60 / 287
家へ帰ろう。みんなと共に過ごす日々
しおりを挟む
カタナを奪い取り、俺はリコを助けた。
天音は怒ってたけど。
「……っ。どうして、リコを助けたの……」
「仲間だからさ。それに、なにか事情がありそうだったし」
「そ、それは……その……」
「なにか知っているんじゃないか」
「うん。実はある人を見つけたの」
「ある人?」
「こっちへついて来て」
リコについていく。こんな夜の森の中を進むだなんて危険しかないのだが、リコは当然のように進んでいった。
やがて、小屋が見えた。
なんだこの小屋……こんなのあったのか。
「これは?」
「この中にある二人がいる」
「ある二人?」
扉を開け、中へ入るとそこには同じ学校の女子が二人いた。
顔がよく似ているし……双子なのか。
「こんばんは、リコ」
「あるいは、おはこんばんちは、リコ」
淡々と挨拶をする双子らしき女子。
なんだか感情が薄いな。
「君たちはいったい?」
「私達は、この島に流れ着いた双子の姉妹。わたしは織田 星」
「わたしは織田 月」
俺も天音も驚いた。
まさかこんな小屋があって双子がいるだなんて思わなかったからだ。どうして、こんな場所にいたんだ?
「教えてくれ。なんでこんなところにいたんだ?」
ヒカリの方が教えてくれた。
「わたしたちはバックアップ」
「バックアップ?」
今度はルナの方が説明をはじめた。
「橘川は、わたしたちにネット回線の電波など安定させるようにしたり、無線を傍受するように命令してきました」
「な、なんだって!? でも、どうして」
「恐らく、久保さんの友達だったから……」
どうやら二人は、久保と繋がりがあったようだな。その縁で橘川は、双子を利用していたと。
……って、まてよ。
以前、ネットが一瞬繋がったのは、この二人が電波を飛ばしていたからか。
「Wi-Fiがあるの?」
二人は無言で頷く。
マジかよ!!
「あります。安定させるのが難しいですが」
「無線も使えます」
おいおい。それが事実なら、俺たちはアッサリ帰れるぞ!!
「リコ、どうして黙っていたんだ」
「本当は二人で逃げようと思ってた」
「なんだって?」
「財宝を見つけたらって思ったんだ。みんな殺して、二人きり……とか考えてた」
そんな恐ろしいことを!?
こ、怖すぎるだろう。
「どうして辞めたんだ」
「倉島や橘川の異常行動を目の当たりにして……どうでもよくなった。でも、早坂くんだけは諦められなくて……」
だから、さっきは襲い掛かってきたのかよ。怖すぎるって。
いや、なんであれ――これで外部と連絡が取れるわけだ。俺たちは帰れるぞ。
「Wi-Fiでも無線どっちでもいい! 今すぐ貸してくれ、ヒカリさん、ルナさん!」
「分かりました。電話やWi-Fiを繋げられるようにしますね」
特殊な機材があるようで、それを調整する双子。これでついに通信が可能になるのか。
しばらく待つと作業が終わったようだ。
俺はスマホの電源をつけた。
さて、果たして本当に圏外から復活するのだろうか。
「……あ、早坂くん、それ!!」
「ああ、天音。これは驚いた」
スマホの右上に電波と4G+の表示があった。
電話回線もネット回線も両方復活したんだ。
「おおおおおおお、きたああああああああああ!!!」
俺はつい叫んだ。
こんなことがあるなんて、夢のようだった。
電話が、ネットが使えるなんて!!
あとは『緊急通報』するだけ。
たったそれだけだ。
――けど、本当にそれでいいのか俺よ。
これで無人島生活が終わってしまうんだぞ?
財宝だって手に入らず終わる。
女子たちとの生活も終わるし、ハーレムもなくなるだろう。
みんなそれぞれの生活に戻り、当たり前の日常を送るようになる。
きっと俺も以前のような、ぼっち生活に戻る。
それはあまりに寂しい。
永遠に無人島に居てもいいのではないか?
今すぐ無線機器を破壊すれば、もう出られることは二度とないかもしれない。
いや、それはあまりに酷というもの。
家に帰れるのなら……それでいいじゃないか。
「早坂くん、家に帰りたくないの?」
「……ちょっと躊躇った。でも、俺は十分この生活を楽しんだ。天音や北上さんたちとの無人島生活はとても楽しかった。通常ではありえない体験もできた」
「うん。もう無理をしなくてもいいんだよ、早坂くん」
俺を優しく抱きしめてくれる天音。
そうだ。
そうだな。もう家に帰ろう。
きっと家族が心配している。
この事件を知りたい人たちがいる。
「帰ろう」
「……ありがと」
俺は決めた。
“帰る”という選択を。
* * *
――翌朝、俺はみんなに回線が復活していることを告げた。
瞬間、みんなは声を上げた。
「ええええええ、マジ!?」「うわ、ほんとじゃん!!」「ネットだ。ネットが使えるよぉぉぉ!!」「うああああああ、久しぶりにSNS覗こっと!」「ニュースが気になってたのよね」「ママと連絡取れるかな」「家族に連絡しなきゃ!」「飼い猫が心配」「わぁ、わぁ! 奇跡みたい!」
などなど歓喜の声が。
みんなそれぞれに連絡したり、通報したりした。
これで早ければ今日中には救出されるだろうな。俺ももう通報済みだし。
汗を拭っていると、北上が話しかけてきた。
「これは驚きましたよ、啓くん。いつの間に」
俺は昨晩のリコのことや双子姉妹のことを話した。
「――というわけなんだ」
「なるほど。倉島と橘川の置き土産があったわけですね」
「ある意味、そういうことになる。おかげで回線を得た」
「これだけの人数で通報したので、もう助かるでしょうね」
「ああ、これで北上さんとも終わりかな」
「? なにを言うのです。本州でもデートとかしてあげますよ」
「え! 変わらず関わってくれるの?」
「もちろんです。キスをした仲ではないですか」
「――ッ」
そう言われると照れるっていうか、意識しちゃうな。
* * *
一時間後。
大型のフェリーや報道陣のヘリコプターが襲来してきた。すげぇ数だ。
俺たちは全員救助され、ついに無人島を脱出した。
「……さようなら、宝島」
どんどん遠ざかる島。
思えば、一ヶ月とそれほど滞在していなかった気がする。それでも、俺にとっては三年や五年を過ごしたような感覚さえあった。
女子たちとの日々は最高だった。
叶うのなら、またしてみたい。
それに少しだけ心残りもあった。
そう、財宝だ。
キャプテン・キッドの財宝が結局見つからなかった。見つかったのは複数の遺体。あのアキラと田中は救助されたようだが。
* * *
【本州帰還……一週間後】
俺は港で黄昏ていた。
あの向こうには無人島の宝島が今もある。
「どうしたの、早坂くん」
ワンピース姿の天音が俺の腕に絡みついてきた。良い笑顔で。
「いや、ちょっと昔を思い出した」
「昔って、まだ一週間前じゃん」
「かもな。ところで俺って両手に花だな」
そう、今は北上も俺の腕に抱きついていた。
俺は結局、天音にするか北上にするかでずっと悩んでいた。前に天音からは告白を受けたけど、北上にはまだ返事をしていなかったから。
だから、今は天音と北上から熱烈なアプローチを受けていた。
あの無人島から脱出しても、俺はみんなから愛され続けていた。
なんだ、無人島にこだわる必要はなかったんだな。
あの経験が俺を強くした。
これからもきっと――。
天音は怒ってたけど。
「……っ。どうして、リコを助けたの……」
「仲間だからさ。それに、なにか事情がありそうだったし」
「そ、それは……その……」
「なにか知っているんじゃないか」
「うん。実はある人を見つけたの」
「ある人?」
「こっちへついて来て」
リコについていく。こんな夜の森の中を進むだなんて危険しかないのだが、リコは当然のように進んでいった。
やがて、小屋が見えた。
なんだこの小屋……こんなのあったのか。
「これは?」
「この中にある二人がいる」
「ある二人?」
扉を開け、中へ入るとそこには同じ学校の女子が二人いた。
顔がよく似ているし……双子なのか。
「こんばんは、リコ」
「あるいは、おはこんばんちは、リコ」
淡々と挨拶をする双子らしき女子。
なんだか感情が薄いな。
「君たちはいったい?」
「私達は、この島に流れ着いた双子の姉妹。わたしは織田 星」
「わたしは織田 月」
俺も天音も驚いた。
まさかこんな小屋があって双子がいるだなんて思わなかったからだ。どうして、こんな場所にいたんだ?
「教えてくれ。なんでこんなところにいたんだ?」
ヒカリの方が教えてくれた。
「わたしたちはバックアップ」
「バックアップ?」
今度はルナの方が説明をはじめた。
「橘川は、わたしたちにネット回線の電波など安定させるようにしたり、無線を傍受するように命令してきました」
「な、なんだって!? でも、どうして」
「恐らく、久保さんの友達だったから……」
どうやら二人は、久保と繋がりがあったようだな。その縁で橘川は、双子を利用していたと。
……って、まてよ。
以前、ネットが一瞬繋がったのは、この二人が電波を飛ばしていたからか。
「Wi-Fiがあるの?」
二人は無言で頷く。
マジかよ!!
「あります。安定させるのが難しいですが」
「無線も使えます」
おいおい。それが事実なら、俺たちはアッサリ帰れるぞ!!
「リコ、どうして黙っていたんだ」
「本当は二人で逃げようと思ってた」
「なんだって?」
「財宝を見つけたらって思ったんだ。みんな殺して、二人きり……とか考えてた」
そんな恐ろしいことを!?
こ、怖すぎるだろう。
「どうして辞めたんだ」
「倉島や橘川の異常行動を目の当たりにして……どうでもよくなった。でも、早坂くんだけは諦められなくて……」
だから、さっきは襲い掛かってきたのかよ。怖すぎるって。
いや、なんであれ――これで外部と連絡が取れるわけだ。俺たちは帰れるぞ。
「Wi-Fiでも無線どっちでもいい! 今すぐ貸してくれ、ヒカリさん、ルナさん!」
「分かりました。電話やWi-Fiを繋げられるようにしますね」
特殊な機材があるようで、それを調整する双子。これでついに通信が可能になるのか。
しばらく待つと作業が終わったようだ。
俺はスマホの電源をつけた。
さて、果たして本当に圏外から復活するのだろうか。
「……あ、早坂くん、それ!!」
「ああ、天音。これは驚いた」
スマホの右上に電波と4G+の表示があった。
電話回線もネット回線も両方復活したんだ。
「おおおおおおお、きたああああああああああ!!!」
俺はつい叫んだ。
こんなことがあるなんて、夢のようだった。
電話が、ネットが使えるなんて!!
あとは『緊急通報』するだけ。
たったそれだけだ。
――けど、本当にそれでいいのか俺よ。
これで無人島生活が終わってしまうんだぞ?
財宝だって手に入らず終わる。
女子たちとの生活も終わるし、ハーレムもなくなるだろう。
みんなそれぞれの生活に戻り、当たり前の日常を送るようになる。
きっと俺も以前のような、ぼっち生活に戻る。
それはあまりに寂しい。
永遠に無人島に居てもいいのではないか?
今すぐ無線機器を破壊すれば、もう出られることは二度とないかもしれない。
いや、それはあまりに酷というもの。
家に帰れるのなら……それでいいじゃないか。
「早坂くん、家に帰りたくないの?」
「……ちょっと躊躇った。でも、俺は十分この生活を楽しんだ。天音や北上さんたちとの無人島生活はとても楽しかった。通常ではありえない体験もできた」
「うん。もう無理をしなくてもいいんだよ、早坂くん」
俺を優しく抱きしめてくれる天音。
そうだ。
そうだな。もう家に帰ろう。
きっと家族が心配している。
この事件を知りたい人たちがいる。
「帰ろう」
「……ありがと」
俺は決めた。
“帰る”という選択を。
* * *
――翌朝、俺はみんなに回線が復活していることを告げた。
瞬間、みんなは声を上げた。
「ええええええ、マジ!?」「うわ、ほんとじゃん!!」「ネットだ。ネットが使えるよぉぉぉ!!」「うああああああ、久しぶりにSNS覗こっと!」「ニュースが気になってたのよね」「ママと連絡取れるかな」「家族に連絡しなきゃ!」「飼い猫が心配」「わぁ、わぁ! 奇跡みたい!」
などなど歓喜の声が。
みんなそれぞれに連絡したり、通報したりした。
これで早ければ今日中には救出されるだろうな。俺ももう通報済みだし。
汗を拭っていると、北上が話しかけてきた。
「これは驚きましたよ、啓くん。いつの間に」
俺は昨晩のリコのことや双子姉妹のことを話した。
「――というわけなんだ」
「なるほど。倉島と橘川の置き土産があったわけですね」
「ある意味、そういうことになる。おかげで回線を得た」
「これだけの人数で通報したので、もう助かるでしょうね」
「ああ、これで北上さんとも終わりかな」
「? なにを言うのです。本州でもデートとかしてあげますよ」
「え! 変わらず関わってくれるの?」
「もちろんです。キスをした仲ではないですか」
「――ッ」
そう言われると照れるっていうか、意識しちゃうな。
* * *
一時間後。
大型のフェリーや報道陣のヘリコプターが襲来してきた。すげぇ数だ。
俺たちは全員救助され、ついに無人島を脱出した。
「……さようなら、宝島」
どんどん遠ざかる島。
思えば、一ヶ月とそれほど滞在していなかった気がする。それでも、俺にとっては三年や五年を過ごしたような感覚さえあった。
女子たちとの日々は最高だった。
叶うのなら、またしてみたい。
それに少しだけ心残りもあった。
そう、財宝だ。
キャプテン・キッドの財宝が結局見つからなかった。見つかったのは複数の遺体。あのアキラと田中は救助されたようだが。
* * *
【本州帰還……一週間後】
俺は港で黄昏ていた。
あの向こうには無人島の宝島が今もある。
「どうしたの、早坂くん」
ワンピース姿の天音が俺の腕に絡みついてきた。良い笑顔で。
「いや、ちょっと昔を思い出した」
「昔って、まだ一週間前じゃん」
「かもな。ところで俺って両手に花だな」
そう、今は北上も俺の腕に抱きついていた。
俺は結局、天音にするか北上にするかでずっと悩んでいた。前に天音からは告白を受けたけど、北上にはまだ返事をしていなかったから。
だから、今は天音と北上から熱烈なアプローチを受けていた。
あの無人島から脱出しても、俺はみんなから愛され続けていた。
なんだ、無人島にこだわる必要はなかったんだな。
あの経験が俺を強くした。
これからもきっと――。
23
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?
さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。
しかしあっさりと玉砕。
クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。
しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。
そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが……
病み上がりなんで、こんなのです。
プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる