75 / 287
三百億円を超える財宝!
しおりを挟む
いったい、どこから俺たちをつけていたんだ……。まったく気づかなかった。
そもそも、出入口は爆破して塞がっていたはずだ。別ルートがあるというのか。
いやまてよ……。
「天音、北上さんの服を調べてくれ」
「え? 服を?」
「いいから早く」
「わ、分かった」
天音に指示を出し、しばらくすると小さなチップが見つかった。……そういうことか。北上の服に『GPS』を仕込んでいやがった。
それでこっちの位置はモロバレだったのか。
「やっと気づいたか」
「マーカス、お前の目的は財宝か」
「当然だ。これだけの数なら、あのアメリカのトレジャーハンター『メル・フィッシャー』の三百億を超える値段がつくだろう」
さ、三百億だって……!?
そんな価値があるのか、この財宝……凄すぎるな。
一億だって十分凄いのに、三百億。ひとりなら使いきれない額だ。
このマーカスは、独り占めしようって魂胆か。
「最初から騙していたのか」
「そうさ。お前しか知りえない場所だとキズナから聞いたからな」
「なるほど、それで裏切ったと」
「ああ……飛行機が正確に着陸できるようにして緻密に計算したんだ……。普通なら死んでいる。ありがたく思え」
「そりゃどうも。で、俺たちをどうする気だ? 殺す気か?」
マーカスはUZIIを向けつつ、俺たちに両手を頭の後ろに回すよう、強い口調で命令してきた。
俺たちは素直に従うしかなかった。
「それでいい。無駄な抵抗は寿命を縮めるだけだぞ。……まあ、チャンスをやろう。素直に従い、財宝を運び出す手伝いをしろ。それで生かしてやる。もちろん、武装は解除だ」
「分かったよ」
もちろん、従うはずなんてない。
天音がこっそり『ネイルガン』を隠し持っていた。手を頭に回すとき、掴んでくれたようだ。これだ。これを使うしかない。
まるで映画タイ・ハードのラストシーンじゃないか。
「よし、出入口は別に作ってある。そこから財宝を運搬するぞ」
なるほど、掘削済みか。
となると、あの“左ルート”か。
なら、もうやるべき事は決まっている。
俺はあのタイ・ハードさながら不敵に笑った。
「……フフ、フハハハハ。フハハハハハハハハハハ……!」
「なにがおかしい、ハヤサカ。死にたいのか」
――映画のようにはいかないか。これが現実だよね。ということで、別のプランだ。
「悪い悪い。ちょっと思い出し笑いしただけさ」
「まあいい。今から袋を渡す、それに財宝を詰め込め」
マーカスが腰に手を伸ばした瞬間、俺はその隙を逃さなかった。
いまだッ!!
天音の持つネイルガンを手に取り、俺はマーカスの方へ突進していく。
「うおおおおおおおおおお!!」
「……! 死にたいのか、この愚か者が!!」
UZIIは軽量で連射力もある。
だけど、俺の方だって、なにもこの一ヶ月ただ無駄に過ごしていたわけじゃない。北上から学べることを学び、生き抜く術を身に着けた。
そうだ、俺はトレーニングをして肉体を鍛え上げたんだ。
グリーンベレー式の超キツイメニューでな!
向こうはUZIIを連射してくるが、俺は水面を蹴り上げてマーカスに浴びせた。
「早坂くん、それだけじゃ足りない!!」
草埜から『閃光弾』が飛んできた。助かったぜ。
まばゆい光がフラッシュする。
怯んだマーカスに対し、俺はネイルガンを打ち込んだ。
『ドン! ドン! ドン!!』
釘が発射され、それがマーカスの腕や体にぶっ刺さる。
「ぐああああああああああああッッ!!!」
隙を見て動いていた楓が更にネイルガンを撃ち続けた。……ナイス!
「これでも食らえッ」
「や、やめろおおおおお、うああああああああ……」
グサグサと釘が肉を切り裂いていく。
マーカスの体が釘塗れになった。
俺はその隙にUZIIを奪った。いや、武器はこれだけではないはずだ。ハンドガンやナイフもあるはず。
武器を全て剥ぎ取ってやった。
ハンドガンのUSPが一丁、コンバットナイフが一本、手榴弾が二つ。それに、C4爆弾もあるじゃないか。
「やるね、早坂くん」
「楓こそ、さすがサバゲー女子だな」
「一応、私も鍛えていたからね~」
みんなで特訓した甲斐があったな。
あのスパルタ修行は死ぬかと思ったけど、思えばやっておいて良かった。こうして軍人相手にも通用するようになったのだから。
「北上さん、マーカスは倒した。死んではいないけど、勝手に自滅するだろう」
「いえ、ここはあたしが責任をもってトドメを刺します」
左手でネイルガンを握る北上は、マーカスの頭を狙った。だが、ヤツは瀕死の状態で笑っていた。
「……フフ。これで勝ったと思うなよ……ハヤサカ……」
「なんだと?」
「もうじきだ……もうじき、プロの民間軍事会社・ホワイトウォーターがお前達を襲う」
ホワイトウォーターだって!?
アメリカの民間軍事会社だぞ。アフガンとかで活躍してるって耳にしたことがある。ガチのマジのプロ集団だ。
「なぜ、ホワイトウォーターが!」
「くはは……単純なことよ。ジョン・スミスもこの俺も……ホワイトウォーターの……人間だっということだ」
そうか、橘川は民間軍事会社・ホワイトウォーターから軍人を雇ったんだ。そいつらが今度は大人数で押し寄せているってことか。
つまり、昨晩の五人の方か。
「もういい、死んでください」
北上がネイルガンを撃とうとするが――だが、その前にマーカスは胸を撃たれていた。
『――――――ドォン!!!』
だ、誰だ……誰が撃った!?
それとも、もうホワイトウォーターが……!
そもそも、出入口は爆破して塞がっていたはずだ。別ルートがあるというのか。
いやまてよ……。
「天音、北上さんの服を調べてくれ」
「え? 服を?」
「いいから早く」
「わ、分かった」
天音に指示を出し、しばらくすると小さなチップが見つかった。……そういうことか。北上の服に『GPS』を仕込んでいやがった。
それでこっちの位置はモロバレだったのか。
「やっと気づいたか」
「マーカス、お前の目的は財宝か」
「当然だ。これだけの数なら、あのアメリカのトレジャーハンター『メル・フィッシャー』の三百億を超える値段がつくだろう」
さ、三百億だって……!?
そんな価値があるのか、この財宝……凄すぎるな。
一億だって十分凄いのに、三百億。ひとりなら使いきれない額だ。
このマーカスは、独り占めしようって魂胆か。
「最初から騙していたのか」
「そうさ。お前しか知りえない場所だとキズナから聞いたからな」
「なるほど、それで裏切ったと」
「ああ……飛行機が正確に着陸できるようにして緻密に計算したんだ……。普通なら死んでいる。ありがたく思え」
「そりゃどうも。で、俺たちをどうする気だ? 殺す気か?」
マーカスはUZIIを向けつつ、俺たちに両手を頭の後ろに回すよう、強い口調で命令してきた。
俺たちは素直に従うしかなかった。
「それでいい。無駄な抵抗は寿命を縮めるだけだぞ。……まあ、チャンスをやろう。素直に従い、財宝を運び出す手伝いをしろ。それで生かしてやる。もちろん、武装は解除だ」
「分かったよ」
もちろん、従うはずなんてない。
天音がこっそり『ネイルガン』を隠し持っていた。手を頭に回すとき、掴んでくれたようだ。これだ。これを使うしかない。
まるで映画タイ・ハードのラストシーンじゃないか。
「よし、出入口は別に作ってある。そこから財宝を運搬するぞ」
なるほど、掘削済みか。
となると、あの“左ルート”か。
なら、もうやるべき事は決まっている。
俺はあのタイ・ハードさながら不敵に笑った。
「……フフ、フハハハハ。フハハハハハハハハハハ……!」
「なにがおかしい、ハヤサカ。死にたいのか」
――映画のようにはいかないか。これが現実だよね。ということで、別のプランだ。
「悪い悪い。ちょっと思い出し笑いしただけさ」
「まあいい。今から袋を渡す、それに財宝を詰め込め」
マーカスが腰に手を伸ばした瞬間、俺はその隙を逃さなかった。
いまだッ!!
天音の持つネイルガンを手に取り、俺はマーカスの方へ突進していく。
「うおおおおおおおおおお!!」
「……! 死にたいのか、この愚か者が!!」
UZIIは軽量で連射力もある。
だけど、俺の方だって、なにもこの一ヶ月ただ無駄に過ごしていたわけじゃない。北上から学べることを学び、生き抜く術を身に着けた。
そうだ、俺はトレーニングをして肉体を鍛え上げたんだ。
グリーンベレー式の超キツイメニューでな!
向こうはUZIIを連射してくるが、俺は水面を蹴り上げてマーカスに浴びせた。
「早坂くん、それだけじゃ足りない!!」
草埜から『閃光弾』が飛んできた。助かったぜ。
まばゆい光がフラッシュする。
怯んだマーカスに対し、俺はネイルガンを打ち込んだ。
『ドン! ドン! ドン!!』
釘が発射され、それがマーカスの腕や体にぶっ刺さる。
「ぐああああああああああああッッ!!!」
隙を見て動いていた楓が更にネイルガンを撃ち続けた。……ナイス!
「これでも食らえッ」
「や、やめろおおおおお、うああああああああ……」
グサグサと釘が肉を切り裂いていく。
マーカスの体が釘塗れになった。
俺はその隙にUZIIを奪った。いや、武器はこれだけではないはずだ。ハンドガンやナイフもあるはず。
武器を全て剥ぎ取ってやった。
ハンドガンのUSPが一丁、コンバットナイフが一本、手榴弾が二つ。それに、C4爆弾もあるじゃないか。
「やるね、早坂くん」
「楓こそ、さすがサバゲー女子だな」
「一応、私も鍛えていたからね~」
みんなで特訓した甲斐があったな。
あのスパルタ修行は死ぬかと思ったけど、思えばやっておいて良かった。こうして軍人相手にも通用するようになったのだから。
「北上さん、マーカスは倒した。死んではいないけど、勝手に自滅するだろう」
「いえ、ここはあたしが責任をもってトドメを刺します」
左手でネイルガンを握る北上は、マーカスの頭を狙った。だが、ヤツは瀕死の状態で笑っていた。
「……フフ。これで勝ったと思うなよ……ハヤサカ……」
「なんだと?」
「もうじきだ……もうじき、プロの民間軍事会社・ホワイトウォーターがお前達を襲う」
ホワイトウォーターだって!?
アメリカの民間軍事会社だぞ。アフガンとかで活躍してるって耳にしたことがある。ガチのマジのプロ集団だ。
「なぜ、ホワイトウォーターが!」
「くはは……単純なことよ。ジョン・スミスもこの俺も……ホワイトウォーターの……人間だっということだ」
そうか、橘川は民間軍事会社・ホワイトウォーターから軍人を雇ったんだ。そいつらが今度は大人数で押し寄せているってことか。
つまり、昨晩の五人の方か。
「もういい、死んでください」
北上がネイルガンを撃とうとするが――だが、その前にマーカスは胸を撃たれていた。
『――――――ドォン!!!』
だ、誰だ……誰が撃った!?
それとも、もうホワイトウォーターが……!
21
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?
さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。
しかしあっさりと玉砕。
クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。
しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。
そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが……
病み上がりなんで、こんなのです。
プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。
みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される
けるたん
青春
「ほんと胸がニセモノで良かったな。貧乳バンザイ!」
「離して洋子! じゃなきゃあのバカの頭をかち割れないっ!」
「お、落ちついてメイちゃんっ!? そんなバットで殴ったら死んじゃう!? オオカミくんが死んじゃうよ!?」
県立森実高校には2人の美の「女神」がいる。
頭脳明晰、容姿端麗、誰に対しても優しい聖女のような性格に、誰もが憧れる生徒会長と、天は二物を与えずという言葉に真正面から喧嘩を売って完膚なきまでに完勝している完全無敵の双子姉妹。
その名も『古羊姉妹』
本来であれば彼女の視界にすら入らないはずの少年Bである大神士狼のようなロマンティックゲス野郎とは、縁もゆかりもない女の子のはずだった。
――士狼が彼女たちを不審者から助ける、その日までは。
そして『その日』は突然やってきた。
ある日、夜遊びで帰りが遅くなった士狼が急いで家へ帰ろうとすると、古羊姉妹がナイフを持った不審者に襲われている場面に遭遇したのだ。
助け出そうと駆け出すも、古羊姉妹の妹君である『古羊洋子』は助けることに成功したが、姉君であり『古羊芽衣』は不審者に胸元をザックリ斬りつけられてしまう。
何とか不審者を撃退し、急いで応急処置をしようと士狼は芽衣の身体を抱き上げた……その時だった!
――彼女の胸元から冗談みたいにバカデカい胸パッドが転げ落ちたのは。
そう、彼女は嘘で塗り固められた虚乳(きょにゅう)の持ち主だったのだ!
意識を取り戻した芽衣(Aカップ)は【乙女の秘密】を知られたことに発狂し、士狼を亡き者にするべく、その場で士狼に襲い掛かる。
士狼は洋子の協力もあり、何とか逃げることには成功するが翌日、芽衣の策略にハマり生徒会に強制入部させられる事に。
こうして古羊芽衣の無理難題を解決する大神士狼の受難の日々が始まった。
が、この時の古羊姉妹はまだ知らなかったのだ。
彼の蜂蜜のように甘い優しさが自分たち姉妹をどんどん狂わせていくことに。
※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。
イラスト担当:さんさん
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる