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第51話 S級の武装村人
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俺は、騎乗モンスター『ラマ・パコス』となったフェルスに乗り、ベースキャンプへ向かった。
「到着だよ~」
「ありがとう、フェルス。お前は引き続き武具の輸送を頼む」
「了解」
現在で持ってこれるだけの30種類を運んで来た。
ただ、深夜帯なのもありキャンプ地は静まり返っている。ただ、見張りがこちらに気づいて駆け寄ってきた。
「何者だ……! ……って、アウルム」
現れたのは冒険者150人を纏め上げているリーダー『ユウェンス』だった。あのザ・ビーストの件以降、彼に任せていた。
「よ、ユウェンス」
「よ、じゃないよ。こんな遅くにどうした?」
「話がある」
俺は詳しい事を話した。
聞きに徹するユウェンスは、信じられんと渋い顔をしていたが――最終的には信じてくれた。
「分かった。魔王軍三万が攻めてくるんだな。それで武器を貸与してくれると……なるほど、そりゃ名案だ。みんなを強化すれば、魔王軍にも立ち向かえるってわけだな。いいだろう、私はみんなを起こしてくる。アウルムはどうする?」
「俺は武器の輸送を手伝う。村もあるんだからな、大変だぞ」
「それなら私達の力を使うといい。我らはアウルムの力になると誓ったのだからな。村へ装備を運べばいいんだろう。なら、全員の力を合わせよう」
ガッチリ握手を交わすと、闇の中から声がした。
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」
「その白衣。メディケさん! ここに居たのか」
「ちょっと野暮用でね。アウルムくん、戦が始まるとなるとケガ人も出るだろう。この私も手伝うよ」
「ありがとう、メディケさん!」
――それから武具輸送が始まり――
「まずい、もうすぐで夜明けだ。装備の状態は?」
俺はフェルスに聞いた。
「先ほど供給完了しました。関係者全員、S~SSS級武具を装備しています」
……なんとか間に合ったか。
このベースキャンプ、パルウァエ村、カリブルヌス村に全ての装備が行き渡った。全員が武装し、魔王軍を迎え撃つ。これしか方法はない。
防衛設備があったのなら、眠っていても迎撃できただろうが、今回は緊急につき、これでいく。
「アウルムさん、本当にこれで」
「あぁ、信じてくれ、フルク」
ベースキャンプの中央にある展望台へ行く。
そこからなら、村とかマルガの屋敷すら見渡せる。
「わぁ、ここウチの屋敷が見えますよ~高い」
マルガは自分の屋敷が確認できた事に感動していた。確かに、よく作ったなこの展望台。ユウェンスによれば、今後も考えて作っておいたらしいが、役に立つ日が来ようととはな。ナイスだ。
そして、もうすぐ夜明け。
「……気配だ。邪悪な気配を感じる。来るぞ!」
勇者としての感知能力が教えてくれていた。
段々と闇が晴れ、陽射しが射す。
太陽が現れると共に――大量のモンスターが出現。三万規模が村を襲い始めた。
「本当に陸と空から来やがったぞ!! 魔王軍だ!!」
ユウェンスが叫ぶ。空にはドラゴン系モンスターの大群。陸にはオークやらゴブリンやら押し寄せていた。
「村はそれぞれ1000人規模。そこから流れてくるモンスターもいるだろう。俺は村へ向かう。こっちは任せたぞ、ユウェンス」
「分かったよ」
まずは最前線であるカリブルヌス村へ。
今所持している最後のアベオの葉を使い転移した。
◆
――カリブルヌス村――
この村は、グラティア辺境伯……つまり、マルガと繋がりが強く、村人も彼女を慕っているようだ。初めて来たが、田舎の村って感じだ。
「おぉ、来てくれたのかい。グラティア辺境伯様」
武装している村人は直ぐにマルガを認め、頭を下げた。へぇ、さすがだな。
「村長さん、村の皆さん。魔王軍が直ぐそこに押し寄せております。力を合わせて領地を……国を守るんです! EXダンジョンで入手したレア装備なら勝てるはずです。女性と子供は避難完了しましたか」
「ええ、勇者様の計らいでEXダンジョンへ」
そう、村の女性と子供はダンジョンの方へ向かわせた。キャンプ組30名が護衛についているし、大丈夫だろう。
「マルガ、ここは君に任せる。俺とフルクで前線に出る」
「……主様。でも」
「俺は勇者だからな。少しでも敵を減らす。なぁに、ちょっと潰して直ぐに戻るよ」
「了解しました。必ず戻ってきて下さいね」
俺は約束を交わし、フルクと共に村を出た。
◇◆◇◆◇
サフィラス伯爵は、ある崖で戦況を見守っていた。
「……どうやら、勇者は防衛設備を準備できなかったようだな。こちらは三万の数だ。村は直ぐに滅び……死屍累々。EXダンジョンへの到達も苦労しまい。フハハハッ……!」
この時、伯爵は気づいていなかった。勇者がS~SSS武具を全員に装備させていたという事に。
「到着だよ~」
「ありがとう、フェルス。お前は引き続き武具の輸送を頼む」
「了解」
現在で持ってこれるだけの30種類を運んで来た。
ただ、深夜帯なのもありキャンプ地は静まり返っている。ただ、見張りがこちらに気づいて駆け寄ってきた。
「何者だ……! ……って、アウルム」
現れたのは冒険者150人を纏め上げているリーダー『ユウェンス』だった。あのザ・ビーストの件以降、彼に任せていた。
「よ、ユウェンス」
「よ、じゃないよ。こんな遅くにどうした?」
「話がある」
俺は詳しい事を話した。
聞きに徹するユウェンスは、信じられんと渋い顔をしていたが――最終的には信じてくれた。
「分かった。魔王軍三万が攻めてくるんだな。それで武器を貸与してくれると……なるほど、そりゃ名案だ。みんなを強化すれば、魔王軍にも立ち向かえるってわけだな。いいだろう、私はみんなを起こしてくる。アウルムはどうする?」
「俺は武器の輸送を手伝う。村もあるんだからな、大変だぞ」
「それなら私達の力を使うといい。我らはアウルムの力になると誓ったのだからな。村へ装備を運べばいいんだろう。なら、全員の力を合わせよう」
ガッチリ握手を交わすと、闇の中から声がした。
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」
「その白衣。メディケさん! ここに居たのか」
「ちょっと野暮用でね。アウルムくん、戦が始まるとなるとケガ人も出るだろう。この私も手伝うよ」
「ありがとう、メディケさん!」
――それから武具輸送が始まり――
「まずい、もうすぐで夜明けだ。装備の状態は?」
俺はフェルスに聞いた。
「先ほど供給完了しました。関係者全員、S~SSS級武具を装備しています」
……なんとか間に合ったか。
このベースキャンプ、パルウァエ村、カリブルヌス村に全ての装備が行き渡った。全員が武装し、魔王軍を迎え撃つ。これしか方法はない。
防衛設備があったのなら、眠っていても迎撃できただろうが、今回は緊急につき、これでいく。
「アウルムさん、本当にこれで」
「あぁ、信じてくれ、フルク」
ベースキャンプの中央にある展望台へ行く。
そこからなら、村とかマルガの屋敷すら見渡せる。
「わぁ、ここウチの屋敷が見えますよ~高い」
マルガは自分の屋敷が確認できた事に感動していた。確かに、よく作ったなこの展望台。ユウェンスによれば、今後も考えて作っておいたらしいが、役に立つ日が来ようととはな。ナイスだ。
そして、もうすぐ夜明け。
「……気配だ。邪悪な気配を感じる。来るぞ!」
勇者としての感知能力が教えてくれていた。
段々と闇が晴れ、陽射しが射す。
太陽が現れると共に――大量のモンスターが出現。三万規模が村を襲い始めた。
「本当に陸と空から来やがったぞ!! 魔王軍だ!!」
ユウェンスが叫ぶ。空にはドラゴン系モンスターの大群。陸にはオークやらゴブリンやら押し寄せていた。
「村はそれぞれ1000人規模。そこから流れてくるモンスターもいるだろう。俺は村へ向かう。こっちは任せたぞ、ユウェンス」
「分かったよ」
まずは最前線であるカリブルヌス村へ。
今所持している最後のアベオの葉を使い転移した。
◆
――カリブルヌス村――
この村は、グラティア辺境伯……つまり、マルガと繋がりが強く、村人も彼女を慕っているようだ。初めて来たが、田舎の村って感じだ。
「おぉ、来てくれたのかい。グラティア辺境伯様」
武装している村人は直ぐにマルガを認め、頭を下げた。へぇ、さすがだな。
「村長さん、村の皆さん。魔王軍が直ぐそこに押し寄せております。力を合わせて領地を……国を守るんです! EXダンジョンで入手したレア装備なら勝てるはずです。女性と子供は避難完了しましたか」
「ええ、勇者様の計らいでEXダンジョンへ」
そう、村の女性と子供はダンジョンの方へ向かわせた。キャンプ組30名が護衛についているし、大丈夫だろう。
「マルガ、ここは君に任せる。俺とフルクで前線に出る」
「……主様。でも」
「俺は勇者だからな。少しでも敵を減らす。なぁに、ちょっと潰して直ぐに戻るよ」
「了解しました。必ず戻ってきて下さいね」
俺は約束を交わし、フルクと共に村を出た。
◇◆◇◆◇
サフィラス伯爵は、ある崖で戦況を見守っていた。
「……どうやら、勇者は防衛設備を準備できなかったようだな。こちらは三万の数だ。村は直ぐに滅び……死屍累々。EXダンジョンへの到達も苦労しまい。フハハハッ……!」
この時、伯爵は気づいていなかった。勇者がS~SSS武具を全員に装備させていたという事に。
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