48 / 101
第48話 スキルオークション
しおりを挟む
オークションに出品されるアイテムは、どこかで見覚えがあった。……このアイテム、まるでEXダンジョンの……まさか。
「あの、アウルムさん……あれって、EXダンジョンでしか入手できない、SSS級の魔剣とかですよね。あっちの杖とか見たことありますよ」
フルクも違和感を感じたのだろう、出品されるアイテムに疑念を抱いていた。というか、明らかにあれはウチのダンジョンから流れ出たモノだ。
「――つまり、モードゥスさんが共和国のこの会場に出品していると?」
今度はマルガがそう推察した。
言われてみれば、モードゥスさんの方からオークションを進めてきた。だとすれば、この会場にお願いしている可能性はある。
とはいえ、きちんと金に換えてくれているのなら問題はない。見ている限り、ちゃんと売れているようだし……驚きの金額で落札されていた。
「この分なら、今日だけでも数億セルか」
もちろん、他のダンジョンから入手されたものとかもある。そして、お目当てのスキルがついに出品された。
『え~、次は世界的に高い需要が高まっております、このスキル! なんとなんと【アイテムボックス拡張】でございまーす!』
司会の男が宝石を出す。
あれこそスキルだ。
使用すれば、スキルを覚えられる。
「「「「おおおおおッ」」」」」
会場もざわざわとなって、熱気が上がる。
拡張狙いが多いのか?
「主様、アイテムボックス拡張はなかなかお目に掛かれないんですよ。だから、みんな喉から手が出るほど欲しいんです」
「だよなぁ……」
静観していると、さっそく入札が始まった。次々に金額が入って、高騰していく。気づけばもう『1000万セル』に到達していた。早いな。
「も、もう1000万セルです」
「そうだな、フルク。でも、俺たちは2億の予算があるからな。なぁにまだ慌てる時じゃないさ」
もうちょい見守る。
「1500!」「1800!」「2000!」……「3000!」「5000!」……「1億だァ!!」……ついに1億を超えた。まだまだ上がる。まずいな。
「1.2億!」
『1.2億、1.2億セルでございます!!! さぁ、まだ入札する方はおりますか!』
あの1.2億セルで入札した男……さっき、オークを蹴り飛ばした男か。なにやら紳士服でビシッと決めている。何者だ?
とりあえず、ここから俺とあの男の勝負ってワケだ。いいぜ、競り落としてやる。
「1.3億!」
『出ました、1.3億!』
「「「「「おぉぉぉぉぉ!!!」」」」」
さすがの金額に会場もヒートアップしていく。
「なら、私は1.4億だ」
「俺は1.5億!」
「1.6億!!」
「1.7億!!」
入札バトルが白熱する。会場はその度に沸き立ち、熱気が半端なかった。もうお祭り状態だ。だけどな、俺が勝つ。
「1.8億だ!!!」
あの男、まだいけるのか。
「くっ……。なら。1.9億!!」
これでギリギリ。次に金額を提示されたら、俺は終わりだ……!
祈っていると、会場は静寂に包まれていた。
あの男、さすがにこれ以上は出せないらしい。
「……」
そして、
『1.9億セル! 1.9億セルにて落札です!!』
「すげえええええッ!」「マジかよ」「アイテムボックス拡張ってそんな価値があるのか……」「俺、スキル探してみるかな」「まぁあれは滅多に入手できんからな」「一攫千金を夢見て俺は度に出る!」「くそう、落札したかったなぁ」「冒険が楽になるからなー」
とまぁ、様々な感想が飛び交っていた。
「や、やりましたね、アウルムさん!」
「主様、おめでとうございます!」
フルクとマルガから祝福を受け、俺も喜んだ。これで【アイテムボックス拡張】をゲットだ。EXダンジョン攻略も進めやすくなった。
「あの、アウルムさん……あれって、EXダンジョンでしか入手できない、SSS級の魔剣とかですよね。あっちの杖とか見たことありますよ」
フルクも違和感を感じたのだろう、出品されるアイテムに疑念を抱いていた。というか、明らかにあれはウチのダンジョンから流れ出たモノだ。
「――つまり、モードゥスさんが共和国のこの会場に出品していると?」
今度はマルガがそう推察した。
言われてみれば、モードゥスさんの方からオークションを進めてきた。だとすれば、この会場にお願いしている可能性はある。
とはいえ、きちんと金に換えてくれているのなら問題はない。見ている限り、ちゃんと売れているようだし……驚きの金額で落札されていた。
「この分なら、今日だけでも数億セルか」
もちろん、他のダンジョンから入手されたものとかもある。そして、お目当てのスキルがついに出品された。
『え~、次は世界的に高い需要が高まっております、このスキル! なんとなんと【アイテムボックス拡張】でございまーす!』
司会の男が宝石を出す。
あれこそスキルだ。
使用すれば、スキルを覚えられる。
「「「「おおおおおッ」」」」」
会場もざわざわとなって、熱気が上がる。
拡張狙いが多いのか?
「主様、アイテムボックス拡張はなかなかお目に掛かれないんですよ。だから、みんな喉から手が出るほど欲しいんです」
「だよなぁ……」
静観していると、さっそく入札が始まった。次々に金額が入って、高騰していく。気づけばもう『1000万セル』に到達していた。早いな。
「も、もう1000万セルです」
「そうだな、フルク。でも、俺たちは2億の予算があるからな。なぁにまだ慌てる時じゃないさ」
もうちょい見守る。
「1500!」「1800!」「2000!」……「3000!」「5000!」……「1億だァ!!」……ついに1億を超えた。まだまだ上がる。まずいな。
「1.2億!」
『1.2億、1.2億セルでございます!!! さぁ、まだ入札する方はおりますか!』
あの1.2億セルで入札した男……さっき、オークを蹴り飛ばした男か。なにやら紳士服でビシッと決めている。何者だ?
とりあえず、ここから俺とあの男の勝負ってワケだ。いいぜ、競り落としてやる。
「1.3億!」
『出ました、1.3億!』
「「「「「おぉぉぉぉぉ!!!」」」」」
さすがの金額に会場もヒートアップしていく。
「なら、私は1.4億だ」
「俺は1.5億!」
「1.6億!!」
「1.7億!!」
入札バトルが白熱する。会場はその度に沸き立ち、熱気が半端なかった。もうお祭り状態だ。だけどな、俺が勝つ。
「1.8億だ!!!」
あの男、まだいけるのか。
「くっ……。なら。1.9億!!」
これでギリギリ。次に金額を提示されたら、俺は終わりだ……!
祈っていると、会場は静寂に包まれていた。
あの男、さすがにこれ以上は出せないらしい。
「……」
そして、
『1.9億セル! 1.9億セルにて落札です!!』
「すげえええええッ!」「マジかよ」「アイテムボックス拡張ってそんな価値があるのか……」「俺、スキル探してみるかな」「まぁあれは滅多に入手できんからな」「一攫千金を夢見て俺は度に出る!」「くそう、落札したかったなぁ」「冒険が楽になるからなー」
とまぁ、様々な感想が飛び交っていた。
「や、やりましたね、アウルムさん!」
「主様、おめでとうございます!」
フルクとマルガから祝福を受け、俺も喜んだ。これで【アイテムボックス拡張】をゲットだ。EXダンジョン攻略も進めやすくなった。
20
あなたにおすすめの小説
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる