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船があった!? 裏切りと戦い
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目に入ったら大変だ。
俺は北上を守るべく、盾になった。
宙を舞う唐辛子が俺の“口”に入っ――!!
「って、辛ああああああああああああああああ!!!」
口から火が出るほど辛くて死にそうだ。なんだ、これえッ! 罰ゲームのデスソースかよ。辛い、とにかく辛い。舌が、唇がヒリヒリする!!
死ぬ、死んでしまう!!!
「ちょ、早坂くん……なんで!!」
「うえへひぇはをふれ……!!(←水をくれと言っている俺)」
「み、水ですね。分かりました」
戦いを中断し、水を取ってきてくれる北上。良かった、これで戦いは終わったはず。
ビリビリする痛みを耐えながらも、俺はリコの様子を伺った。
「早坂くん……ごめんなさい。そんなつもりは無かったの」
「……(←分かればいいと頷いた俺)」
とてもじゃないが喋るなんて不可能だ。……いかん、キツイ。確か、北上は洞窟の方へ向かったはず。俺も急いで向かった。
洞窟へ入ると、ペットボトルを持つ北上が現れた。
「どうぞ、早坂くん」
「……!!」
俺は直ぐに受け取り、水を一瞬で飲み干した。……少しマシになったけど、まだ辛い。しばらくは喋れそうにない。
「……気分はどうですか?」
「……(←首を横にふる俺)」
「そうですか。まだ喋れないのですね」
「……(ウンウン)」
「丁度良いです。話しておきたいことがあったのですよ」
「……?」
軽い溜息を吐く北上は、自作ベッドに腰かけて足を組んだ。……スカート短いから、見えそうだぞ。
それにしても、今更改まって話ってなんだ。
「実は……いえ、やはり夜にしましょう。誰かに聞かれたら困りますし」
少しだけ回復した俺は、声を出して聞き返した。
「な、なんだよ。気になるじゃないか」
「声を出せるようになったのですね」
「……少しだけどな」
「まあいいでしょう。耳打ちしたいので顔を近づけてください」
「そんなコソコソとしなきゃ話せないことなのか」
「重要な情報につき、漏らすわけにはいかないんです」
仕方ないな。なんか気になるしな。
俺は北上の顔に近づけて耳を傾けた。彼女は俺の耳元でこう囁いた。
「好きですよ、早坂くん」
いきなり頬に“ちゅっ”とキスされて、俺は心臓が止まるかと思った。洞窟の少し奥の方だからみんなには見えていない。
だけど、突然だったから俺はビックリした。
「き、北上さん!?」
「さっき守ってくれたお礼です」
「そういうことか。というか、北上さんもリコも無茶しすぎだ。暴力で解決しようとするなんて……」
「あれは言わばスパーリングのようなもの。向こうも理解したうえで勝負を承諾したのです。覚悟はあったはず」
北上もリコも予想を遥かに超えた動きをしていた。下手をすると男の格闘家よりも鮮烈だった。
その先を見てみたい気もした。
だけど、流血沙汰にはしたくないしな。
「もう止めてくれよ」
「はい。そのつもりですが、最後はいけなかったですね」
「唐辛子か。あんな防犯グッズを持っているとはな」
「それだけはないかもしれませんね」
「どういう意味?」
「……まだ、なんとも。彼岸花理瑚は怪しいかもしれません」
「そうかなぁ。失礼だが、リコは北上さんよりもギャルしてるし、可愛いと思うけどな」
本当のことを言うと、北上はナイフを向けてきた。
「早坂くん、早坂くん……それはダメです。あたしよりも彼岸花理瑚が可愛いと!? あぁ、それだけは許せません。もういいです、早坂くんの脊髄をぶっこ抜いて家に飾ります」
「ちょ、待て!! 怖い、怖すぎるって。俺が間違っていた。訂正する!!」
「もう遅いです。早坂くんは愚かな選択をしてしまった」
――ザクッ。
ザクザクザク!!!
そんな皮膚を。骨を砕くような音が耳元で響く。――あれ、俺……刺されたのか。
血がドピューっと噴き出て、北上の顔を赤色で汚す。
北上は喜びの声を上げて俺の脊髄を――うあああああああああああああああああああああああ…………!!!
・
・
・
「うあああああああああああああああああああああ……!!!」
目を覚ますと、俺は……生きていた。
ここは……洞窟か。
辺りは暗くて夜のようだ。
俺はいつの間にか眠ってしまっていたのか。
北上に襲われた後はどうなった?
みんなの姿は……ある。
全員寝ているようだ。
けど、北上の姿だけなかった。彼女はどこへ消えた……?
俺は気になって洞窟を飛び出した。
真っ暗でなにも見えない。
周囲は森だらけだから、この時間帯で入るのは無謀すぎる。
戻ろうとすると、茂みの奥からガサガサと音がして、俺は身構えた。……やっべ、動物かな。
「あら、早坂くん」
「――って、北上さん!? なんでこんなところに。ていうか、俺はなんで気絶していたんだ」
「それは唐辛子のせいでしょう。早坂くんは意識を失い、急に倒れてしまったんです」
「やっぱりそうだったのか。なんか変だと思ったんだ」
ということは脊髄をぶっこ抜かれた現実はない――と。……ホッ、良かった。あんな悪夢は二度度とごめんだ。
ちょっとしたトラウマレベルの夢だったぞ。
「よく分かりませんが、戻りますか」
「待ってくれ。北上さんは“|LEDライト”なんか持って何をしていた。こんな真っ暗な夜に森へ行くなんて……」
「実はあの後に大変なことがあったんです」
「大変なこと?」
「はい。食料調達チームの『久保』という女子がいたでしょう」
「久保? ああ、あの眼鏡で委員長タイプっぽい感じの」
彼女とは、まだ話したことはなかったな。ちょっと大人っぽい感じなせいか、話し辛いというか近寄りがたいというか。
でも、あの久保がどうしたんだ?
「久保 凛は、どうやら例の外国人ジョン・スミスの乗ってきた小型船を発見したようなのです」
「なんだって!?」
「あたしは見ていないのですが、仲間だった大伊 千夜によれば……久保 凛は丁度一時間前に単独で動いて姿をくらましていました。
それに気づいた大伊 千夜は仲間と共に捜索をしたのです。彼女達の元拠点から少し離れた場所に小型船が泊まっていたようですね」
「ちょ、それって脱出できるじゃないか」
「残念ながら久保 凛はすでに船で島を脱出したようです。あたし達を置いてね。っつまり、彼女は裏切ったんですよ」
「そんな……嘘だろ。小型船なら頑張れば全員乗れたろ」
なのに置いていくなんて……酷過ぎる。
どうしてそんなことを。
それに、やっぱり学年主任がいやがったか。雇ったという外国人も滞在していると見て間違いない。
だが、船は久保によって盗まれたか……。
って、それでは学年主任と同じ場所にいるということじゃないか。確定だ。ここは『宝島』であり、キャプテン・キッドの財宝が眠っているんだ。
船が消えた以上、この島は完全に孤立した。
このサバイバルを生き抜くしかない。
学年主任の橘川のクソみたいな野望に負けてなるものか。死んでなるものか。俺は、信頼できる仲間と共に生き、戦う。
自由を勝ち取る為に。
天音、北上、千年世、八重樫、リコ、ほっきー、大伊、野茂、篠山、大塚、桃瀬……。まだいるかもしれない生存者。
みんなと助け合い、これかも精一杯生き続ける。
この広大で過酷な孤島に負けない為にも。
「早坂くん、人は一人では生きていけないです。身勝手に動いた彼女、久保 凛にはきっと天罰が下るでしょう」
「そうだ。助け合いの精神でいこう。そうすればきっと、いつか島を出られる日がくる」
「ええ、あたしは早坂くんを……啓くんを信じていますよ」
そうだ、俺には信頼できる仲間がいる。
これからも無人島生活をがんばろう。
俺は北上を守るべく、盾になった。
宙を舞う唐辛子が俺の“口”に入っ――!!
「って、辛ああああああああああああああああ!!!」
口から火が出るほど辛くて死にそうだ。なんだ、これえッ! 罰ゲームのデスソースかよ。辛い、とにかく辛い。舌が、唇がヒリヒリする!!
死ぬ、死んでしまう!!!
「ちょ、早坂くん……なんで!!」
「うえへひぇはをふれ……!!(←水をくれと言っている俺)」
「み、水ですね。分かりました」
戦いを中断し、水を取ってきてくれる北上。良かった、これで戦いは終わったはず。
ビリビリする痛みを耐えながらも、俺はリコの様子を伺った。
「早坂くん……ごめんなさい。そんなつもりは無かったの」
「……(←分かればいいと頷いた俺)」
とてもじゃないが喋るなんて不可能だ。……いかん、キツイ。確か、北上は洞窟の方へ向かったはず。俺も急いで向かった。
洞窟へ入ると、ペットボトルを持つ北上が現れた。
「どうぞ、早坂くん」
「……!!」
俺は直ぐに受け取り、水を一瞬で飲み干した。……少しマシになったけど、まだ辛い。しばらくは喋れそうにない。
「……気分はどうですか?」
「……(←首を横にふる俺)」
「そうですか。まだ喋れないのですね」
「……(ウンウン)」
「丁度良いです。話しておきたいことがあったのですよ」
「……?」
軽い溜息を吐く北上は、自作ベッドに腰かけて足を組んだ。……スカート短いから、見えそうだぞ。
それにしても、今更改まって話ってなんだ。
「実は……いえ、やはり夜にしましょう。誰かに聞かれたら困りますし」
少しだけ回復した俺は、声を出して聞き返した。
「な、なんだよ。気になるじゃないか」
「声を出せるようになったのですね」
「……少しだけどな」
「まあいいでしょう。耳打ちしたいので顔を近づけてください」
「そんなコソコソとしなきゃ話せないことなのか」
「重要な情報につき、漏らすわけにはいかないんです」
仕方ないな。なんか気になるしな。
俺は北上の顔に近づけて耳を傾けた。彼女は俺の耳元でこう囁いた。
「好きですよ、早坂くん」
いきなり頬に“ちゅっ”とキスされて、俺は心臓が止まるかと思った。洞窟の少し奥の方だからみんなには見えていない。
だけど、突然だったから俺はビックリした。
「き、北上さん!?」
「さっき守ってくれたお礼です」
「そういうことか。というか、北上さんもリコも無茶しすぎだ。暴力で解決しようとするなんて……」
「あれは言わばスパーリングのようなもの。向こうも理解したうえで勝負を承諾したのです。覚悟はあったはず」
北上もリコも予想を遥かに超えた動きをしていた。下手をすると男の格闘家よりも鮮烈だった。
その先を見てみたい気もした。
だけど、流血沙汰にはしたくないしな。
「もう止めてくれよ」
「はい。そのつもりですが、最後はいけなかったですね」
「唐辛子か。あんな防犯グッズを持っているとはな」
「それだけはないかもしれませんね」
「どういう意味?」
「……まだ、なんとも。彼岸花理瑚は怪しいかもしれません」
「そうかなぁ。失礼だが、リコは北上さんよりもギャルしてるし、可愛いと思うけどな」
本当のことを言うと、北上はナイフを向けてきた。
「早坂くん、早坂くん……それはダメです。あたしよりも彼岸花理瑚が可愛いと!? あぁ、それだけは許せません。もういいです、早坂くんの脊髄をぶっこ抜いて家に飾ります」
「ちょ、待て!! 怖い、怖すぎるって。俺が間違っていた。訂正する!!」
「もう遅いです。早坂くんは愚かな選択をしてしまった」
――ザクッ。
ザクザクザク!!!
そんな皮膚を。骨を砕くような音が耳元で響く。――あれ、俺……刺されたのか。
血がドピューっと噴き出て、北上の顔を赤色で汚す。
北上は喜びの声を上げて俺の脊髄を――うあああああああああああああああああああああああ…………!!!
・
・
・
「うあああああああああああああああああああああ……!!!」
目を覚ますと、俺は……生きていた。
ここは……洞窟か。
辺りは暗くて夜のようだ。
俺はいつの間にか眠ってしまっていたのか。
北上に襲われた後はどうなった?
みんなの姿は……ある。
全員寝ているようだ。
けど、北上の姿だけなかった。彼女はどこへ消えた……?
俺は気になって洞窟を飛び出した。
真っ暗でなにも見えない。
周囲は森だらけだから、この時間帯で入るのは無謀すぎる。
戻ろうとすると、茂みの奥からガサガサと音がして、俺は身構えた。……やっべ、動物かな。
「あら、早坂くん」
「――って、北上さん!? なんでこんなところに。ていうか、俺はなんで気絶していたんだ」
「それは唐辛子のせいでしょう。早坂くんは意識を失い、急に倒れてしまったんです」
「やっぱりそうだったのか。なんか変だと思ったんだ」
ということは脊髄をぶっこ抜かれた現実はない――と。……ホッ、良かった。あんな悪夢は二度度とごめんだ。
ちょっとしたトラウマレベルの夢だったぞ。
「よく分かりませんが、戻りますか」
「待ってくれ。北上さんは“|LEDライト”なんか持って何をしていた。こんな真っ暗な夜に森へ行くなんて……」
「実はあの後に大変なことがあったんです」
「大変なこと?」
「はい。食料調達チームの『久保』という女子がいたでしょう」
「久保? ああ、あの眼鏡で委員長タイプっぽい感じの」
彼女とは、まだ話したことはなかったな。ちょっと大人っぽい感じなせいか、話し辛いというか近寄りがたいというか。
でも、あの久保がどうしたんだ?
「久保 凛は、どうやら例の外国人ジョン・スミスの乗ってきた小型船を発見したようなのです」
「なんだって!?」
「あたしは見ていないのですが、仲間だった大伊 千夜によれば……久保 凛は丁度一時間前に単独で動いて姿をくらましていました。
それに気づいた大伊 千夜は仲間と共に捜索をしたのです。彼女達の元拠点から少し離れた場所に小型船が泊まっていたようですね」
「ちょ、それって脱出できるじゃないか」
「残念ながら久保 凛はすでに船で島を脱出したようです。あたし達を置いてね。っつまり、彼女は裏切ったんですよ」
「そんな……嘘だろ。小型船なら頑張れば全員乗れたろ」
なのに置いていくなんて……酷過ぎる。
どうしてそんなことを。
それに、やっぱり学年主任がいやがったか。雇ったという外国人も滞在していると見て間違いない。
だが、船は久保によって盗まれたか……。
って、それでは学年主任と同じ場所にいるということじゃないか。確定だ。ここは『宝島』であり、キャプテン・キッドの財宝が眠っているんだ。
船が消えた以上、この島は完全に孤立した。
このサバイバルを生き抜くしかない。
学年主任の橘川のクソみたいな野望に負けてなるものか。死んでなるものか。俺は、信頼できる仲間と共に生き、戦う。
自由を勝ち取る為に。
天音、北上、千年世、八重樫、リコ、ほっきー、大伊、野茂、篠山、大塚、桃瀬……。まだいるかもしれない生存者。
みんなと助け合い、これかも精一杯生き続ける。
この広大で過酷な孤島に負けない為にも。
「早坂くん、人は一人では生きていけないです。身勝手に動いた彼女、久保 凛にはきっと天罰が下るでしょう」
「そうだ。助け合いの精神でいこう。そうすればきっと、いつか島を出られる日がくる」
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