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新章
第91話 勇者、再び
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『イニティウム』、『パルウァエ』、『カリブルヌス』の娘達を誘拐した犯人を俺は、容赦なく【レベル投げ】でぶっ飛ばした。
「このクソ野郎があああああああああああああああああああああああ…………!!!」
「うぎゃああああああああああああああああああああああああ…………!!!」
・
・
・
【一週間前】
「うぅ……さぶ」
この四分統治・フルクトゥアトにも寒々しい冬の季節がやってきた。雪が降り、屋敷の前は雪化粧を始めていた。
魔王軍のルードスからの奇襲は、ちょいちょいあるものの、俺の国が最強すぎて大体が撃退できてしまった。おかげでアクビが出ちゃうほど平和だった。
なのでEXダンジョン『オムニブス』の第十エリアを目指しているが、まだ到達していない。とはいえ、第九エリアまでは攻略済み。あと一歩だ。あと一歩でフルクの病気も治せる。
俺は彼女の為なら、なんだって出来る。
「アウルムさぁ~~ん!」
俺の名を呼び、慌しく駆けつけてくる銀髪の少女。まるでこの雪のように白銀に輝く。ふつくしい……。って、見惚れている場合ではない。
「走ると危険だぞ、フルク」
「大丈夫です。だって、アウルムさんが受け止めてくれますもんね?」
そんな純粋な眼差しを向けられ、俺は気持ちが高揚した。……うん、良い。この天使のようなフルクがいれば、俺は毎日を精一杯生きていられる。お腹いっぱいだ。
「当たり前だろう! むしろ、お姫様抱っこしちゃうもんね」
「嬉しいですっ♪」
楽しそうに抱きついてくるフルクを、俺は受け止めた。そうしてイチャイチャしていると、城塞都市『イニティウム』から複数の住民が押し寄せてきた。
「アウルム様!! アウルム様さまああぁぁ!!」
凄い人数だ。
十人、いや二十人はいるだろうか。
しかも、どいつもこいつも男達ばかり。
「どうした? しかも、ユウェンスもいるじゃないか」
「久しぶりだな、アウルム! 大変なんだ!」
慌てた様子でユウェンスは、俺に顔を近づけた。近いって!! 寄りすぎなユウェンスを引き剥がし、俺は事情を聴いた。
「都市で何があった?」
「イニティウムで若い娘が誘拐されているんだ! しかも、イニティウムだけじゃない……パルウァエ、カリブルヌスからも消えているらしい」
「なんだって!?」
馬鹿な。四分統治・フルクトゥアトは、S級兵士で防衛を固めているんだぞ。そう易々と侵入できるはずもないし、その前に膨大な数の防衛設備が働く。
まず、不審者が近づけば『魔導砲』で木っ端微塵だ。
「頼む、アウルム……娘達を助けてくれ!!」
ユウェンスは、イニティウムの皇帝として責任を感じているのだろう、涙をダバダバ流して懇願した。追い詰められているな。これはまずい。
「分かった。俺に任せろ」
「すまない、アウルム!」
「で、他にも情報はないのか?」
「……ある。おい、フランツ」
そう、部下の名前を呼ぶユウェンス。住人が俺の前に来て、情報を提供してくれた。
「私は見たんです……。恐ろしい姿をした……赤い色をした怪物を!!」
「赤色の怪物だと?」
「ええ、あれは……まるでモンスターでした。でも、ありえないんです。この国は、厳重に守られている。なのにあの怪物は……うあああああああああ!!」
フランツは恐怖に支配され、倒れた。
嘘だろ……モンスターだって?
もしかして、ルードスの仕業か?
「このクソ野郎があああああああああああああああああああああああ…………!!!」
「うぎゃああああああああああああああああああああああああ…………!!!」
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【一週間前】
「うぅ……さぶ」
この四分統治・フルクトゥアトにも寒々しい冬の季節がやってきた。雪が降り、屋敷の前は雪化粧を始めていた。
魔王軍のルードスからの奇襲は、ちょいちょいあるものの、俺の国が最強すぎて大体が撃退できてしまった。おかげでアクビが出ちゃうほど平和だった。
なのでEXダンジョン『オムニブス』の第十エリアを目指しているが、まだ到達していない。とはいえ、第九エリアまでは攻略済み。あと一歩だ。あと一歩でフルクの病気も治せる。
俺は彼女の為なら、なんだって出来る。
「アウルムさぁ~~ん!」
俺の名を呼び、慌しく駆けつけてくる銀髪の少女。まるでこの雪のように白銀に輝く。ふつくしい……。って、見惚れている場合ではない。
「走ると危険だぞ、フルク」
「大丈夫です。だって、アウルムさんが受け止めてくれますもんね?」
そんな純粋な眼差しを向けられ、俺は気持ちが高揚した。……うん、良い。この天使のようなフルクがいれば、俺は毎日を精一杯生きていられる。お腹いっぱいだ。
「当たり前だろう! むしろ、お姫様抱っこしちゃうもんね」
「嬉しいですっ♪」
楽しそうに抱きついてくるフルクを、俺は受け止めた。そうしてイチャイチャしていると、城塞都市『イニティウム』から複数の住民が押し寄せてきた。
「アウルム様!! アウルム様さまああぁぁ!!」
凄い人数だ。
十人、いや二十人はいるだろうか。
しかも、どいつもこいつも男達ばかり。
「どうした? しかも、ユウェンスもいるじゃないか」
「久しぶりだな、アウルム! 大変なんだ!」
慌てた様子でユウェンスは、俺に顔を近づけた。近いって!! 寄りすぎなユウェンスを引き剥がし、俺は事情を聴いた。
「都市で何があった?」
「イニティウムで若い娘が誘拐されているんだ! しかも、イニティウムだけじゃない……パルウァエ、カリブルヌスからも消えているらしい」
「なんだって!?」
馬鹿な。四分統治・フルクトゥアトは、S級兵士で防衛を固めているんだぞ。そう易々と侵入できるはずもないし、その前に膨大な数の防衛設備が働く。
まず、不審者が近づけば『魔導砲』で木っ端微塵だ。
「頼む、アウルム……娘達を助けてくれ!!」
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「分かった。俺に任せろ」
「すまない、アウルム!」
「で、他にも情報はないのか?」
「……ある。おい、フランツ」
そう、部下の名前を呼ぶユウェンス。住人が俺の前に来て、情報を提供してくれた。
「私は見たんです……。恐ろしい姿をした……赤い色をした怪物を!!」
「赤色の怪物だと?」
「ええ、あれは……まるでモンスターでした。でも、ありえないんです。この国は、厳重に守られている。なのにあの怪物は……うあああああああああ!!」
フランツは恐怖に支配され、倒れた。
嘘だろ……モンスターだって?
もしかして、ルードスの仕業か?
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