16 / 287
裏切ったら刺しちゃいます
しおりを挟む
「だからって、なんでナイフを向けてくるんだ」
「これが、あたしの愛情表現だからです。ある意味、告白に近いかも」
喉元にナイフを突きつけられる愛の告白があってたまるかっ。
チクッとする寸前だぞ。
特殊な性癖を持つ異端者なら、あるいはあるかもしれない。
だが、俺は普通の男子。
普通の恋愛ができればしたいのだ。
「すまない、北上さん。俺は天音みたいな清楚系が好きなんだ」
いきなり立ち上がり、洞窟の方へ走り出す北上。
――って、ヤベェ!!!
俺は全力で追い駆けて静止した。
「なにをする気だ、北上さん! まさか天音を襲う気か!?」
「……そうです。彼女をこの世から葬り去り、早坂くんをあたしのものにするんです」
「ヤメレ。いいからストップだ」
「なぜ止めるのです」
「なぜって……そりゃ止めるよ。頼むからナイフを降ろしてくれ」
「分かりました。でも、裏切ったら早坂くんを刺しちゃいますからね」
耳元で囁かれて、俺は背筋がゾクッとした。
ちょっと嬉しいような……。
いや、それでも恐怖が勝った。
恐ろしいので、俺は北上に同意した。
「痛いのは嫌だからな」
「良かった。じゃあ、付き合ってくれるってことですよね」
「え……」
今の流れ、そういう話だっけ!?
ていうか……ここまで俺を好きになってくれていたとは。
……普通に嬉しいけどね。
「やっぱり、天音さんが……!」
くるっと背を向ける北上は、また走り出そうとする。
俺は即座に止めた!!
「やめいッ!」
「恋人が嫌なら愛人でも良いです」
「余計悪いわっ! てか、俺はまだ誰とも付き合ったこともないんだ。
恋愛経験なんてゼロ。この島に来てから、やっと女子とまともに会話するようになったほどの男なんだぞ」
「それは、あたしもですけどね」
「……う」
そういえば、北上も恋愛経験はないようだった。
だからこんなに歪んでしまったのか……?
「よく考えておいてください」
今度は別の方向へ足を向ける北上。
そっちは森の方だぞ。
「どこへ行くつもりだ?」
「ちょっと海へ」
「なら、俺も一緒に」
「……良いですけど、裸になるので……ちょっと恥ずかしいですね」
「え!?」
「お風呂代わりに行っているんです。女子全員、わざわざ海水浴しているんですよ」
ついでに下着を洗ったりもしているようだ。
その辺りの事情は、さすがに聞こうと思わなかったのだが――なんだ、俺と同じことしていたんだな。
お風呂がない以上、海を頼るしかない状況だ。
う~ん、わざわざ片道十五分も掛けていくのも面倒だよな。
早めに貯水池とか……なんなら風呂も作りたいところだ。
「北上さん、ナイフ貸して貰えないかな」
「ナイフを? 良いですけど……これは貴重なアイテムなので」
「だよね。渋る気持ちはよく分かる。でも、生活をよくする為に必要なんだ」
「現状、命の次に大切なナイフです。ですが、早坂くんの頼みですからね」
ナイフ一本あるだけで、かなり便利だからな。強力な武器にもなるし。
ある意味、命を預けるようなものだ。
それを貸して貰えるのだから、俺は北上から相当信頼されているってことかな。
「まずは貯水池を作るよ」
「がんばってください。あたしも後で合流して手伝うので」
手渡されるナイフ。ずっしりしていて重い。
「ありがとう。これで作業を進められるよ」
「では、あたしはこれで……。あ、覗きに来てもいいですけどね」
ニヤッと笑う北上は、森の中へ消えていく。……って、さりげなく!
