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第49話 共和国の裏事情
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1.9億セルを支払い、【アイテムボックス拡張】のスキルが入っている宝石を受け取った。これでスキルを習得できる。
「高い代償だが、今後を考えれば安い投資だ」
仲間の元へ戻ろうとすると、あの競りの相手だった紳士服の男が寄ってきた。余裕のある表情で。
「やぁ、キミ」
「どうも」
「まさか2億近くを出すとはね。失礼ながら、君にはそれほどの資金があるとは思えなかった。だが、私は君を完全に侮っていたよ」
完敗だと敗北を認めていた。
素直な人なんだな。
「俺もです。ここまで金額が上がるとは思わなかった。あとさっきは、ありがとうございました」
「さっき? あぁ、あの獣人のオークかい。あれなら飛んで来たから蹴り飛ばしただけさ。まあ、またいずれ君とは会う気がするよ」
じゃあ、と紳士服の男は背を向け立ち去った。……あ、名前聞いてなかったけど、また会った時でいっか。
◆
フルクとマルガに合流しようとすると、あの獣人オークが性懲りもなく絡んでいた……。あのヤロー、何やってんだ。
「……女共、さっきの男は何処へ行った!! よくも俺様をこんな目に遭わせてくれたな!! おかげで死にかけた!!」
「……」
「……ッ」
二人とも怯え、フルクに至っては泣いていた。
……泣かせたな!!
「おい、アンタ。俺に用があるんだろ」
オークの肩を強く握った。
「あがががががが……! そそそ、そうだ。お前だよ、お前!! さっきはよくも……うぎゃあぁぁ、肩が、肩が取れちまう……!!」
「フルクを泣かせるんじゃねえッ! マルガを怖がらせるな!! この馬鹿野郎が……レベル投げえぇッッ!!!」
いい加減、ブチギレた俺はオークに対し【レベル投げ】を怒りのままに投げた。
「ウギャアアアアアアアァァァ……!!!」
ドォォォンと凄まじいスピードで飛翔していく獣人は、空高く吹っ飛んでいく。一瞬で米粒になって星となった。これでもう二度と会う事はあるまい。
「まさかまた現れるとはな……。大丈夫か、フルク、マルガ」
「は、はい……アウルムさんが助けてくれるって信じていましたから」
「わたくしもです。先ほどのように必ず来てくれるって思っていました」
良かった、どうやら無事のようだな。
あのオーク、しつこすぎだぜ。
なんて思っていると、通りかかった人が話しかけてきた。
「なぁ、兄ちゃん。あのオークの獣人に二度も絡まれてたろ。アイツは、元魔王軍の生き残りらしいよ~。共和国はそういう輩が潜んでいるんだよ。気をつけた方が良い……見たところ、兄ちゃんは噂の『勇者』じゃないか? アイツ等は、そういう属性に敏感なんだよ」
なるほどな、それであんな絡んで来たのか。それに、共和国に元魔王軍の……そんなヤツ等をなぜ放置しているんだ? ……ふむ、一度、モエニアに話を聞いてみてもいいかもな。
それから程なくして、フルクとマルガが抱きついてきた。二人共、すっかり恐怖に怯えてしまっていた。
「家へ帰ろう」
「高い代償だが、今後を考えれば安い投資だ」
仲間の元へ戻ろうとすると、あの競りの相手だった紳士服の男が寄ってきた。余裕のある表情で。
「やぁ、キミ」
「どうも」
「まさか2億近くを出すとはね。失礼ながら、君にはそれほどの資金があるとは思えなかった。だが、私は君を完全に侮っていたよ」
完敗だと敗北を認めていた。
素直な人なんだな。
「俺もです。ここまで金額が上がるとは思わなかった。あとさっきは、ありがとうございました」
「さっき? あぁ、あの獣人のオークかい。あれなら飛んで来たから蹴り飛ばしただけさ。まあ、またいずれ君とは会う気がするよ」
じゃあ、と紳士服の男は背を向け立ち去った。……あ、名前聞いてなかったけど、また会った時でいっか。
◆
フルクとマルガに合流しようとすると、あの獣人オークが性懲りもなく絡んでいた……。あのヤロー、何やってんだ。
「……女共、さっきの男は何処へ行った!! よくも俺様をこんな目に遭わせてくれたな!! おかげで死にかけた!!」
「……」
「……ッ」
二人とも怯え、フルクに至っては泣いていた。
……泣かせたな!!
「おい、アンタ。俺に用があるんだろ」
オークの肩を強く握った。
「あがががががが……! そそそ、そうだ。お前だよ、お前!! さっきはよくも……うぎゃあぁぁ、肩が、肩が取れちまう……!!」
「フルクを泣かせるんじゃねえッ! マルガを怖がらせるな!! この馬鹿野郎が……レベル投げえぇッッ!!!」
いい加減、ブチギレた俺はオークに対し【レベル投げ】を怒りのままに投げた。
「ウギャアアアアアアアァァァ……!!!」
ドォォォンと凄まじいスピードで飛翔していく獣人は、空高く吹っ飛んでいく。一瞬で米粒になって星となった。これでもう二度と会う事はあるまい。
「まさかまた現れるとはな……。大丈夫か、フルク、マルガ」
「は、はい……アウルムさんが助けてくれるって信じていましたから」
「わたくしもです。先ほどのように必ず来てくれるって思っていました」
良かった、どうやら無事のようだな。
あのオーク、しつこすぎだぜ。
なんて思っていると、通りかかった人が話しかけてきた。
「なぁ、兄ちゃん。あのオークの獣人に二度も絡まれてたろ。アイツは、元魔王軍の生き残りらしいよ~。共和国はそういう輩が潜んでいるんだよ。気をつけた方が良い……見たところ、兄ちゃんは噂の『勇者』じゃないか? アイツ等は、そういう属性に敏感なんだよ」
なるほどな、それであんな絡んで来たのか。それに、共和国に元魔王軍の……そんなヤツ等をなぜ放置しているんだ? ……ふむ、一度、モエニアに話を聞いてみてもいいかもな。
それから程なくして、フルクとマルガが抱きついてきた。二人共、すっかり恐怖に怯えてしまっていた。
「家へ帰ろう」
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