11 / 287
女子が俺の取り合い...!?
しおりを挟む
森を抜けると砂浜に出た。
範囲はそれほど広くないが、地面には『SOS』の文字が書かれていた。
「こ、これって……早坂くん」
「ああ、誰かの残した救難メッセージだ」
この島に、まだ人がいるのか?
それとも八重樫たちが残したものだろうか。あとで聞いてみるか。
「魚とか取れませんかねぇ」
踵を上げ、海を見渡す千年世がつぶやく。
「こんなこともあろうかと、拾った網を持ってきた」
「おぉ! 地引網漁でもする気ですか? でも船が必要ですよ」
「え、そうなのか」
「船を沖合まで出さないといけませんから」
「マ、マジか。千年世さん、詳しいね」
「小学校の頃に体験したことがあるんです」
そういうことか。
船が必要だったとは……網は切り取って釣り糸にするか。
網魚を断念。
他の場所へ向かおうとすると、今度は天音が叫んだ。
「あ……!」
「どうした、天音」
「大きな貝殻~。これお皿とかに使えないかな」
「それ、シャコ貝の殻かな。意外と高く売れるらしいぜ」
「ほんと~! 結構落ちてるみたいだし、拾っていこう」
綺麗な形をしているし、色彩も悪くない。お皿の代わりになりそうだ。
俺と千年世も貝殻を探していく。
俺はふと茂みの方に視線を送った。
ん……あの“赤い実”はなんだ?
気になって近づいてみると、それが果物であったことに気づいた。
「この赤い果物……まさか」
「どうしたの、早坂くん」
顔を近づけてくる天音。
俺は思わず心臓がドキッとして顔が熱くなった。
こう近くに寄られると、さすがに緊張する。
いや、俺はずっとドキドキしっぱなしだった。今日の俺はどこかおかしい。
「いや……この果実を見つけてな」
「わ~、赤くて小さなつぶつぶが沢山だね。これって食べれるのかな」
天音は興味津々の視線を向けた。
「うーん、俺の無駄知識によれば『ヤマモモ』の可能性がある。甘酸っぱくて生で食べれるって聞いたことがある」
「それ凄いじゃん! 早坂くん、博識~」
「い、いや、それほどでも――あるけどなっ」
照れていると、千年世も俺を褒め称えてくれた。
「さすが早坂くんです! 頭の良い人は好きですよぉ」
俺の腕に掴まってくる千年世。俺の腕にぶら下がるようにしていて、なんだか可愛い。……って、そうじゃないっ。
「ち、千年世さん!」
「早坂くんと一緒なら生き残れそうな気がしてきたので……。それに、今のところ男子は早坂くんだけ。この分だと女子しか集まらない予感がするんです。だから、奪うなら今のうちですよねっ」
「……っ!」
素敵な笑顔を向けられ、俺は脈が乱れた。
千年世の愛玩動物的な可愛さには正直、負ける。
更に顔を赤くする俺。
動揺していると今度は天音が俺の腕にしがみつく。
「ちょっと、千年世さん。早坂くんに近すぎ! 離れてよ!」
「そういう天音さんだって早坂くんの腕にくっ付いているじゃないですかっ」
二人は俺の前で火花を散らしていた。
どうしてこうなった……。
「まあまあ、二人ともヤマモモを食べて落ち着けって」
俺は二人から離れ、慎重にヤマモモを摘み取り、天音と千年世に渡した。
ビー玉サイズの可愛い奴だ。
天音は「ありがとう、早坂くん。大切に食べるね」と笑顔を向けてくれた。千年世も続いて「ありがとうございます。早坂くんの愛を受け取りました。……えへへ」と照れていた。
――で、またバチバチっと――。
なんで仲が悪くなっているんだかなぁ。
結構な数のヤマモモがあったので、採集。貝殻に盛っていく。
「こんなところだろう」
「五十粒はあるよ。これなら、みんなに分けられるね」
「いったん、拠点へ戻るか」
「「さんせー!!」」
砂浜を後にして、帰り道へ戻っていく。
* * *
「……おかしいな。全然洞窟に戻れない」
「あの、早坂くん。これって迷ったです……?」
不安気に俺を見つめる千年世。
「かもな。目印に石を置いていたんだが……なぜか消えている」
「えー! うそでしょー…」
天音が震えて怖がっていた。
こんな薄暗い森の中だからな。
俺もちょっと怖い。
更に歩いていくが、なぜか洞窟へ出られない。
同じところをグルグル回っているようにさえ思えてきた。
「……ダメだ。完全に迷ったらしい」
「そ、そんな! 早坂くんの知識で何とかならないの!?」
「無茶言うなって天音。方角なんて分からないんだ」
そろそろ夕方だから、太陽は西へ落ちていく。だが、背よりも高い森のせいか、太陽も見えない。これではどこへ向かっているのか分からない。
「方位磁石があれば……」
そう、つぶやいて肩を落とす天音。
そんな都合の良いものはない。
あれば便利だけど。
「そうだ、トランシーバーはどうです?」
「すまん、俺が持っているんだ。千年世さんのヤツ、借りっぱなしだ」
「あー…」
これもダメだった。
歩きつかれたので、いったん休憩とした。大木に身を預け、その場に腰を下ろした。
「しかし、この島って思ったより広いな」
「そうだね。結構大きな島なのかも」
はぁ~と、疲れた溜息を漏らす天音。
日本の無人島は、6500ほどあるらしいからな。この島が実際、南西諸島なのかも分かっていない。分からないことばかりだ。
「帰りたいです……」
「千年世さん、大丈夫か」
「こんな島よりも、普通の高校生活に戻りたいです。お風呂だって入れないし、甘いモノも食べられない……好きなコスプレも出来ないし!」
珍しく感情的になる千年世。
そりゃ、女子は精神的に参るよな。
って、最後はなんだ!
「コスプレの趣味があるのかい、千年世さんって」
「ええ、こう見えて私はコスプレイヤーなのです!」
お、コスプレの話をしたら元気になったな。
「どんなコスプレするの?」
俺よりも先に天音が話を振った。
もしかしたら、千年世が落ち込んでいるのを見かねたのかもしれない。
「気になりますか」
「うん、教えて」
「そうですね、アニメが多いですね。メイドさんとかボカロやVTuberとか」
お、元気になったな。
というか、千年世ってそっちの趣味があったのか。気が合いそうだな。
「ほ~。俺もアニメ好きなんだよ。VTuberもよく視聴する」
「おぉ、早坂くんはそっちでしたか!」
「そっちって……。イメージ通りだと思うよ、ぼっちだし」
「えっ、そうなのですか。私と同じですねー、あはは~!」
んなっ、千年世がぼっち!?
嘘だろ、こんな小さくて可愛いのに意外すぎる。
驚いていると、天気が荒れ始めていた。
ポツポツと小雨が降ってきた。
「雨だ……! 恵みの雨だぞ!!」
少しすると、雨は強まった。
全員、雨を浴びていた。
「はぁぁ……久しぶりのシャワー! 水も美味しい!!」
天音が歓喜する。
俺のことなんて気にせず下着になって雨を浴びていた。――って、脱ぐなァ!
千年世も制服を脱ぎ捨てていた。
なんか二人とも俺が男だってことを忘れて雨を浴びているぞ。
……まあいいか。
俺は目の保養になるし、それに汚れも落とせる。水分補給もできて最高だっ!
「「「恵みの雨だああああ!!!」」」
気づけば抱き合って、生きている喜びを分かち合っていた。
――あぁ、生きてるって素晴らしい。
範囲はそれほど広くないが、地面には『SOS』の文字が書かれていた。
「こ、これって……早坂くん」
「ああ、誰かの残した救難メッセージだ」
この島に、まだ人がいるのか?
それとも八重樫たちが残したものだろうか。あとで聞いてみるか。
「魚とか取れませんかねぇ」
踵を上げ、海を見渡す千年世がつぶやく。
「こんなこともあろうかと、拾った網を持ってきた」
「おぉ! 地引網漁でもする気ですか? でも船が必要ですよ」
「え、そうなのか」
「船を沖合まで出さないといけませんから」
「マ、マジか。千年世さん、詳しいね」
「小学校の頃に体験したことがあるんです」
そういうことか。
船が必要だったとは……網は切り取って釣り糸にするか。
網魚を断念。
他の場所へ向かおうとすると、今度は天音が叫んだ。
「あ……!」
「どうした、天音」
「大きな貝殻~。これお皿とかに使えないかな」
「それ、シャコ貝の殻かな。意外と高く売れるらしいぜ」
「ほんと~! 結構落ちてるみたいだし、拾っていこう」
綺麗な形をしているし、色彩も悪くない。お皿の代わりになりそうだ。
俺と千年世も貝殻を探していく。
俺はふと茂みの方に視線を送った。
ん……あの“赤い実”はなんだ?
気になって近づいてみると、それが果物であったことに気づいた。
「この赤い果物……まさか」
「どうしたの、早坂くん」
顔を近づけてくる天音。
俺は思わず心臓がドキッとして顔が熱くなった。
こう近くに寄られると、さすがに緊張する。
いや、俺はずっとドキドキしっぱなしだった。今日の俺はどこかおかしい。
「いや……この果実を見つけてな」
「わ~、赤くて小さなつぶつぶが沢山だね。これって食べれるのかな」
天音は興味津々の視線を向けた。
「うーん、俺の無駄知識によれば『ヤマモモ』の可能性がある。甘酸っぱくて生で食べれるって聞いたことがある」
「それ凄いじゃん! 早坂くん、博識~」
「い、いや、それほどでも――あるけどなっ」
照れていると、千年世も俺を褒め称えてくれた。
「さすが早坂くんです! 頭の良い人は好きですよぉ」
俺の腕に掴まってくる千年世。俺の腕にぶら下がるようにしていて、なんだか可愛い。……って、そうじゃないっ。
「ち、千年世さん!」
「早坂くんと一緒なら生き残れそうな気がしてきたので……。それに、今のところ男子は早坂くんだけ。この分だと女子しか集まらない予感がするんです。だから、奪うなら今のうちですよねっ」
「……っ!」
素敵な笑顔を向けられ、俺は脈が乱れた。
千年世の愛玩動物的な可愛さには正直、負ける。
更に顔を赤くする俺。
動揺していると今度は天音が俺の腕にしがみつく。
「ちょっと、千年世さん。早坂くんに近すぎ! 離れてよ!」
「そういう天音さんだって早坂くんの腕にくっ付いているじゃないですかっ」
二人は俺の前で火花を散らしていた。
どうしてこうなった……。
「まあまあ、二人ともヤマモモを食べて落ち着けって」
俺は二人から離れ、慎重にヤマモモを摘み取り、天音と千年世に渡した。
ビー玉サイズの可愛い奴だ。
天音は「ありがとう、早坂くん。大切に食べるね」と笑顔を向けてくれた。千年世も続いて「ありがとうございます。早坂くんの愛を受け取りました。……えへへ」と照れていた。
――で、またバチバチっと――。
なんで仲が悪くなっているんだかなぁ。
結構な数のヤマモモがあったので、採集。貝殻に盛っていく。
「こんなところだろう」
「五十粒はあるよ。これなら、みんなに分けられるね」
「いったん、拠点へ戻るか」
「「さんせー!!」」
砂浜を後にして、帰り道へ戻っていく。
* * *
「……おかしいな。全然洞窟に戻れない」
「あの、早坂くん。これって迷ったです……?」
不安気に俺を見つめる千年世。
「かもな。目印に石を置いていたんだが……なぜか消えている」
「えー! うそでしょー…」
天音が震えて怖がっていた。
こんな薄暗い森の中だからな。
俺もちょっと怖い。
更に歩いていくが、なぜか洞窟へ出られない。
同じところをグルグル回っているようにさえ思えてきた。
「……ダメだ。完全に迷ったらしい」
「そ、そんな! 早坂くんの知識で何とかならないの!?」
「無茶言うなって天音。方角なんて分からないんだ」
そろそろ夕方だから、太陽は西へ落ちていく。だが、背よりも高い森のせいか、太陽も見えない。これではどこへ向かっているのか分からない。
「方位磁石があれば……」
そう、つぶやいて肩を落とす天音。
そんな都合の良いものはない。
あれば便利だけど。
「そうだ、トランシーバーはどうです?」
「すまん、俺が持っているんだ。千年世さんのヤツ、借りっぱなしだ」
「あー…」
これもダメだった。
歩きつかれたので、いったん休憩とした。大木に身を預け、その場に腰を下ろした。
「しかし、この島って思ったより広いな」
「そうだね。結構大きな島なのかも」
はぁ~と、疲れた溜息を漏らす天音。
日本の無人島は、6500ほどあるらしいからな。この島が実際、南西諸島なのかも分かっていない。分からないことばかりだ。
「帰りたいです……」
「千年世さん、大丈夫か」
「こんな島よりも、普通の高校生活に戻りたいです。お風呂だって入れないし、甘いモノも食べられない……好きなコスプレも出来ないし!」
珍しく感情的になる千年世。
そりゃ、女子は精神的に参るよな。
って、最後はなんだ!
「コスプレの趣味があるのかい、千年世さんって」
「ええ、こう見えて私はコスプレイヤーなのです!」
お、コスプレの話をしたら元気になったな。
「どんなコスプレするの?」
俺よりも先に天音が話を振った。
もしかしたら、千年世が落ち込んでいるのを見かねたのかもしれない。
「気になりますか」
「うん、教えて」
「そうですね、アニメが多いですね。メイドさんとかボカロやVTuberとか」
お、元気になったな。
というか、千年世ってそっちの趣味があったのか。気が合いそうだな。
「ほ~。俺もアニメ好きなんだよ。VTuberもよく視聴する」
「おぉ、早坂くんはそっちでしたか!」
「そっちって……。イメージ通りだと思うよ、ぼっちだし」
「えっ、そうなのですか。私と同じですねー、あはは~!」
んなっ、千年世がぼっち!?
嘘だろ、こんな小さくて可愛いのに意外すぎる。
驚いていると、天気が荒れ始めていた。
ポツポツと小雨が降ってきた。
「雨だ……! 恵みの雨だぞ!!」
少しすると、雨は強まった。
全員、雨を浴びていた。
「はぁぁ……久しぶりのシャワー! 水も美味しい!!」
天音が歓喜する。
俺のことなんて気にせず下着になって雨を浴びていた。――って、脱ぐなァ!
千年世も制服を脱ぎ捨てていた。
なんか二人とも俺が男だってことを忘れて雨を浴びているぞ。
……まあいいか。
俺は目の保養になるし、それに汚れも落とせる。水分補給もできて最高だっ!
「「「恵みの雨だああああ!!!」」」
気づけば抱き合って、生きている喜びを分かち合っていた。
――あぁ、生きてるって素晴らしい。
109
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?
さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。
しかしあっさりと玉砕。
クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。
しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。
そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが……
病み上がりなんで、こんなのです。
プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる