硬く張り詰めた弓のように反り返る。

「あっ……ああっ!!」

 短い叫びとともに、ルーチェの体が僅かに反り返った。

「ルーチェ……ッ!」

 それとほぼ同時に、熱い飛沫がルーチェの中に放たれた。熱が体内で広がっていく感覚に、ルーチェは目を閉じて小さく息を呑んだ。

「あっ……っ」

 ルーチェは深く息を吐いて、エリアスに体をもたれかからせた。

 エリアスはルーチェの髪を撫でながら、そっと耳たぶに口づけて、甘い声で囁く。

「ルーチェ、僕から離れないで。このまま、ずっと一緒にいようよ……」

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