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第二章
乙女たちの恋バナ
しおりを挟む「もしかして、フロルちゃんって……
ルークさんのこと好きなの?」
ソファーに座り、話しかけると
フロルちゃんの顔が真っ赤になった。
そして、間を置いてゆっくり頷く。
やだ、フロルちゃん可愛い。
キュンキュンしているとフロルちゃんが
口を開いた。
「ルークお兄ちゃんはわたしが小さい頃から
この店で働いてくれてるの。
だから兄妹みたいな存在なんだけどね、
最近、妙にお兄ちゃんのこと意識しちゃって……」
そう言いながら恥ずかしそうに視線を斜め下に向けるフロルちゃん。
かわいいぃぃぃぃぃっ!!!!!
「好きになったきっかけとかあるの?」
「え……お兄ちゃんと小さい頃みたいに久しぶりに
手を繋いだときお兄ちゃんの手の温もりとか
大きさを意識しちゃってドキドキした、のが
きっかけだったかも……」
「え~っ何それ、
キュンキュンしちゃうんですけどっ」
「は、恥ずかしい……」
フロルちゃんの顔がこれ以上ないくらいに
真っ赤になってる。
「もしかして相談ってこのことだったの?」
「う、うん。お父さんにはこんなこと
相談できないし、お母さんは……いないし、
レティちゃんなら!と思って!」
う、うーん。
相談してくれるのはすごく嬉しいけど
わたし前世も含めて恋愛経験値ゼロなんだよなぁ。
「……お兄ちゃん、
わたしのこと妹としか認識してないみたいで……。
どうすればお兄ちゃんに意識してもらえるかな?」
「うーん……どうしたらいいんだろう……
ルークさんの好きなものとか知ってる?」
「好きなもの……
前に作ったクッキーは美味しいって
喜んでくれたけど……」
そうだ!
「手作りクッキーのプレゼントなんてどう?」
「手作りクッキー?」
「そう。フロルちゃんが想いを込めて
作ったクッキーを渡すの。
あっ、花束も渡せばいいじゃない!」
「ち、ちょっと待って。
クッキーを渡すのはいいけど
花束を渡すなんて、告白みたいだし……!」
「そうかなあ。じゃあ
クッキーを渡すだけにしよう」
魔法でハートのクッキーを作り出し
フロルちゃんに向ける。
「こんな形のクッキーとか」
「む、無理無理!!
こんなの告白してるようなものじゃない!!」
乙女心は複雑なのね……。
フロルちゃんと2時間くらい話し込んだ結果
ルークさんをデートに誘い、
クッキーを渡すという結論に至った。
いやぁ、まさかフロルちゃんに
好きな人ができるなんてね。
フロルちゃん、親友として健闘を祈るよ!
恋か。
恋ってどういうものなのかな。
フロルちゃんみたいにドキドキしたり
不安になったりするのかな。
何故かカイルの意地悪な笑顔が脳裏をよぎった。
アイツに恋をするなんて考えられないな。
なんてったって性悪なんだし。
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