気が向いたら、こっそり行こうかな。
* * *
洞窟の出入り口より十メートルほど離れた場所に貯水池を作ることにした。
と、言ってもお風呂ほどのサイズ感にはなりそうだけど。
しかし、どうやって掘ったものか。
手では限界があるし、ナイフでは無理だ。
だから、木材を加工して木製スコップを作るしかないかな。
この辺りには、北上の残してくれた『丸太』がある。
ナイフでうまく掘りだせば作れるかな。
時間は掛かるだろうけど。
「物は試しだ。やってみるか」
俺は気合を入れて、良さげな丸太を選定した。
……よし、これにしよう。
ちょうど子供サイズの丸太があった。
天音あたりが椅子に使っていたヤツかな。
悪いけど、使わせてもらう。
マルチツールのノコギリを使い、丸太をギコギコと掘り進めていく。
刃が小さいから、なかなか苦労する。
……これ、何時間掛かるんだろう。
長時間作業を進めていると、背後から気配があった。
「おはよう~。啓くん、早いねえ」
「おはよ、彼岸花さん」
「あ~、リコのことは名前で呼んでって約束でしょー」
そうだった。
そんな約束をしていたな。
けど、女子を名前で呼ぶとか……ハードル高すぎるだろう。
口が上手く動かない。
「……彼岸花さん」
「もぉ、照屋さんなんだからっ」
「悪い。慣れなくて」
「うん、いいよ。それより、丸太で鰹節でも作ってるの~?」
「鰹節って……」
そりゃ、地面に落ちてる残骸はそんな感じだけどさ。
俺は、彼岸花に『貯水池』を作る予定だと伝えた。
すると彼女は太陽のように笑って、手を鳴らした。
「わぁ、それいいね。水を汲みにいくの大変だもん。500mlのペットボトルも限界があるからね。あとお風呂も海水じゃなくて、お湯で入りたいっ」
それは俺も思った。
熱々の風呂に浸かって、ゆったりしたい。
だからこそ、まずは貯水池だ。
海水よりも雨水の方が安全だし、塩辛くもない。煮沸消毒すれば、飲めるようになる。
だから、まずは生活用水の確保だ。
「地面に穴を掘るには、スコップが必要だからね」
「木製のを作るんだね?」
「そのつもり。金属のスコップでもあれば楽勝なんだけどな」
「え、あるけど」
「――――へ?」
ポカンとしていると、背中から金属の塊を取り出す彼岸花。それは……まさか。
「これ、スコップだよね」
「ウ、ウソ! これって『軍用折り畳みスコップ』じゃないか!?」
「え、そうなの? 園芸部の艾ちゃんのだと思う」
「よ、艾ちゃんって……知り合い?」
「艾ちゃんは、リコの友達。船が転覆したあの日、間違ってバッグを持ってきちゃったみたいで……」
「そういえば……彼岸花さんは、会った時からスクールバッグをずっと大事そうに抱えていたな」
「あの時はみんなパニックになっていたから」
膨れたバッグが浮き輪になったのかな。
けど、おかげでこうしてスコップが舞い降りた。
「彼岸花さん、それ貸してくれないか! それがあれば貯水池どころかお風呂も作れちゃうよ」
「本当!?」
「ああ、保証する。だから貸してくれないかい」
「いいけど……二つ条件があるよ」
「言ってみて」
「一つ目。リコって名前で呼ぶこと」
「努力する」
「二つ目。お風呂の優先権が欲しい」
「なるほど。このスコップは……リ、リコのものだからな。まあ、みんな分かってくれるだろ」
「じゃあ、決まり?」
「決まりで」
握手を交わし、交渉成立。
これで俺は、ナイフと軍用折り畳みスコップを手に入れた。
やべぇ、鬼に金棒。最強じゃん。
この二つの万能アイテムがあれば、もう何も怖くない。
俺はさっそくスコップを使い、穴を掘り始めた。
「これが、あたしの愛情表現だからです。ある意味、告白に近いかも」
喉元にナイフを突きつけられる愛の告白があってたまるかっ。
チクッとする寸前だぞ。
特殊な性癖を持つ異端者なら、あるいはあるかもしれない。
だが、俺は普通の男子。
普通の恋愛ができればしたいのだ。
「すまない、北上さん。俺は天音みたいな清楚系が好きなんだ」
いきなり立ち上がり、洞窟の方へ走り出す北上。
――って、ヤベェ!!!
俺は全力で追い駆けて静止した。
「なにをする気だ、北上さん! まさか天音を襲う気か!?」
「……そうです。彼女をこの世から葬り去り、早坂くんをあたしのものにするんです」
「ヤメレ。いいからストップだ」
「なぜ止めるのです」
「なぜって……そりゃ止めるよ。頼むからナイフを降ろしてくれ」
「分かりました。でも、裏切ったら早坂くんを刺しちゃいますからね」
耳元で囁かれて、俺は背筋がゾクッとした。
ちょっと嬉しいような……。
いや、それでも恐怖が勝った。
恐ろしいので、俺は北上に同意した。
「痛いのは嫌だからな」
「良かった。じゃあ、付き合ってくれるってことですよね」
「え……」
今の流れ、そういう話だっけ!?
ていうか……ここまで俺を好きになってくれていたとは。
……普通に嬉しいけどね。
「やっぱり、天音さんが……!」
くるっと背を向ける北上は、また走り出そうとする。
俺は即座に止めた!!
「やめいッ!」
「恋人が嫌なら愛人でも良いです」
「余計悪いわっ! てか、俺はまだ誰とも付き合ったこともないんだ。
恋愛経験なんてゼロ。この島に来てから、やっと女子とまともに会話するようになったほどの男なんだぞ」
「それは、あたしもですけどね」
「……う」
そういえば、北上も恋愛経験はないようだった。
だからこんなに歪んでしまったのか……?
「よく考えておいてください」
今度は別の方向へ足を向ける北上。
そっちは森の方だぞ。
「どこへ行くつもりだ?」
「ちょっと海へ」
「なら、俺も一緒に」
「……良いですけど、裸になるので……ちょっと恥ずかしいですね」
「え!?」
「お風呂代わりに行っているんです。女子全員、わざわざ海水浴しているんですよ」
ついでに下着を洗ったりもしているようだ。
その辺りの事情は、さすがに聞こうと思わなかったのだが――なんだ、俺と同じことしていたんだな。
お風呂がない以上、海を頼るしかない状況だ。
う~ん、わざわざ片道十五分も掛けていくのも面倒だよな。
早めに貯水池とか……なんなら風呂も作りたいところだ。
「北上さん、ナイフ貸して貰えないかな」
「ナイフを? 良いですけど……これは貴重なアイテムなので」
「だよね。渋る気持ちはよく分かる。でも、生活をよくする為に必要なんだ」
「現状、命の次に大切なナイフです。ですが、早坂くんの頼みですからね」
ナイフ一本あるだけで、かなり便利だからな。強力な武器にもなるし。
ある意味、命を預けるようなものだ。
それを貸して貰えるのだから、俺は北上から相当信頼されているってことかな。
「まずは貯水池を作るよ」
「がんばってください。あたしも後で合流して手伝うので」
手渡されるナイフ。ずっしりしていて重い。
「ありがとう。これで作業を進められるよ」
「では、あたしはこれで……。あ、覗きに来てもいいですけどね」
ニヤッと笑う北上は、森の中へ消えていく。……って、さりげなく!
気が向いたら、こっそり行こうかな。
* * *
洞窟の出入り口より十メートルほど離れた場所に貯水池を作ることにした。
と、言ってもお風呂ほどのサイズ感にはなりそうだけど。
しかし、どうやって掘ったものか。
手では限界があるし、ナイフでは無理だ。
だから、木材を加工して木製スコップを作るしかないかな。
この辺りには、北上の残してくれた『丸太』がある。
ナイフでうまく掘りだせば作れるかな。
時間は掛かるだろうけど。
「物は試しだ。やってみるか」
俺は気合を入れて、良さげな丸太を選定した。
……よし、これにしよう。
ちょうど子供サイズの丸太があった。
天音あたりが椅子に使っていたヤツかな。
悪いけど、使わせてもらう。
マルチツールのノコギリを使い、丸太をギコギコと掘り進めていく。
刃が小さいから、なかなか苦労する。
……これ、何時間掛かるんだろう。
長時間作業を進めていると、背後から気配があった。
「おはよう~。啓くん、早いねえ」
「おはよ、彼岸花さん」
「あ~、リコのことは名前で呼んでって約束でしょー」
そうだった。
そんな約束をしていたな。
けど、女子を名前で呼ぶとか……ハードル高すぎるだろう。
口が上手く動かない。
「……彼岸花さん」
「もぉ、照屋さんなんだからっ」
「悪い。慣れなくて」
「うん、いいよ。それより、丸太で鰹節でも作ってるの~?」
「鰹節って……」
そりゃ、地面に落ちてる残骸はそんな感じだけどさ。
俺は、彼岸花に『貯水池』を作る予定だと伝えた。
すると彼女は太陽のように笑って、手を鳴らした。
「わぁ、それいいね。水を汲みにいくの大変だもん。500mlのペットボトルも限界があるからね。あとお風呂も海水じゃなくて、お湯で入りたいっ」
それは俺も思った。
熱々の風呂に浸かって、ゆったりしたい。
だからこそ、まずは貯水池だ。
海水よりも雨水の方が安全だし、塩辛くもない。煮沸消毒すれば、飲めるようになる。
だから、まずは生活用水の確保だ。
「地面に穴を掘るには、スコップが必要だからね」
「木製のを作るんだね?」
「そのつもり。金属のスコップでもあれば楽勝なんだけどな」
「え、あるけど」
「――――へ?」
ポカンとしていると、背中から金属の塊を取り出す彼岸花。それは……まさか。
「これ、スコップだよね」
「ウ、ウソ! これって『軍用折り畳みスコップ』じゃないか!?」
「え、そうなの? 園芸部の艾ちゃんのだと思う」
「よ、艾ちゃんって……知り合い?」
「艾ちゃんは、リコの友達。船が転覆したあの日、間違ってバッグを持ってきちゃったみたいで……」
「そういえば……彼岸花さんは、会った時からスクールバッグをずっと大事そうに抱えていたな」
「あの時はみんなパニックになっていたから」
膨れたバッグが浮き輪になったのかな。
けど、おかげでこうしてスコップが舞い降りた。
「彼岸花さん、それ貸してくれないか! それがあれば貯水池どころかお風呂も作れちゃうよ」
「本当!?」
「ああ、保証する。だから貸してくれないかい」
「いいけど……二つ条件があるよ」
「言ってみて」
「一つ目。リコって名前で呼ぶこと」
「努力する」
「二つ目。お風呂の優先権が欲しい」
「なるほど。このスコップは……リ、リコのものだからな。まあ、みんな分かってくれるだろ」
「じゃあ、決まり?」
「決まりで」
握手を交わし、交渉成立。
これで俺は、ナイフと軍用折り畳みスコップを手に入れた。
やべぇ、鬼に金棒。最強じゃん。
この二つの万能アイテムがあれば、もう何も怖くない。
俺はさっそくスコップを使い、穴を掘り始めた。
86
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?
さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。
しかしあっさりと玉砕。
クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。
しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。
そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが……
病み上がりなんで、こんなのです。
プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる