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第23話 まずは家を建てる
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「というわけで、メディオクリタース共和国で建築職人を探そうと思うんだが」
フルクもマルガも素直に頷く。
「まずは家を建てる所からですね! いいと思います!」
「小部屋はあくまで休憩室みたいなものですからね。それに、アウルムさんはわたくしとフルク様に気を使って外で眠られていますし……申し訳ないです」
そう、俺は女子二人に配慮していた。
さすがに年頃の女の子と一緒の部屋はね。
そう思えば、やはりまずは『家』だろう。
「それじゃ、今日はみんなで共和国へ向かうか」
「それでは『アベオの葉』を使いましょう。これで一瞬です」
フルクが羽根ペンを取り出し葉っぱに『メディオクリタース共和国』の名を刻み込む。これで使用すればテレポート可能だ。
「――――よし、これで――」
葉っぱを配り、いざ出発しようとしたその時だった。
『――――グゥゥゥゥゥッ!!!』
森の奥から獣のような声がした。ズシズシと地響きを鳴らしてこちらへ向かって来る気配。なんだこれ……とんでもない殺気だ。
「……! アウルムさん、これはモンスターの類ではないですよ……!」
「あぁ――俺は元勇者だから、この気配には敏感だ。マルガ、すまないがフルクを頼む」
尋常じゃない気配。
この禍々しいオーラは間違いないだろう。
……やがて、その敵は姿を現す。
「嘘だろ……」
ズシンと大地を踏み鳴らしてやって来るバケモノ。そいつは『ゴーレム』だった。だが、普通のゴーレムではない。騎士の姿をしたゴーレムナイト。
『――見つけたぞ、勇者アウルム・キルクルス』
「俺を知っているって事は、お前は魔王軍の大幹部か」
黒い剣を抜くゴーレムナイトは、殺気を漂わせながらこちらを睨む。
『そうとも。我は『セメル』だ。お前そして、第二勇者・セクンドスから逃れた幹部のひとり。……我は運が良かった。偶然にも世界の果てに派遣されていたのだからな。だが、こうして舞い戻ってこれば、魔王様は既に――。
魔王様がやられてしまった以上、この我がお前を倒すしかないだろう。真の勇者をな』
なるほど、運よく生き残っていた幹部がいたわけだ。
「それほど強そうには見えないな。これならレベル0の俺でも勝てる」
『フフフ……我を馬鹿にしない方がいいぞ。サフィラス伯爵の力を借り、更なる強化をしている。今やこのゴーレムのボディは、最強の硬度を誇るのだ。その見返りに、この領地を奪って勇者を殺す……!』
「サフィラス伯爵ですって!?」
一番因縁深いマルガが驚く。
俺も驚いた。
まさか伯爵の手先だったとはな。
「つーか……伯爵ってヤツぁ、相当なワルだな」
こうなれば、ゴーレムナイトを倒すしかない。
フルクもマルガも素直に頷く。
「まずは家を建てる所からですね! いいと思います!」
「小部屋はあくまで休憩室みたいなものですからね。それに、アウルムさんはわたくしとフルク様に気を使って外で眠られていますし……申し訳ないです」
そう、俺は女子二人に配慮していた。
さすがに年頃の女の子と一緒の部屋はね。
そう思えば、やはりまずは『家』だろう。
「それじゃ、今日はみんなで共和国へ向かうか」
「それでは『アベオの葉』を使いましょう。これで一瞬です」
フルクが羽根ペンを取り出し葉っぱに『メディオクリタース共和国』の名を刻み込む。これで使用すればテレポート可能だ。
「――――よし、これで――」
葉っぱを配り、いざ出発しようとしたその時だった。
『――――グゥゥゥゥゥッ!!!』
森の奥から獣のような声がした。ズシズシと地響きを鳴らしてこちらへ向かって来る気配。なんだこれ……とんでもない殺気だ。
「……! アウルムさん、これはモンスターの類ではないですよ……!」
「あぁ――俺は元勇者だから、この気配には敏感だ。マルガ、すまないがフルクを頼む」
尋常じゃない気配。
この禍々しいオーラは間違いないだろう。
……やがて、その敵は姿を現す。
「嘘だろ……」
ズシンと大地を踏み鳴らしてやって来るバケモノ。そいつは『ゴーレム』だった。だが、普通のゴーレムではない。騎士の姿をしたゴーレムナイト。
『――見つけたぞ、勇者アウルム・キルクルス』
「俺を知っているって事は、お前は魔王軍の大幹部か」
黒い剣を抜くゴーレムナイトは、殺気を漂わせながらこちらを睨む。
『そうとも。我は『セメル』だ。お前そして、第二勇者・セクンドスから逃れた幹部のひとり。……我は運が良かった。偶然にも世界の果てに派遣されていたのだからな。だが、こうして舞い戻ってこれば、魔王様は既に――。
魔王様がやられてしまった以上、この我がお前を倒すしかないだろう。真の勇者をな』
なるほど、運よく生き残っていた幹部がいたわけだ。
「それほど強そうには見えないな。これならレベル0の俺でも勝てる」
『フフフ……我を馬鹿にしない方がいいぞ。サフィラス伯爵の力を借り、更なる強化をしている。今やこのゴーレムのボディは、最強の硬度を誇るのだ。その見返りに、この領地を奪って勇者を殺す……!』
「サフィラス伯爵ですって!?」
一番因縁深いマルガが驚く。
俺も驚いた。
まさか伯爵の手先だったとはな。
「つーか……伯爵ってヤツぁ、相当なワルだな」
こうなれば、ゴーレムナイトを倒すしかない。
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